無限論の教室

無限論の教室

891円 (税込)

4pt

数々のパラドクスに満ちた「無限」の不思議。アキレスはなぜ亀に追いつけないの? 偶数と自然数が同数って本当? 素朴な問いからゲーデルの不完全性定理まで、軽やかな笑いにのせて送る異色の"哲学教室"。(講談社現代新書)

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無限論の教室 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年11月16日

    高校数学の微分積分で初めて出会う無限に対し、主に哲学的なアプローチで考えていく作品。
    全体が学生と先生の対話という体で構成されているので、サクサクと読み進めることができます。

    自分はこの作品を読んで無限や論理というものにより興味をもち、より専門的な本を読んでみようと思えるモチベーションになりました...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月16日

    タイトルの通り、まさに「無限論の教室」が文章で表現されていた。物凄く面白く、またどこか懐かしく、どこか羨ましく……色々な気持ちが刺激されながら無限について探求ができる、大変素晴らしい本だった。タイトルを見て難しそうだと思っていたが、実際は読み進めやすいテンポ・表現・文章で構成されており、いい意味で裏...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年04月20日

    考え続ける日々は尽きない。それが哲学であれ、数学であれ、物理学であれ、論理学であれ、存在という宇宙を考えることが人間の性質なのだと思う。
    どのような論理でもって存在に向かっていくか。存在と学問が結びついた瞬間は何にも代えがたいartsだ。学問とはそれすなわちそれを以て生きること。その為人そのものだ。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年02月05日

    数学に関する哲学の本。
    数学基礎論の本かな。

    対角線論法が思いの外、適用範囲が広くて驚愕する。
    実数の濃度の証明は知っていたが、ラッセル集合、ゲーデルの証明にも使われていたなんて。

    まさにメタな視点が度々求められるが、自分の「脳力」を鍛えるために面白い本だった。

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    Posted by ブクログ 2014年08月23日

    3人のキャラ造形が抜群にいい。特にタジマ先生。
    読んでて理解が追いつかないなー、と思った箇所では必ずと言っていいほど和尚さんもついていけなくなってて、いったんまとめてくれるのがうれしい。
    ただタカムラさんは別に不美人設定じゃなくてもよかったんじゃないかなー!?

    一回読んだだけでは最後までは理解でき...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年02月19日

    とある架空の大学ゼミのお話。
    小説形式で進行し、「無限」というものを数学者たちが如何に扱ってきたか、その議論の歴史、要点を教えてくれる。
    数学の専門知識がなくても楽しんで読める本だと思う。
    「無限とは何か?」に興味を持ったことがある人には絶対お勧め。

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    Posted by ブクログ 2013年03月04日

     哲学的な話題で始まるがかなり数学的。タジマ先生が現代数学の常識とされる実無限を否定するところから論旨を始めるのが刺激的だった。結局可能無限か実無限かは読者の判断に委ねる形となるが、そこまでたどり着くのに、無限集合の濃度、ラッセルのパラドックス、ゲーデルの不完全性定理を通過するのでかなり難しい。その...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年09月18日

    「可能無限」か「実無限」かをめぐる無限論。かなり、数学的には高度な話題だが、学生二人に講師の三人の対話形式で進み、なんだか分かったような気にはなれる。まぁ、まさに大学の講義でその議論の「さわり」を学んだというような感じだろうか。「可能無限」、「実無限」の議論を歴史的な感じで追っていき、最後は、ゲーデ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年07月07日

    ひと癖もふた癖もあるタジマ先生に導かれて、無限論の世界へ。
    大学時代、哲学の授業の教科書がわりになった本。
    無限論ってなにさ!?って遠い世界のことのように思っていた人でも、
    物語に引き込まれてしっかり楽しく学べる一冊。
    この授業、受けなきゃ損。

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    Posted by ブクログ 2012年06月25日

    新書にしては珍しく物語調。控えめなライトノベルといった趣のある良書。

    意図的なのか、先生のキャラがやや陰険で素っ頓狂なのが徐々にツボに入った。『数学ガール』よりも読みやすくてコストパフォーマンスが高い。

    アキレスと亀、ゼノンのパラドクスを取っかかりとした「実無限」と「可能無限」の話は、示唆に富ん...続きを読む

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