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私が死んでも世界は続くだろうか。理由は? 「時が流れる」のは本当か。他人に意識があるとなぜわかる? 実在、知覚行為、自由など哲学の根本問題を専門用語ではなく日常生活レベルで考察する画期的対話篇。(講談社現代新書)
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Posted by ブクログ
哲学に興味がある人に勧めたい1冊。 私が哲学科へ入学後、入門授業で使用しました。 大学生なりたての入門授業で使うくらいですので、 とてもやさしく読みやすいです。 が、著者は現代を代表する哲学の大教授の方なので、 中身はしっかり「哲学書」です。 それまで「哲学」というと、 ソクラテスやアリストテレス...続きを読むなど、 所謂The古典哲学をイメージしてとっつきづらく、 個人的につまらなかったのですが、 この本でその概念がガラリと変わりました。 あ!これも? え、そういうのもいいの?! 言われてみると確かにそれってどうなんだろう...? というふうに、 「哲学っておもしろい!!」 と私が沼にはまったきっかけとなりました。 おそらく思いもよらない角度からの話しばかり。 哲学とは「考えること」が何より要なので、 そういうものも(本編参照)も実はOKなのです。 興味のある方は是非。
私にとって哲学と付き合うきっかけとなった本。永井均さんの演習でこの本がテキストとして使われた。論点が分かりやすく二人の会話も楽しく読める。本当に懐かしい気持ちにさせてくれる。 青山拓央さんにも深く影響を与えた本だと思った。 この本を読んでいて真空状態になった。私はどこにいるのかということがわか...続きを読むらなくなってしまった。私と世界が離れてしまった気分。
あれは国語の教科書の折り返しのところだつたか。本書の冒頭部分が掲載されてゐたやうな気がする。 あの時、ものすごく驚き、搖さ振られたことを覚えてゐる。ひとがゐなくなつた後でも、やつぱり夕陽は赤いのか。よく死んだらどうなるのだらうとか、自分と記憶も何もかも一緒のひとがいたとしたらとか、途方もなく考へてゐ...続きを読むた気がする。さうした中にあつて、あらゆるひとが全滅した中でも夕陽は赤いのかどうかといふことが、さうした考へと響くところがあつたのだらう。 その時は、ただ漫然と、この自分と呼ばれる何かが存在しない世界といふものが考へられず、すごく変な気持ちになつた。「わからない」そのことがわからなかつた。知りたくても知りえない。けれど何かがそこにあるやうな、そんな変な気持ち。 その時から少しは成長した。とはいふもの、幼い時に考へてゐた問ひの魅力は変らない。少し変はつたことと言へば、多少あの時の感覚を見つめなおすことができるやうになつたといふことか。 もしもひとがすべてゐなくなつたら。この想定自体、ひとの存在を前提がなければ不可能なのだ。そして、見つめた夕陽を「赤」と「言へる」ことも、「赤」の存在がなければならなかつた。 しかし、このことは、世界が5分前につくられたとする、あるひは、空飛ぶスパゲッティモンスターがつくりあげたとするといふこともあり得る。想像できれば何でも存在する、さういふことになる。要はどうとでも言へることになつてしまふ。そのことを覆へすだけの論理はそれこそ存在しない。真に存在しないことは、沈黙となつてしまふはずだ。 けれど、世界が5分前につくられたにしろ、誰がつくらうと、それを見つめる、語る何かが存在しなければできないのだ。鈴木大拙先生の言ふ、「光在れ」と言つたのを見つめたのは誰か。このことに尽きる。 在ると言へばあるし、無いと言へば無い。どちらも同じことばだつた。けれどことばが、何かが存在するといふことは、「本当に存在しない」何かに裏付けられなければならない。有るものが無く、無いが有る。どうやらさうした逆説が成り立つやうなところでひとは生きてゐるやうである。 語ることばは確かに虚構かもしれない。しかし、虚構が虚構であるといふことは紛れもない「真実」であるし、その真実が成り立つためには、真実は虚構であるといふことが起きてしまふ。そんな風にできてしまつてゐる。なんにせよ、何かが在り、何もないそのことは存在するが知ることができないやうにできてゐるやうである。
この本は哲学の本ですが、「生物が絶滅しても夕焼けは赤いか」「死と他者」など、様々なテーマについて考察するといった内容です。哲学史の本ではありません。 一言で答えも出ないし、客観的に確かめようもない問題はたくさんあります。例えば、本文中に出てきた話で「木から舞い落ちる(ように見える)枯れ葉に意志はある...続きを読むか」という問題もそうです。ないだろうと思っても確かめる方法はありません。そういう問題を考えるとき、哲学が考えるヒントを出してくれるように思います。 枯れ葉に意志があるかどうかは生活上考えなくてもよい問題です。しかしこれが、異文化コミュニケーションだったり、新しい医療技術に対するモラルだったりすると、考えなければいけない場面にも出くわすかと思います。 答えのない問題を考える訓練も必要かと思います。たくさん本を読んだり様々な経験をしている方は十分素地がおありと思いますが、私は人生経験も豊富ではないので考える訓練が必要と感じています。私にとってはこういう本は、考えるきっかけを作ってくれて大変ありがたいです。
出会ったのは高校時代の現代文の教科書に載ってたことだったと思う、正直普通の人はこのレベルの疑問でいいと思う。自分も色々背伸びして少し難しそうなのに飛びついたりしたが純粋に疑問にもつこの段階が楽しいと思う
対話形式で書かれていて初心者にも分かりやすいと思う。 いつも当たり前だと思っていることに疑問を投げかけてくれる。 しかし参考文献が一切示されていないので、興味を持った人はより深く学ぶには自分で調べる必要がありそこは不便だと思った。
出てくる単語や文章表現自体は平易ですが、哲学だけあって言葉遣いはとても繊細です。思考力、ってすごいですね。見方・角度や議論の展開の仕方は、ビジネスシーンで役立つと思うものの、まあ、難しいw
相対主義と相関主義。 意志や自由(主に心の哲学関連)の話になると、やはりどうしても哲学が科学から離れて1人歩きしているような印象を受けてしまう。
哲学というのは日常や現実をいつもとは違った角度で見せてくれる。哲学的な議論についていけるかどうかはあまり問題ではなく、その違った現実の捉え方を知ることが、人生を豊かにする一助になるのではないかと思う。
哲学をするということは自問自答を繰り返すこと。それを著者が実際にやってみせてくれる本。 素朴な疑問から始まって、議論が右往左往したり、そのあげく振り出しに戻ったり。答えを導き出すのではなく、まさにこの考える過程こそが哲学をするということ! この本を読んでも、謎は解けるどころか深まるばかり。常に頭を使...続きを読むいながら読みすすめ、読み終わった後も考えずにはいられないという、まさに哲学に入門するための一冊でした。
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