駒村康平のレビュー一覧

  • 日本の年金
    日本の年金

    社会保障制度の中で年金の理解度が低いと感じたので、本書を手に取った。本書では年金制度の過去から現在までの経緯や他国の制度との比較など、日本の年金制度を多面的に解説しており、非常にわかりやすいと感じた。また、個人的に年金制度の理解度が低かったのは日本の年金が年金「保険」と呼ばれていたこと...続きを読む
  • 中間層消滅
    すごく大雑把に言うと、日本版『21世紀の資本』のような内容。とても面白い内容だったと同時に、これからの日本を見つめなおすのに必読の書と言える。
  • 日本の年金
    きっぱり、すっきり、アジテーションのない、まんまのタイトルで勝負するだけあって、大変に分かりやすく、読み応えのある内容だった。あまりに複雑な年金制度の成り立ち、国内並びに海外の現況と課題、向かうべき姿に関してはその選択肢をしっかりと示している。少子高齢化は問題というより既に抑えられぬ現実と受け止めた...続きを読む
  • 日本の年金
    本書は現在の日本の年金について、現状・問題点・改善点などについてまとめられた本である。本書をじっくりと読むことで、年金について確たる理解が出来る内容となっている。
  • 日本の年金
    2025年団塊の世代が75才に到達し、2030年には65才以上が32%、75才以上が20%となると予測されている。人口は9%減少するが単独世帯は11.5%増加して全体の1/3超が単独世帯となる。特に都市部の増加が目立つ。これまでの日本の住宅政策、教育システム、そして年金も正社員の一括採用、終身雇用と...続きを読む
  • 日本の年金
    新書でありながらも、年金制度について歴史的にも、諸外国との比較の点でも、幅広くそして深く論じている一冊。
    理解できるところもあるのですが、特に後半は私にとっては難解なところも多くありました。
    つくづく、年金なるものが巨大で利害関係者も多く時間軸的にも長大なものであることを再認識することの出来た一冊で...続きを読む
  • 日本の年金
    教科書的な部分(これまでと現状)、新書的な部分(これからと論争的記述)から構成。もちろん新書的な部分が興味深い。

    危機を煽るのではなく、冷静な提案だ、GPIFへの政治介入を除いて。GPIFは存在自体、知らなかった。年金積立金を市場の活性化に使おうという魂胆は許せないものが私もある。

    年金について...続きを読む
  • 中間層消滅
    高所得者層の所得は増え続け、所得格差は年々拡大している。経済的にバランスのとれた中間層が静かに崩壊しつつある。スタート時点で人生の可能性に大きな格差があれば、不利な状況下にある者は人生に絶望し社会を憎悪する。境遇に絶望する低所得者層が増えれば、暴力、犯罪といった社会問題となって顕在化する。社会保障を...続きを読む
  • 日本の年金
    確かにほとんど理解していない人には、微に入り・・ということで詳説されてはいます。
    しかし、部分的な理解がある者にとっては、ポイントがうまくつかめないまま、饒舌さで辟易するところもあります。
    専門用語の難しさがそのまま社会保障制度を持てあましている国や行政の右往左往が目に浮かぶよう…。