言語哲学がはじまる

言語哲学がはじまる

ビジネス・実用
1,100円 (税込)

5pt

フレーゲからラッセル,そしてウィトゲンシュタインへ――二十世紀初頭,言葉についての問いと答えが重なりあい,つながりあっていった.天才たちの挑戦は言語哲学の源流を形作っていく.その問いを引き受け,著者も根本に向かって一歩一歩考え続ける.読めばきっとあなたも一緒に考えたくなる.とびきり楽しい言葉の哲学.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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言語哲学がはじまる のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ただの言語哲学入門ではなく、源流であるフレーゲ、ラッセル、前期ウィトゲンシュタインの三人に絞って成り立ちを徹底して考えます、というユニークな構成。これは面白い。平易な文章で比較的固めなこの三者の言語思想をきちんと辿れるようになっている。確かに初期言語哲学の問題意識は現代のAIの学習と近い発想があるように思う。あと論考はこの本でやっと大まかな輪郭が理解できた気がする。初期からすでに使用としての言語という発想があったのか。

    後期ウィトゲンシュタインとかクワインとかここからが現代言語哲学が本格的に展開するのに、という直前で止まっているのはやや残念だがそれも含めてタイトルの「はじまる」ということなのだろう。

    0
    2026年08月26日

    Posted by ブクログ

    読書を始めて2、3冊目に読んだ本。
    複雑な内容を扱いつつも、平易な言葉による文章であるため読みやすい。
    言語哲学に初めて触れる人でも挫折しない本であり、入門書といえると感じた。

    0
    2026年03月10日

    Posted by ブクログ

    思考が言語に意味を与えるのか、言語が思考に意味を与えるのか。

    なぜ、わたしたちは「この机はペン立てる」を理解できないけれど、「富士山に小惑星が衝突した」は理解できるのか。

    ウィトゲンシュタインの「言語が思考に意味を与える」という提唱を、「思考が言語に意味を与える」としたフレーゲやラッセルの考えと比較して、わかりやすく提示してくれている。

    この哲学的に言語を思考するという本書を読みながら、わたしが考えていたこと。
    それは、言語というのは、わたしたちの脳にあらかじめインストールされている機能であり、その神秘性についてだ。
    文字は後天的に身につけたものなので、文字を持たない民族もいるけれど、言語をもたない民族は発見されていない。

    であれば、脳領域で密接にかかわり合っている以上、言語が思考に意味を与えるのだとする説も、突拍子もない説とはいえないと感じる。

    実際、心理学では、バイリンガルの子どもたちに対する敷居説という説があり、母国語も第二言語も不十分な子どもは、認知発達にもマイナスの影響を与えることが知られている。
    つまり、言語発達が認知発達に影響を与えているということになる。

    ウィトゲンシュタインが「語りえぬものについては、沈黙せねばならない」としてこの発展を閉じてしまったのはもったいないけれど、今後、科学の分野から解明されていくのかもしれない。

    0
    2025年06月29日

    Posted by ブクログ

    かなりわかりやすく、言語哲学の概要をさらっと噛み砕いて、なぞってくれる本だった。ラッセル、ヴィトゲンシュタイン、フレーゲの言語哲学がおおよそどんなものか、なんとなくわかった。

    0
    2025年02月04日

    Posted by ブクログ

    今年読んだ中で一番面白い本かもしれない。そんなこと考えて何か良いことあるの?てな感じの重箱の隅をつつきまくる議論なのだが、素人目線に立った解りやすい解説でどんどんページが進む。ジョンロックの一般観念論の行き詰まり、フレーゲの文脈原理と合成原理によるその打開、指示と意義による言葉の定義、ラッセルによる意義の否定と確定記述の概念導入。ここまでくると何が正解なのかわからなくなる。そして極めつけはウィトゲンシュタインの『論考』。なぜそうなのか?に答えることを放棄し、実世界のありようをそのまま認めるというコペルニクス的転回で、それまでのモヤモヤがすっきり腹落ちするというオチ。『論考』の議論から何故外国語の理解が難しいのかわかった気がする。要はそれぞれの単語の論理形式、つまりその語がどんな文に結合しうるかの可能性を理解していないから、文の分節化ができないという訳だ。哲学も役に立つではないか!

    0
    2024年11月23日

    Posted by ブクログ

    異なる哲学者をひとまとめに調理する辺りがお見事。ウィトゲンシュタインの専門家であるだけに、彼を優位に持ち上げている感は否めないが、フレーゲ、ラッセルについても、丁寧に書いている。また、野矢さんは初心者のように考察する傾向が強いので、なるほど、とか、そういうことだったのか、とか改めて気付かされるところも多かった。飯田隆さんの『言語哲学大全Ⅰ』は既読だったので、新鮮味は少なかったかもしれないが、その差分があっても星5つやっていいと思った。

    0
    2024年07月06日

    Posted by ブクログ

    フレーゲ、ラッセル、ウィトゲンシュタインという3人の天才哲学者の考えを、わかりやすい例えを使って記されている。
    とにかく面白い。
    著者と一緒に3人の哲学者の考えを、体感できたような気になる。きっと隅々までわかったわけではないと思う。
    でも哲学が言葉を使ってなされる時に、どうしてもぶつかる様々な事柄を乗り越えていくことを、まるで自分自信でしている錯覚に陥るような気にさせられる。
    最後のウィトゲンシュタインの言葉、
    「言葉はただ生の流れの中でのみ意味をもつ。」
    は、読後の興奮した心に染み入るようだった。

    0
    2024年05月02日

    Posted by ブクログ

    いわばウィトゲンシュタインのファンブック。
    著者はフレーゲやラッセルは批判するのにウィトゲンシュタインは批判しない。

    しかし、読者を言語哲学へ誘う役割は十分に果たしていると思う。読んでいてもどかしさが半端ないからだ。巻末には読書案内があるので参考になる。

    0
    2024年04月28日

    Posted by ブクログ

    著者は言語哲学の入門として書いておらず、面白かった話を他者にもしたくて書いた、としています。そういう意味で成功していると思う。
    私はウィトゲンシュタインの論考と探求の違いに興味があったのでとても良かった。あと、全体論的言語観に興味を持った。言語習得論とのからみも面白そう。

    0
    2024年03月17日

    Posted by ブクログ

    対話風に書かれてあるので、考えながら、疑問を浮かべながら読むことができた。でも、議論の内容は、そこまで考えるのか…、と哲学者の頭の中を思い浮かべてしまった。

    0
    2025年03月31日

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