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雨のそぼ降る森、嵐の去ったあとの海辺、晴れた夜の岬。そこは鳥や虫や植物が歓喜の声をあげ、生命なきものさえ生を祝福し、子どもたちへの大切な贈り物を用意して待っている場所……。未知なる神秘に目をみはる感性を取り戻し、発見の喜びに浸ろう。環境保護に先鞭をつけた女性生物学者が遺した世界的ベストセラー。川内倫子の美しい写真と新たに寄稿された豪華な解説エッセイとともに贈る。(解説・福岡伸一、若松英輔、大隅典子、角野栄子)
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Posted by ブクログ
「わたしは、ものごとを不思議に思うことを忘れてしまったのかもしれない。」 この本を読んで、わたしは焦りにも似た悲しい気持ちを抱きました。 センス・オブ・ワンダーとは、「神秘さや不思議さに目を見はる感性」のこと。 この本は、センス・オブ・ワンダーを持っている子どもよりも、わたしのような大切な感性...続きを読むを忘れてしまっている大人に向けた、レイチェル・カーソンからの手紙なのではないでしょうか。 本当は「感じる」ことが大切なのに、つい「知る」ことに逃げてしまったり、本当は不思議に思っていることもあるのに、簡単にスルーしてしまっていたり、そんな自分は何かもったいない生き方をしているのかもしれません。 答えをすぐ求めるのではなく、不思議なものを見つけて、「不思議だなぁ」としばらくたたずむ自分がもっとあってもいい。 どこか冷めてる大人を少し子どもに戻してくれた一冊でした。 晩年にこの作品を残してくれたレイチェル・カーソンに感謝です。 また、この新潮文庫版に掲載されている、福岡伸一さん、若松英輔さん、大隅典子さん、角野栄子さんの寄稿文はどれも大変素晴らしく、一読の価値ありです。
幼かった頃の冒険した時のワクワクした記憶、初めて本気の恋をした時の公園の匂い、高校の通学路でいつも聴いていた曲、など様々な思い出が蘇りました。 視覚、聴覚、嗅覚それぞれでの思い出ってなんかすごく覚えているものですよね。 初めてアリに触った時、潰してしまわないかと不安になりながらも足が何本もある驚きや...続きを読む小さいのに力が強いことすべてが新鮮でした。 羽根がついているものや、色が白いもの、一際大きい女王蟻、あと何種類の個体がいるのだろうと不思議に思ったことが懐かしい。 今も変わらず昔に見た生き物がいること、綺麗な海をみると落ち着くこと、変わらないことに感謝して忘れずにいたいと思う。 大人になってからなんで夕日は赤いのかなーなんてふと疑問に思った感覚は、側からみたら変かもしれないけど確かにね!って否定せずにいてくれた旦那にも感謝だなー!
Audibleにて。「子どもにどのように自然に触れさせるか?」これから世界を知っていく子を持つ親として、いま読んでおくことができてよかったと思える1冊だった。 本書を読む前は、都会に住んでいると、ザ自然な場所はなかなか無く(あっても作られた自然なことも多い)、スマホ、テーマパークなどの人工物なエンタ...続きを読むメが手軽で確実に楽しめるコンテンツで育ってもらうんかなあとやんわりと思っていた。そんな考えでは、子どもを自然に触れさせる機会を作れないままだったのではないかと思う。 今回、本書を通じて知った表題の「センスオブワンダー」(という自然の神秘や不思議に目を見張る感覚)で自然を観察し感じ取ることの意義と、親としてどのようにその体験を与えていくかの術は目から鱗であった。この感覚を子どもにとっても、自分自身にとっても大切にしていたい。「自然の感じとり方」を学べた。 まず自然は決して都会には無いものではない。いつもの散歩路にある植物や鳥や昆虫、部屋に置いた植物など、身近なものからも誰もが触れられるものであると気付かされた。本書で著者と甥が共に、海や森、植物、鳥や昆虫、岩石や月を観察し、神秘や不思議さを感じ取るまでの具体的な経験が描かれる(それを表現する言葉や文章がまた素敵で良い)。自然には子どもの感性を刺激するたくさんの発見が隠れていることを知る。その際の親の在り方として、一緒に楽しむということが大事。親は教師のように色んな知識を持っている必要もないという。子どもと共に観察し、美しいものを美しいと感じるようなそんな感覚を分かち合うひとりとして接するだけで良い。一緒に世界に浸るというスタンスが大事なのだと思った。
職場の上司が退職する際、私に渡してくれた。 子どもの頃の五感がいかに大事なのかが、再確認できる。 私は仕事柄常に子どもといるが、小さい子どもは特にタブレットやスマホを欲しがる。 だから、必ず一回は外に出て、風を感じたり生き物の声を聞いたりしている。 暑くて外に行きたくないと言ったり、面倒だから外に...続きを読む行きたくないという子どももいるが、そういうのも含めて感覚だと思うから、「暑い」という感覚を確かめに行く。(上手く表現できないが、、) これからの子どもたちが大人になった時、どんな社会になっているがわからないが、きっと、今私がしていることがほんの少しでも役に立っていると願いたい。 本の感想が分からないが、この本を読んで思ったことを書いた。
心がとても綺麗になる1冊。 五感で楽しめるのでとても面白い。 自分にも子供がいたら是非自然と触れ合いたいなと思う。 ページ数も少なく、読みやすい。 写真もとても綺麗で思わず見とれてしまうぐらい素敵。
自然いっぱいの田舎で育った子どもの頃、山に行くと木漏れ日の神秘的な感じに言葉が出なかったり寝る前に窓を開けると星が綺麗でずっと見ていたくなったり、本で覚えた草花や昆虫を庭で見つけて嬉しくなったのを思い出した。これが私のセンスオブワンダーだと思う。
リアルじゃなくてもリアルを感じ取れた気になってしまう現代人が読むべき本だと思う。海や森の息遣いが聴こえてくる。レイチェルカーソンを初めて知った。本に出会えば出会うほど、無知なことを実感する。
自然を尊敬し、愛おしみ、楽しむ著者の生き方を少しでも見習いたい。訳によるものも大きいと思うが、瑞々しい感性が伝わってくる。 生物学者の福岡伸一さんのセンスオブワンダーも良かった。動的平衡。 沈黙の春を読み直したい。
生涯忘れることのない、「センス・オブ・ワンダー」。 生活に追われ、次第に忘れていく感覚を少し呼び戻してくれる一冊。 海外作品のため鳥や植物、虫などの名前がピンと来ず。それが想像できるとなお良いのだけれど。 また川内倫子氏の写真が日本感が強くて合っていない。
自然を科学的にアプローチするのが生業のはずの生物学者が、こんなにも文学的に自然を表現できるんだと驚く。とにかく自然への眼差しが優しくて慈愛に溢れている。言葉のひとつひとつから優しさや愛情を感じさせる。行間からは自然への畏敬がにじみ出てくる。時代を問わず、性別を問わず、誰の心にも届く言葉の力を感じさせ...続きを読むた。素晴らしい散文詩だ。 自然を相手に研究する生物学者である前に、ひとりの人間として自然をどう感じ自然とどう接するか。すべての存在を生かしめる偉大なものを前にしたときの謙虚さ、真摯さに心を動かされた。海、空、植物、虫、そして雨、風、空気、太陽、月。自然が与えるすべてのものが人の感受性を育てる。ときには感動し、ときには畏れ、ときには愛し、ときには憎む。味方になるときもあれば敵になることもある。人はいくつもの表情を見せるそれに翻弄されると、親しむより破壊することに向かってしまうのかもしれない。それはとても悲しいことだ。文明や進歩という大義があれば、なんでも許されると思い込む人間の傲慢さ。レイチェル・カーソンはそんな傲慢さで錆びついた心の“軋み”に気づかせてくれる。 レイチェル・カーソン、どんな人なんだろう?と思って肖像写真を検索して見てみると、イメージ通りの慈悲深い顔立ちをしていた。心が歪んたり凹んだりしていないのが表情からはっきり分かる。美しい言葉には美しい心が宿っている。読むものにそう実感させる『センス・オブ・ワンダー』は心の上につもった埃(ほこり)をそっと吹き飛ばしてくれる。明日からちょっと身軽に生きていけそうだ。
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