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いまここの向こうの「その世」に目を凝らす詩人と,「この世」の地べたから世界を見つめるライターが,1年半にわたり詩と手紙を交わした.東京とブライトン,老いや介護,各々の暮らしを背景に,言葉のほとりで文字を探る.奥村門土(モンドくん)描きおろしイラストを加えての,三世代異種表現コラボレーション.
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Posted by ブクログ
谷川俊太郎さんとブレイディさんの交換書簡。 それぞれ人柄が表れていて面白かった。 谷川俊太郎さん、ご冥福をお祈りします。
谷川俊太郎さんとブレイディみかこさんの一年半に及ぶ往復書簡 みかこさんの散文に、谷川さんが短めの文章と詩でお返事する。 といったスタイルでしょうか? とは言え、みかこさんからの問いはあまり気にせず、好きに返事を書く谷川さん。 自由で軽快なやりとりのおかげで、こちらも肩の力を抜いて文章を楽しめる。...続きを読む しかし、あくまでも〝手紙〟なので当然だが相手に向けて書かれた文章で、そこには敬意が感じ取れるのが素敵。 谷川さんの詩より 「この世とあの世のあわいに その世はある」 ──【その世】より一部抜粋── 「この世は他人だらけである 他人でないのは自分だけだと思うと 寂しい」 ──【自分だけ】より一部抜粋──
とっても軽快で面白かった。 谷川俊太郎はもう言わずと知れたレジェンドで ブレイディみかこは両手にトカレフをいつか読みたいと思ったまま..この作品が初めましてな作品になった。 谷川俊太郎へ手紙を書く... って凄いなって単純にとっても俗な感情で。 もちろんそれがファンレターでどこの誰とも分からない面識...続きを読むもない読者がただ個人的に宛てるものなら簡単かもしれないけど 作家として仕事として書くっていうのはスゲー! のっけからの谷川さんの「あるとない」の詩から ユーモアは正しく無邪気なものでないといけないという世界的な風潮や みかこさんの住む英国のブリティッシュユーモアについての説明でもうぐいぐいみかこワールドにのめり込んでしまった その後の谷川さんの返信文もキレッキレで! とか書く自分の言葉の乱暴さにげんなり..してしまうくらいに 手紙のやりとりはとても丁寧で無邪気なおふたりがとっても新鮮に感じられました その後もみかこワールドはセックス・ピストルズやビートルズなんとドストエフスキーまで登場する... そのあとのちょっと内容についていけなかった感じの谷川さんの返信「その世」が完璧にこの本の核になっているから不思議でしょうがない! 少なくとも私にとって「その世」は音楽を浴びたあとの気持ちにビタ沿いしてくるものだった そして初めて聞いた「トランスヒューマン」 もうここまでいくと映画化してほしいレベルの イヤ、映画化されているような気もするけど 体があることの不自由さから解放された世界のこととかデータとして生きること 内と外からデータと幽霊という独特な世界観(みかこワールド) でもエネルギー不足で停電したらデータより幽霊が強くね?って相手に思わせる前に書いてしまう人間性にも思わずニヤつく。 ページをめくるとバッと描いてある絵も 久々に好きな感じだなーと思いました。 谷川さんの「好き嫌いの判断を、知的な善し悪しの判断よりも信用している気配が私にはあるんです。」というところがとっても好きです。 私もあーだこーだより好き!でいいんだって思って生きていきたい。 そして最後にこの本に掲載されている谷川さんのたくさんの詩...最後の1行がどの詩もとってもステキ!!!
【目次】 邪気の「あるとない」(ブレイディみかこ) 萎れた花束(谷川俊太郎) Flowers in the Dustbin(ブレイディみかこ) その世(谷川俊太郎) 青空(ブレイディみかこ) 座標(谷川俊太郎) 詩とビスケット(ブレイディみかこ) 現場(谷川俊太郎) 淫らな未来(ブレイディみかこ) ...続きを読む気楽な現場(谷川俊太郎) 秋には幽霊がよく似合う(ブレイディみかこ) 幽霊とお化け(谷川俊太郎) ダンスも孤独もない世界(ブレイディみかこ) 父母の書棚から(谷川俊太郎) 謎の散りばめ方(ブレイディみかこ) 笑いと臍の緒(谷川俊太郎) ウィーンと奈良(ブレイディみかこ) Brief Encounter(谷川俊太郎)
もともとブレイディみかこさんの文章が好きだし、谷川俊太郎さんも小学生の頃にガツンとやられて以来のファン。さらに奥村門土さんはご家族勢ぞろいの原画展で似顔絵を描く姿も見ている私にとって本書は夢のようなメンバー。往復書簡もだけど毛づくろいする猫だとか、草原にポツンといる老人の後ろ姿だとか水中の生き物だと...続きを読むか‥挿絵がほんとうに素晴らしい。
お二人の往復書簡は永遠に続けて欲しかった。ブレイディみかこさんは、やっぱりオモロイ。谷川さんへの返しがほんま秀逸。彼女の本は全部読みたい。谷川さんは余裕かまして、ブレイディみかこさんへの返信にあまりこだわりを感じへんかったな。でも谷川さんの詩は全部声に出して読んだ。ええわぁ。
読む時期によって心に残る章が変わるだろうなと思う。谷川さんの最後の詩が良い。 ブレイディさんと谷川さん、それぞれがそれぞれの足場を崩さずにマイペースに言葉を綴っているのが良い。だからお二人に、温度差や、全然相手への返事になってへんやんけ、みたいに感じる部分もあったけど、そこが良かった。
本書前半のやりとりは、異種格闘技ながら、わかりやすく響き合っていて、さすがブレイディと谷川、といった感じ。すぐ読めるし、読んで損はない。
不思議なリズム感に引き込まれてあっという間に読んでしまった。 ブレイディさんが書かれていた 「ケアとは他者と一緒にダンスを踊ることかもしれない。」「体に沈む」という言葉と谷川さんの「その世」という詩が、自分の体に深く沈んだ。 自分に重なりつつも、すっと離れていく感覚が楽しい一冊だった。
時間、空間を超えてさまざまな現場を自由に飛び回る、おしゃべりで“しなやかな黒猫”のようなブレイディさん。それを温かな眼差しで「言葉にしか現場のないわたしは劣等感を抱いてる」と子どものような素直さで机上で紡いだ詩で応える好々爺、谷川さん。本質に迫るアプローチもアウトプットも異なるけど、表現の奥にある魂...続きを読むは一緒で、その“あわい”の世に引き込まれそうになるのをもんど君の挿絵が“この世」に引き戻してくれる。「うりゃ〜なんとかなる」が個人的な座標としては好きかな…。先日、再放送で観たETV特集「ぼくは死んだ」も感動したが、谷川さんのリクエストに応えたもんど君、大変だったろうなあ。
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