作品一覧

  • 環境・福祉政策が生み出す新しい経済 “惑星の限界”への処方箋
    3.0
    1巻2,750円 (税込)
    地球環境の破壊を回避しつつ経済活動を営むには? 温暖化による被害の格差を抑えながら経済成長することは可能なのか? 深化するサーキュラー経済など欧州を中心とした産業構造の変化やGDPに代わる指標の開発,幸福感の問い直しなどを考察した刺激的な論集.他の寄稿者=喜多川和典,山下潤,内田由紀子.

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  • 中間層消滅
    4.0
    1巻902円 (税込)
    現在、我々は世界的な社会経済構造の大変革期に直面している。その結果、戦後作り上げてきた様々な社会保障制度、再分配システムが壊れ、所得格差が世界的規模で拡大してきた。社会保障制度の歴史的背景を見ると、産業革命後のイギリスで成立した救済制度が最初の社会保障制度であることがわかる。当時のイギリスは貧困が蔓延し、大きな社会問題になっていた。また、「貧困=怠惰」と考える社会風潮があり、その制度の中身はかなり貧困者に厳しいものであった。これは今の生活保護受給についての批判と重なる。しかしさまざまな研究により、貧困は不運であり、貧乏人の一発逆転はないことが明らかになった今、私たちはどんな選択をするべきなのか。富の集中は仕方がないこととあきらめるのか。それとも、時代に合った新しい社会保障制度を構築していくのか。世界に類を見ない超高齢社会に突入した日本の行く末を世界は注目している。本書では、不安定な雇用環境が少子化の大きな原因の一つであることを明らかにし、団塊の世代が75歳を迎える2025年までに取り組まなければならない課題と、その解決のための処方箋を提示した。国が中間層を守れない時代がくる前に、将来について真剣に考えるきっかけとなる一冊である。 駒村康平 1964年千葉県生まれ。慶應義塾大学経済学部教授。経済学博士。1995年慶應義塾大学大学院博士課程単位取得退学。社会保障研究所、国立社会保障・人口問題研究所研究員、駿河台大学、東洋大学を経て、2007年より現職。2009~2012年厚生労働省顧問。2010年社会保障改革に関する有識者検討会委員。2010年~社会保障審議会委員。2012年~2013年社会保障制度改革国民会議委員。著書に『大貧困社会』(KADOKAWA)など。
  • 日本の年金
    4.3
    1巻946円 (税込)
    少子高齢化が急激に進んでいる日本で、年金制度はどうなっていくのだろうか。国民年金、厚生年金の現状、そして遺族年金、障害年金など日本の年金制度を解説しながら、いまの制度が直面している課題を明らかにする。同時に、日々の暮らしを支える、という社会のなかで年金が果たすべき役割を再確認し、社会保障のこれからを考える。

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ユーザーレビュー

  • 日本の年金

    Posted by ブクログ

    日本の年金

    社会保障制度の中で年金の理解度が低いと感じたので、本書を手に取った。本書では年金制度の過去から現在までの経緯や他国の制度との比較など、日本の年金制度を多面的に解説しており、非常にわかりやすいと感じた。また、個人的に年金制度の理解度が低かったのは日本の年金が年金「保険」と呼ばれていたことに起因していることもよく分かった。保険会社出身の私としては、保険は応リスク負担の保険料の拠出により、トリガー要件に合致すれば、予め設定した保険金を受け取ることができる仕組みという理解であり、保険の原義としてはこちらが正しいだろう。しかし、日本の年金制度において年金保険と言う場合、そもそも応能負担と言

    0
    2022年01月16日
  • 中間層消滅

    Posted by ブクログ

    すごく大雑把に言うと、日本版『21世紀の資本』のような内容。とても面白い内容だったと同時に、これからの日本を見つめなおすのに必読の書と言える。

    0
    2015年03月16日
  • 日本の年金

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    きっぱり、すっきり、アジテーションのない、まんまのタイトルで勝負するだけあって、大変に分かりやすく、読み応えのある内容だった。あまりに複雑な年金制度の成り立ち、国内並びに海外の現況と課題、向かうべき姿に関してはその選択肢をしっかりと示している。少子高齢化は問題というより既に抑えられぬ現実と受け止めた上で、非正規労働者への厚生年金適用や自営業者等の所得捕捉が制度維持に欠かせぬという基本を理論的に学んだ。莫大なコストを必要とするマイナンバー制度への疑問も、いくぶん晴らすことができた。

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    2021年01月09日
  • 日本の年金

    Posted by ブクログ

    本書は現在の日本の年金について、現状・問題点・改善点などについてまとめられた本である。本書をじっくりと読むことで、年金について確たる理解が出来る内容となっている。

    0
    2014年09月23日
  • 日本の年金

    Posted by ブクログ

    2025年団塊の世代が75才に到達し、2030年には65才以上が32%、75才以上が20%となると予測されている。人口は9%減少するが単独世帯は11.5%増加して全体の1/3超が単独世帯となる。特に都市部の増加が目立つ。これまでの日本の住宅政策、教育システム、そして年金も正社員の一括採用、終身雇用と言う日本型雇用システムに合わせて設計されており「階保険・階年金」のしくみが成立した。しかし90年代後半から派遣労働などの非正規雇用が増加し厚生年金と健康保険の適用対象者から外れた非正規労働者は国民年金、国民健康保険に加入することになったが、これらの保険料に企業の負担はなく、おおむね定額負担であるため

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    2015年01月18日

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