金ヨンロンの作品一覧
「金ヨンロン」の「体験者「ゼロ」時代の戦争責任論」「文学が裁く戦争 東京裁判から現代へ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「金ヨンロン」の「体験者「ゼロ」時代の戦争責任論」「文学が裁く戦争 東京裁判から現代へ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
戦争体験者がいなくなった時に、如何なる戦争責任論を以て、戦争を防ぐか。碩学の論文・討論集。
印象に残った点を二つ挙げる。
一つは、従来日本で語られてきた戦争責任論は、個人の体験・証言に依存したものであるということだ。個人の戦争体験は、圧倒的な迫力を以て聞き手の感性に訴えかけるものだが、普遍性に乏しい。論理的に構築された、普遍性のある戦争責任論を打ち出していく必要があると感じた。
もう一つは、「戦後責任」というワードは、韓国語に翻訳不可能であるという点だ。韓国では未だ朝鮮戦争が終結しておらず、戦後は訪れていない。世界を見渡せば、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争、ウクライナ戦争など、1945
Posted by ブクログ
日本において、戦争について書かれた文学(小説に限らない)を読み解いていく。解けているかはわからないが、とりあえず戦争に関連した文学作品が並べられる。
本書の紹介に「新たな文学史を描くことに挑む」とあり、それがどの程度成功を収めているか、微妙なところである。
ただ、ブックガイドとしてはいいのかもしれない。著者は韓国人ということもあってか、あまり現代日本で言及されることのない作品にも手を伸ばしている。日本人が日常的に使うことのないことわざや漢字を外国人が知っているような感じだろうか。
なにか一貫した解法があるわけでなく、作品紹介的な風味が強いが、だからといってそんなに悪いものではない。
Posted by ブクログ
太平洋戦争をリアルに体験していない多くの人は歴史書や時代小説などから情報を得るしかない。私も戦後生まれで、古くは学生時代の歴史の授業で戦争に興味をもち、大学生の頃にはなぜ戦争が起こり、そしてどの様にして集結させるのがベストな選択なのだろうと、今の私から見ても学生の自分には少し重たく感じる難題を抱えていたのを記憶している。偶々大学がお茶の水・神保町に近かった事もあり、古本屋で戦争に関する本を見つけては読み漁るような学生時代を過ごした。読めば読むほど複雑で、背景も深く理解していなかった私に、ちっとも答えは見つからなかったのであるが。
本書は太平洋戦争を文学から裁くというテーマで記載されているが、当