佐竹昭広の作品一覧
「佐竹昭広」の「古語雑談」「万葉集」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「佐竹昭広」の「古語雑談」「万葉集」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
順番通りとはいかないまでも、慣れない文法や表現、価値観に苦しみながらその中に面白さを見出し、つまづきながら一冊一冊なんとか読み進め、とうとう『万葉集』四冊目に突入した。全五冊からなる岩波文庫の『万葉集』であるが、四冊目となるといよいよ大詰め、和歌の通し番号は三千を超えて四千に届こうという勢いだ。我ながらよくぞここまで読むことができたなと思う。これも古代人達の文学レベルの高さのおかげだろうと思う。古代の「貴族・役人」達というべきであろうか。
さて、本書には巻十三から巻十七が収録されている。記憶が正しければ巻十一から十三より前と後では編纂態度が異なっていたはずだ。ただし私の曖昧な記憶で語って
Posted by ブクログ
古代人の食事事情についての研究成果をまとめた興味深い本がある。三船隆之『古代人の食事と健康』という本だ。奈良時代の人々がどんな食生活を送っていたかを、『延喜式』にて確認できる食品の納入記録、荷札として使われていた木簡、平城京跡のトイレ遺構などを調べて明らかにした世にも珍しき書籍で、詩歌や政治の面に注視しがちな奈良時代の解像度を高めてくれる資料として非常に価値が高い。
長屋王宅のトイレ遺構に残されていた排泄物の残滓から寄生虫の卵の痕跡を見出し、奈良時代の人々が淡水魚や猪を生で食べていたと結論づけたこと、冷蔵庫のない時代のためおかずになる食品はほぼすべて塩漬けで塩辛いものであったこと、経典の書
Posted by ブクログ
評価を5以上つけることはできないのだろうか。
万葉集やそれ以降の歌集については、角川ソフィア文庫など、初学者向けに秀歌を抜粋して解説してくれているありがたい書籍が各社から出版されている。私も一番最初に手に取ったのはビギナーズクラシックのそれだったし、その後岩波新書の『万葉秀歌』を読んで学んだ。しかし和歌というものは、すべての歌を参照し、なぜそれぞれの歌がその巻にその順番で配置されているのかを考えなければ、その真の価値を理解できないのだ。本書を読んでその必要性を痛感した。また、人の鑑賞眼によらず自らの感性に従って歌を評価することの重要性をも改めて感じた。
「紫草のにほへる妹を憎くあらば 人妻
Posted by ブクログ
『万葉集』の七夕の歌から『新古今和歌集』の七夕の歌を読むとギャップが面白い。
我が待ちし秋は来たりぬ妹と我れと何事あれそ紐解かずあらむ
(私の待っていた秋はきた。妻と私とは、何があればとて着物の紐を解かないことがあろうか)
しばしばも相見ぬ君を天の川舟出はやせよ夜のふけぬ間に
(たびたびは逢えないあなたなのに。天の川に早く舟出をなさい。夜が更けないうちに)
天の川棚橋渡せ織女のい渡らさむに棚橋渡せ
(天の川に棚橋渡せ!織姫が渡るための棚橋だ!)
『新古今』入選歌
ながむれば衣手涼し久方の天の河原の秋の夕暮れ 式子内親王
星合の夕べ涼しき天の川もみぢの橋を渡る秋風 権中納言公経
七夕の天
Posted by ブクログ
感情を率直に歌い上げるという評価の通り、歌に迫力があります。
但馬皇女の116番の歌や、大伯皇女の105番、106番、大津皇子の107番の歌など緊張と臨場感が伝わってくる。
また大岡信氏が高く評価した笠郎女の歌も、多くがこの岩波文庫版(一)に収録されている。
第4巻に彼女が家持に贈った歌が24首一気に載せてあるが、とんでもない才能だなと。
本文庫の特徴は、学校の教科書に載るぐらい定着していた解読を一部改めたこと。
例えば
柿本人麻呂の「ひむがしの」の歌、炎(かぎろひ→けぶり)
志貴皇子の「さわらび」の歌、石激(いはばしる→いはそそく)
どちらも納得いく改定でした。ここから分かるのは、『万葉集