作品一覧

  • ヤマケイ文庫 潮風の下で
    3.0
    1巻1,210円 (税込)
    北極圏まで渡るアジサシ、捕食者たちから逃れるサバのドラマ、産卵場所である深海に帰るウナギの長い旅路。 古典的ベストセラー『沈黙の春』、『センス・オブ・ワンダー』の著者レイチェル・カーソンが、海のエコロジーの魅力を伝えた処女作、待望の復刊。 アメリカ漁業局に勤めながら綴った科学と詩情を織り交ぜた名文により、誰もが海辺に生きる生き物の視点で世界を見ることの豊かさと、見事な命のつながりのドラマに引き込まれていくであろう。 ■内容 はじめに 一部 海辺――海のドラマ 第一章 上げ潮 第二章 春の飛翔 第三章 北極圏の出会い 第四章 夏は終わった 第五章 海へ吹く風 二部 カモメの道――カモメが俯瞰する海のなか 第六章 春の回遊 第七章 サバの誕生 第八章 プランクトンの狩人 第九章 港 第十章 海路 第十一章 小春日和の海 第十二章 網あげ 三部 川から海へ――生命の回遊 第十三章 海への旅 第十四章 海の越冬地 第十五章 回帰 本書に登場するおもな生き物 訳者あとがき 解説・阿部治 ■著者について 原著 レイチェル・カーソン(Rachel Carson) 1907年5月27日 - 1964年4月14日 アメリカ合衆国のペンシルベニア州に生まれ、1960年代に環境問題を告発した生物学者。 アメリカ内務省魚類野生生物局の水産生物学者として自然科学を研究した。 農薬で利用されている化学物質の危険性を取り上げた著書『沈黙の春』(Silent Spring)は、アメリカにおいて半年間で50万部も売り上げ、後のアースディや1972年の国連人間環境会議のきっかけとなり、人類史上において、環境問題そのものに人々の目を向けさせ、環境保護運動の始まりとなった。 没後1980年に、当時のアメリカ合衆国大統領であったジミー・カーターから大統領自由勲章の授与を受けた。 翻訳 上遠 恵子(かみとお・けいこ) 1929年東京都生まれ。東京薬科大学卒。 大学研究室勤務、学会誌編集者を経て、現在エッセイスト、レイチェル・カーソン日本協会理事長。 1974年、ポール・ブルックス『生命の棲家』(後に『レイチェル・カーソン』と改題)を訳出。以来カーソン研究をライフワークにする。訳書にカーソン『センス・オブ・ワンダー』『海辺』『潮風の下で』などがある。
  • センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)
    4.3
    1巻737円 (税込)
    雨のそぼ降る森、嵐の去ったあとの海辺、晴れた夜の岬。そこは鳥や虫や植物が歓喜の声をあげ、生命なきものさえ生を祝福し、子どもたちへの大切な贈り物を用意して待っている場所……。未知なる神秘に目をみはる感性を取り戻し、発見の喜びに浸ろう。環境保護に先鞭をつけた女性生物学者が遺した世界的ベストセラー。川内倫子の美しい写真と新たに寄稿された豪華な解説エッセイとともに贈る。(解説・福岡伸一、若松英輔、大隅典子、角野栄子)
  • レイチェル・カーソン いまに生きる言葉
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    『沈黙の春』から半世紀――カーソンが生きていたら、いまの日本を見てなんと言うだろう?  レイチェル・カーソンとはどんな人だったのか?  もの静かで、家族思いの、控え目な人だったが、茶目っ気もあり、ユーモアの人でもあった。  幼い頃から文章を書くのが得意で、自然観察も大好き。コピー機もファックスも、もちろんコンピュータもない時代に、膨大な情報を集め、やがてその細い指先から自然破壊を告発する言葉がつむぎ出された――そして完成した『沈黙の春』で環境問題に警鐘を鳴らしたレイチェル・カーソン。  その思想が、いま新たに見直されている。本書は、いまだに根強い人気を誇るレイチェル・カーソンの思想から生涯までをあまり知られていない側面に光を当て、当時の写真や彼女がつむいだ言葉とともに紐解いていく。  とくに、亡くなる半年前、1963年10月におこなった「環境の汚染」という講演は、彼女の遺言とも言うべき思いがあふれている。 「わたしたちが住む世界に汚染を持ちこむという、こうした問題の根底には道義的責任――自分の世代ばかりでなく、未来の世代に対しても責任を持つこと――についての問いがあります。当然ながら、わたしたちは今現在生きている人々の肉体的被害について考えます。ですが、まだ生まれていない世代にとっての脅威は、さらにはかりしれないほど大きいのです。彼らは現代のわたしたちが下す決断にまったく意見をさしはさめないのですから、わたしたちに課せられた責任はきわめて重大です」  東日本大震災、福島第一原発事故の後、読者が増えてきているのは、何を物語っているのだろう。 著者紹介 上遠恵子(かみとお・けいこ) 東京都出身、東京薬科大学卒業、研究室勤務、学会誌編集者を経て、現在はエッセイスト。レイチェル・カーソンの著書の『潮風の下で』(岩波書店)『海辺』( 平凡社)『センス・オブ・ワンダー』(新潮社)のほか、伝記の翻訳など多数。著書に『レイチェル・カーソンの世界へ』(かもがわブックス)など。1988年に「レイチェル・カーソン日本協会」設立に加わる。現在会長。執筆、講演などで活躍中。 ※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。 ※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。 ※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。 ※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。
  • センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)

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    リアルじゃなくてもリアルを感じ取れた気になってしまう現代人が読むべき本だと思う。海や森の息遣いが聴こえてくる。レイチェルカーソンを初めて知った。本に出会えば出会うほど、無知なことを実感する。

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    2025年05月06日
  • センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    自然を尊敬し、愛おしみ、楽しむ著者の生き方を少しでも見習いたい。訳によるものも大きいと思うが、瑞々しい感性が伝わってくる。
    生物学者の福岡伸一さんのセンスオブワンダーも良かった。動的平衡。

    沈黙の春を読み直したい。

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    2025年04月24日
  • センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)

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    ネタバレ


    知るよりも前に感じることが大切。
    五感に触れる体験、自然を感じることが人や人生を豊かにすると私も子どもの頃の体験から実感している。

    現在は自然破壊や科学の進歩で子どもたちの生活が変わってきているように思うが、その中で育ち、大人になると実際のところ、自然を、『センス・オブ・ワンダー』をどう捉えるのだろう。

    しかし、今の子どもも小さなアリに心をうばわれ興味深げに目で追い、アスファルトの隙間に生えるたんぽぽをとって大事そうに持ち歩いている。やはり、
    人は本来、そういう感性をもっているものなのだろう。

    少なくなっている自然環境を昔と比べて嘆いている場合ではない。子どもは今もちゃんと自然や自然

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    2025年06月01日
  • センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    こどもの頃に持っている鋭敏で純粋な感覚。

    それが大人になって色々なことを知るほどに失われていくのは寂しいもの。

    私は公私ともによく山に入るが、山では自然が生み出すたくさんの信号を受け取ることができる。

    風の音、鳥の声、土を踏む感覚。

    そのたくさんの信号を受け取るたびに、生きている感じがする。

    このセンス・オブ・ワンダーで表されていることは、そんな自然の感覚を思い出させてくれる。

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    2025年04月13日
  • センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    今25歳、最近はスマホやパソコンなどバーチャルな画面と向き合う時間が本当に多い。子供の頃からビデオゲームなどに費やす時間も多かった反面、幸いなことに超ど田舎で生まれ育ったこともあって山の中を無目的に散策したり、川で泳いだりが日常的だった。自然の中で無我夢中に遊ぶこともバーチャルに負けないぐらい費やした時間が長かった。この本を読んでその当時子供ながらに感じていたワクワクや好奇心を思い出したとともに、今の自分の状況に少し虚しくなった。あの感覚ももう一度思い出して過ごせれば毎日の見える景色を今からでも変えることができるんじゃないか、少なくともその期待を胸に明日からも頑張っていこうと思った。

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    2025年04月12日

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