社会学作品一覧

  • 歴史教育とジェンダー 教科書からサブカルチャーまで
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    戦後の歴史教育では「家永教科書裁判」や「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書問題など、私たちの歴史観や歴史認識を問う問題が繰り返し議論されてきた。しかし、「ジェンダーの視点からの歴史教育や歴史教科書の見直し」はほぼおこなわれてこなかったといっていい。本書では、日本やアメリカの歴史教科書、はては科学史やミュージアムの展示方法。少女マンガまでをも射程に収め、国際比較や精緻な読み込みをとおして、歴史教育におけるジェンダーの欠落とそれをどう補うべきかを具体的に考察する。現代日本の歴史教育をジェンダーの視点から見直し、その視点を歴史記述・教育にどのように織り込むべきかを真摯に探る問題提起の書。

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  • 他界と遊ぶ子供たち 少年たちの資本主義
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    1巻1,815円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 いま子どもたちはどこへ向かっているのか? 遊びの変容、清潔ブーム、おたく族と胎内商品、噂話と死・他界への衝動など、加速する消費資本主義社会のなかで強まる逃走願望と、実際には依存を深める子どもたちの姿を描写する。

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  • 多文化社会の〈文化〉を問う 共生/コミュニティ/メディア
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    1巻2,200円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「多文化共生」政策推進のかけ声が高まる一方で、文化差異の承認をめぐる問題や多文化社会としての国家構想については十分に論議されていない。地域やコミュニティ現場での他者との邂逅や共生の実践、メディアの表象などを検証して、いま/ここでの「多文化」の内実を改めて照射する。

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  • 温泉リゾート・スタディーズ 箱根・熱海の癒し空間とサービスワーク
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    1巻2,200円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 温泉旅館やホテルが建ち並ぶ温泉地は誰がどのように作り上げてきたのだろうか。また、温泉リゾートで働く人々、とくに女性たちは、「もてなし」と「癒し」を演出するためにどのようなサービスワークをおこなっているのか。箱根と熱海の歴史をたどり、フィールドワークをとおしていま働く人々の現実を明らかにして、現代社会の縮図として温泉リゾートの「オモテ」と「ウラ」とを学び尽くす。

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  • 恋愛のアーキテクチャ
    3.5
    ウェブを筆頭に社会の新たなインフラが発展・定着したことで恋愛事情も激変した。2010年と11年の公開シンポジウム録と充実の書き下ろし論考から恋愛の生態系をとらえ、恋愛のアーキテクチャをデザインすることの可能性を探る。

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  • 〈若者と親〉の社会学 未婚期の自立を考える
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    1巻2,200円 (税込)
    青年期から成人期への移行は、就職や結婚が転機だとこれまで考えられてきた。しかし、経済格差や社会構造の変化、若者の意識変容などを経て親子関係や自立の意味が大きく変わってきている。「仲がいい親子」、親からの経済的・精神的な支援の実態、育児をする娘と親の支援関係などの具体例から、結婚や就職が「自立=大人になること」につながらない現状を分析する。

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  • 少女少年のポリティクス
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 文学作品・読み物・雑誌・マンガに現れる少女少年の描かれ方を追跡して、メディアが「少年」や「少女」を生成するさまをつぶさに描き出し、少女少年表層の政治性を照らす。

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  • 「日本」国家と女
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    1巻3,960円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ジェンダー再編を近代国家構築のために利用した日本。その渦中で女性たち自身は近代日本とどのように対峙してきたのか。国民国家幻想の成立過程を省察し、ジェンダーの共同幻想解体の可能性を問い返す、気鋭の論客9人の力のこもった論考集。

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  • 液状不安
    3.0
    確実性・安定性・計算可能性を喪失して流動性が高まった現代社会で、不確実性を象徴する「不安」は多様な形で、多様な場面で私たちの生活とともにある。死・悪・自然災害・テロ・世界経済・金融市場などを素材に不安の源泉を明視し、不安に抗する思考を描き出す。

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  • 個人化社会
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 高度に情報化され、個々人の選択と責任がきわめて重視される現代社会を生き抜く人々のありようを「個人化」という視角から読み解き、家族や宗教、貧困、労働、自由、愛、セックス、暴力など多様な素材をもとに流動性が高まり不安定で不確実な社会状況を透視する。

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  • メディアの苦悩~28人の証言~
    -
    「マスゴミ」「オワコン」と言われる新聞・テレビと、炎上などさまざまな社会問題をたびたび引き起こすネットメディア。これからメディアは、知の進化に貢献するのか、はたまた混乱の発生源となるのか――? 亀山千広フジテレビ社長、木村伊量朝日新聞社社長、川上量生ドワンゴ会長、アリアナ・ハフィントン、中川淳一郎、津田大介、東浩紀――さまざまなメディア人の「苦悩」を、元電通ビジネス・デジタル局長がインタビュー。
  • 成熟日本への進路 ――「成長論」から「分配論」へ
    4.1
    日本はこれからどの方向に進んでいくのか。政治は迷走し、国民は困惑している。既に成熟フェーズに入った日本は必然的に国家ヴィジョンを差し替えなければならない。そして、経済政策や政治の仕組みを再構築しなければ、社会は一層暗く沈滞していくだけである。国民が「自分は幸せだ」と思える社会の姿と、そうした社会を目指す政策、およびその政策を実行するための戦略と新しい社会のしくみを明快に示す。
  • 東大秋入学の衝撃
    3.8
    「東大秋入学」のニュースは、これまでの「企業が学生にグローバル化を求める」流れをさらに加速させ、「大学(特に難関大)が学生にグローバル化を求める」時代の幕開けを宣言したもので、政界・財界・一部の難関大が賛成の方向性を出しており、この流れは止められないものになりつつあります。本書は、現状の東大秋入学の状況を解説するとともに、将来わが子を東大に入れたい小学生~中学生のお子さんを持つ親にも役立つ一冊です。
  • 震災裁判傍聴記~3.11で罪を犯したバカヤローたち~
    3.0
    東日本大震災から3年。これまでマスコミで報じられなかった震災犯罪が多く存在する。混乱に乗じ、犯罪者と成り果てた者から、やむにやまれず罪を犯すことになった者まで。彼らの震災裁判を傍聴して見えてきた人間模様とは?3年間、数多くの震災裁判を傍聴を続けてきた著者があの大震災で何が起きていたのか?明らかにする。【全18の事件裁判を収録】1)石巻ニセ医者ボランティア2)「被災地まで帰りたい」詐欺3)学校を狙う発電機窃盗団4)警備員による金庫荒らし5)飲料水買い占めパニック便乗詐欺6)親指一つで騙した義捐金詐欺7)被災コンビニのATM窃盗8)放射能パニック便乗商法9)職を失った被災者を狙う就職あっせん詐欺10)被災住宅の侵入盗11)役所を騙す被災者偽装12)もう一つの「ニセ医者」事件13)避難所で強制わいせつ14)復興予算と贈収賄15)原発職員が犯した詐欺行為16)原発警戒区域内で窃盗17)通行証偽造によるペット救出作戦18)津波被災した兄弟の虚偽申請
  • 世の中を良くして自分も幸福になれる「寄付」のすすめ
    3.0
    1巻1,320円 (税込)
    お金の寄付はもちろんだが、物品の寄付、時間やスキルの寄付(ボランティア)なども取り上げられており、「0円」からできる寄付の仕方もわかる。また、2011年から施行された新寄付税制の活用法についても解説されている。一般にあまり知られていないが、この新寄付税制により寄付金の最大50%が戻ってくるなど、実は日本は欧米に負けない寄付優遇国家になっていたことに気づかされる。  以上のように全体的に寄付のハウツー本の趣のある本書だが、第2章だけは異色の章で、寄付を実践している7人を紹介するノンフィクションになっている。7人のいずれもが、寄付を楽しみ、心理的な大きな“報酬”を得ている様子が伝わってくる。7人の最後として、著者自身が登場し、横浜・寿町のNPOへ物品(衣服・タオルなど)を寄付した体験がレポートされている。この“寄付初体験”により、著者自身に起こった思いがけない内面(心)の変化が語られ、寄付を「本来の幸せを手に入れる方法」と位置づける著者の気持ちが伝わってくる。  世の中を良くするために何かしたい人、自分自身に何か良い変化を起したい人……などにお薦めの本である。 【主な内容】 プロローグ 本当の幸福を手に入れるために 第1章 寄付が日本と世界を変える 第2章 寄付を実践する人たち 第3章 寄付の受け皿「非営利団体」を知る 第4章 NPO法人が社会を変える仕組み 第5章 新寄付税制のメリットを活用する 第6章 寄付はお金だけとは限らない 第7章 最近の寄付事情 第8章 後悔しない寄付先選び おわりに 参考資料/掲載団体等URL
  • アメリカの電子書籍“ブーム”は今
    -
    「アメリカの電子書籍“ブーム”は終了しましたので」というコラムがネットでさかんにシェアされた。出典元はNY在住の出版エージェント・大原ケイ氏のブログ「Books and the City」。アメリカは日本のように「出版不況」ではないし、「流行り」だから買うという人も少ない。本の価格帯も「新刊のハードカバー20ドル、Eブック10ドル、セルフ・パブリッシング数ドル」とすみ分けができている。だが、電子書籍のセルフ・パブリッシングが「出版」のハードルを下げたことも事実だ。アメリカは、著者も読者も本は「モノ」ではなくメッセージをやりとりする「ツール」だという認識がある。本書は前出のコラムと「マガジン航」の記事をベースに再構成し、緊急出版したものである。電子書籍”ブーム”真っ只中にいる日本、舵きりのヒントがここにある。【読了時間 約16分】 【目次】 アメリカの電子書籍はもう“流行り”ではない “ブーム”は終了、3割でまず定着 セルフ・パブリシングについて マンガはメジャーじゃない リテール(小売り)全体の形態が大きく変わっているのであって「本屋さんがなくなる」問題ではない YAというカテゴリーから大ヒットが生まれる土壌がある 人が本を読まなくなっている、と諦めていない Eブックの急成長が止まったその理由は? アメリカの電子書籍の未来を占う セルフ・パブリッシングは、必ずしも儲かりはしないが著者の選択は広がる マルチメディア的な本が増えれば、単価が上がり、売上増につながるかも 定額読み放題のストリーミング型読書 内容やフォーマットが更に多彩に Eブック関連のニュースがニュースでなくなる
  • スリッパの法則 プロの投資家が明かす「伸びる会社・ダメな会社」の見分け方
    3.6
    会社の将来性はささいなことで分かる!! 伝説のファンドマネージャーと呼ばれた著者は、4千社以上の企業を訪問し、調査した上で投資してきた。そして、「儲かる会社」と「儲からない会社」の違いにはいくつかの法則があることを発見した。例えば、「スリッパに履き替える会社は、経営者が会社を家と同じ感覚で見ており、不思議と儲からない」「金ピカの高級腕時計をしている社長は、夜の帝王」「極端に美人の受付嬢のいる会社には問題があり」等々、会社の細部に、半分冗談のようでいて、半分真面目な真実が宿る、と著者は言う。株価や財務諸表が分からなくても、ささいな社風・習慣や社長の様子などから、会社の本質を見抜けるヒントを多数紹介。これらを活用すれば、あなたが今勤務する会社や取引先の危険性を見る際の手がかりにもなるし、俄かに株投資のプロにもなれること受けあい。会社に強くなる実践教科書。

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  • 頭を冷やすための靖国論
    3.8
    「靖国問題」の着地点は一向に見えてこない。「靖国派」も「反靖国派」もイデオロギーと感情論に染め抜かれた主張をくり返すばかりだ。この問題の真因とは何か。本書は、靖国をめぐる根深い対立・矛盾を生んだ戦後改革の隠蔽された真実を丹念に読み解くことで、問題の核心をリアルに考え抜く手がかりを与える。
  • ユダヤ人に学ぶ危機管理
    3.5
    約二千年前に国を失い、世界に離散したユダヤ人は、想像を絶する苦難に幾度も遭い、多大な犠牲を払いながら、今日に至るまで繁栄を続けてきた。いかにして、ユダヤ人は生き延びることができたのか――聖書から導き出される問題解決の知恵。四方を敵に囲まれた環境ゆえのイスラエル軍の編成。テロリズムに対する全知能をかけた対処。家族を大切にする慣習……。生き抜くことが、ユダヤ民族、家族、個人の各レベルにおいて最重要課題であったユダヤ人の歴史には危機管理のノウハウがつまっている。

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  • 嘘の破壊
    -
    1巻1,100円 (税込)
    時の流れと共にかつての「常識」も「非常識」になりうる。本書は就活生、新社会人ら若い世代はもちろんのこと、世の中の理不尽な旧弊にうんざりしている全ての人に向けて、「時代にそぐわなくなった旧来の常識(=嘘)に縛られず、新しい常識を創造せよ!」と説く。電通で数々の文化・スポーツイベントを企画プロデュースし、「メディア戦略のプロ」「プレゼンの鬼」と呼ばれた吉良俊彦氏が贈る、新時代のコミュニケーション論。「みんながやっているから私もやる」という「嘘」、「上司に言われたから仕方なくやる」という「嘘」を疑い、「嘘」を破壊した先にこそ、真のコミュニケーションが生まれるとして、「創造」のための「破壊」を促している。

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  • 過労死・過労自殺の心理と職場
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 なぜ、死にいたるまで働くのか。日本人に多いまじめで責任感が強く他者に気を遣う「メランコリー親和型性格」が、責任境界が曖昧な「柔軟な職場構造」に組み込まれている実態こそが真の原因だと指摘する。〈心理〉と〈職場〉の相互関連を読み解く。

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  • まなざしに管理される職場
    3.5
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 同僚の目が怖い──。日本型経営の特徴である職場での相互扶助と相互監視は、人間の心理に何をもたらしたのか。上司からの縦の管理に、同僚による配慮という名の「横の監視」が交差する職場環境とそこで発生する息苦しい人間関係、強迫の心理をえぐり出す。

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  • メディア・リテラシーの社会史
    -
    1巻2,200円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 新聞・雑誌、ラジオ、テレビ、パソコンなど、メディアの歴史と“私”の関係性の変容を追い各時代の“私”が活字とどう向かい合ってきたのか、その原風景を照らし出す。“私”を形成する行為が活字を読むことから書くことへと転回した先にあるメディア・リテラシーの可能性を追求する。

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  • さとり世代 盗んだバイクで走り出さない若者たち
    3.8
    「さとり世代」という言葉が流行語となっている。消費をしない、上昇志向がない、恋愛に淡白、などの特徴を持つ現代の若者たちは、現実を受け入れ「悟っている」のだという。30時間超の徹底討論でその実態に迫る
  • 取材歴59年の記者が見たW杯「裏表」ヒストリー
    3.0
    1932年に新潟に生まれ、大学卒業後、一貫してサッカー取材を続けてきた著者。W杯は1970年のメキシコ大会以来、欠かさず現地取材に飛んだ。誰よりも長く、深く知る人間が語る「フットボールの神髄」。
  • 若者はなぜ「決められない」か
    3.5
    八〇年代以降、フリーターの数は増え続け、今や就業人口のなかで無視できない存在となった。現代のフリーターは、先進国のなかでも特殊な今日的現象である。なぜこうした現象が生じたのだろうか? 自らも「オタク」として職業選択に際し違和感を抱いた著者が、仕事観を切り口に、「決められない」若者たちの気分を探る。
  • 思想としての全共闘世代
    3.9
    団塊(全共闘)世代と言われる人たちが定年を迎える。社会変革を夢見て活動し、高度成長期を走り抜け、戦後の一時代を切り拓いた全共闘世代とは、何者だったのか。そして全共闘運動とはいったい何だったのか?個人的経験から語りはじめ、この世代の意味を思想としてとらえなおす、同世代から団塊ジュニアまで必読の論考。
  • 死者に語る ――弔辞の社会学
    -
    人が死んだとき、残された者は、去っていった者にどのような言葉をおくるのか。弔辞はまず、なによりも弔辞を読む人間による文章作品である。しかし、そこにあらわれるのは、故人の人柄、故人への思いだけではない。それは短い伝記であり、短い現代史でもある。また、「死者」の存在をどのように扱うか、という文化的な問題をうかがうにも好個の資料である。政治家・経営者・宗教家・文学者などの弔辞を精緻に読み解き、「日本人の死生観」を捉えなおす論考。
  • 財政危機と社会保障
    4.1
    日本の財政危機はどのくらい深刻か、医療・介護は成長産業なのか、少子高齢化・人口減少の影響とは、待機児童問題はなぜ解決しないのか。借金日本で安心して暮らすための社会保障入門。●日本の財政危機はどのくらい深刻なのか? ●医療・介護は本当に成長産業なのか? ●待機児童問題はなぜ解決しないのか? ●世界最速ですすむ少子高齢化、人口減少の影響は? (講談社現代新書)
  • 日本に自衛隊が必要な理由
    3.7
    3.11の未曾有の大災害で各地の救助活動に奔走し、自衛隊の存在意義が改めて見直された。緊迫するアジア情勢によって、高まる国防意識にも応え、なぜ我が国に自衛隊が必要かを前・防衛大臣自らが解説する!
  • ヤンキー化する日本
    3.7
    気合いとノリ、母性に絆、バッドセンス。日本人は急激にヤンキー化している!現代日本に巣くうヤンキー性を村上隆、溝口敦、與那覇潤、デーブ・スペクター、海猫沢めろん、隈研吾と徹底対論!
  • 社会保障亡国論
    3.9
    消費税が増税されると本当に社会保障は充実するのか。現在わが国の社会保障給付費は、GDPの約4分の1にあたる110兆円を超える規模に達しており、年間3~4兆円というペースで急増している。消費税率の引き上げの効果は3~4年で消失する計算となる。年金・医療・介護・子育て支援など、「少子高齢化」日本を暮らす人々の不安は拡がる一方だ。社会保障財源の現状を具体的に改善する議論と給付の抑制・効率化策も提言する。(講談社現代新書)
  • 日本を疑うニュースの論点
    3.5
    アベノミクスの行方、TPPの本性、日米同盟の呪縛、沖縄独立論――。今、何が起きているのか。情報分析のエキスパートが、メディアが流す情報を「疑う」ことから真相に斬り込み、日本の選ぶべき道を照らす。
  • のれん越しに笑顔がのぞく 勝山-暮らしから始まるまちづくり-
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 のれん、お雛まつり、喧嘩だんじり…ここで楽しく生きるための方法を考え、実行、四半世紀近くにわたってまちづくりを担い、先頭を走ってきた人たちの術。「美しいまちなみ大賞」(国土交通省・2009)を受賞した岡山・勝山のまちづくりの秘密を探る。
  • 「いいね!」が社会を破壊する
    3.5
    すべてのモノと情報が、ネットのプラットフォーマーに呑み込まれていく。「いいね!」をクリックするたびに、われわれは知らず知らず、自分の首を絞めているのではないか? より快適な、より便利な生活を追い求め、「無駄」の排除を続けた果てに生まれるのは、皮肉にも人間そのものが「無駄」になる社会……。ネットの進化が実社会にもたらすインパクトを、「ビジネスモデル小説」の第一人者が冷徹に見据える。
  • 日本人には二種類いる―1960年の断層―
    3.2
    日本人には二種類いる――長年、食卓を中心に日本人の家族を見つめ続けてきた著者が到達したのが、この結論だった。一九六〇年を境に、日本人の生育環境は一変。この年以降に生まれた「60年型」はみな“新型の日本人”なのである。「個」と「家族」、人との関係性を変えてしまった「一九六〇年の断層」を35の視点から炙り出す。従来の世代論とは一線を画す、まったく新しい刺激的な日本人論の誕生!
  • 希望論 2010年代の文化と社会
    4.0
    日本の現在に切り込む、若き俊英の徹底討論! 震災が露呈させたものとは何か? 情報社会とサブカルチャーの戦後から最先端までをふまえ、日常と非日常が交差する日本社会の現在を徹底分析する。戦後からポスト戦後への変化を理解するヒントは、「仮想現実から拡張現実へ」というトレンドのなかにあった。震災からの復興が叫ばれる今日、ありうべき日本の未来を探るため、この時代の「希望」と「絶望」を問い直す。今もっとも注目される新世代の論客二人による迫真の対話!

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  • 偶然の科学
    3.7
    〈数理を愉しむ〉シリーズ ネットワーク科学の革命児が解き明かす「偶然」で動く社会と経済のメカニズム。 小飼弾氏絶賛! 「『社会科学を本物の科学に!』 この社会学党宣言こそ本書のコアだ」 ダン・アリエリー(イグ・ノーベル賞受賞者、『予想どおりに不合理』) 「世界認識を変える本が現れた。耳が痛くても、“間違う理由”は知る価値あり」 世界は直感や常識が意味づけした偽りの物語に満ちている。ビジネスでも政治でもエンターテインメントでも、専門家の予測は当てにできず、歴史は教訓にならず、個人や作品の偉大さから成功は測れない。だが社会と経済の「偶然」のメカニズムを知れば、予測可能な未来が広がる……。より賢い意思決定のために、スモールワールド理論の提唱者が最新の科学研究から世界史的事件までを例に解き明かす、複雑系社会学の話題の書。
  • 99%の人が知らないこの世界の秘密 <彼ら>にだまされるな!
    3.8
    1巻1,540円 (税込)
    Facebook人気ユーザーランキング「12位」、著書累計「20万部」突破の医師が教える、新聞・テレビが絶対に報じない「真実の情報」。医学の闇はもちろん、政治、経済、メディア、歴史、宗教に至るまで、「この世界の秘密」を網羅的かつ徹底的に解き明かした著者の新境地!
  • 誰も書けなかった北朝鮮ツアー報告(小学館文庫)
    5.0
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 金正日が支配する北朝鮮の光と影。情報鎖国の壁を超えて、市民の言葉で国の実情をレポート。徹底取材で送る素顔の北朝鮮報告。(1998年刊行) ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
  • 官かくあるべし 七人の宰相に仕えて(小学館文庫)
    3.0
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 竹下登から村山富市まで、七代の首相に官房副長官として務めた著者は、消費税導入・55年体制の崩壊を目のあたりに見た。政治の中枢から現代史を見た著作の説く、官僚のあるべき姿。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
  • 実践!田舎力 小さくても経済が回る5つの方法
    3.8
    日本を地方から元気にする具体的指針! リーマンショック、東日本大震災以降、どん底からの再生を模索する地方自治体。しかし、地域特性を徹底的に調査し、生活者視点に立ち戻り、連携して新しい仕組みをつくりあげたところでは、経済と雇用が生まれ誇りと笑顔を取り戻している。六次産業化、着地型観光、コンパクトシティ、タウンマネジメントなどのキーワードを中心に、持続可能なまちづくり実践のポイントを5つに整理して紹介する。

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  • デジタル時代の著作権
    4.3
    近年における社会のデジタル化の進展はめざましいものがある。ソーシャルメディアの普及、多様な電子端末の登場、電子書籍への移行…。こうした急激な変化の前に、創作者の権利、すなわち著作権のあり方も再考を迫られている。著作物の複製・改変・送信が一般化し、アナログ時代の法体系では対応しきれない状況にあるのだ。著作権をめぐり、今何が変わり、何が問題となっているのか。われわれはどんな点を心得ておかなければならないのか。基本的な仕組みから明快に説き起こす。
  • 公民館を遊ぶ
    -
    1巻990円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 子供も、大人も、住民も、職員も、誰もが使える。みんなが出会える。そんな公民館が大阪・枚方にある。公民館は出会いの場。

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  • 奪われし未来・増補改訂版
    3.7
    「環境ホルモン」 すべてはこの1冊から始まった 初版刊行から5年。原著者による3章分の書下ろしと、日本の現状に関する解説を追加し、増補改訂版として刊行。 ※本電子書籍は同名出版物を底本とし作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。 ※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。 ※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。 ※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。
  • 神山プロジェクト 未来の働き方を実験する
    3.8
    1巻1,650円 (税込)
    IT(情報技術)ベンチャーの“移転ラッシュ”に沸く過疎地があります。それは、徳島県神山町。高齢化率46%と少子化と高齢化に苦しむ中山間地の典型のような地域ですが、これまでに9社のベンチャー企業がサテライトオフィスを開きました。ヤフーやグーグルなど大企業の社員が短期滞在で訪れることもしばしばで、空き家として放置されていた古民家が続々とオフィスに姿を変えています。 その動きはオフィスだけではありません。移住者の増加に伴って、店舗や施設のオープンが相次いでいます。ここ数年を見ても、パン屋やカフェ、歯医者、図書館などが地図上に姿を現しました。アーティストやエンジニアなどの移住も進んでおり、まさに町が生まれ変わっている印象です。 「21世紀の最先端は、東京でも上海でもシンガポールでもなく、神山にこそある」と、『里山資本主義』や『デフレの正体』を著した藻谷浩介氏が語るように、日本の未来が見える場所といってもいいでしょう。NHK「クローズアップ現代」やテレビ東京「日経スペシャル ガイアの夜明け」など、神山に着目するメディアも増えています。 神山には全国的に有名な観光スポットはありません。企業誘致に力を入れている自治体もいくつもあります。それなのに、なぜ神山に人々が集まるのでしょうか。本書は、その理由を様々な角度から明らかにしました。クリエイティブを生む場であり、新しい働き方の実験場であり、さらに人間再生の場でもある――。
  • 一万年の旅路
    4.8
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【本電子書籍は固定レイアウトのため7インチ以上の端末での利用を推奨しております】 イロコイ族の系譜をひく女性が未来の世代へ贈る 一万年間語り継がれたモンゴロイドの大いなる旅路 アメリカ大陸に住む、インディアンとも呼ばれるネイティブ・アメリカンの人々は、その昔ベーリング海峡が陸続きたっだころベーリング陸橋をわたり、アジア大陸へ渡ってきたモンゴロイドの子孫だという説が定着しつつある。「一万年の旅路」は、ネイティブアメリカンのイロコイ族に伝わる口承史であり、物語ははるか一万年以上も前、一族が長らく定住していたアジアの地を旅立つ所から始まる。彼らがベーリング陸橋を超え北米大陸にわたり、五大湖のほとりに永住の地を見つけるまでの出来事が緻密に描写され、定説を裏付ける証言となっている。イロコイ族の系譜をひく著者ポーラ・アンダーウッドは、この遺産を継承し、それを次世代に引き継ぐ責任を自ら負い、ネイティブ・アメリカンの知恵を人類共通の財産とするべく英訳出版に踏み切った。 この本をはじめて手にしたときも、それから二年半ほどたって邦訳を終えたいまも、不思議な胸騒ぎがする。ひょっとしたら途方もないものに出会っているのではないかという驚きと、ありうるはずがないという疑い―その二つが入り混じって、なぜか心臓が高鳴るのだ。 ―星川淳「訳者あとがき」より ※本電子書籍は同名出版物を底本とし作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。 ※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。 ※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。 ※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。
  • 大人も子どももわかるイスラム世界の「大疑問」
    3.8
    日本人にわかりづらい宗教と中東問題入門書衝撃的な同時多発テロは、国と国との衝突の構図、民族間の憎しみの歴史を浮き彫りにした。アメリカ一極集中は崩壊、真のグローバリーゼーションの意味を徹底図解。
  • 天皇家の食卓 ふしぎの国の和の食
    -
    正月になぜ餅を食べるのか、天皇と米と日本人の結びつき、日本人と肉食の怪しい関係、天皇家の食卓は健康の食卓か等、日本人の食のルーツをたどり、和食が育てた日本人の心を明らかにする。 ※本電子書籍は、平成十二年八月に小社より刊行された角川ソフィア文庫『天皇家の食卓』を電子化したものです。電子化にあたり、著者名表記と副題を変更しました。
  • 日本の社会を埋め尽くすカエル男の末路
    4.0
    大反響を巻き起こした『日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体』(講談社+α新書)の第二弾にして姉妹作! タガメ女に箍めとられてカネと社会的リソースを搾取される「カエル男」たちが、日本の政治、経済を動かし、部下や下請け会社、取引先といった周囲の関係者を搾取の“倍返し”で支配するさまを、豊富なケーススタディをもとに紐解く。
  • 宝塚ファンの社会学 スターは劇場の外で作られる
    3.9
    1巻1,760円 (税込)
    100周年を目前に控え、親子3代のファンをもつ宝塚歌劇団。ファンは劇場前で入り待ち・出待ちをして、ひいきのスター・生徒を見に同じ公演に何度も通い、お茶会にも参加する。ファンクラブの組織形態、チケットの確保と配布、統制がとれた拍手、ガードの実際、会服とグッズなどのファンクラブの実情をわかりやすく解説し、ファンの側がファンクラブの活動をどう捉えているかも丁寧に紹介する。いい席をめぐるファン同士の駆け引きやスター・生徒へのさまざまな距離感も描きながら、非合理に見えるファンの行動がきわめて合理的に成り立っていてある「秩序」を形成していることを明らかにする。ファンがスターを作る過程に迫るファン文化論。

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  • 音楽空間の社会学 文化における「ユーザー」とは何か
    5.0
    1巻2,200円 (税込)
    日常的な活動のなかで、私たちユーザーは「社会空間」をどのように立ち上げているのか。カルチュラル・スタディーズの視点からFMラジオやフェスティバルなどの事例を読み解き、音楽の多様な利用と視聴形態が人々のネットワークを作り出し、アイデンティティ形成に寄与する力もあることを明らかにする。

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  • 「人物重視入試」は亡国への道 浪人生加点方式を導入せよ
    4.0
    2013年秋、第二次安倍内閣の私的諮問機関である教育再生実行会議は、知識偏重教育を排し、総合的な人物判断をするという「人物重視」の大学入試改革案を提出した。受験生の「能力・意欲・適性を多面的・総合的に評価・判定する」というが、果たしてほんとうにそんなことができるのか。評論家の呉智英氏は、まったく別の角度から独自の大学入試案を提言する。
  • 「若作りうつ」社会
    3.6
    年の取り方がわからない! ――どこもかしこも若さ志向、加齢の手本となるべき年長者も見つからない社会で、我々はどのように年を重ねていくべきか。いま出版界で熱い注目を集めるオタク出身の精神科医が、「成熟消失」の時代を読み解く。(講談社現代新書)
  • 岡山県図書館一覧- 明治・大正・昭和前期編-
    -
    1巻2,090円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 明治から戦前までの岡山県内にあった個々の図書館について、設立年、資料数、利用者数など文献上に散見するデータを簡潔に引用してまとめたもの。
  • 犯罪は予測できる
    3.3
    犯罪を未然に防ぐには、いつどこで起きるか予測できればいい。それを可能にするのが「景色解読力」――注目すべきは、いかにも怪しい「不審者」ではなく、見慣れた「景色」なのだ。犯罪科学のエキスパートが最新の知見をもとに、実践的な防犯ノウハウを伝授。「街灯は犯罪者を呼び寄せる」「『いつも気をつけて』は無理な注文」「監視カメラは『だまし』に弱い」等、意表をつく指摘を通じて犯罪のメカニズムを解明する。
  • イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか
    3.1
    イスラムを過剰に怖れる必要はない。私たちが思っている以上に、日本人は尊敬されているのだ。日本は理想的社会と見られ、アニメやマンガも引っ張りだこ。礼儀正しさや義理、人情といった美風に強い関心と共感を持っているのだ。欧米の植民地主義に屈せず独立を守った日本の歴史や皇室の伝統への、ムスリムの畏敬の念を紹介し、その良好な対日感情をどう国益に結びつけるかを論じる。日本人のためのイスラム入門。
  • 一生楽しく働ける50代からの起業 スモールビジネスのすすめ
    3.6
    美容室「Ash」を経営し、国内外に260を超える店舗を持つ、カリスマ経営者による、起業のすすめ。経験を積み、ネットワークも持っている定年前の起業は、ローリスク・ミドルリターンで充分、と説く。
  • 「準」ひきこ森 人はなぜ孤立してしまうのか?
    3.4
    授業には出る、バイトもせず、女の子と遊びまわるわけでもない。こんな親を安心させる息子は友達が誰もいない。キモクて孤独な、何かが決定的に欠けている人々! 私の「準ひきこもり」に対するイメージは「準ひきこ森」である。誰もいない森の中で膝を抱えて座っている孤独な青年。孤独地獄の中で、それでも誰かを待っている孤独な人。
  • 黒山もこもこ、抜けたら荒野~デフレ世代の憂鬱と希望~
    -
    なんとなく不公平だ――現在、社会の気運として「体感格差」は確実に上昇している。このことは一体何を意味するのか。中原中也賞受賞、気鋭の30代女流詩人が現状を鋭く分析。
  • 3種類の日本教 日本人が気づいていない自分の属性
    4.0
    このまま将来性のある職につかなければ、負け組になってしまうのではないか。そうした恐怖心を抱えている若い世代も少なくない。では、どうしたらいいのか。自分の生きる道をどこに見出したらいいのか、それを考えるヒントを与えることをめざしている。その出発点になるのが、3種類の日本教、3つの属性ということであり、自分がそのどこに属しているのかを知ることで、考えるための道筋がはっきりしてくるはずである。
  • 学歴社会の法則~教育を経済学から見直す~
    -
    「なぜ大卒の給料は高卒の1・5倍なのか?」「働く母と専業主婦のどちらが子どもの学歴を高めるか?」など、ユニークな調査と教育経済学の理論で、受験社会のしくみを読み解く。
  • 住宅政策のどこが問題か~〈持家社会〉の次を展望する~
    -
    「住」の不平等が拡大している。住宅政策は「普通の家族」だけが恩恵を受ける、経済刺激策のままなのか。独身者や困窮者も含め、多様化する人びとの暮らしを改善できるのか?
  • 路地裏が文化を生む! 細街路とその界隈の変容
    -
    1巻1,760円 (税込)
    1960年代から70年代にはサブカルチャーを支え、クリエイターを育んでいた路地裏は、バブル期の都市開発に押されながらも、いままた再創造されている。全国の路地裏をフィールドワークして、路地裏がもつコンテンツ創造の可能性、地域振興の役割を再評価する。

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  • 恋愛の社会学 「遊び」とロマンティック・ラブの変容
    3.8
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「彼氏いないのなら何をしに学校にきてるの?って感じ」-雑誌やテレビ、マンガのなかの恋にふれ、学校やバイト先、職場で恋する相手を探し、2人で愛を楽しもうとする若者たち。現代の恋愛事情を、雑誌記事やアンケート調査をもとに、人間関係、魅力ある異性像、アプローチの仕方、別れの理由などの視点から読み解く。そこから見えてくるのは、恋愛が曖昧さや不確定性を味わう「遊び」の感覚を内包していること=恋愛の遊戯化である。それと同時に、結婚や別れの決断を先送りし、曖昧な関係性を享受して2人の世界に自閉する恋愛の実相も垣間見えてくる。恋愛=結婚という規範を支えたロマンティック・ラブ・イデオロギーが変容し、むしろ結婚が恋愛的なるものに従属している状況をも照らし出し、恋愛とそれを追求する欲望の臨界点を見定める。

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  • 流言の社会学 形式社会学からの接近
    -
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 噂やデマとは異なり、同一内容の言説を短期間に広範囲に伝える流言。誰もが情報の受信者/発信者となる高度情報化社会で、流言を信じ広めるメカニズムを、聞き手と話し手の信じる/信じないという心的態度と状況・態度・権威の要素とで構造的に解析する。

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  • ラジオ体操の誕生
    -
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 国をあげて西欧化に邁進していた1920年代。当時最先端のメディアだったラジオを使ったラジオ体操は、西欧的な身体観と、単一的な時間感覚を国民に植えつけることに寄与した。史料を精査しながら近代日本の一側面を浮かびあがらせる。

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  • ライブハウス文化論
    3.7
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 夢追う若者から団塊世代までが集い、音楽でのしあがり、音楽を楽しみ、音楽を介して人と出会うための場であるライブハウス。ロック喫茶・ジャズ喫茶を出自とし、「政治の季節」にカウンター・カルチャーを支える一方で、1980年代を転換期として高度に商業化・システム化していくライブハウスの歴史を浮き彫りにする。そのうえで、ミュージシャンに課せられるノルマやチャージ制度の実情、プロフェッショナルとアマチュア、インディーズの差異などをレポートし、アメリカのミュージック・クラブやカラオケとも比較して独自の文化形態を明らかにする。戦後日本の「生演奏の空間」を担ってきたライブハウスの魅力に迫り、そのゆくえを探る音楽文化論。

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  • ポスト・プライバシー
    3.0
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 近代以降、人びとは「他の誰でもない私」「ほんものの自己」を目指すようになるとともに、個人の情報や秘密、私的領域の保護を求めるプライバシー概念を重視するようになった。だが情報技術が飛躍的に向上して一般化した現代社会では、プライバシーの位相は大きく変容している。個人の内面や身体、親密さ、私的領域を聖域化してきたプライバシーが、データベースや情報システムを聖域化するプライバシーへと移行しつつあり、それにともなって私的領域と公的領域の境界も意味を失ってきている。こうした現状を、監視カメラの偏在化やデータベースへの個人情報の登録などの事例からあぶり出す。そして、個人の外部にあるシステムが管理する情報によって「私」が形づくられつつある今日の状況が、社会システムのどのような変化に呼応しているのかを解明する。

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  • 不登校と父親の役割
    -
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 不登校を社会現象や社会病理としてではなく、親と子の関係性の問題として考え、家庭生活のごく簡単な改善によって子どもを再登校させる方法を具体的な実例に即して提示し、父親の積極的な参加を中心とした現実的な解決の方法を提唱する。

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  • ファンタジーとジェンダー
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 空想的な創造でありながら、同時に現実社会と対峙し批評するファンタジーという世界。作品を成立させるしくみである「男装の麗人」「戦う女性」「家族」を軸に、現実のジェンダー関係やセクシュアリティにとってのオルタナティブを読み解く。

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  • 美術館の政治学
    3.0
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 国立新美術館をはじめとする美術館の建設ラッシュは、何を意味しているのか。明治期以降の美術館の歴史的展開をひもときながら、思想としての日本民藝館、ミュージアムパーク=上野公園の記憶と美術、近代史の矛盾を抱える遊就館、80年代文化の象徴であるセゾン美術館、地方都市の地域文化と美術館の関係性、指定管理者制度をはじめとする美術館経営などの具体的な問題群を取り上げて、文化装置としての美術館をめぐるさまざまな政治的力学を解明する。美術館という“場”を批評的に読み解き、マルチカルチュラリズムやグローバリゼーションをも議論の俎上に載せてその可能性に光を当てて、縦横無尽に美術館を語り思考するミュージアム・スタディーズの成果。

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  • ひきこもりの〈ゴール〉 「就労」でもなく「対人関係」でもなく
    3.7
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「仲間をつくれ」「働け」。的はずれを含めた多くの批判にさらされ、「回復」へと駆り立てられるひきこもりの“当事者”たち。対人関係の獲得や就労の達成という「社会参加」とそうすることの意味のはざまで、「なぜ働くのか/なぜ生きるのか」と彼/彼女らが抱いている不安や焦燥を、聞き取り調査をとおして描き出す。そして、「自己防衛戦略」や「存在論的不安」などの視点から、“当事者”たちにとって「ひきこもる」とはどのような経験なのかを浮き彫りにする。必要なのは“当事者”に共感することではなく、むやみに「回復」をめざさせるのでもなく、彼/彼女たちを理解することだと主張・提言する社会学の成果。

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  • にっぽん野球の系譜学
    -
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 明治から現代までの歴史的な文脈のもとで野球小僧たちの言説を読み解き、「ダイナミックな文化形態」としての側面を浮き彫りにすることで、日本の野球史を生き生きとしたドラマと力に満ちたものとしてよみがえらせる「べーすぼーる精神史」。

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  • 図書館の政治学
    -
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 戦前・戦中期の図書館界は、文部省などの行政組織の意向を受け、検閲や思想善導、選書を積極的におこないながら、天皇制を利用して全国に図書館を設置しようと試みていた──。図書館界発展の欲望の高揚と挫折の歴史から、彼らの戦争責任・戦後責任を問う。

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  • 都市への/からの視線
    -
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人々が生きる社会的空間をたえず再編制・構造化しつづけ、無限に意味を生成するメディアである「都市」の性質を、社会学、都市論、メディア論、記号論、構造論を横断して、思考のハイブリッドとパラドキシカルな論証方法から究明する論考集。

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  • 東京ディズニーランドの神話学
    -
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「富士山信仰」「ユートピア思想」「アメリカニズム」「郊外のポリティクス」などを手がかりに、東京ディズニーランドという現象、日常生活の虚構を読み解く渾身の日本文化論。ディズニーランドはなぜ海の近くにあるのか? 日本人はそこに何を求めているのか?

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  • 男性学の新展開
    3.3
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 男性学は何を目指しているのか、今後、どのような展開を見せていくのか-。1980年代後半から、フェミニズムの隆盛をバネにした女性をめぐる議論の成熟を背景として、「男らしさ」「男性性」とはいったい何なのか、それに息苦しさを感じるときどう解消していくのかが議論されはじめた。その議論の内容を簡明にまとめて男性学の基本的な視点を確認したうえで、新たな観点を示したロバート・W・コンネルの議論を詳細に紹介する。そして、男女雇用機会均等法の制定や90年代後半からのフェミニズムに対するバックラッシュの流れのなかで、男性学が何を招来し、今後どう展開していくのかを、仕事、定年退職後の居場所、「オタク」や恋愛・結婚などの具体的な素材から照らし出す格好の男性学入門書。

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  • 駄菓子屋・読み物と子どもの近代
    -
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 近代に入って発見され、さまざまに意味づけられてきた「子ども」は、本当に保護されるべき受動的な存在なのか? 駄菓子屋や黎明期の子どもの読み物などから、社会に積極的に参加していた子どもの姿をさぐり、21世紀の子ども観を展望する。

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  • 総力戦と女性兵士
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 女性もさまざまな形態で動員した第二次世界大戦という総力戦。ソ連、アメリカ、日本での女性動員の問題を、女性性=母性、娼婦性=従軍慰安婦、労働力としてだけではなく、兵力としての動員という窓から、軍隊と軍隊を生み出す国家や社会の特性を明らかにする。

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  • 「世間」の現象学
    -
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 1980年代に入って高度資本主義=高度消費社会化が加速することで社会の近代化が減速し、個人の自律を認めない「世間」が肥大化した。対人恐怖や女児殺害事件など具体的な問題群に即し、このシステムがいかに私たちの日常に暴力的に機能しているかを検証する。

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  • 生理休暇の誕生
    3.0
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 1947年、世界で初めて制度化した生理休暇の成立過程を、明治期以降の月経をめぐる言説をとおして検証し、近代日本で女性はいかにして「身体の医療化」という社会の権力構造に取り込まれ、それに抗してどのように「自己拡張」していったのかを解明する。

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  • スポーツする身体とジェンダー
    -
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 男女が別々に競技する現代スポーツに対して、「男女別競技を撤廃しよう」「男女の身体能力差を考慮すべきだ」などの多様な意見がある。現在の男女別競技は、どのように「常識」になっていったのだろうか。近代日本におけるスポーツ受容、女子選手への批判、遊技教育の諸相から、戦後の「東洋の魔女」、プロ野球、生涯学習としてのスポーツまでの歴史的な事例を丹念に辿り、従来の議論が見落としていた「身体感覚」という視点から私たちが身体とジェンダーをどのように捉えてきたのかを浮き彫りにする。それをもとに、「規範としてのジェンダー」という視角から、優劣や役割にとらわれないジェンダーの可能性を提言する。

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  • 児童虐待と動物虐待
    3.0
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「児童虐待は世代間で繰り返される」「動物虐待は少年犯罪の兆候」などの言説群を導きの糸として児童虐待と動物虐待の歴史的背景をさぐり、虐待防止をめざす社会政策が専門家のリスクコントロールを称揚し、その結果人々の〈自由〉に介入している現状を読む。

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  • 消費される恋愛論 大正知識人と性
    5.0
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人々の関心がより内面的なものへと向けられていった大正期に登場した知識人たちは、明治に輸入・翻訳された「恋愛」に何を見たのか。厨川白村の恋愛結婚論をはじめ、いまは忘れられた大正知識人たちの恋愛論を主軸に大正恋愛論の可能性と帰結を考察する。

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  • 社会は笑う ボケとツッコミの人間関係
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 マンザイブーム以降のテレビ的笑いの変遷をたどり、条件反射のように笑いを発しながらも、同時に冷静に評価するという両面性をもったボケとツッコミの応酬状況を考察し、独白であると同時に会話でもある擬似的なコミュニケーションが成立する社会性をさぐる。

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  • 死と死別の社会学 社会理論からの接近
    3.5
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「自分らしい死」への志向と専門職に管理される死という現状は、一見相反していながら実は相補的な図式を形成して死の共同性を生起させ、同化と排除の構造を駆動していることを、ウェーバーやパーソンズ、ギデンズ、バウマンなどの社会理論から解明する。

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  • 死刑執行人の日本史 歴史社会学からの接近
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    裁判員制度を背景にして、死刑判決を下すことの意味に注目が集まり、死刑制度の存廃をめぐる議論も再び活発になってきている。しかし、これまでは、「誰を殺すのか/誰が殺されるのか」に議論が集中していて、死刑それ自体を誰が執行してきたのかは不問に付されてきた。本書では、存廃論からは一定の距離を置いたうえで、日本で死刑執行を担ってきたのは誰なのか、死刑執行人を選ぶ社会的条件とは何かを、江戸期の山田浅右衛門や明治期の監獄の押丁・看守の事例を取り上げて明らかにする。

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  • 劇場型社会の構造 「お祭り党」という視点
    -
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 パフォーマンス化しキャッチフレーズ化する政治を筆頭に劇場と称される事象が頻発し、マスメディアとインターネットが作り上げるそれら熱狂的な騒動は爆発的な勢いで全国を席巻しては消滅していく。情報を受容し消費するはずの側があたかも「お祭り」の主役であるかのように幻惑され、劇場に躍り出ては大騒ぎを演じ続ける。テレビとWeb2.0が作り出すメディア空間、刹那的なものではあれ共同体を希求する「自己」、「物語の終焉」後に獲得された「物語」もどき、表出するためのコミュニケーションスタイルなどの切り口から、激情に身を任せる劇場型社会の「お祭り」を形式レベルと表層構造で解説し、メカニズムの深層にメスを入れる。

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  • 芸術は社会を変えるか? 文化生産の社会学からの接近
    5.0
    1巻1,760円 (税込)
    美術館やギャラリーに収まっていた芸術は、閉ざされた領域を飛び出して都市空間や地域社会へと広がっている。地域住民とアーティストの共同制作、美術教育、医療や福祉の領域での芸術活動-近年では芸術の社会化がますます推し進められ、私たちの日常にある創造性や表現の可能性を再考する契機になっている。また、NPOとの協働など、文化政策が多様なかたちでおこなわれ、芸術文化の公共的な位置づけが見直されてきている。2000年以降の大阪の文化政策を契機に生み出された“芸術運動”の調査をもとに、文化政策の現状、創造の現場が直面した困難と可能性、制度とオルタナティヴの相互作用、労働やアクティヴィズムとの関連性などを論じて、社会を変えていく契機となる芸術活動のあり方を描き出す。

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  • 健康優良児とその時代 健康というメディア・イベント
    -
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 スポーツ万能、学業成績優秀、すぐれた体格のスーパーチルドレン…。戦前から、敗戦を挟んで1990年代まで続けられた健康優良児表彰事業と健康優良学校表彰事業。朝日新聞社主導で進められ、健康優良日本一を競ったこのイベントの歴史を、高度経済成長などの社会的背景にも目配りしながらあぶり出す。健康優良児をめぐる言説に現れる都市-農村間の地域格差や性差、障害観を照らし出し、「健康」の背面に立ち上がる「不健全」「不健康」の歴史のありようをも明らかにする。「健康」という基準をめぐって排除と包摂が相互的におこなわれるなかで、児童を絶えず「健康」へと駆り立てる力学を浮き彫りにする。

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  • 健康の語られ方
    3.0
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 テレビ番組の「血液サラサラ」に顕著な科学性をまとった健康言説の氾濫と、それを積極的に受容して健康食品や健康補助薬を摂取することに快楽を見いだす視聴者たち。自分の健康を語ることが強迫と化した現代の、科学と食品と身体の社会的な構造を検証する。

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  • 企業スポーツの栄光と挫折
    -
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 アマチュアスポーツの底辺を支えてきた企業スポーツを、広告宣伝ではなく労務管理の一環で成熟した日本独自の人材育成の装置としてとらえ、スポーツと企業の関係を歴史的・社会的に解読して、経営学の視角から今日的意義をさぐる企業スポーツの社会史。

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  • 学生野球憲章とはなにか 自治から見る日本野球史
    -
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本における学生野球のルールを定めた学生野球憲章は、2007年に特待生問題や裏金問題で批判にさらされたが、根本的には何が問題だったのか。学生野球が一大イベントとして大いに盛り上がった大正期、政府の政策課題として取り上げられ文部省の野球統制令が敷かれた昭和初期、弾圧を受けた戦中期までの歴史を駆け抜けるなかでみえてくる選手やOBの喜びと葛藤、学生野球への人々の熱狂、弾圧の実態を丁寧に描き出す。そして、戦前・戦中の歴史をふまえて国家に対抗するために「学生自治」の必要性を訴え、占領期にGHQと対立しながらスポーツと学生・教育の関係性を模索して学生野球憲章を制定する過程に迫る。戦後の野球部内での暴力事件やプロ・アマ問題、2010年に改正された学生野球憲章への評価なども射程に収めて、いまもなお人々を熱くさせる学生野球の今後を見通す意欲作。

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  • お笑い進化論
    4.5
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 お笑いとは1つの「作品」であり、時代のモードを映す鏡である-。「吉本系の芸人が舞台に登場するとき、なぜ『がんばり宣言』をするのか」「取り違えコントはどうして笑えるのか」などの単純な疑問を解き明かすことを糸口に、古参の芸人から社会を賑わす若手芸人まで、数多くのお笑いの実例を取り上げて、「笑いのからくりであるパラレル・ワールドと観客とのあいだの心理的距離」というお笑いの構造を析出する。取り違え、シュール、漫才などの特徴をていねいに取り出しながら、お笑いがインタラクティヴな批評空間として成立したことを浮き彫りにして、そこに通底する「多重化したリアル」「アイデンティティーの変容」という時代性を明らかにする。

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  • ポリセクシュアル・ラヴ ひとつではない愛のかたち
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    1巻2,200円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 男性と女性、同性愛と異性愛、女らしさと男らしさ…そのどちらでもなく、どちらでもある境界に息づく愛と性。映像作品を透かして、セクシュアリティの多様な姿をやわらかなまなざしのなかに浮かびあがらせる。

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  • 日本資本主義の生命力
    -
    1巻2,200円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 必需消費を上回る選択消費から「ハイパーキャピタリズム」を、昭和天皇の死から「象徴天皇制」を、ソ連共産党の解体から「社会主義未来の可能性」を、湾岸戦争から「世界新秩序」を解析。次々に襲いくる時代の臨界点の抽出・検証を通し、いま、ポスト90年代の座標軸を明らかにする。

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  • 中流の力 すべては〈立っち〉に始まった
    -
    1巻2,200円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 環境問題や経済格差は悪化をたどり、いまや地球は危機に瀕している。この状況の原因を人類の直立二足歩行に求め、ギリシャ神話や中世日本の歴史にかつて存在した真の「中流階級」の痕跡を探り出し、危機的時代への処方箋を提示する。

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  • 搾取される身体性 労働神話からの離脱
    -
    1巻2,200円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 余暇やセックスさえもはや「労働」と化している! 身体をはじめ、生活過程のすみずみまでを労働力の再生産過程として包摂する現代資本主義。その支配力に対する批判力の再構築のために、マルクスなどの旧来の労働論を大胆に読み替える。

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  • 現代知識人の作法
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    1巻2,200円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 知が社会と切り結ぶための有効な作法とは?アカデミズムとジャーナリズムが異種交配する現代知の系譜を解析し、新しい知識人の発現する可能態を、新教養主義=知的ゼネラリズムに求める。

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