生命、エネルギー、進化

生命、エネルギー、進化

3,960円 (税込)

19pt

高い評価を得た『ミトコンドリアが進化を決めた』の著者が、当時の理論を直近十年余の研究に基づいてバージョンアップし、進化史の新たな切り口を問う一冊。絶え間なく流動する生体エネルギーが、40億年の進化の成り行きにさまざまな「制約」を課してきたと著者は言う。その制約こそが、原初の生命からあなたに至るまでのすべての生物を彫琢してきたのだ、と。「化学浸透共役」というエネルギー形態のシンプルかつ変幻自在な特性に注目し、生命の起源のシナリオを説得的に描きだす第3章、「1遺伝子あたりの利用可能なエネルギー」を手がかりに真核生物と原核生物の間の大きなギャップを説明する第5章など、目の覚めるようなアイデアを次々に提示。起源/複雑化/性/死といった難題を統一的に解釈する。本文より──『生命とは何か(What is Life?)』でシュレーディンガーは……完全に間違った疑問を発していた。エネルギーを加えると、疑問ははるかに明白なものとなる。「生とは何か(What is Living?)」だ。──最前線の研究者の感じているスリルと興奮を体感できる、圧倒的な読み応えの科学書。

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生命、エネルギー、進化 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    私の生物学の基礎知識が乏しく、返り討ちにあったような読後感。だが、生命の誕生についてよくある「原始の海の有機分子が濃縮されたスープに何らかの化学反応が起きて生命が誕生した」といった説を否定し、アルカリ熱水噴出孔において無機鉱物を介したプロトン勾配が有機分子の発生を促したという説は、条件が揃えば生命が

    0
    2025年02月08日

    Posted by ブクログ

    人をマイクロに突き詰めてくとここに到達する最先端にいると思われる本。内容は難解だが、何度も読みたい本。

    0
    2023年09月15日

    Posted by ブクログ

    物質ではなくエネルギーの観点から、大きく二つの仮説を展開されています。
    生命の誕生に関する仮説、多様な生命への進化が非常に稀なケースであったという仮説です。
    いづれも現在の定説を否定し、仮説ではありながら説得力のある議論が展開され、とてもスリリングな物語になっています。すごくワクワクさせられました。

    0
    2017年11月08日

    Posted by ブクログ

    生命の起源や進化ブロセスを、その必然性も含めて明確に論理付けした画期的な書。

    全宇宙に存在する元素や物理法則が共通である限り、生物の存在形態は地球上のものと違わないことが明快に示された。

    0
    2017年09月08日

    Posted by ブクログ

    エキサイティングで一気に読ませる。生物をエネルギーの観点から論じ、その起源と進化について述べられている。生命が利用するエネルギーは酸化還元反応による電子の流れ、それを利用したプロトンの汲み出し、その結果生じるプロトン勾配を利用した水車的なナノマシンによるATP産生による。そこから最初に生命が生まれた

    0
    2017年01月28日

    Posted by ブクログ

    専門外だと難易度高めだが、じっくり読めば理解出来なくはない感じで、しかも論理展開が面白い。どういう話かというと、生命の誕生についてなのだが、細菌みたいな原核生物からどうやって真核生物に進化したのか、という物語。

    そこには内部共生という過程で、細胞同士が融合したり、更にプロテオバクテリアなどを取り込

    0
    2024年09月21日

    Posted by ブクログ

    研究者が脳で感じているスリルをこの本を読んで感じることができたのと、自分は生物学の専門知識が多少あったので、なんとなく理解したけど、ない人は少し厳しいかも

    0
    2024年02月20日

    Posted by ブクログ

    【総合評価 ⒋3】
    ・革新性⒋5
    進化や生命の起源のプロセスにエネルギーの観点を持ってくるという発想に驚かされた。

    ・明瞭性⒊5
    内容が非常に高度、高校レベルの生物学(一部大学レベル)を要求されるため理解するのにかなり時間がかかった。

    ・応用性⒋0
    生物学の根幹を学べるため、生物系の分野全てに生

    0
    2022年05月21日

    Posted by ブクログ

    生命の誕生時から現在にいたる「生命史」をエネルギーの観点から説明した本。

    よく詩的な表現で「生命の灯を渡す」みたいなことを言うが、まさにそれで、ある観点からすると、生命史とは、原始の生命誕生時に発生したエネルギーを化学反応で連鎖させて再生産し続けた歴史とも言えるのだと理解できた。

    この「生命の灯

    0
    2025年10月13日

    Posted by ブクログ

    ビル・ゲイツが絶賛するので読んだが、今の自分には絶望的な難しさ。この本での学びは自分がいかに無知であること。非常にありがたい経験。

    0
    2018年03月11日

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