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2100年までに科学は私たちの生活をどう変えるのか?
コンピュータ、人工知能、医療、ナノテクノロジー、エネルギー、宇宙旅行…。現在の科学技術が、近未来(現在~2030年)、世紀の半ば(2030年~2070年)、遠い未来(2070年~2100年)の段階でどのように発展し、人々の日常生活はいかなる形になるのか。物理学者ミチオ・カクが私たちの「未来」を描き出す。
[目次]
はじめに──来る一〇〇年を予言する
1 コンピュータの未来──心が物を支配する
2 人工知能の未来──機械の進歩
3 医療の未来──完璧以上
4 ナノテクノロジー──無から万物?
5 エネルギーの未来──恒星からのエネルギー
6 宇宙旅行の未来──星々へ向かって
7 富の未来──勝者と敗者
8 人類の未来──惑星文明
9 二一〇〇年のある日
謝辞
訳者あとがき
巻末 原注
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Posted by ブクログ
一流の物理学者さんが、コンピュータ、バイオ、ナノ、エネルギーなど各分野の専門家に突撃インタビュー。今後100年間に実現できそうなテクノロジーについて、3段階の実現レベルでまとめた素晴らし本。
たぶん、現状実験室で実現できているのは今後30年、こうしたらいいんじゃね?ていう案状態なのは50年後、夢物語なのは100年後なのかなあ、と勝手に理解しました(-_-)
内容のグレイトさはぜひ読んで!てとこやけど、文明論も考察してるのが興味深かった。テクノロジーの発展に伴い、今後国の垣根がなくなって惑星文明に移行するやろうけど、うっかり道を踏み外して破滅の道に落っこちる危険性もあるよ、と。特にこれからの100年は、正しく科学を理解することが重要なので、教育はものすごく大事!
てことで、100年後のお話から、今の私らの足元にブーメランで戻ってくる構成が、ほんと秀逸やなあ、と思いました。
Posted by ブクログ
以前、本書の著者、物理学者ミチオ・カクが司会を務めた未来の科学技術を予想する科学番組シリーズをNHK-BSで放送していて、とても面白く見た
のがあるのだが、本書はいわば、その発展版。取材を元に、2100年までにどのように科学とテクノロジーが進化していくのかを具体的に予測した
一冊。
著者が描き出す未来は希望に満ちているといっていいものだが、完全に薔薇色ではなく、そこにまた制約があることも描き出している。
科学とテクノロジーがいくら発展しようとも、我々が原始から持つ「穴居人の原理」が邪魔する。たとえば、我々はバーチャルなものより
実物に重きを置く。オフィスがIT化すればペーパレスが実現するといわれながら、結局、さらにプリント枚数が増えているという現実がそれを
物語っている。
コンピュータの処理能力が進化していく一方で、ソフトウェアがそれに追い付かないだろうというという指摘には深く頷けた。
著者がいうように、ソフトウェアは、人間がノートと鉛筆を持ちながら1行ずつ書いていくしかないからだ。コードを書く人であれば、
同意してもらえるだろう。
未来における「富」とはなにかという著者の主張も非常に示唆に富んでいる。将来の進路やビジネスを考える一助になるだろう。
著者が本書を書いた理由に、アメリカの若者の科学離れがあるそうだ。全米の大学で物理を教える教授のうち、約半数は移民とのこと。
しかし、日本も決して他人事と傍観できる状況ではないことは周知の事実だ。原書は2009年発刊のため、福島原発事故は本書に含まれていないが、
ポスト311にある今の日本人が読む価値のある本といっていいと思う。
Posted by ブクログ
・2012年に出版された2100年の未来予測。中長期で2030年、2070年、2100年までの間で我々の身近に起こり得るテクノロジー予測。
・本書のなかでは通勤がなくなる自宅でのリモートワークはまだ実現されていないとなっているが、
2021年現在ではコロナによりテレワークが普及。
・2030年までに普及されるものとして、インターネットに接続されたコンタクトレンズや自動運転、壁面スクリーンなど。
特にスマホなどの携帯用機器が全てコンタクトレンズに集約され、生活が拡張現実とともになる。
・外国人同士の言語の障壁は、万能翻訳機とインターネットコンタクトレンズやインターネット眼鏡によって次第になくなると予測。
・2100年までに実現が予測されることとして、心で物を支配するということ。
すでにその土台はできており、脳卒中で身体付随となった患者の脳にコンピューターをつなげ、思考だけでコンピュータを動かすことはできている。
・また近いうちに脳の活動を測定するだけで、人が目で見た物の写真を再現できるかもしれないとのこと。
また装置の電極は小型化し、人間は相手の思考を読んで、ただ考えるだけで対象に命令ができるようになる。
・夢までも録画できるとのことだが、人の思考はあいまいなため、録画できても画像の質はがっかりするものになる可能性がある。
また電極を脳につけて密接になる必要があるため、離れたところから人の心を読むのは難しい。倫理的観点からも許可なく人の意識に入ることは法律で制限されるかもしれない。
・MRIが硬貨くらいの小型化になり、誰もがいつでも自宅で自分の体内を検査することが可能。
・テクノロジー進歩の行き着く先は念力(テレキネシス)の獲得。
超伝導体というものを使えば、思考によってほとんど力が要らずに物を動かせる。
さまざま物体の中に小さな超伝導磁石を入れ電流を流すと、強力な磁場が生じて物が動かせる。
・資金さえ投じれば人間の脳のモデルをコンピュータでつくることも可能。ただし大量の電力と熱が必要になる。人間の脳はほとんど電力も熱も消費しないが、スーパーコンピュータをあっさり上回る。さらに人間の脳は銀河系の自然界がつくった最も複雑なもの。
・未来はフレンドリーな人工知能の制作と、人間自身がロボットとの融合強化が進んでいく。
・究極のシナリオは、人類はお荷物の体を完全に捨て去り、人格をコードしたソフトウェアプログラムとなる。全人格をコンピュータにダウンロードする。
・穴居人の原理という観念。
どんなにテクノロジーが進化しても、人間の脳は穴で暮らしていた頃と変わらない。
・遠い未来では、遺伝子の老化を遅らせることが可能になり、150歳まで生きられるかもしれない。
・カロリー制限は延命効果が保証されている唯一の手段。
・ナノセンサーによって発症する何年も前からガンを見つけ出す
・さらにバイオテクノロジーにより、無傷のDNAを採取して絶滅した生物や、死んだ人間を蘇らせることもできる可能性があるという。
・ただ病気に関しては、2100年になっても最先端技術で治せない病気は必ず存在する。ウィルスは常に変異してしまうからだ。
・ナノテクノロジーではナノ粒子を血中に入れて直接がん細胞をやっつける医療革命がおきる
・昔は紙や電気、水などが貴重なものであったが、紙はゴミへ進化し、電気や水は公共サービスとなる。これからはチップがゴミになる時代がくる。
・仕事もロボットに代替されるものは生き残れない。単純な仲介業者、銀行窓口、経理担当などは仕事がなくなる可能性がある。
・これからは役に立つ見識を持つ人が勝つ。
・この本で取り上げているテクノロジーの革命はすべて、惑星文明の創造に向かっている。
・文明をタイプⅠの惑星規模、タイプⅡの恒星規模、タイプⅢの銀河規模に分けると、現在の文明はタイプ0.7
タイプⅠに到達するのに100年かかる。
Posted by ブクログ
あくまでいち科学者の未来像なので仕方ないが、ほとんどの2100年像は、現代の技術の発展、延長したもの。ゲームチェンジ、革新的イノベーションは想像されていない。しかしそれでもいい。たとえば「不老不死が実現」などというと荒唐無稽だが、再生医療がホームメディカル化する、であれば、なんとなくありそうな気がする。DNAセンサーや磁気自動車などは、むしろあればわくわくする。宇宙旅行の未来を考察していてひとつ鳥肌がたったこと。人間が地球外惑星に住めないのは、空気とか重力の問題以前に、時速6500kmのスピードで飛んでくる宇宙物質から身を守る手だてがないため。ならば地下なら住めるのか?まてよ?地下?地下といえば、機動戦士ガンダムでジオン軍が作った月基地グラナダは地下だった。あれはまさしく先見の明?
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