作品一覧

  • もう木を伐らないで 玉川上水の生物多様性のために
    -
    1巻2,090円 (税込)
    東京・玉川上水沿線(小金井市)で、ある日ケヤキが皆伐された!理由は、小金井桜を育てるために他の樹木は邪魔になるため、だった。木を伐ると、何が起きるのか、都会の自然にはどういう意味があるのか、生物多様性の保護はなぜ大事なのか―。「神宮外苑1000 本の樹木を切らないで」運動など、一連の木を伐らないでという市民の懇願の動きが盛り上がっているいま、読んでおきたい一冊。スケッチイラスト、写真、図表など多数!
  • 森の鹿と暮らした男
    4.0
    「不思議で、魅惑的。この本は別世界への入り口だ」 ――ジェーン・グドール(動物行動学者) 「まさに現代の寓話」――英タイムズ紙 ひとり森に入り、シカを友として生きた青年の7年間の記録。 フランスでベストセラーとなり、世界12ヵ国に翻訳権の売れた感動の体験記! 「著者ドロームはいわば「シカになって」森で暮らし、シカと意識の交流をし、読者を感嘆させるような体験を記述している。森の中から見た自然の記述は詩のように美しく、翻訳もすばらしいものだと感じた。」 <解説/高槻成紀 より>

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  • 都市のくらしと野生動物の未来
    -
    1巻1,034円 (税込)
    タヌキはまぬけ,カラスは不気味,オオカミは邪悪? 正しい知識ではなく,イメージで動物を判断していませんか? 自然から離れてくらす人が増え,動物の本当の姿や生き物同士のつながりを知る機会が失われています.動物たちと向き合うためには何が必要か? 自らの体験や科学的知見を通して語るベテラン生態学者からのメッセージ.

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  • 野生動物と共存できるか 保全生態学入門
    4.5
    1巻1,199円 (税込)
    ラッコが駆除された.貝やカニを食べて漁業に被害を与えるという理由だったが,増えると思った漁獲量が減った.なぜ? 怖いクマや爆発的に増えるシカと,ほんとうに共存できるのだろうか.絶滅危惧種はどうすれば守れるのか.いま,新しい学問・保全生態学がさまざまなチャレンジを試みている.

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  • 動物を守りたい君へ
    4.5
    1巻1,056円 (税込)
    人がよかれと思ってすることは本当にペットのためになっているのだろうか.家畜の命をいただくということはどういうことだろう.また,野生動物を絶滅から守るにはどうしたらよいのか.さまざまな動物たちとともに生きていくために,生き物のつながりを見つけ,動物の立場から,地球の立場から考える目を養おう.

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  • 人間の偏見 動物の言い分 動物の「イメージ」を科学する
    3.4
    1巻1,870円 (税込)
    タヌキはマヌケで、キツネはズルい!? 生態学者がひもとく動物に対する「ステレオタイプ」の起源と変遷 加熱するシャンシャン・フィーバー、空前のイヌネコ・ブーム。フクロウ・カフェができたかと思えば、今度はカワウソが熱い! 現代社会でこのうえなく愛される動物がいる一方で、嫌われる動物もいる。ヘビ、カエル、ネズミ、……。一部の好事家を除けば、一般に忌避される存在だ。 こうした個々の「動物」に対する扱いの差は、どこから生まれたのか?偏見とも思えるような「ステレオタイプ」なイメージは、本当に正しいのか? 動物の生態を守るために調査研究を続ける生物学者が解き明かす、人による「動物へのイメージ」の由来と変遷。 都市生活のなかで失われた「人と動物のあるべき関係」を探る。 本書が取り扱う主な動物 (ペット)イヌ、ネコ、ウサギ、ハムスター、モルモット、ネズミ (家畜)ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ニワトリ (野生動物)サル、タヌキ、キツネ、クマ、オオカミ、ヘビ (利用動物)シカ、イルカ、クジラ、アライグマ、トナカイ
  • タヌキ学入門:かちかち山から3.11まで 身近な野生動物の意外な素顔
    3.6
    1巻2,200円 (税込)
    なぜ「化かす」と思われていた? ポンポコはどこからきている? 津波後の海岸にヒトより早く戻ってきたって本当? 野生動物とうまく共存していくために知っておきたい 長い間人のそばで生きてきたタヌキの真実 昔話でもおなじみ、古くから人とともに生きてきたタヌキは、現代人にとっても最も身近な野生の哺乳類である。 東京23区すべてに生息が確認されているほど、都会でもたくましく生きる野生動物だが、その生態はほとんど知られていない。 そのわりに、昔から化かす動物と思われていたり、タヌキおやじなど抜け目ない生き物の代表として使われたりと、さまざまなイメージがついてまわるふしぎな動物でもある。 そこで、生態等の基礎知識を紹介しながら、そんなタヌキのイメージをじっくりひもといていくのが本書である。 どこに住んでなにを食べているのか、どうして化かすと思われたのか、本当に腹鼓を打つのかなどを、野生動物の専門家がひとつひとつわかりやすく解説する。 タヌキのたくまくしさは都会ばかりではなく、東日本大震災の被災地でも確認された。 街も植物も流された仙台海岸に人間よりも早くタヌキが戻ってきていたのである。 本書ではそんな最新事情まで知ることが出来る。
  • ヤマケイ新書 シカ問題を考える
    4.3
    1巻704円 (税込)
    現代のシカ問題の全体像がこれ1冊でわかる! 長年、シカと環境の関係を研究しつづけた第一人者によるシカ問題の入門書。 現在、増え過ぎたシカによるさまざま被害が各地で報告されている。 美しく貴重な高山植物は食べ尽くされ、植物を餌にする虫もいなくなり、森は後継樹が育たず、このままでは存続が危うい。 シカ問題はただシカの数を減らせばよいというものではなく、農林業の衰退、里山や奥山の変化と密接に関わる社会問題であり山問題である。 農林業被害から生態系の破壊まで、ますます深刻化するシカ問題。 シカ肉利用やシカ猟なども含め、シカ問題に関するニュースが毎日のように報道されている。2015年5月には「保護」から「管理」にシフトした改正鳥獣保護法も施行された。 本書では、広くシカ問題に関心のある人に向けて、シカ問題の背景・現状・影響・対策・今後を解説します。 序章 シカが増えた森を訪ねる 1章 シカ問題はどういう問題か 2章 シカ食害の現状と影響 3章 シカという生き物 4章 シカ増加の歴史、背景、原因 5章 問題解決の努力 6章 生態学的、総合的な視点でみる 7章 シカと共存する未来に向けて
  • ヤマケイ新書 唱歌「ふるさと」の生態学~ウサギはなぜいなくなったのか?
    3.5
    今こそ見直したい「うさぎ追いし…」の世界。 里山の変容を、唱歌「ふるさと」の歌詞から読み解く。 日本人なら誰もが知っている「ウサギ追いしかの山」で歌われつづけてきたウサギはなぜいなくなってしまったのか? 唱歌「ふるさと」を通して、日本の昔日の故郷(里山)の姿とその変容を生態学の視点から読み解き、現代との比較を通じて、失われた日本の自然と文化を再考します。 1章 「故郷」を読み解く 2章 ウサギ追いし―里山の変化 1ウサギの思い出  2茅場―ウサギのすむ場所  3かつての里山  4変貌した里山  5里山のもうひとつの変化―都市化に呑み込まれる里山 3章 小ブナ釣りし―水の変化 1小ブナ釣りし―故郷の川  2川の変化  3もうひとつの脅威―農薬  4さらなる脅威―外来生物  5水は清き 4章 山は青き―森林の変化 1林業と社会  2林学と林業―四手井氏による  3森林伐採と森林の変化 5章 いかにいます父母―社会の変化 1人々への思い  2社会の変化  3志を果たして 6章 東日本大震災と故郷 1東北の里山を訪ねて  2東北の動物たちに起きたこと  3原発事故から考える日本の里山の将来 7章 「故郷」という歌 8章 「故郷」から考える現代日本社会 1「故郷」と社会  2「故郷」に見る日本人の自然観 著名な生態学者が語る、里山の過去と現在。そしてこれから…

ユーザーレビュー

  • 森の鹿と暮らした男

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    引きこもり青年が森で鹿と共に生活し、最後は人間社会に戻ってくる。

    著者は鹿の研究者ではなく、鹿を通じて環境問題を訴える人といった感じ。環境問題に興味ある方は好きそう。鹿のライフスタイルを淡々と描きながら、たまに森と人間との関わり、たまに森のサバイバルの仕方を教えてくれる。著者が鹿の言葉が分かるレベルになり相思相愛になっていく様子は、ファンタジーような不思議な感覚で、半ばにダレることもあったが、人間社会に著者が戻れるかどうかのオチが気になり一気読みしました。

    0
    2025年08月11日
  • 野生動物と共存できるか 保全生態学入門

    Posted by ブクログ

    保全生態学入門、と題し若い読者向けにまとめられている。内容は、というと若い読者向けとは思えないほどの密度。2006年に出版されたものであるが、まさに現在進行形で直面している問題であると読んでいて思った。印象的な記述がある。シカ食害について駆除反対派と駆除容認派が対立した時の事。『好きなものが違う人が出会えば対立するのは必定です。こうしてシカ派と植物派は対立しました。しかし、保全生態学の視点からすれば、どちらも間違っています。なぜなら、保全にとってたいせつなのはシカだけでも、植物だけでもなく、その両方がバランスをとって生きる、その状態を守ることだからです。』(p136より引用)この一文はまさに私

    0
    2022年04月26日
  • ヤマケイ新書 シカ問題を考える

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    まず「シカ問題」と言った時、それは人間にとっての問題ということ。貴重な植物が鹿によって減ってるとか農作物被害とか、それも人間目線で何が大事か決めているだけ。また人間も生態系の一部であり、都市型生活の主流化がこの問題を作り出しているということ。人間の都合で適切な頭数を決めるというのはナンセンスだし、コントロールできるものでもない。人はずっと自然を恐れつつ依存して生きてきた。近代以降は減れば保護するし増えれば悩むの繰り返し。右肩上がりの消費社会を求めることの限界。このままじゃダメだと強く思う。あとそれからやたらと鹿の生態(好きな植物、そうでない植物、消化器官とか角、繁殖)に詳しくなれた気が…。読ん

    0
    2021年08月15日
  • タヌキ学入門:かちかち山から3.11まで 身近な野生動物の意外な素顔

    Posted by ブクログ

    なぜか昔からタヌキが大好き…愛すべきタヌキの本、見つけてすぐに読み耽った

    タヌキの生態のみならず、オオカミなどのほかの動物、タヌキの周りの植物なども教えてくれる。
    タヌキ、ユニークな存在だ。
    「科」は市、「属」は町など分類を住所にたとえて頂けたのも大変頭がスッキリした。

    そして何よりも、人間による自然破壊や自然を顧みない姿勢に憤りを感じ、深く考えさせられた。

    震災後、逞しく戻ってきてくれた植物やタヌキたちが、人間のための工事により再び立ち退きを余儀なくされたと知り、愕然とした。

    自然の生命力、回復力を無視して破壊することが果たして復興と言えるのでしょうか?

    キツネや野ウサギのように人

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    2019年03月29日
  • 動物を守りたい君へ

    Posted by ブクログ

    ドバトや野生のイノシシに餌をあげようとする人の話をよく聞く。自分では“動物に優しい”善意の行動だと思っているのだろうが、私からすればそれが余計にたちが悪い。そんな餌やり行為は高槻先生が提唱する、野生動物の生態系における「リンク」という概念を理解すれば明らかな誤りだとわかる。

    「良かれ」と思っている人に「あなたの考えはまったく間違っています。180度考えを変える必要があります」と言うのは難しいし、言ってもすぐには理解されないだろう。高槻先生は学者としての「良心」からか、動物に関する世間の頑固な誤謬に対し、回りくどい言い方を避けて直接的に読者に語りかけている。
    例えば、渋谷のハチ公を例に出し、ハ

    0
    2019年04月29日

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