作品一覧

  • 体験者「ゼロ」時代の戦争責任論
    4.0
    1巻2,640円 (税込)
    戦後八〇年,戦争体験者がほぼ亡くなるという新たな状況が生じつつある.体験者の声が遠くなるなか,いかに戦争責任を問う議論を継承し,発展させていくことができるだろうか.これまで議論を牽引してきた世代,そして現代的観点から批判的更新を図る若い世代による徹底討議を中心に,未来へ向けて戦争責任論の可能性を開く.

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  • 文学が裁く戦争 東京裁判から現代へ
    3.3
    1巻1,056円 (税込)
    文学は戦争を抑止するために何ができるのか.連合国による戦争裁判が終結した後も,日本文学は,法が裁けなかった罪を問い直し,戦争の暴力に向き合い続けてきた.一九四〇年代後半から現在まで,時代の要請のもとに生み出されてきた,戦争裁判をテーマとした主要な作品と作家を取り上げて,新たな文学史を描く.

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ユーザーレビュー

  • 体験者「ゼロ」時代の戦争責任論

    Posted by ブクログ

    戦争体験者がいなくなった時に、如何なる戦争責任論を以て、戦争を防ぐか。碩学の論文・討論集。

    印象に残った点を二つ挙げる。
    一つは、従来日本で語られてきた戦争責任論は、個人の体験・証言に依存したものであるということだ。個人の戦争体験は、圧倒的な迫力を以て聞き手の感性に訴えかけるものだが、普遍性に乏しい。論理的に構築された、普遍性のある戦争責任論を打ち出していく必要があると感じた。

    もう一つは、「戦後責任」というワードは、韓国語に翻訳不可能であるという点だ。韓国では未だ朝鮮戦争が終結しておらず、戦後は訪れていない。世界を見渡せば、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争、ウクライナ戦争など、1945

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    2025年10月22日
  • 文学が裁く戦争 東京裁判から現代へ

    Posted by ブクログ

    有名な文学作品を日中戦争からベトナム戦争へさらに従軍慰安婦についてのものに分析したものである。
     大部分は読まれていたと思うが、それほどメジャーではない従軍慰安婦の翻訳の本もある。
     本ごとにまとめての分析があれば、その底本を読む人が増えるであろう。

    0
    2024年02月17日
  • 文学が裁く戦争 東京裁判から現代へ

    Posted by ブクログ

    日本において、戦争について書かれた文学(小説に限らない)を読み解いていく。解けているかはわからないが、とりあえず戦争に関連した文学作品が並べられる。

    本書の紹介に「新たな文学史を描くことに挑む」とあり、それがどの程度成功を収めているか、微妙なところである。
    ただ、ブックガイドとしてはいいのかもしれない。著者は韓国人ということもあってか、あまり現代日本で言及されることのない作品にも手を伸ばしている。日本人が日常的に使うことのないことわざや漢字を外国人が知っているような感じだろうか。

    なにか一貫した解法があるわけでなく、作品紹介的な風味が強いが、だからといってそんなに悪いものではない。

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    2024年04月17日
  • 文学が裁く戦争 東京裁判から現代へ

    Posted by ブクログ

    太平洋戦争をリアルに体験していない多くの人は歴史書や時代小説などから情報を得るしかない。私も戦後生まれで、古くは学生時代の歴史の授業で戦争に興味をもち、大学生の頃にはなぜ戦争が起こり、そしてどの様にして集結させるのがベストな選択なのだろうと、今の私から見ても学生の自分には少し重たく感じる難題を抱えていたのを記憶している。偶々大学がお茶の水・神保町に近かった事もあり、古本屋で戦争に関する本を見つけては読み漁るような学生時代を過ごした。読めば読むほど複雑で、背景も深く理解していなかった私に、ちっとも答えは見つからなかったのであるが。
    本書は太平洋戦争を文学から裁くというテーマで記載されているが、当

    0
    2024年01月06日

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