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やくざ人口八万人のうち、約半数が山口組系である。熾烈を極める警察の取締まりのなか組織は揺らぐことがない。そもそも、やくざはなぜ存在するのか?山口組とは何なのか?神戸の小さな組が最強軍団に成長した背景とは?山口組九〇年の歴史をたどることで日本社会の深層をえぐりだす。いま格差社会の波と暴対法下の重包囲網をまえに、山口組は少数精鋭化への道を歩み始めたともいわれている。巨大組織の歴史と現在、今後を展望する。
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Posted by ブクログ
[ 内容 ] やくざ人口八万人のうち、約半数が山口組系である。 熾烈を極める警察の取締まりのなか組織は揺らぐことがない。 そもそも、やくざはなぜ存在するのか? 山口組とは何なのか? 神戸の小さな組が最強軍団に成長した背景とは? 山口組九〇年の歴史をたどることで日本社会の深層をえぐりだす。 いま格差社...続きを読む会の波と暴対法下の重包囲網をまえに、山口組は少数精鋭化への道を歩み始めたともいわれている。 巨大組織の歴史と現在、今後を展望する。 [ 目次 ] 序章 ヤクザとは何か 第1章 六代目体制の衝撃 第2章 山口組誕生と近代やくざ 第3章 三代目と全国制覇 第4章 カリスマなきあとの分裂抗争 第5章 バブルと暴対法の時代 第6章 山口組はどこへいくのか [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
日本最大のやくざ 山口組の歴史を通し、やくざとは何か、やくざが担ってきた役割、そしてやくざが亡びたときの日本の未来を描いた一冊。 被差別部落出身者、在日朝鮮人、前歴者といった社会のはぶれ者を受け入れてきたやくざ組織。彼らが自暴自棄になってより凶悪な犯罪を起こすのを防いでいたのがやくざである。 歴史...続きを読むをさかのぼれば体制側もやくざを利用してきた。 やくざの締め付け、排除が進むことにより、犯罪のアングラ化を促進。体制側の狙いとは逆になっているように思う。
山口組の歴史がわかります。 今の山口組は実質田岡組である。 弁当持ち=公判待ち 勲章持ち=前科あり ヤクザになる人は大きく分けて3つ 被差別部落、在日、貧困 日米安保まではヤクザは治安維持を担っていたが東京オリンピックを前にして暴力団として取り締まられる立場になった。 米国の圧力などにより暴力団に...続きを読む対する制限が厳しくなってきている。 法で全ての組を解散させるとしても組がなくなれば構成員たちは社会に溶け込む(堅気の仕事につく)、個人で犯罪を犯し生きていく、死ぬのいずれかになる。 仕事につければ問題はないがヤクザになる人はもともと社会の弱者が共に助け合い生きているという側面もある。 また、元ヤクザや前科ある人を社会がすんなり受け入れるとも思えない。 そうすると組内の掟もなく犯罪をすることになり凶悪化するか死ぬしかない。 ヤクザを単純になくしたところで社会から差別や貧困がなくなるわけではないので社会の安定性を考えたら必要悪としてヤクザがあるのも合理性はあるんだなと思いました。
著者のスタンスの偏りは感じるけれど、まさに「概論」としてわかりやすくまとめられていて、その一端を垣間見ることができた気がする。
やくざ人口の約半数を占める巨大組織・山口組は改正暴対法によって苛烈な取り締まりを受ける中、六代目司忍組長のもとで原点回帰への体制刷新をはかっている。 原点回帰を志向する六代目山口組の現在を知るためには、司組長が信奉する中興の祖・田岡一雄三代目および三代目を生むに至った山口組前史を紐解くことが欠かせな...続きを読むい。 田岡三代目が引き継いだ「組員各自に正業を持たせる」「事業に縄張りはない」という山口組の組織原理はやくざ組織として絶大な力を持つに至った理由でもあり、また山口組が受け入れてきた『やくざになるしかない』人々の存在を私たちの社会がいかに切り捨ててしまったかを浮き彫りにする。 そして苛烈な暴力団排除の動きは、既存組織のアングラ化と、任侠道から外れた統制のきかない犯罪者集団を生み出してしまっている。
現在の6代目まで山口組の歴史が網羅できる格好の書。 基盤を作り上げたことも凄いが信念を持って警察に抵抗し組織を維持した3代目のカリスマ性は尋常ではありません。
普通に生活していると学生の私は、やくざ呼ばれる人達と関わることは勿論、見かけることすら皆無に等しい。しかし、田舎で見かける暴力団反対ポスターや、一部の凶悪事件のニュースを見るなどして、自分で直接確かめたこともないのにやくざ=悪だと思っていた。 この本を読んでみても、やはり法律すれすれの行為や犯罪を...続きを読むたくさんしているのは間違いないことだと感じた。しかし、町のチンピラの迷惑行為を抑制したり、差別され、虐げられて職に就くことができない部落出身者や在日の人たちの最後のセーフティーネットとしての役割を果たしている部分も強くあった。 上記のような良い一面があるからといって犯罪行為が許されるわけでは決してない。しかし、やくざがいるおかげで社会のバランスが取れている部分もあるということをしっかり認識すべきだと思う。 犯罪行為を当たり前にするやくざを撲滅させるという社会の考えはわかる。しかし、暴力団対策法によって資金源がどんどん絞られた暴力団の力が弱くなり、それまでかかっていた裏社会でのブレーキが外れ、暴力団さえ管理できない悪人がどんどん増えているという。そこまで考え、わかった上で法律を施行しているのなら問題ないが、わかっているかは甚だ怪しい。 読書をしていていつも強く思うことだが、物事を一面からしか見ない状況で判断してしまうというのは非常に危険で、時には取り返しがつかなくなることもある。そのことをもっと一人一人が考えられる世の中になればと思う。 ★memo 生活の貧しさ、心の貧しさが悪の道に走らせることを、わたしはこれまでにイヤというほどみせつけられてきた(三代目 田岡一雄) この当時(田岡三代目時代)、やくざ全体の70%が在日、被差別部落、あるいは欠損家族などの生活困窮者など、市民社会からはじき出された下層窮民であった やくざに朝鮮人が多いのは、社会に出てもあらゆる門戸が閉ざされているからだ。残されているのはみじめな雑用だけ。差別と貧困。それにじっと耐えるものもいる。しかし、ガマンできないものもいる。よいも悪いもない 衣食住が満たされぬのは、それ自体が犯罪である 子分たちに「あれをせい「これをせい」と、いちいち指図する小物にわたしはなりたくなかった。言葉で教えるのではなく、わたしの態度、日常生活、会話のはしばしから学びとらせる必要があったない。そのためにわたしは生まれかわらればならぬ。組員の鑑みになっておのれをきびしく律することであった
ヤクザ?暴力団? パンピーでも日本に住んでいる限り、間接的にはお世話にはなっていると思いますよ。 そんな彼等の歴史を、山口組を中心に成立から現在まで、時系列で解説。解りやすく面白い。 「日本人として知っておいても良いよね〜」と云う感じ。
現代史のある一面を知ることが出来てよかった。 社会から差別され排除されてきた人たちの心情はわかるが、肯定的に評価するのはできない。 検挙率低下と暴力団規制強化との相関は気になるところだ。
長年に渡って山口組を追いかけてきた猪野健治が、その集大成とも言える山口組通史を綴る。 やくざは単なる暴力集団ではなく、その時代時代において一定の社会的役割を担ってきたことを説き、近年の暴対法の成立を受けて様変わりする「やくざ」と社会の関係に関して示唆に富んだ考察を示す。 なかでも、最下層貧民の受...続きを読むけ皿不在、暴力団の闇組織化、(やくざが「縄張り」を失なったことによる)外国人犯罪組織の跳梁と犯罪検挙率の低下、やくざを狙い打ちした特殊法案による警察力の異常なまでの強化などはそれなりに説得力があり、社会学だと思って読んでも興味深い。
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山口組概論 ――最強組織はなぜ成立したのか
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猪野健治
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