【感想・ネタバレ】センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

雨のそぼ降る森、嵐の去ったあとの海辺、晴れた夜の岬。そこは鳥や虫や植物が歓喜の声をあげ、生命なきものさえ生を祝福し、子どもたちへの大切な贈り物を用意して待っている場所……。未知なる神秘に目をみはる感性を取り戻し、発見の喜びに浸ろう。環境保護に先鞭をつけた女性生物学者が遺した世界的ベストセラー。川内倫子の美しい写真と新たに寄稿された豪華な解説エッセイとともに贈る。(解説・福岡伸一、若松英輔、大隅典子、角野栄子)

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「わたしは、ものごとを不思議に思うことを忘れてしまったのかもしれない。」

この本を読んで、わたしは焦りにも似た悲しい気持ちを抱きました。

センス・オブ・ワンダーとは、「神秘さや不思議さに目を見はる感性」のこと。

この本は、センス・オブ・ワンダーを持っている子どもよりも、わたしのような大切な感性を忘れてしまっている大人に向けた、レイチェル・カーソンからの手紙なのではないでしょうか。

本当は「感じる」ことが大切なのに、つい「知る」ことに逃げてしまったり、本当は不思議に思っていることもあるのに、簡単にスルーしてしまっていたり、そんな自分は何かもったいない生き方をしているのかもしれません。

答えをすぐ求めるのではなく、不思議なものを見つけて、「不思議だなぁ」としばらくたたずむ自分がもっとあってもいい。

どこか冷めてる大人を少し子どもに戻してくれた一冊でした。

晩年にこの作品を残してくれたレイチェル・カーソンに感謝です。

また、この新潮文庫版に掲載されている、福岡伸一さん、若松英輔さん、大隅典子さん、角野栄子さんの寄稿文はどれも大変素晴らしく、一読の価値ありです。

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2025年11月13日

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幼かった頃の冒険した時のワクワクした記憶、初めて本気の恋をした時の公園の匂い、高校の通学路でいつも聴いていた曲、など様々な思い出が蘇りました。
視覚、聴覚、嗅覚それぞれでの思い出ってなんかすごく覚えているものですよね。
初めてアリに触った時、潰してしまわないかと不安になりながらも足が何本もある驚きや小さいのに力が強いことすべてが新鮮でした。
羽根がついているものや、色が白いもの、一際大きい女王蟻、あと何種類の個体がいるのだろうと不思議に思ったことが懐かしい。
今も変わらず昔に見た生き物がいること、綺麗な海をみると落ち着くこと、変わらないことに感謝して忘れずにいたいと思う。
大人になってからなんで夕日は赤いのかなーなんてふと疑問に思った感覚は、側からみたら変かもしれないけど確かにね!って否定せずにいてくれた旦那にも感謝だなー!

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2025年10月13日

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Audibleにて。「子どもにどのように自然に触れさせるか?」これから世界を知っていく子を持つ親として、いま読んでおくことができてよかったと思える1冊だった。
本書を読む前は、都会に住んでいると、ザ自然な場所はなかなか無く(あっても作られた自然なことも多い)、スマホ、テーマパークなどの人工物なエンタメが手軽で確実に楽しめるコンテンツで育ってもらうんかなあとやんわりと思っていた。そんな考えでは、子どもを自然に触れさせる機会を作れないままだったのではないかと思う。

今回、本書を通じて知った表題の「センスオブワンダー」(という自然の神秘や不思議に目を見張る感覚)で自然を観察し感じ取ることの意義と、親としてどのようにその体験を与えていくかの術は目から鱗であった。この感覚を子どもにとっても、自分自身にとっても大切にしていたい。「自然の感じとり方」を学べた。

まず自然は決して都会には無いものではない。いつもの散歩路にある植物や鳥や昆虫、部屋に置いた植物など、身近なものからも誰もが触れられるものであると気付かされた。本書で著者と甥が共に、海や森、植物、鳥や昆虫、岩石や月を観察し、神秘や不思議さを感じ取るまでの具体的な経験が描かれる(それを表現する言葉や文章がまた素敵で良い)。自然には子どもの感性を刺激するたくさんの発見が隠れていることを知る。その際の親の在り方として、一緒に楽しむということが大事。親は教師のように色んな知識を持っている必要もないという。子どもと共に観察し、美しいものを美しいと感じるようなそんな感覚を分かち合うひとりとして接するだけで良い。一緒に世界に浸るというスタンスが大事なのだと思った。

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2025年10月12日

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職場の上司が退職する際、私に渡してくれた。

子どもの頃の五感がいかに大事なのかが、再確認できる。
私は仕事柄常に子どもといるが、小さい子どもは特にタブレットやスマホを欲しがる。
だから、必ず一回は外に出て、風を感じたり生き物の声を聞いたりしている。
暑くて外に行きたくないと言ったり、面倒だから外に行きたくないという子どももいるが、そういうのも含めて感覚だと思うから、「暑い」という感覚を確かめに行く。(上手く表現できないが、、)

これからの子どもたちが大人になった時、どんな社会になっているがわからないが、きっと、今私がしていることがほんの少しでも役に立っていると願いたい。

本の感想が分からないが、この本を読んで思ったことを書いた。

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2025年09月14日

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ネタバレ

目次
・センス・オブ・ワンダー
・福岡伸一 きみに教えてくれたこと
・若松英輔 詩人科学者の遺言
・大隅典子 私たちの脳はアナログな刺激を求めている
・角野栄子 見えない世界からの贈りもの

何年も前からずっと、読もう読もうと思っていたこの本を、ようやく読むことができました。
遅かりし…という気がしないでもないけれど。

センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目をみはる感性
子どもたちが小さいうちに読んでいたら…と思わざるを得ません。

私自身の子ども時代は、自然の中でのびのび遊ぶのではなく、知能・知識を重視した習い事や塾に通わせるのが、子どものためになると信じられていたので、自然の中で遊んだことはあまりなく、私の知識で子どもたちに教えられる自然、というものはほぼ皆無です。

でも、教えるのではなく、子どもの感性に寄り添うことが大事とこの本に書かれているのを読んで、ああ、もっと寄り添ってやればよかったなあ、と。

「海の波って夜も休まないんだね」と驚いたように言った長男。
「お月さまが赤っぽいときや白っぽいときがあるのはなぜ?」と聞きつつも、自分でも仮説を立てていた娘。
「雨上がりが一番甘い匂いがするね」と桜並木を歩きながら言った次男。

それぞれに、自分のまわりの世界の不思議を私にも教えてくれたのに。
上手くセンス・オブ・ワンダーを育ててあげられなかったと思うのです。

これらの経験を、本人たちはもう忘れてしまったと思うけど、心の片隅にでもその頃の気持ちが残っていてくれればいいなあ、と思いました。
そして、子どもの成長に関わる本は、読むべきタイミングを間違えてはいけないな、と。

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2025年08月19日

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心がとても綺麗になる1冊。
五感で楽しめるのでとても面白い。
自分にも子供がいたら是非自然と触れ合いたいなと思う。
ページ数も少なく、読みやすい。
写真もとても綺麗で思わず見とれてしまうぐらい素敵。

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2025年07月20日

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自然いっぱいの田舎で育った子どもの頃、山に行くと木漏れ日の神秘的な感じに言葉が出なかったり寝る前に窓を開けると星が綺麗でずっと見ていたくなったり、本で覚えた草花や昆虫を庭で見つけて嬉しくなったのを思い出した。これが私のセンスオブワンダーだと思う。

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2025年06月26日

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リアルじゃなくてもリアルを感じ取れた気になってしまう現代人が読むべき本だと思う。海や森の息遣いが聴こえてくる。レイチェルカーソンを初めて知った。本に出会えば出会うほど、無知なことを実感する。

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2025年05月06日

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自然を尊敬し、愛おしみ、楽しむ著者の生き方を少しでも見習いたい。訳によるものも大きいと思うが、瑞々しい感性が伝わってくる。
生物学者の福岡伸一さんのセンスオブワンダーも良かった。動的平衡。

沈黙の春を読み直したい。

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2025年04月24日

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ネタバレ


知るよりも前に感じることが大切。
五感に触れる体験、自然を感じることが人や人生を豊かにすると私も子どもの頃の体験から実感している。

現在は自然破壊や科学の進歩で子どもたちの生活が変わってきているように思うが、その中で育ち、大人になると実際のところ、自然を、『センス・オブ・ワンダー』をどう捉えるのだろう。

しかし、今の子どもも小さなアリに心をうばわれ興味深げに目で追い、アスファルトの隙間に生えるたんぽぽをとって大事そうに持ち歩いている。やはり、
人は本来、そういう感性をもっているものなのだろう。

少なくなっている自然環境を昔と比べて嘆いている場合ではない。子どもは今もちゃんと自然や自然の不思議さに目を、心を向けている。
これから先に生きる子どもたちにも、この何にも変え難い素晴らしいギフトを届けられるように、自然を大事にしたり、子どもの〝不思議〟にじっくりと寄り添っていける大人でありたいと思った。

特に角野栄子さんの解説が心に残りました。

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2025年06月01日

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生涯忘れることのない、「センス・オブ・ワンダー」。
生活に追われ、次第に忘れていく感覚を少し呼び戻してくれる一冊。

海外作品のため鳥や植物、虫などの名前がピンと来ず。それが想像できるとなお良いのだけれど。
また川内倫子氏の写真が日本感が強くて合っていない。

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2025年10月29日

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自然を科学的にアプローチするのが生業のはずの生物学者が、こんなにも文学的に自然を表現できるんだと驚く。とにかく自然への眼差しが優しくて慈愛に溢れている。言葉のひとつひとつから優しさや愛情を感じさせる。行間からは自然への畏敬がにじみ出てくる。時代を問わず、性別を問わず、誰の心にも届く言葉の力を感じさせた。素晴らしい散文詩だ。

自然を相手に研究する生物学者である前に、ひとりの人間として自然をどう感じ自然とどう接するか。すべての存在を生かしめる偉大なものを前にしたときの謙虚さ、真摯さに心を動かされた。海、空、植物、虫、そして雨、風、空気、太陽、月。自然が与えるすべてのものが人の感受性を育てる。ときには感動し、ときには畏れ、ときには愛し、ときには憎む。味方になるときもあれば敵になることもある。人はいくつもの表情を見せるそれに翻弄されると、親しむより破壊することに向かってしまうのかもしれない。それはとても悲しいことだ。文明や進歩という大義があれば、なんでも許されると思い込む人間の傲慢さ。レイチェル・カーソンはそんな傲慢さで錆びついた心の“軋み”に気づかせてくれる。

レイチェル・カーソン、どんな人なんだろう?と思って肖像写真を検索して見てみると、イメージ通りの慈悲深い顔立ちをしていた。心が歪んたり凹んだりしていないのが表情からはっきり分かる。美しい言葉には美しい心が宿っている。読むものにそう実感させる『センス・オブ・ワンダー』は心の上につもった埃(ほこり)をそっと吹き飛ばしてくれる。明日からちょっと身軽に生きていけそうだ。

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2025年10月29日

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初めて線を引きながら本を読んだ
写真も綺麗だったなあ
沈黙の春も読みたくなった
私のセンスオブワンダーを人生をかけて探したいし、共有したい

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2025年09月02日

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「センス・オブ・ワンダー」、自分にとって一番大切な感性。これさえあれば、人生に、そして自分に飽きることはない。全てが感動の対象となり、日々の生活が彩りあふれるものになる。大切なのは、好奇心、想像力、そして創造する心。スマホなんて見てる場合じゃない。周りの環境に目を向けて、街の音に耳を傾けて、空を見上げよう。きっと目の前に広がる世界は美しい。

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2025年09月02日

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何かを感じ続けること、自然と無音の対話をすること。
見えない世界から何かを感じ取る。
意識しないとなかなかできないが、五感を感じることで、日々の生活を豊かなものにしたいと思った。

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2025年08月15日

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自然を見つめる目、感じる心がとても美しく、素敵な文章でした。
子供達が小さい時に読んでいれば、もっと自然を五感で感じられるように導いてあげられたのにな、と思いました。
本の内容に合うような優しい手触りの装丁、素敵な写真、作品の良さを引き立てていて、よかったです。

文庫の最後にあった、角野栄子さんのエッセイもよかったな。

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2025年08月10日

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幸田文の『木』がとても良かったので、GPTにオススメの作品をたずねたところ紹介された。

なによりも、このセンスオブワンダーという言葉。この言葉に出会えたことが良かった。

そう思えたのは、親が昔あれこれとアウトドアの趣味に連れ回してくれたからだろう。そして今も、キャンプ道具や釣り竿、カメラ‥と物理的にも心理的にも譲り受けるものが多々ある。

不意にも、今この瞬間にも、キャンプ場の釣り堀に愛犬が飛び込み、愛犬も、鮎も、周囲のお客さんも、そしてもちろん我々家族も驚き、笑い合ったことを思い出した。

今この言葉に価値を感じられるのは、3年ほど前に始めた登山がきっかけだ。生命のかたまりみたいなでっかい山に、パソコンとスマホに毒された都会人は頭をぶっ叩かれた。

まずは身近な自然でもいいから、面白がろう。

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2025年07月27日

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「わたしは、その声をきくたびに、さまざまな気持ちのいりまじった感動の波におそわれずにはいられません。わたしは、彼らの長い旅路の孤独を思い、自分の意思ではどうにもならない大きな力に支配され導かれている鳥たちに、たまらないいとおしさを感じます。また、人間の知識ではいまだに説明できない方角や道すじを知る本能に対して、湧きあがる驚嘆の気持ちをおさえることができません」

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2025年07月01日

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繊細で壮大な自然をこんなふうに楽しんでみたい。

幼い頃に感じていた感動や興奮を思い出させてくれる素敵な作品だった。

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2025年06月15日

Posted by ブクログ

自分にはもうそんな感覚が残っていない事をよく実感する。自然を見てももう心が動かされない。

どうにかして子供の頃の様に戻りたい。そう思わせてくれる1冊でした。

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2025年06月14日

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表紙、写真、言葉が美しい本。
4人の方のエッセイがいずれも興味深くお得な本です。
「センス・オブ・ワンダー

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2025年05月25日

Posted by ブクログ

詩集を読む気分だった。さらりと読みやすく、できれば子どもの頃に出会っていたかった。そうしたら、大人になって失うものを少し減らせたのだろうか、などと思ってしまった。
本編よりもグッと心に刺さったのが、たっぷりの解説。特に角野栄子さんの文章が、魔女の宅急便を書ける人なのだなと思わせる、センスオブワンダーに満ちていた。
私も、センスオブワンダーを意識して育める部分は育みたい。

・大人になることは獲得のプロセスではなく、むしろ喪失の物語。色気づくことへの行動が優先され、身体や知覚のリソースはそちらへ振り向けられる。その分、センスオブワンダーは曇りがちになる。
・個体の死は最大の利他的行為である。
・子どもの質問に対して、直接答えを知っていなくていなくても共感し、応答すること。

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2025年05月12日

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幼い頃、島で生活していた時のことを思い出した。
私の生活は、センスオブワンダーにあふれていた。
島なので、海もそこにあり、木々もそこにあった。
海には貝やカニや魚、溝にはザリガニ、木々には虫や鳥。虫かごとアミを持ってお宮へ行き、家から水着のまま浮き輪を持って海へ行き、全部が当たり前だと思っていた。
とても贅沢な幼少期の経験だったのだと気づく。そして、大好きな祖母を思い出した。

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2025年05月23日

Posted by ブクログ

こちらの本は副読本で、登山で持って行くとき、より軽量化のため薄くて軽い本を選ぶにはこの本がベストと思い、移動のバスや電車、テント内で読みました。
山の中で読むには最適な内容で、美しくそして儚い自然を感じることができます。

地球上にいるさまざまな動植物や環境、自然、そして幼いロジャーに語りかけている言葉は、世界の未来に向けて語りかけているように感じます。他の小説と違って短いエッセイですが、たくさんの要素が含まれていました。

60年前の原作以外に、コロナ後の4人の特別寄稿付きになります。
手塚治虫の火の鳥と同じように、世界中が目指している政治や経済、科学の進歩や発展に提唱しているように思いました。

福岡伸一さんや若松映輔さんのコメントで、当時DDTでのカーソン批判の社会現象についてがあり、その話しははじめて知りました。
「人間の知識ではいまだに説明できない」何かを感じ続けることとありました。以前ラジオで山口周さんが「久しぶりに迷子になって楽しかった」と言ってました。
未完成を感じる豊かさも「センスオブワンダー」
なのかもしれませんね。

大隅典子さんでは「綺麗だけど怖い」を感じること、畏怖畏敬の念を持つことも「センスオブワンダー」と捉えています。

最後の角田栄子さんは自分が幼い頃の記憶を辿りながらの「センスオブワンダー」のお話しがとても可愛いかったです。

みんなそれぞれの「センスオブワンダー」であり、自分しかわからいことや言葉に出来ない経験がその豊かさになって人間らしくいられるのかもしれません。
何度読んでも勉強になる本です。ありがとうございます。

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2025年05月01日

Posted by ブクログ

新たな装いとなって文庫本で読める世界的ベストセラー。豪華な解説エッセイ付き。
写真もたっぷりで、詩情豊かな文章で綴られるレイチェルカーソンの言葉が深くしみこんでくるような気がした。
「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目をみはる感性」。
うっとりするような桜吹雪、夏休みの朝のまぶしさ、秋の訪れを教えてくれる金木犀の香り、雪が積もってしんと静まり返った帰り道。記憶にのこっているたくさんの原風景を思い出しながら読んだ。ああ、センスオブワンダーに響いた風景はこうやって残り続けるんだ。
出産してからというもの、我が子のまえに新しく広がっていくそうした自然の豊かさに改めてハッとさせられ、目をみはることがたびたびあった。
自然がこんなにも贅沢で美しいことを、長いあいだ忘れていたような気がする。
家の中にいて、デジタルデバイスだけでただ時間を浪費してしまうこともしばしばだけど、久しぶりにまた五感で自然を楽しめるような、センス・オブ・ワンダーに全身を包まれるような時間をもちたいなととみに思った。

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2025年10月02日

Posted by ブクログ

Audibleにて。
 五感、感覚で受けとめるという視点がいかにも西洋っぽくもある。そのものの中に入っていくということはやはり言わない。
良くも悪くも、人間という主体を前面に出した記載だ。
『禅と精神分析』との対比より。

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2025年08月26日

Posted by ブクログ

繊細な写真に惹かれて購入。自然一つ一つを愛でて新たな発見をし、思いを馳せる内容にあまり心が動かない自分を認識してしまい、少し落ち込んだ。
以前の自分ならその情景を想像して自分を遊ばせる事ができたろうに。
本書の半分は様々な分野の著名人が書いた解説になっている。それを読む内に、想像力が秘めた可能性を思い出してきた。
いつしか自分はどうにか日々をやり過ごす事だけを考えるようになり、あれほど大切にしていた想像力を悪い方向にばかり働かせて自分を追い詰めていた気がする。
繰り返し読んで自分を自由にする為の想像力を取り戻したい。
おまもりの様な本という意味がわかった。

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2025年08月24日

Posted by ブクログ

昔からずっと気にはなっていたが、手に取ったことはなかったこちら。
先日の本屋さん巡りで出会えたので購入した。

私にとってセンス・オブ・ワンダーの記憶って、子供の頃のことだと正直あまりない。

思い返してみると、自分のこと、自分の周りの、小さな範囲の小さな社会のことで手いっぱいで、それより外にある自然の偉大さや不思議さにまで目が届いていなかったような気がする。
それはわりと大人になるまでそうで、この本を読みながらなんだかもったいなかったなぁ…と、素直に思う。

大人になってから明確にセンス・オブ・ワンダーを感じた、妙に忘れられない出来事がある。

テレビか何かでシロナガス鯨の大きさを紹介していて、ふんふん聞いていたんだが、ふと、いま住んでいるアパート1棟分がその大きさと同じだと気がついて、まさに驚愕した。

そんなものが、生きて、泳いでいる!

実はその数年前に、水族館でシロナガス鯨の骨格標本が飾られているのを見たことはあった。
その時は大きいなぁとしか思わなかったのに、目の前にいない鯨がアパート1棟と私の脳の中で重なった瞬間に、それはやって来たのだ。

ここ数年は、いわゆる人文知に触れられるPodcastやら本やらのおかげで、子どもの頃とは段違いに自然や歴史の驚異に、時におののきながらも楽しむ機会が増えた。
この本もまさにその経験にを与えてくれるものだったが、さて、
自分の小さな社会で手いっぱいな時にこの本を読んだとて、センス・オブ・ワンダーは発動していたかしら。
そもそも目の前の手近な問題が山積している時に、自然や歴史の豊かさにまで目が届くのかしら。

自分ではコントロールできない自然に目を向け、その偉大さ、不思議さに触れたとき、人生観が変わるきっかけが生まれる。
つまり、自分の小さな社会が相対化されてそれまでより少し生きやすくなる。
確かにそうだろうとも思いつつ、それに目を向けられる機会は、結構な確率の賭けだよな、とも思う。
相対化する対象に出会う以前に、そこに目をやる余裕がないとやっぱり難しいのではないだろうか。
そして、それが発動するタイミングは実は人それぞれなのかも、と。

子ども時代に自然に触れていなかったわけではない私の経験からすると、その頃に培われてこなかったのは少し残念な気もするが、とは言え、大人になって気づくセンス・オブ・ワンダーも悪くない。

今このタイミングでこの本がやって来たのも素敵な縁だと思った。

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2025年07月11日

Posted by ブクログ

 「センス・オブ・ワンダー = 神秘さや不思議さに目を見はる感性」

いつか自分に子供ができたら、もう一度読み返したい

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2025年06月26日

Posted by ブクログ

センスオブワンダー、大人になると無くなる感覚。
子供にとって知ることより気づくことが大事だなと改めて思った。この本を読んでから、子供が道を歩いているて何かに気づいたときに一緒に共有するよう心がけるようになった。良かれと思って、ついつい子供に知ることを促してしまうが、自分で気づき調べることの方が、遥かに重要である事を再認識した。

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2025年06月03日

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