野矢茂樹の作品一覧
「野矢茂樹」の「ウィトゲンシュタイン 『哲学探究』という戦い」「心という難問 空間・身体・意味」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「野矢茂樹」の「ウィトゲンシュタイン 『哲学探究』という戦い」「心という難問 空間・身体・意味」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
今年読んだ中で一番面白い本かもしれない。そんなこと考えて何か良いことあるの?てな感じの重箱の隅をつつきまくる議論なのだが、素人目線に立った解りやすい解説でどんどんページが進む。ジョンロックの一般観念論の行き詰まり、フレーゲの文脈原理と合成原理によるその打開、指示と意義による言葉の定義、ラッセルによる意義の否定と確定記述の概念導入。ここまでくると何が正解なのかわからなくなる。そして極めつけはウィトゲンシュタインの『論考』。なぜそうなのか?に答えることを放棄し、実世界のありようをそのまま認めるというコペルニクス的転回で、それまでのモヤモヤがすっきり腹落ちするというオチ。『論考』の議論から何故外国語