Posted by ブクログ
2021年12月11日
新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方 (文春新書)2014/11/20
池上彰氏の見解が読めるのが本書の もっとも貴重な点
2016年4月25日記述
池上彰氏と佐藤優氏による対談本。
対談本であるのである程度の基礎知識はないと興味が沸かないかもしれない。
こういうどこどこの国はああだこう...続きを読むだという話が
好きな人同士の会話のレベル高いバージョンという感じだ。
普段わかりやすい解説に終始する池上彰氏の見解が読めるのが本書のもっとも貴重な点だろうか。
本書内の北朝鮮、尖閣諸島に対する分析、対応策に関しては正直疑問もあったが・・
ケソン工業団地は閉鎖になったし。
日本人の大量帰還も起こっていない。
特に尖閣諸島問題への佐藤優氏のウルトラC策である日本が連邦制を敷けば良いは
まるで民主党が埋蔵金があると言っていた話に似ている。
地方分権は進める必要はある。
しかし我が国、日本は単なる二重行政解消を目的とした大阪都構想レベルでも実現できない程度の国なのだ。
P191からの提言はもはや妄言、酔っぱらいの戯れ言である。
気になった点、印象に残った点を列挙してみたい。
イスラエルの無人機は米国製無人機プレデターやリーパーの10分の1の値段。
それにアメリカ製よりも小回りがきく。
イスラエル製は本人の頭を五寸釘で撃ちぬくような事が出来る。
イスラム世界では爆破されて遺体がバラバラになるとその人間が死んだことを認めない文化がある為。
2050年問題・・米国で白人人口が有色人種に人口数に抜かれる可能性。
⇒共和党が選挙に勝てなくなる。
何かを分析するときは、信用できそうだと思う人の書いたものを読んで、
基本的にその上に乗っかること。
その上で、これは違うと思ったら乗っかる先を変える(佐藤優)
予測や分析ということで、いろいろな人がいろいろなことを言っている発言を
スクラップの形などで取っておいて、
時間が経ってからその人が何を言っていたかを振り返る。
間違いは誰でもあるけれども、見通しが外れたことを正直に申し訳ないと謝る人はかなり信用できる(池上彰)
気になった記事のスクラップにスキャナーで記事をデジタル化してEvernoteで整理(佐藤優)