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1961年制定の「原子力損害の賠償に関する法律(原賠法)」は,未曾有の破局的事故に対して無力だった.本書は3.11以前の損害賠償制度の実体を示し,その不備をどのように乗り越えて現行の損害賠償スキームは短時間に構築されたのか,東京電力はなぜ破綻せず「国有化」されたのか,政策担当者への聞き取りに基づき明らかにする.
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Posted by ブクログ 2021年05月04日
想定外の過酷事故で起きた損害に対しては、それまでの賠償制度の想定を超えていた。
フクシマに、半世紀前の法律「原子力損害の賠償に関する法律」をどう適用させたかを丁寧にたどった記録。
1)第3条但し書きの「異常に巨大な天災地変」に該当するから東電を免責する。あるいは、2)第3条本則による賠償責任を負わ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月08日
福島第一原発の損害賠償は、東京に住んでいれば、税金か電気料金かでいずれにしても負担させられるわけなので、非常に関心の高い問題である。この問題に対して、正面から丁寧に解説している著書である。ちなみに、日経新聞で、総合資源エネルギー調査会基本問題委員会委員であり橘川武郎氏が紹介していた。
「…財政支出...続きを読む
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