川崎賢子の作品一覧
「川崎賢子」の「左川ちか 青空に指跡をつけて」「左川ちか詩集」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「川崎賢子」の「左川ちか 青空に指跡をつけて」「左川ちか詩集」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
左川ちか(1911.2.14~1936.1.7)
北海道出身の詩人。
19歳で最初の詩「昆虫」を発表。
え!?これが最初の詩なの?
さぞや詩壇は沸いたことだろう。
けれど病に倒れ、24歳で亡くなった。
knkt09222さんのレビューから読みたくなり、すぐさま購入。
表紙も素敵だった。
よくよくレビューを拝読してから挑んだのだけど、難しかったなー。
ただ、突如放り込まれる冷徹さにドキリとさせられる。
「青白い夕暮れが窓をよぢのぼる。
ランプが女の首のやうに空から吊り下がる。」
であるとか、
「夕暮が遠くで太陽の舌を切る。」
であるとか、
「その時私の感情は街中を踊りまはる
悲しみを追い出すま
Posted by ブクログ
りんごは赤くて丸い果実に決まっているという現実的な見方よりも、置いた場所によって変わる色合いや、実は赤くないかもしれないことや、切らなきゃどんな中身なのか分からないことの方が大切なんだと思わせてくれる。
周りの自然現象や、自分の感情を楽しく、空想的に捉えても良いのだなと、読んでいて楽しく感じました。
若くて瑞々しい感性に惹かれます。
ちかさんは早くに旅立ってしまったけど、遺された詩が彼女自身で、昔の女性の、今より役割や、らしさが重視されていただろう中で、本当の自分はこうなんだ、と生き生き語っているような詩が魅力的です。
最後の方に記載されている小文は、特にこれからも大事に読んでいきたいと思
Posted by ブクログ
島田龍・編の「全集」が書肆侃侃房で刊行され話題になった1年後、文庫で出た。
岩波文庫なので、印象としては「列聖した」感じがするが、多くの研究者のタマモノなのだろう。
本書、編者は川崎賢子で、津原泰水界隈で知った人。
前年の島田龍への言及が、解説に一切ない(定本は2010年森開社版、とのみ)ので、ギョーカイ的になんかあるのかしらんと邪推。
読む前はぼやーっと、久坂葉子とか少女趣味とかかしらん、と早とちりしていた。
が、厳しく冷たい言葉遣いに、ガツンとやられた。
現代詩に疎いものだが、先日、「一九二〇年代モダニズム詩集 稲垣足穂と竹中郁その周辺」という本を読んだところ。
で、佐川ちかの詩ってモダ