久保博司の一覧
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ユーザーレビュー
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実際の冤罪の事例も掲載されていてわかりやすいが、恐怖も覚える。
以下、本書で気になったところのまとめ。
警察のノルマのために、軽犯罪法で検挙する。
銃刀法にも違反しない小さなナイフ(刃渡り6センチ以下)でも、職質で所持の理由を聞かれ「護身用」だと答えたら即、検挙されるらしい。狩り場は秋葉原。
「
...続きを読むやりました」という自供ほど強力な証拠はないそうで、冤罪事件の多くは、誤認逮捕された被疑者が精神的、肉体的拷問に堪え兼ねて自白。
日本では、捜査段階で自供すると、ほとんどの裁判官が有罪を認める。
P180 「捜査側が誤認逮捕を認めるのは真犯人が出てきた場合だけです」
万が一、誤認逮捕されたら『一貫して否認する』ことが大切。
Posted by ブクログ
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文字通り、誤認逮捕について語った一冊。
主に警察側からの視点だったが、誤認逮捕の恐ろしさを改めて感じた。
Posted by ブクログ
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久保博司『誤認逮捕』(幻冬舎新書)は日本の警察の誤認逮捕を取り上げる。誤認逮捕の事例が豊富である。日本の警察は誤認逮捕だらけとの印象を受ける。初歩的なミスで誤認逮捕が起きている。民間企業では一般化している業務遂行者と承認者の権限や職責の分離ができていない。そのために犯人と決め付けた見込み捜査が突っ走
...続きを読むり、誤認逮捕や冤罪が生じる。自分達の点数稼ぎだけで、市民の人生を破壊しても何とも思っていない。
誤認逮捕された人は、自分はしていないのだから、警察に行って話をすれば分かってもらえると思っていたという。見込み捜査を進める警察は、話を聞くのではなく、犯人にできる材料を見つけることしか考えていない。それならば取り調べには完全黙秘が対策になる。
本書は誤認逮捕が現実に多数起きていることを紹介する点では大きな価値がある書籍である。これに対して、本書の主張にはあまり同意できない。誤認逮捕が起こりうることは認める。しかし、現実の誤認逮捕事例は、「誤認逮捕が起こりうることは仕方がない」で済ませるにはあまりにも杜撰である。まず、そこを改善しなければ話にならない。その改善は民間企業の業務フローが役に立つだろう。
精密司法に対して、米国流の「あっさり起訴して、あっさり無罪」は一つの選択肢になる。しかし、逮捕は人権を大きく制約するものであり、「あっさり逮捕して、あっさり無罪」はあってはならない。誤認逮捕した警察官が同じ目に遭わなければ相互主義とは言えないだろう。誤認逮捕の被害者がその後の人生を自暴自棄になったとしても非難できない。過去を忘れて前向きに頑張って生きることを期待する資格はない。
Posted by ブクログ
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真の詐欺師は、詐欺師と自分では、思っていない。
そうでないと詐欺はできない。
ということが、よくわかった。
詐欺の15条は、実に参考となる。
これを読んでいると詐欺師へのススメのようだ。
「保険は 「売られる商品 」であって 「買われる商品 」ではないというのが保険業界の常識である 。」
保険の本
...続きを読む質だね。
「返済を迫られると金を返しているので問題にならない 。返さないから問題になるんです 」
きちんと返せば、刑法上に問題にならない。
道義的責任は、残るはずだ。それが薄れている。
返さないことを前提としていない。
詐欺をしたわけではなく、約束を果たせなかった。
結局、そう思い込んで、自分を納得させる。
自分で作った物語に、自己陶酔をしている。
そういうことが、簡単にできるようになることだ。
「とにかく自分の良心を眠らせなければ相手を騙せないのだ 。」
自分の価値観が違うのだね。
それを担う目的は、どこにあるのか?
詐欺は、ある意味では、知的犯罪である。
すぐにわかるような詐欺は、詐欺と言えない。
長く、相手を信じ込ませることができることだ。
それで、徹底して、しゃぶり尽くす。
「詐欺師に狙われやすい会社は 、何らかの悩みを抱える会社である 。業績が伸びない 、資金繰りに悩んでいる 、人材が不足している 、相談相手がほしい 、といった悩みを経営者が抱えているとそこをうまく衝いてくる」
人の弱みに付け込むと言われるが、
問題を抱えていて、解決してくれそうだと
信頼されるところが、ポイントかも。
信頼されるテクニックがあるということだ。
信頼の距離感を計るのがきちんとできることだ。
対象者は、金のにおいがするということだね。
「人間は 、まったく根拠のない噓はつけないという 。どんな噓にも 、何がしかの真実が混じっている 。その真実を拠り所にして壮大な噓をつくのである 。」物語作りの達人。ストーリーテイラー。
「人間を動機づけるものは劣等感である 。劣等コンプレックスを克服するために人間は権力を求める 。それが権力への意思である 。」
この劣等感が武器になるのだね。
嘘や捏造、不正が発覚しても、動じないことが
実に重要なポイントとなる。自分が被害者のように
振舞うことができるのか?ということ。
自己論理的な不具合をうまく言い聞かす。
Posted by ブクログ
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誤認逮捕の羅列に終わってるような印象が強い。
途中でだらけてくる。
最後に少し足利事件を継ぎ足しみたいに書いてる。
著者の思いが伝わってこない。
Posted by ブクログ
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