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相貌論、懐疑論、ウィトゲンシュタインの転回、過去、隠喩、自由――スリリングに展開する、著者会心の「哲学的風景」。
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Posted by ブクログ
可能性世界論、ウィトゲンシュタイン、不完全性定理、メタ数学、などをやる人はとても楽しめるのではないだろうか。
クリーニャー。ネコまたは掃除機のことを指す。なんのことやら。概念の説明で出てきた、著者のアイデア。「語りえぬものには沈黙せねばならない。」、「論理哲学論考」でのウィトゲンシュタインの言葉。本当にそうなのか。著者はその姿勢を否定しているが、真っ向から反論している。大物に向かってのガチ問題提起は面白い。...続きを読む 正直に話すと、私は哲学に詳しくない。センター試験で倫理を選択したくらいだ。でも倫理と倫理の先生が好きだった。カントの純粋理性批判に挫折した。「神は死んだ」とかいうニーチェがかっこよかった。その程度のレベルである。なのでウィトゲンシュタインもよく知らない。 この本の内容はむつかしい。抽象的なお話で言葉もなかなか使わないものがあるので、理解するまでは私レベルでは苦労する。でも、なぜかスっと入る部分があり、1章を読み終えると授業が終わったかのような安堵感がある。 その発想はなかった、ということが多々あるからだろうか。たとえば、「翻訳できなければ、言語ではない」ということに反論する話。そもそも、概念があってそれを言葉に言い表す、というのは私の頭にあったが、翻訳できるから言語なのだ、という発想がなかった。言葉というものをまた考えさせられてしまった。 本当はもっと腑に落ちて読みたかった。しかし私の頭が足りなかった。なので正直にいって星4.5くらいな燃焼感である。これは、また歳を重ねて読む本だろう。いつか、また。
野矢茂樹著『語りえぬものを語る』のレビューです。 猫は後悔するか、という興味を引く見出しから始まり、科学は世界を語り尽くせない、という壮大な見出しで終わります。 この最後の見出しについては、奇しくも、個人的に私がこの数年考えていたことでした。 ウィトゲンシュタインの哲学をベースに、日常的な実感を...続きを読む大切にしながら、相対主義の擁護、異なる論理空間の存在、懐疑論や決定論への反論などの論理を組み立てていく様子を眺めることができます。 何を学んだかと言われると、難しくて表現できないのですが、知的好奇心が刺激される読書体験でした。 全く未知の言語を翻訳することを考えると、「美しい」と感じるものに対する相対主義が成り立つことが言える、という部分は印象的でした。 また、自然科学は「法則を維持するように現実を解釈する」という探求の指針を与えるのであって、法則は現実世界を語り出しているものではない、と述べられています。これもしっくりきます。自然科学の手続きに則っても、常に実験や測定には誤差が生じます。必ずズレるにも関わらず、これを「誤差」と呼んでいること自体、法則が成立する理念的な世界を前提としていることの証左でしょう。
ウィトゲンシュタインの入門書として読んでみた。優しい語り口と章ごとの解説で入口は通過した気がする。これを機に他の関連書も読んで、また再読したい。
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