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Posted by ブクログ 2018年02月05日
タイトルが変だから読み控えていたけど、読んでみたら面白かった。
タイトルからして世の中の「みんな」に不満をぶつけて「こいつらほんとバカだよな(笑)」等感じなのかと思ってたけど、仲正昌樹なので当たり前だけど、そういう内容でなかった。
まず「みんな」って誰? という定義から入って、「赤信号」や例をもと...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月15日
「赤信号みんなで渡れば怖くない」という「みんな」の中に紛れ込んだ「わたし」の心理について分析。
改めて考えてみると、「赤信号はみんなで渡れば本当に怖くないのか?」いやいや、いざ事故が起きた場合、最後尾の1人、”特別な1人”が犠牲になってしまう。そのとき「わたし」は、「私のせいではない」と責任を回避し...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月25日
「みんな」でやったことなのに、何故「私」が責任をとらなくてはならないのか、という、西洋的な個人主義の裏返し。「みんな」の範囲の不明確さ。自分が含まれている場合、いない場合、「みんな」以外の”みんな”とは。「みんな」を表象する記号としての誰か。法とは「みんな」の意思という前提。全体主義の本質は「自発的...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年06月29日
半分は、著者の属する法学部の「みんな」からはぐれたことへの「私」のひがみ(笑)。でも、ハーバスやハイデッガーなどの現代からルソーやイェーリングなどの古典まで、「みんな」をめぐる思想を「みんな」にわかりやすく説明してくれる読みやすい本です。「みんな」が多用されているのは、慣れるまでちょっとうざいかも...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
無責任になる「日本的」構造を、責任をフーコーの責任応答可能性「説」から、論じている。■まあ、笑えるジョークの形をとった、「みんなのバカ」という挨拶語である。日本人の集団でのあり方を、西欧的自我の基準で、斬ったつもりになる典型的な「日本人論」をぶつ「知識人」としての大学の教授とやらが、丸山真男の「蛸壺...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
『不自由論』がおもろかったので買ってみた。が、イマイチだった。。。「みんな」という言葉を現代哲学の知識を使って(といってもデリダ)分析していくんだけど、文章中に「みんな」という言葉が乱発されるせいで、わけわからんくなる。結局やりたいのは、「みんな」を使いすぎると、責任の主体が分散されてヤバイぞ、って...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年12月05日
「みんな」という非常に馴染み深いが、何だかよくわからない概念に対して、鋭く迫って分析している著者の議論の進め方はお見事という他ないだろう。
没個性的になるのを嫌がって他人と自分を差別化したがり、そのために奮闘すればするほど没個性的になっていくというアイロニカルな逆説を著者は「客観的」に指摘してい...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月07日
[ 内容 ]
「みんな」を求め、「みんな」に傷つけられた「わたし」は何処へ行く。
[ 目次 ]
1章 「みんな」って誰?(「みんなやっていることやないか!」 「赤信号」の法則 ほか)
2章 「みんな」の西欧思想史(法とは「みんな」の意志である 「みんな」による「みんな」の支配・全体主義 ほか)
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