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Posted by ブクログ
主に平成に起こった殺人事件を題材に、犯人たちがどのようにして殺人という選択にいきついたのかその心性を追っていく。自分の存在を確かなものにしたいとか、自分に都合のいいように周囲がなっていないことが不満であるとか、そういったコミュニケーション不全によって生じた捩れた精神が引き起こす殺人だからこそ、社会的に常軌を逸したと思われるような猟奇性を伴うのだろう。犯人たちの多くが親から虐待を受けていたり、住んでいる社会に居場所がないと感じていたり、近年の事件を起こさせたその心の闇とは、それを生じさせた社会にも原因がある。近年の犯罪には近年の社会がかかえる問題がやはり鏡となって映されている。
Posted by ブクログ
「人を殺して死刑になりたかった」。犯行動機をそんな風に
語る容疑者が増えたのはいつからだろう。思うに、これは
動機とは言えない動機なのじゃないか。
怨みだったり、金銭目当てだったり。分かりやすい動機での
犯行よりも、どうしてそんな犯行に及んだのかが不明な犯罪
が増えた。
そして、年々増えていく容疑者の精神鑑定による減刑。
宮崎勤による幼女連続殺人事件は、繰り返される精神鑑定
によっても彼の心を捉えることは出来ず、確たる動機も解明
出来ぬまま宮崎本人は刑死した。
神戸の連続児童殺傷事件も動機は不明。犯人の少年は更生
したとして、既に社会復帰している。
近年の重大事件を例に取り、人間の心の闇を解き明かそうと
しているのが本書なのだが、いかんせん、それぞれで1冊の
本が書けるほどの事件なのでダイジェストの印象は免れない。
「人間の闇」っていうけれど、自分にさえ自分のことが分からない
のだから、起こった事件を元にああだこうだ言っても仕方がない
ような気もするんだよね。
人間、多少なりとも残酷な行動を起こす要素は持っているのだと
思う。その引き金を引くか、引かないかが犯罪者と普通の人たち
との違いかもしれない。
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