論理哲学論考

論理哲学論考

ビジネス・実用
935円 (税込)

4pt

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「語りえぬものについては、沈黙せねばならない」という衝撃的な言葉で終わる本書は、ウィトゲンシュタイン(1889-1951)が生前に刊行した唯一の哲学書である。体系的に番号づけられた短い命題の集積から成る、極限にまで凝縮された独自な構成、そして天才的な内容。まさに底知れぬ魅力と危険をはらんだ著作と言えよう。

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論理哲学論考 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    まじで誇張なしで、こんなに明晰なものだと思ってなかったわ。現実ー言語の世界を、チェスや数学の体系のように捉える(本人は本当に現実と言語がそういう論理構造を共有してると思ってたらしいが)主張として読めば、めっちゃ読みやすい。ほんとに、いろいろ発想を喚起させてくれて、ありがとう。ヴィトゲンシュタイ賢いわ。思ってたより、結構いろんなことについて語っててよかった。現実ー言語に関する本として読むのでは見落としてしまうような本当に優れた洞察がたくさんあった。ありがとう。

    0
    2026年10月03日

    Posted by ブクログ

    三・〇三一
    かつてひとはこう言った。神はすべてを創造しうる。ただ論理法則に反することを除いては、と。──つまり、「非論理的」な世界について、それがどのようであるかなど、われわれには語りえないのである。

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    2026年02月21日

    Posted by ブクログ

    これまで読んだ中で最も美しい哲学書。カントは時間や空間をア・プリオリであるとしたが、著者は記述ので形式を与えるものとして捉えようとした。要素命題のすべての可能性が真になる真理条件をトートロジー、すべての可能性が偽になるものを矛盾と呼ぶ。真理操作とは要素命題から真理関数を作る方法である。命題の本質を提示することは、あらゆる記述の本質を提示することであり、世界の本質を提示することである。しかし要素命題は名の合成であり、ア・プリオリに挙げることは出来ない。論理によって決定される問いは論理のみにより決定される。論理を理解するために私達が必要とする「経験」は「何かがある」というものである。私達の日常言語のすべての命題は、実際、そのあるがままで、論理的に完全に秩序づけられている。私の言語の限界が私の世界の限界を意味する。思考し表象する主体は存在せず、世界に属さない。それは世界の限界である。ア・プリオリな法則は存在せず、一つの論理形式の可能性をア・プリオリに知るのである。永遠を時間的な永続としてではなく無時間性と解する時、現在に生きる者は永遠に生きるのである。答えが成り立つのは、ただ、何ごとかが語られうるところでしかない。生の問題の解決を、ひとは問題の消滅によって気付く。かくして「語りえぬものについては、沈黙せねばならない」。

    0
    2025年05月23日

    Posted by ブクログ

    語ることができない事柄の前では、沈黙しなければいけない。

    古代の人々は神と運命を前にして歩みを止めたように。

    明日太陽が上るというのは仮説でしかない…私たちはそれを知っているわけではない。

    地頭がちがうとここまでわけがわからないのか…
    私は勝手に私が閉鎖病棟にいた時に書いてた日記を思い出しましたよ、小難しいことを考えてしまう性格なのですよ、この人も!

    自然法則を説明できるなんて勘違いしないことだ、我々が持っているのはただの仮説でしかない?という?

    0
    2023年07月14日

    Posted by ブクログ

     ピエール・アド「ウィトゲンシュタインと言語の限界」後に再読。学生時代に1度、社会人のまだ若い頃に1度読んでいるが、今回改めて自分の読みの浅薄さを思い知らされた。丁寧に読むとかなりの時間を要する著作なのに、あまり読むのに苦労した記憶がないのだ。野谷茂樹氏の訳者あとがきに「『論考』という著作は妖しい光を放っている。読む者を射抜き、立ち止まらせ、うっとりさせる力を擁している。それはおそらくすばらしいことなのではあるが、危険でもある。うっとりしながら哲学することはできない。」とあるが、若い頃の僕はまさに『論考』の詩的かつキャッチーなセンテンスにうっとりし、それだけで何事か重要なものを把握したような錯覚に陥っていたのだ。それはもちろん僕だけではなかろう、本書からあの「語り得ぬものについては沈黙せねばならない」という命題のみを形式的に取り出し、「未だわかっていないものについては結論を出してはならない」などという陳腐で卑俗な読み替えを適用し、それをもって本書の主題だとする例に数多出くわすのだから。
     
     以前読んだ時は、クライマックスの命題6.4あたりからそれまでの理知的な論調から離れて、「倫理」「美」「神秘」「永遠」などの形而上学的な色彩の言葉が並ぶのに面食らい、なぜウィトゲンシュタインがそのような論理的なものから遊離した(と当時の僕には思えた)概念をこの段に及んで持ち出すのか、と訝しんだ記憶がある。だが上記「…と言語の限界」を経由した今ではそうは思わない。世界を「完結した総体」として「永遠の相のもとに」捉えると、そこには確かに論理では語り得ぬものが浮かんでくる。「倫理」や「美」「神秘」は、「物自体」のように全くリーチ不可能な形而上学的概念ではなく、言語の形式では表現できないが確かに我々に示されるものであり、だからこそ畏敬の念を伴って表されるものなのだ。

    0
    2023年02月23日

    Posted by ブクログ

    人が思考し得ないものについての論考。世界を言語が写像している事実の総体と定義し,世界全体を語るには言語をその外側に置く以外には不可能であるとし、語り得ないものに対して沈黙せねばならないとした。

    0
    2022年01月28日

    Posted by ブクログ

    哲学が言語に縛られているのと、哲学は言語を利用しているからとその言語について考えた書物。語り得ぬものには沈黙しなければならないはこの書の結論である。しかし、言語は意味のないものでも人々は話す。例えば、アーメンなどの祭儀の言葉など。これが哲学を終わらせたと考えていた作者が哲学探究へと移行する。

    0
    2022年01月22日

    Posted by ブクログ

     私なりにこの本のキーワードは「限界」にあると思う。語りうることと語りえないことの限界、世界の限界、そして私の限界としての独我論。序文にも、「本書は思考において限界を引く。いや、むしろ、思考に対してではなく、思考されたことの表現に対して限界を引く」(p9)とある。
     本書のミソはこの「限界」が、まさにこの本の述べるところの「語りえないもの」、ということにあるのではないかと思う。だからこそ、「おそらく本書は、ここに表わされている思想は——ないしそれに類似した思想——をすでに自ら考えたことのある人だけに理解されるだろう」(p9)と言われ、そして同じことだと思うが「六・五四 私を理解する人は、私の命題を通り抜け——その上に立ち——それを乗り越え、最後にそれがナンセンスであると気づく。そのようにして私の諸命題は解明を行う。(いわば、梯子をのぼりきった者は梯子を投げ棄てねばならない。)」(p149)と言われる。
     ナンセンスを犯して紡がれた言葉、限界を踏み越えて語りかけてくる文章が、「論理哲学論考」の魅力になっているのだと思う。

    0
    2019年12月12日

    Posted by ブクログ

    やや読み飛ばしながら。概要は以前より未熟ながらある程度は知っているものを、きちんと読もうと思って手に取ってみたら案の定難しかった。20世紀西洋哲学における言語論的転回の主軸であり、相対性理論にも似た巨大なインパクトを持つ。古代ギリシアのテセウスの船など、子供が如何にも世界に対して眩暈し夜も眠れなくなるような問いに、一撃で一蹴する完結な回答を与えた。子供たちは安眠できるだろう。短い、断定的な各一行が美しく文庫本が付箋で汚くなった。大抵の問題は本書を理解すればすんなり解が得られる。ただし口数は減るだろう。

    0
    2018年03月07日

    Posted by ブクログ

    「論理哲学論考をよむ」を読んだ後に思い切ってページをめくってみた。
    当時これはきっと既存の知の積み重ねだけでは理解ができなかったんだろうなと思う。
    頭を空っぽにして一度、その思考にどっぷりと浸かって初めて片鱗を感じることができそうだ。
    なんども「論考をよむ」と往復しなければとても自分には読むことができない。

    0
    2014年09月05日

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