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ベストセラー『格差社会』の著者が、貧富の格差に象徴される「結果の格差」ではなく、その差を生むことになるかもしれない「機会の格差」に焦点を合わせて、思想的・経済学的な理論背景を論ずる。すでに格差社会に突入した日本において、機会の不平等は社会のさまざまな分野において見られる。男性と女性の違い、世代間の違い、家族構成(結婚、子育て)、生まれ育つ地域……。問題なのは、これらの機会平等を追求すれば、費用が多額になって経済効率を疎外することがあり、必ずしも機会不平等が批判の対象とはならないことである。社会の公正不公正に関しては、心理学や倫理学の助けを借りてしっかり議論する必要がある。第一章「機会不均等と公正さ」、第二章「男女の機会不均等」、第三章「教育の機会不均等」、第四章「家族を持てない機会不均等」、第五章「世代間の機会不均等」、第六章「地域間の機会不均等」、第七章「その他の機会不均等」
...続きを読むPosted by ブクログ 2014年01月06日
機会不均等、なるほどなと思います。確かにそう思わされる機会は多いです。
データが豊富で興味深い項目が多々ありました。
ただ、その不均等をどう解消すべきか、という著者の意見や見解については個人的には賛同できないものや反感をかんじるもの、他国はともあれ日本には馴染まないのではと感じる箇所が散見されまし...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年11月27日
機会不平等というテーマは設定は面白い。しかし、読んでいても、社会のなかでもまれて働いている人の息遣いが聞こえてこない。データから明らかにしようとしているが、その分析が実際に働いている人たちの感覚から乖離していると感じる。結局、90年だいから言われつづけている、格差再生産論と同じ内容ではないかと思う。...続きを読む
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