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争うは本意ならねど 日本サッカーを救った我那覇和樹と彼を支えた人々の美らゴール
我那覇和樹を襲った、日本サッカー史上最悪の冤罪事件。沖縄出身者として初の日本代表入りを果たした彼のキャリアは、権力者の認識不足と理不尽な姿勢により暗転した。チームやリーグと争いたいわけではない。ただ、正当な医療行為が許されない状況を何とかしなければ。これは一人の選手と彼を支える人々が、日本サッカーの未来を救った苦闘の記録である。覚悟と信念が宿るノンフィクション。 -
最後の「愛してる」 山下弘子、5年間の愛の軌跡
僕らには最初から、 ハッピーエンドはなかった。 それでも、誰よりも幸せだったんだ。 19歳でガンを患い、余命宣告を受けた山下弘子さん(享年25)。 病に負けず、全力で“今”を生き抜く姿は日本中の人々に勇気を与えた。 彼女をいちばん近くで見守り、支え、ともに闘ってきた夫が 初めて明かす、意外な出会いから、永遠の別れのときまで――。 ひろと出会って、僕は初めて愛を知った。 -
雪ぐ人 えん罪弁護士 今村 核
感動を呼んだドキュメンタリー番組、NHK『ブレイブ 勇敢なる者「えん罪弁護士」』(2016年11月放送)の出版化。大きな身体に、白髪交じりのボサボサ頭。ドラマなどで観る敏腕弁護士とはかけ離れた風貌をしたその男は、「罪を負わされた被告人のえん罪」と、「自身の中に積った心のおり」の両者を雪ぐために司法の壁に立ち向かう──。 -
西南役伝説
御一新から十年、下野した西郷隆盛のもとに集結した士族たちが決起した西南戦争。その戦場となった九州の中南部で当時の噂や風説を知る古老たちの生の声に耳を傾け、支配権力の伝える歴史からは見えてこない庶民のしたたかな眼差しと文化を浮き彫りにする。百年というスケールでこの国の「根」の在処を探った、名作『苦海浄土』につらなる石牟礼文学の代表作。 -
リンゴの花が咲いたあと
○19万7000部のベストセラーとなった『リンゴが教えてくれたこと』の続編。 著者の木村秋則さんは、人生を振り返ると、常にアゲンストの向かい風と戦い、 毎日がドラマのような生活だったという。 とりわけ、無肥料・無農薬のリンゴ栽培に挑戦したことから 壮絶な人生が始まった。 ○ほとんど収入のない時代が約10年続いたあとの1988年、 畑のリンゴの花は満開となった。 著者の成功は数々のメディアで取り上げられ、映画にもなったが、 実は著者の苦悩はその後も続いた。 ○2010年、木村さんを支えてきた妻が、過労がたたって倒れ、即入院となった。 そして、木村さん自身も15年末頃から体調悪化に苦しみ始めた。 そして2016年10月、胃がんを診断され、手術。胃を全量摘出した。 さらに講演や農業指導で全国を飛び回るうち、 リンゴ畑の手入れが行き届かなくなった。 異例の大寒波もあって、生産量は激減した。 ○一方で、ずっと向かい風の中にいた著者には、 フォローの風も吹き始めている。 大きな幹になりつつあるハンディキャップを抱えた人たちとの 「農福連携」活動が全国に広がっている。 米国やオーストラリアなどでは、木村式の自然栽培が 「AKメソッド」として知られるようになっている。 本書では自然放牧による牛乳生産を行っている中洞正さんとの対談も収録。 -
織田信長の外交
信長の特徴は外交にこそ、ある! それは後継者たる豊臣秀吉・徳川家康を含め、どの戦国大名とも異なり、武断派のイメージがウソのような「待ち」の姿勢、相手や状況によって施策を変える「柔軟さ」から、権謀術数を用いた「力の外交」までを縦横無尽に展開した。一貫して信長を研究してきた著者が、現代にも通じる教訓とともに、日本史上稀なる人物を読み解いた力作。 -
未完の贈り物 「娘には目も鼻もありません」
衝撃の話題作、ついに文庫化! 〈誕生〉 2003年、ニューヨークの産院で生まれた長女・千璃(せり)ちゃんは、いくつもの障害を持っていた。 〈葛藤〉 目、鼻、脳、心臓の相次ぐ検査。先の見えない中、両親は周囲の人々の反応に深く傷つくこともしばしばだった。 〈試練〉 生後10ヶ月で、目の中に義眼を入れるスペースを作る器具を入れる手術を受けて以来、千璃ちゃんは小さな体で8年間に26回の手術を繰り返すことになる。見えない、歩けない、話せない娘を育てながら前向きであり続ける母の、胸を打つ闘いの記録。 -
再発! それでもわたしは山に登る
がんに冒されながらも明るく前向きに人生を楽しんだ、世界初の女性エベレスト登頂者・田部井淳子。 山を愛し、夫を愛し、人々との出会いを大切にしたかけがえのない日々……。 2016年10月20日、亡くなる5日前の病室で「みなさん本当にありがとう!!ありがとう!!百万遍もありがとう!!」と書き残した。 がんの再発から、ガンマナイフ治療、あらたな抗がん剤の使用、海外登山に、講演会と精力的に過ごし、2016年7月の東北の高校生の富士登山プロジェクトが最後の登山となった。病室で、打つ手はないとわかりつつも来月、来年の予定まで考え続けていた著者の姿勢に心打たれる感動の闘病記。 山の同志であり人生のパートナーであった夫・田部井政伸氏の手記も収録。 -
鬼才 五社英雄の生涯
『鬼龍院花子の生涯』『極道の妻たち』『陽揮楼』『吉原炎上』『三匹の侍』『人斬り』……極彩色のエンターテイナー、映画監督・五社英雄。 五社作品の持つ情念に魅せられた著者は関係者への徹底した取材を重ねるが、その生涯を描き出すのは困難を極めた。稀代の“ホラッチョ”五社の証言は、背中の彫り物ひとつをとっても同じ人物のものとは思えないほどときにブレる。どこまでが真実でどこからが嘘なのか? これは、全身エンターテイナー──「人を喜ばせる」ことに生涯をかけた男の、ハッタリ上等、虚々実々の物語である。 テレビ界出身だった五社英雄は、長らく日本の映画評論界から不当に無視に近い扱いを受けてきた。その言動は常に毀誉褒貶の対象だった。真っ白なジャケットとズボンで敵だらけの現場に乗り込み、水たまりがあればそのジャケットを脱いで女優にその上を歩かせて周囲の度肝を抜き(しかも翌日にはまた新品同様の白ジャケットで現れる)、80年には銃刀法違反で逮捕され、一時は映画界を追放されて、すべてを失った。 しかし、現在の時代劇やアクションは五社の存在なくしては語れない。今では当たり前の、刀がぶつかり合い、肉を斬り骨を断つ効果音。これらを最初に生み出したのも五社だった。テレビの小さな画面でいかにして映画に負けない迫力や殺気を出すか? 悩んだ末に辿りついた発想だった。 自らの人生も「演出」した男はなぜその背中に鬼を掘り込んだのか? 台本にはなかった「なめたらあかんぜよ!」の秘密とは? 虚実ハッタリ入り乱れた生涯に翻弄されながら、春日太一が渾身の取材で「鬼」の静かで哀切な真実に迫る。 -
あのとき、僕らの歌声は。
AAAデビュー11周年記念ドキュメント小説。 「これまでのAAAの活動で、もっとも記憶に残っている出来事はなんですか?」 メンバーへの個別インタビューを元に構成した、落涙必至のドキュメント小説、ここに完成! 今だからこそ伝えたい、大切な記憶がある――。 数多の挫折や痛みを乗り越えてきた7人の、希望と絆の物語。 -
いま、希望を語ろう 末期がんの若き医師が家族と見つけた「生きる意味」
ポール・カラニシ、36歳、脳神経外科医。2013年5月、末期がんと診断される。妻との新生活、夢の仕事の実現という未来が目の前から消えた。でも、希望は捨てない。医療現場への復帰をめざし、夫妻の子供を望み、死の直前まで書いた。限りなく前向きな生の記録を。 -
北海道が危ない!
小林よしのり氏推薦!! 北の大地で何が起こっているのか? 沖縄だけではない! アイヌ利権、政治家と役所との癒着、北教組の偏向教育、公正を欠いたメディア、水源地を買い漁る中国…… 北の大地を蝕む衝撃の実態を告発! 「砂澤陣は天才彫刻家・砂澤ビッキの息子で正真正銘のアイヌ系日本人であり、 自らを『日本国民』と明言し、アイヌ利権に個人で戦っている。 アイヌ問題は砂澤陣に任せた!」(漫画家・小林よしのり) -
武満徹・音楽創造への旅
世界的な名声を得た現代音楽の巨星、武満徹。 その生い立ち、青春、恋愛から創作の秘密まで、 「知の巨人」立花隆が迫った傑作ノンフィクション。 「ぼくはあの人にだったら、全部しゃべってしまおうと思っているんです」(武満徹) 6年間にわたって雑誌「文學界」に連載された伝説の超ロングインタビューが、 完結から18年のときを経て、没後20年目、ついに書籍化。 【おもな目次】 <第1部> 食糧基地で聞いたシャンソン/敗戦とヤミ屋と貸しピアノ/早坂文雄の棺 瀧口修造と「実験工房」/浅香夫人との結婚/結核と貧困の時代 黛敏郎からピアノを贈られる/ミュージック・コンクレートの夢/「ソン・カリグラフィ」と村上華岳 武満と安保闘争/ジョン・ケージ・ショック/六十年代の草月アートセンター 尺八奏者・横山勝也と琵琶奏者・鶴田錦史/海童道祖と「すき焼きの音」 調性の彼方へ/天才指揮者、小澤征爾/「ノヴェンバー・ステップス」初日 ほか <第2部> 突然の訃報に接し/「時間の園丁」/ブラームスを再評価する/F#の神秘 追悼演奏会と「秋」/宮内庁楽部の高い評価/雅楽の影響/ぼくの音楽の作り方 名門オーケストラの反応/音に個性を取り戻せるか/クセナキスと、バリ島で 巨匠メシアン/日本的引き算のアプローチ/ジャスパー・ジョーンズのこと いい演奏、悪い演奏 ほか -
エキストラ・イニングス 僕の野球論
プロ野球日本シリーズと、MLBのワールドシリーズ両方でMVPを獲得した唯一の選手、松井秀喜。 これまで出会った素晴らしき野球人への思い、みずからの野球論を率直に語った。 恩師・長嶋茂雄とのエピソード、落合博満から受けた大きな影響、唯一のライバル高橋由伸への思い、イチローとの思い出、ヤンキースで出会ったジーター、リベラなどの選手論。指導者論、好投手の攻略法、スランプの脱出法などが明かされる。 -
ネットと愛国
【第55回 日本ジャーナリスト会議賞受賞・第34回 講談社ノンフィクション賞受賞】 「弱者のフリした在日朝鮮人が特権を享受し、日本人を苦しめている」。そんな主張をふりかざし、集団街宣やインターネットを駆使して在日コリアンへの誹謗中傷を繰り返す"自称"市民保守団体。現代日本が抱える新たなタブー集団に体当たりで切り込んだ鮮烈なノンフィクション。「ヘイトスピーチ」なる言葉を世に広め、問題を可視化させた、時代を映し、時代を変えた1冊。 -
いのちのスタートライン
42歳の働き盛りにあったビジネスマン。多忙な仕事の傍ら、市民ランナーとしてマラソンに勤しんでいた彼を突然襲った睾丸ガン告知、全身転移、そして抗ガン剤の副作用による間質性肺炎の併発。生存率20%以下と言われた死の淵で、彼を奮い立たせたのは、100キロメートルウルトラマラソンに復帰するという、途方もない夢だった。子どもたちの将来、妻の明るく健気な支え、復職への不安……。涙と感動、奇跡のガン生還記。 -
レナードの朝〔新版〕
20世紀初頭に大流行した脳炎の後遺症で、言葉や感情、体の自由が奪われてしまった患者が、奇跡の新薬L-DOPAの投与によって目覚める。 しかし体の機能回復に加え、人格まで変貌してしまうという怖い副作用が……。 レナードら20人の症例とそれに誠実に向き合う脳神経科医サックス博士の葛藤を、人間味あふれる筆致で描く。1970年代の初版以降、演劇や映画化でも世界を感動させた不朽の名作の新版文庫化。 -
五衰の人 三島由紀夫私記
七◯年十一月、市ヶ谷の死地に赴く三島から「檄」を託された記者が四半世紀の沈黙を破って描く哀切の名篇。第十回新潮学芸賞受賞 -
転がる香港に苔は生えない
あの時、あの街で、君に出会った 中国返還前の香港で、たくましく生き、様々に悩み、見果てぬ夢を追い続ける香港の人々の素顔。第32回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作 -
琉球ゴールデンキングスの奇跡
プロバスケットボール・bjリーグの2009年シーズンに奇跡の優勝を果たしたのは、参入2年目の琉球キングスだった。東京生まれの著者が、縁も縁もない沖縄に初のプロチームを立ち上げ、地元出身の選手とともに夢をつかんだ奮闘と情熱の物語。 -
あきらめない
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 命ある限り、精一杯生きる。辛い現実と容赦ない病魔にも最期まであきらめず、決して笑顔を忘れなかった母と子二人からのメッセージです。 -
男たちのゲームセット 巨人・阪神激闘記
1973年のプロ野球セ・リーグ。長嶋、王がまだ現役で巨人のV9達成がかかった年だった。巨人のライバルである阪神は、エース江夏、主砲に田淵を擁し、V9を阻もうと燃えていた。巨人と阪神の優勝争いは、直接対決の最終戦までもつれこんだ。このプロ野球史上まれにみる一年の、選手そして監督、コーチなどそれぞれの動きにスポットを当て、激闘の裏にある男たちのドラマを描き出す。山際淳司の遺作となった最後のスポーツ・ノンフィクション。 -
恐怖の2時間18分
“福島”との恐るべき類似。今こそスリーマイルの教訓に学べ! 冷却水停止、炉心圧力上昇、燃料棒損傷、避難パニック。1979年、米スリーマイル島原発で起きた事故は、まさに「今」を予言していた。安全とされた巨大システムはなぜ崩れたのか? 技術への過信、人間の判断の危うさ、情報の混乱――徹底的な現地取材でスリーマイル事故のすべてを描き出した圧倒的なドキュメント。1983年に刊行され、原発問題を考えるための必読書といわれてきた本作が、ついに電子書籍で登場。 -
愛されない子 絶望したある生徒の物語
結婚するためにウェールズへ旅立つまでの短い間、トリイは障害児教室の代理教員を 引き受けます。今度のクラスは6人。――注意力散漫で、突拍子もないことばかりす る少女マリアナ、それに負けない騒々しさの少年ダーキー。重い情緒障害を持ち、話 をしない少女レスリー。アイルランドの紛争で父親を失った姉妹のジェラルディンと シェモーナ。同じくアイルランドの紛争を逃れてきた、姉妹のいとこにあたる少年 シェイミー。この6人の子どもたちによってトリイは、6年ぶりに教室へ戻ってきた 感傷にひたる間もなく、てんてこまいの毎日に放りこまれます。/掲出の書影は底本のものです -
1985年のクラッシュ・ギャルズ
1985年8月28日、大阪城ホール。全日本女子プロレス興行。会場は10代の少女で埋め尽くされた。彼女たちの祈るような瞳がリングに注がれる。クラッシュ・ギャルズは私たちの苦しみを背負って闘っている、クラッシュ・ギャルズのようにもっと強く、もっと自由になりたい――。長与千種とライオネス飛鳥、そして二人に熱狂した少女たちの「あのとき」と「あれから」。25年間の真実の物語を描きます。『1976年のアントニオ猪木』に続き、プロレスをテーマに選んだ著者入魂の一作。 -
グローバル・スーパーリッチ
世界の富を独占する0.1%のスーパーリッチはどのように生まれ、いかに格差を広げたか? 《フィナンシャル・タイムズ》年間ベストブックの傑作ノンフィクション。ジョセフ・ステイグリッツ推薦 -
悲しき歌姫 藤圭子と宇多田ヒカルの宿痾
貴方が死んだら 私は死ぬけど 私が死んでも 誰も泣かない(「女は恋に生きてゆく」) 「新宿の女」、「女のブルース」、「圭子の夢は夜ひらく」、「命預けます」。 ‘70年代と添い寝した演歌の星・藤圭子はなぜ、孤独な最期をとげたのか。 平成の歌姫・宇多田ヒカルとの親子2代にわたる壮絶な宿命を、哀悼を込めて描く巨艦ノンフィクション! -
君は隅田川に消えたのか 藤牧義夫と版画の虚実
いま美術界を揺るがす最大のミステリー! 藤牧は生きているのか死んだのか、彼の作品は誰が作ったのか? このところ急速に評価され始めた戦前の版画家の生き様を描くノンフィクション。 -
飛べない鳥たちへ : 無償無給の国際医療ボランティア「ジャパンハート」の挑戦
ミャンマーの子どもを救え!途上国医療に人生をかけた青年小児外科医と若きスタッフたち。その苦悩と奇蹟の記録。 -
死なないでいること、生きるということ 希少難病 遠位型ミオパチーとともに
希少難病・遠位型ミオパチーと闘う筆者が、人生へのチャレンジを感動の写真とともに綴った1冊。車椅子での富士山登頂など命を輝かせながら生きるその姿は各メディアで取り上げられている。「生きる」ことの意味を見つめる彼女の言葉がすべての人の心を打つ。 -
「パレスチナが見たい」
幼稚園の先生が見た「パレスチナ」 パレスチナの人々は、家を壊され、家族を殺されても、翌日には花を植え、冗談を飛ばし、大声で笑う。武力で脅されても、この土地から動かないこと。そして子どもたちの教育をつづけること。それが私の見たパレスチナの「インティファーダ」だった。 人々は破壊された家にそのまま住みつづけていた。 瓦礫となった玄関の前でお茶をのむ女の子。 2002年3月14日トゥルカレム難民キャンプ(森沢典子・撮影) 封印された事件と人々の悲しみが、彼女の平易な言葉によって広く伝わり始めた。それは私たちジャーナリストにもできなかったことだった。 正直なところ、彼女がこれだけのことを成し遂げるとは思っていなかった。 広河隆一(フォトジャーナリスト) I 聖地エルサレム パレスチナへ――そこに向かった理由 東エルサレム――イスラエルの中のパレスチナ人 II ヨルダン川西岸へ ナブルス――無関心という攻撃 ジェニン――生きることへの妨害 トゥルカレム――機能を奪われた街 III イスラエルとパレスチナ 西エルサレム――それぞれの闇 IV 閉塞の地、ガザ ガザ――封印された悲しみ V 帰国 あとがき 目次より -
障害者福祉ビジネス 食いものにされる税金と利用者
ここ数年、障害者福祉の世界では利益優先の事業者が多く出現し、利用者・家族・スタッフの人生や生活が狂わされるケースが増えている。背景には「施設から地域社会へ」という国の政策があるが、参入ハードルは低く、不正のチェックは追いついていない。その隙を突いて税金と利用者を食いものにする事業者やコンサルが現れ、社会保障費をますますひっ迫させているのだ。障害者の就労支援、高齢者介護、精神科の訪問看護、ホスピス型住宅・・・・・・巧妙な福祉ビジネスの実態と制度の問題点を徹底追及する。 -
後ろ姿のない男 高田繁と日本野球の70年
希代の野球人・高田繁、大いに語る 本書は、高田繁という稀代の野球人が歩んだ、昭和から令和までの半世紀を超える人生と組織論に迫る一冊である。 浪商の荒ぶる「ケンカ野球」、明治大学・島岡吉郎の“人間教育野球”、そして巨人V9での川上哲治の冷徹なる組織野球。高田は、昭和の野球が持つ根性・気迫と、組織としての論理・合理性、その両方を骨身に刻み込んできた。 現役引退後は、巨人二軍監督、日本ハム監督、ヤクルト監督と現場で指揮を執り、さらに北海道日本ハムファイターズ・横浜DeNAベイスターズではGMとして球団運営に携わるなど、現場とフロント、両面を知る野球人は、プロ野球史上でも数えるほどしかいない。 高田は現役時代ONの影に隠れ「クールガイ」と呼ばれた一方、インテリヤクザとも囁かれ、フィクサーにも喩えられる。チーム作りのためなら信念の下に誰が何を言おうと実行する。時にスカウトの意見を退け、人気選手を見限りもする。勝つためには嫌われ者になる覚悟が必要──高田は自らその役を引き受けた。 高田繁の激動の野球人生を描く本書には、単なる野球回想録に留まらず、現代の組織運営や人材育成に通じる知恵が詰まっている。 尾崎行雄、王貞治、長嶋茂雄、川上哲治、野村克也、大社義規、新庄剛志、ダルビッシュ有、今永昇太。昭和から令和までを貫く野球史と、名だたる選手・指導者・経営者との交錯から、勝つ組織・負ける組織の本質が浮かび上がる。 高田繁は、決して派手な名将でも大打者でもない。しかし、半世紀にわたってプロ野球の裏側と本質を見つめ、勝てる組織とは何かを追い続けた男である。 -
監督、神になる 池田高校 記憶の衝突
蔦文也監督とは何者だったのか? ◎スポーツ総合メディア「NumberWeb」で1100万PV突破の大人気連載を経て、完全書下ろしで待望の書籍化!◎ 「カネはやめられん」 《昭和の甲子園を支配した“高校野球の神様”は、聖人か、守銭奴か?》 甲子園優勝3回、準優勝2回。 「さわやかイレブン」「やまびこ打線」で知られる徳島県立池田高校を率いた蔦文也監督は、日本で最も愛された高校野球監督だった。 しかし池田はその後甲子園から姿を消し、蔦が人前に現れることもなくなっていく。 ◎池田高校はなぜ甲子園から消えたのか? ◎蔦文也は本当に英雄だったのか? 蔦の死から25年が経った今、現地を取材すると「酒好きの豪傑監督」「金好きな欲望ジジイ」など証言者によって人物像は二転三転していく――。 親族、袂を分かった元コーチ、拝金主義を批判する告発文を書いた元球児などへの取材から、池田の真実、そして“神様になった監督”の正体に迫るミステリーノンフィクション。 《本書に登場する証言より抜粋》 「金の好きな欲望ジジイ」――当時の教え子が綴った未公開投書文 「正直言うて、指導力っちゅうのはないね」――川原良正(黄金期を支えたコーチ) 「お寺にはようけ寄付しました」――蔦隆司(次男) 「野球が大好きな、普通のおじいちゃんなんです」――江上光治(甲子園連覇時の主将) 「蔦さんを悪人にはせんといてください」――梶田茂生(86年センバツ優勝投手) 《目次》 序章 白い顔――ある高校教師の死/雨の告別式 第1章 発端――元教え子の告発文/炎上した連載記事 第2章 写真の青年――特攻隊で2度の出撃命令/「父を変えたのは戦争」 第3章 田舎の奇跡――酒に溺れた若き日/「神様になった」甲子園優勝 第4章 甲子園と金――年間4500万円の寄付金/私財を投じた寮建設 第5章 英雄の異変――決別した元コーチ/生徒に迫った“進路の踏み絵” 第6章 告発の行方――告発文を書いた元球児/「講演行ったら50万じゃ」 第7章 反論――食い違う証言/2棟の“マンション” 第8章 一つの答え――生徒との“心の溝”/監督勇退の真相 第9章 神様――「ダメなジジイ」の成長/屋根裏部屋の聖書 終章 あの日の記憶――娘との熊本旅行/最期の肉うどん 《著者プロフィール》 田中仰(たなかあおぐ) 1992年生まれ。2021年から文藝春秋「NumberWeb」編集部所属。ウェブメディアを中心にスポーツ関連のルポやノンフィクションを多数執筆する。本書が長編ノンフィクションデビュー作となる。 -
大論争 この国の守り方 戦後日本の戦争論
戦後知識人は今よりずっと国防に熱かった! 日本は生き延びられるのか? 反核か核武装か? 戦後憲法をどうする? アメリカは頼れるか? いまにつながる論点は、すべてここにある! 敗戦後の日本の最大の課題は「安全保障」だった。東西冷戦のなか、軍備放棄、平和憲法に始まり、講和条約、安保闘争、核武装論、そしてアメリカとの対峙――。最高の知性たちが戦わせた白熱の論議から、いまに通じる論点を取り上げる。緊迫度を増す現代にこそ読み返したい「日本人の選択」。 第一章 全面講和か多数講和か 「八紘一宇」を裏返した南原繁 福沢イズムのリアリスト小泉信三 第二章 軍隊と捕虜の体験から 「異端者」の目で日本軍を告発した山本七平 捕虜・会田雄次がみた「西洋という野蛮」 第三章 「核の選択」をめぐって 「死にたくない」反安保の旗手清水幾太郎の「変節」 「戦後の風潮」を撃ち続けた福田恒存の「滅亡論」 第四章 アメリカとどう向き合うか NOと言い続けた「反抗児」石原慎太郎 江藤淳が拒否した「ごっこの世界」 第五章 「核兵器反対!」はどこが欺瞞か? 終末に魅せられた「平和主義者」大江健三郎 吉本隆明は高度資本主義に賭けた -
モンゴル抑留 見捨てられた死者たち
悲劇はシベリアだけではなかったーー。 第二次世界大戦後、多くの日本人がモンゴルへ抑留されたことはほとんど知られていない。 その数、約1万4000人。軍人のみならず、数合わせのために無差別に連行された民間人が「日本人狩り」の犠牲となった。 食糧も防寒具もなく、零下数十度にもなる極寒の地で、過酷な労働をかせられた抑留者たちは、感染症や凍死、銃殺などで次々と命を落としていく。自ら命を絶った者も少なくなかった。 戦後の日本政府は、ソ連と異なり、モンゴルの抑留者について実態解明を怠ってきた。モンゴル政府から提供された名簿を30年にわたり棚ざらしにしていた事実もわかっている。 元新聞記者の著者は、在職中に知ったモンゴル抑留を退職後も追いかけ続け、埋もれている歴史を明らかにしてきた。 モンゴル公文書館などから死亡記録を発掘し、そこに書かれた犠牲者の遺族を探しあてて死亡記録を届け、時にはモンゴル諜報庁にまで乗り込む。 日本政府をも知らない資料を基に厚労省にかけあい、腰の重い官僚たちを動かしたこともある。 知られざる抑留の実態を記す貴重な書。 【目次】 はじめに モンゴルのKGBへの挑戦 第一章 置き去りにされてきた抑留者 第二章 2つの戦争が抑留の起こりだった 第三章 民間人が無差別に拉致された「日本人狩り」 第四章 食糧も防寒服も寝具も何もない「絶望の国」へ 第五章 当局に迎合した抑留者、抵抗した抑留者 第六章 死亡記録から見える「さまざまな死」 第七章 突然の一斉帰還命令と残留させられた抑留者たち 第八章 抑留問題に向き合ってこなかった日本外交 最終章 「歴史の扉」は開いたのか おわりに 近くて遠い国 -
半導体 尖端覇権の興亡
尖閣諸島沖の波高い2010年、中国漁船が海上保安庁の巡視艇に体当たりし、海保職員によって船長が逮捕された。中国はこれに反発し、レアアースの輸出を全面禁止すると通告する。狼狽した民主党の菅直人首相は処分保留のまま船長を釈放した。一連の経緯によって、中国はレアアースを「戦略物資」することを学習する。翌年の東日本大震災と福島第一原発の放射能漏れ事故によって、日本は太陽光発電を中心とした自然エネルギーに大きく軸足を移すが、すでに太陽電池の生産は中国メーカーに主導権を奪われつつあった。中国は先進諸国から学んだ技術をもとに政府から巨額の補助金を得てあっという間に日本メーカーを駆逐し、世界市場を握ってしまったのだ。同じころ、半導体製造の根幹となる露光装置でも日本は後発のオランダ企業に打ち負かされようとしていた。次世代の露光装置に極端紫外線(EUV)を使うというアイデアを世界に先駆けて考案したのは日本人研究者だった。しかしニコンが手をこまねいている間にオランダ企業が実用化に成功し、この分野の「世界一強」となった。リーマン・ショックとそれに続く円高によって、DRAMと言われる半導体メモリを製造するエルピーダが破綻し、米マイクロンに買収された。続いて、液晶テレビで世界に先駆けたシャープが、新参者の台湾の鴻海精密工業に下克上された。2010年代初頭、日本のハイテクメーカーは急速に凋落し、気がつくと、韓国や台湾どころか中国に先端製品を抑えられるようになった。中国への警戒感が台頭するとともに「経済安全保障」という思想がアメリカやヨーロッパからもたらされた。日本企業の持つ技術や製品を囲い込んで、外国の「侵略」から守るという戦略を模索し始めた。経産官僚はまずTSMCを誘致することに成功し、渋る財務省を押し切って巨額の補助金をもぎとった。するとアメリカのIBMから「最先端の半導体製造技術を提供する」という話がもたらされる。当初、一部の官僚は半信半疑だったが、ロシアのウクライナ侵攻が転機となった。もし中国軍が台湾に侵攻したら――その連想が、背中を押す。こうして、新興企業「ラピダス」に10兆円もの国費が投入される巨大プロジェクトが、うなりをあげて進行しはじめた。日本の電機企業の盛衰を30年にわたって取材してきた著者にしか書けない壮大な叙事詩。現在進行形のドラマを追う、ビジネスマン必読の一冊。 -
証言・北朝鮮帰国者 祖国に渡った「在日」はどう生きたか
1959年から25年間にわたって行なわれた在日朝鮮人の「北朝鮮帰国事業」で、日本国籍者約6800人を含む9万3340人が日本から北朝鮮に渡った。“地上の楽園”という宣伝に望みを抱き、建国間もない“祖国”へ渡った人々を待っていたのはどんな暮らしだったのか。90年代に北朝鮮が国家的破局に至るまで、民衆レベルで何が起きていたのか。どうやって修羅場を生き抜いたのか。本書は、脱北した帰国者50人への聞き取りから構成。労働・衣食住・教育の実情、厳しい統制と監視・密告、政治犯収容所での体験、在日マネーと日本文化の流入、大飢饉から脱北へ至る過程など、「北朝鮮の生活史」が初めて詳細に語られる。 -
ヤラセと情熱 ―水曜スペシャル 川口浩探検隊の「真実」―
70年代後半から80年代にかけ、世界を股にかけ未知の生物や未踏の秘境を求めた「川口浩探検隊」。ヤラセとの誹りを受け、一笑に付されてきたこの番組の「真実」を捜し求めるノンフィクション。当時の隊員たちに、その信念を問い、探検という名の撮影で、何が起きていたのかが明らかに。そして、番組が終わる遠因になったと隊員たちが語った「アフタヌーンショーヤラセ事件」とは――。ヤラセとは何か、演出とは何か。テレビの本質にまで踏み込む、危険な探検録。多くの書評欄で絶賛を受けた著者の代表作、ついに文庫化! -
ソニー神話を壊した男 出井伸之が創った未来
だからSONYだけが生き残った。 「インターネットは隕石だ。このままだとソニーは恐竜のように滅びるぞ」 30年前の予言は、いかにして企業と日本経済を変えたか。吉田憲一郎・ソニーグループ会長らの証言と本人の肉声で辿る圧巻ノンフィクション。 「1995年という時代を画する年に出井さんが社長になられたのは時代の要請だったんじゃないかと思うんですよ」(吉田憲一郎・ソニーグループ会長) 「あそこで出井さんが革命を始めたから、今日のソニーがあるわけじゃないですか。革命はなかなか成就しなかったけど、四半世紀前に革命を始めたから、今、成就したんです」(冨山和彦・日本共創プラットフォーム会長) 「デジタルにしろ、インターネットにしろ、その技術の本質をずばりと鷲づかみにするんだな。その意味では、彼は理系ではないけども、文系の〝天才技術者〟だったかな? それはちょっと褒め過ぎか」(鈴木幸一・IIJ会長) 「次に何をやるのか? 何を考えねばならないのか? 恐らく出井さんはご自身にこうやってプレッシャーをかけ続けて自らを鼓舞していたんじゃないかと思いますね」(松本大・マネックス証券会長) “出井革命”はソニーと起業家たちに何を遺したか? -
少年が人を殺した街を歩く
少年による凶行は、なぜ起きるのか? 女子高校生コンクリート詰め事件から佐賀バスジャック事件まで、1988年からの10年間に起きた少年による4つの事件。犯罪をおかした少年たちは、何を思い犯行に至ったのか。加害者側の視点から取材した伝説のルポを復刊する。 -
目の見えない人が見ている世界
「もやもやだらけの社会と自分。でも人生は変化する答えを追いかける旅のようなものなのだ」――伊藤亜紗氏(東京科学大学未来社会創成研究員/リベラルアーツ研究教育院教授) NYタイムズ、Amazonほか数々のメディアなどでベストブックに選出、ピューリツァー賞メモワール部門最終候補作。40代の著者は小学生で網膜色素変性症を発症、時間をかけて視力を失っていく。周囲との関係性の変化、見えない世界の感覚などを積極的に取材・体験し記録する。アイデンティティの葛藤と好奇心に満ちた挑戦の物語であり魅力的な紀行文。 【目次】 ■はじめに 終わりのはじまり 不安定なふたつの楕円とフライドポテト/”広大な世界”を旅する/視野を失うさなかゆえの恐怖/幼い息子のみずみずしい問い <第1部 見せかけの不自由歩行> ■第1章 星を見る 視覚上jの耳鳴り/星が見えなくなった/歴史のなかの”目の見えない人”/婚約の日の冗談/パパにはわるいおめめがついている/杖にまつわる恥ずかしさ ■第2章 目が見えない人の全国組織 目の見えない3000人が集う/1パーセントの特権階級/目の見えない人が”見つめる”顔/フルタイムのプロの物乞い/クスリをやっていると間違えられて/UCバークレー初の目の見えない卒業生/音響式信号機は「無力」の象徴になる?/男の子とトマトがくれた希望 ■第3章 定義によって見えなくなる 視力検査の歴史/恐ろしい検査のフルコース/やっと「法的盲」になれる!/「視力があることを神に感謝しなさい」だと!?/憎たらしい包丁のかくれんぼ/ユダヤ人としてのアイデンティティ/目の見えないユダヤ人にナチスがしたこと/目で見た美しさは、もう、楽しまないことにした <第2部 失われた世界> ■第4章 男性のまなざし 「目が見えなくなる夫を持つのは大変でしょう」/か弱いと思われたくない/妻のいらだち/もし『ウォーキング・デッド』なら/視覚とセックスの関係/スティービー・ワンダーは見ていた/目の見えない男の「いやらしい目つき」/眼球を取ることは懲罰目的の去勢だ ■第5章 カメラ・オブスクラ モネもセザンヌも目が悪かった/オリエンテーションとモビリティ/アートを視覚以外で見る/伴走者のナレーション/音声解説の萌芽/どんな解説が好きか、でわかること/カメラのPR動画に解説が必要な理由 ■第6章 バベルの図書館 ジェイムズ・ジョイスの小説/爆発して水浸しになた4キロの呪いの本/ヘレン・ケラーの生きた時代/聴覚で作成した論文はダメなのか/指は3本ずつ使え!/擦り切れた指先から伝わる感覚/1年生のような朗読者/まるでテニスの試合観戦のように/自分の手で書けなくなる不安 ■第7章 作り手たち 「見えない人のために」から生まれた数々の発明/LPはオーディオブックの副産物だった/アップル社をたどると……/熟練のトラブルシューターたちに会いに行く/まなざしをオフできる場所/アマゾン社の天才研究員/アシスティブ・テクノロジーの進化/障害が気づかれなくなる未来 <第3部 体系的な知の習得> ■第8章 見えないことに抗う ゆっくりで、とらえにくく、存在している/85万ドルの遺伝子組み換え治療/人工的な感覚器官は何をくれる?/「見えないままがいいい」という考え方/息子が「僕みたいに」なること/私を見るリリー ■第9章 正義の女神 カラー・ブラインド/障害は「医学的な理由」?/あからさまな拒絶/「代替のテクニック」と「配慮」は違う?/愛から生じる差別/目の見えない女性初の最高裁判所補佐官/目が見えないことを”無視”しよう ■第10章 半笑い アイマスクの目隠し研修/”品定め”/研ぎ澄まされていく心の目/極端すぎるリハビリ/組織的な性加害/仲間が変える、仲間と変わる/半分笑う ■終わりに 勝負の終わり 息子の指/身体的差異から開かれる光景/杖が呼ぶ恩着せがましさ/残った感覚の中にある世界/異世界の土地の真実 -
仮放免の子どもたち 「日本人ファースト」の標的
――「この国に生まれたことが、罪ですか?」 【「仮放免」の子どもたち、とは?】 日本で生まれ育ちながら、在留資格を持たず「仮放免」として暮らす子どもたちがいる。 仮放免とは、収容は一時的に免れるものの在留資格がない状態のことだ。国民健康保険にも入れず、進学や就労の道も閉ざされ、県をまたいだ移動すら原則できない。日本語しか話せず、日本の学校で育っても、いつ強制送還になるかわからない不安の中で日々を過ごしている。 【本書の特徴】 街では「日本人ファースト」を叫ぶデモが行われる。その光景を、彼・彼女たちはどんな思いで見ているのか。 本書では、当事者の子どもたちの生活や声を物語として丁寧に拾い上げながら、巷で語られる「移民」や「不法滞在者」への偏見を、データと事実に基づいて一つひとつ検証していく。 【子どもたちを取り巻く環境と見えてきた事実とは】 日本政府は現在、2030年末までに不法滞在者を半減させるという「ゼロプラン」を掲げている。その対象として、クルド人が強く意識されている現実もある。だが、入管庁が「不法滞在者」と分類する人々の中には、本来保護されるべき「難民」が含まれている。日本の難民認定人数が先進国の中で突出して低い事実、そして難民申請者や仮放免者への対応が極めて冷酷である実態は、ほとんど知られていない。そしてその冷酷さは、仮放免者に限らず、何らかの在留資格を持つ外国人にも及んでいる。 取材を進めるほどに明らかになっていったのは―― “問題の本質は外国人の側にあるのではなく、日本の制度と構造にこそ根深く横たわっている” という事実だった。 -
なぜ「地方女子」は呪縛になるのか
大学進学において、生まれ育った地域、性別、通っている高校、保護者の学歴など、特に多くの壁=社会的諸条件を乗り越えなければならないのが「地方女子」。個人の努力や意志の問題に矮小化すると、「壁を乗り越えられないのは自己責任」という重荷を子どもたちに背負わせかねず、「地方女子」を呪縛にしてしまう。選択の背景にある「当たり前」はどのようにつくられているのか――。本書では「地方女子」の置かれた現状を教育、制度、経済、社会意識、ジェンダーなど多角的な視点から分析し問う。 -
津山三十人殺し 最終報告書
小説『八つ墓村』よりも生々しく血なまぐさい―― 一人の青年が村人30人を殺害した「津山三十人殺し」の全貌。 816ページに及ぶ「津山事件本」の決定版がついに刊行。 日本で最も「津山事件」に詳しい著者が残した、二十数年に及ぶ取材の記録。 本書ではこれまでの津山事件関連本で触れてこなかった犯人・都井睦雄と祖母・都井いねの知られざる関係にも言及。 犯人の都井睦雄が恋焦がれ、事件を決行した最大の要因ともいわれる「寺井ゆり子」(仮名)の新証言も公開。 ノンフィクションライターの高橋ユキ氏、事件関係ブログ「事件研究所」主宰の森谷辰也氏による解説記事も掲載。 さらにアメリカのフーバー研究所に眠っていた幻の資料「津山事件報告書」も全文掲載した「津山事件本」の決定版。 【目次】 プロローグ 「紫式部」伝説が残る集落での出来事 第1章 惨劇の幕開け 第2章 睦雄が残した3通の遺書 第3章 矛盾と虚構――筑波昭『津山三十人殺し』 第4章 睦雄が陥れられたお家騒動と陰謀 第5章 歪んだ愛情 第6章 睦雄と数奇なる運命に翻弄された4人の女 第7章 秘された暗黒史 第8章 殺意の芽生え 第9章 三つ目の阿修羅 第10章 【解説】津山事件報告書 第11章 沈黙 エピローグ 睦雄が恋焦がれた、ゆり子のその後 特別寄稿【1】津山事件の現場と「睦雄の墓」のいま……森谷辰也 特別寄稿【2】「つけびの村」と「八つ墓村」……高橋ユキ 石川清さんの思い出~世界で一番津山事件に詳しい男~ ……森谷辰也 津山事件の犯人「都井睦雄」の自殺についての考察……中村一夫 津山事件報告書(岡山縣苫田郡西加茂村に於ける三十三人殺傷事件)……司法省刑事局 【著者紹介】 石川清(いしかわ・きよし) 1964年、埼玉県生まれ。上智大学卒業後、NHK記者を経てフリーに。津山事件をはじめとする日本各地の埋もれた事件の取材の傍ら、2000年ごろから長期ひきこもりの支援に関わり始める。主な著作に『ヤシの実のアジア学』(コモンズ)、『津山三十人殺し 最後の真相』(ミリオン出版)、『津山三十人殺し 七十六年目の真実』(学研)、『元報道記者が見た昭和事件史』『ドキュメント・長期ひきこもりの現場から』(以上、洋泉社)などがある。2022年6月8日、逝去。享年57。 -
アウシュヴィッツの恋人たち
23歳で強制収容所に移送されたツィッピ。グラフィックデザインの腕を見こまれ事務職に就き、さまざまな手段で大勢の収容者の命を救う。16歳のダヴィド。家族を殺害され、同じ収容所に到着した彼は、音楽の才を活かして極限の環境を生き延びる。初めて会った瞬間からふたりは恋に落ち、命がけの逢瀬を重ねる。やがて解放のときがきて、ツィッピはダヴィドと再会を約した地に向かうが──。アウシュヴィッツで出会ったふたりの70年の軌跡を描く傑作ノンフィクション! -
シリアの家族
第23回開高健ノンフィクション賞受賞作 選考委員大絶賛! 書き手自身を取り巻く「人間」を、シリアの政治と歴史への深い理解とともに厚みをもって描ききった。 加藤陽子(東京大学教授・歴史学者) 大家族の幸せな記憶、その一瞬の光芒が眼前に浮かんできそうだ。名作である。 姜尚中(政治学者) もはや言葉にすらできぬ過酷な日常を現実として生きた/生き続ける女性がいる。 藤沢 周(作家) 世界が抱える矛盾を独自の視点で描ききった秀作。 堀川惠子(ノンフィクション作家) 秘密警察も移民となったシリア人も政府軍兵士もイラン軍兵士も、すべて等身大の人間として描かれている。 森 達也(映画監督・作家) ※五十音順/選評より 風土に根差して生きる人々を撮り続ける著者は、シリアの沙漠で総勢70名という大家族アブドゥルラティーフ一家と出会い、その十二男、ラドワンと恋に落ちる。 やがて「アラブの春」から始まるシリア内戦に巻き込まれ、ラドワンは徴兵され、六男サーメルは政治犯として逮捕される。一家は故郷パルミラを追われ、難民として散り散りになってしまう。 脱走兵としてヨルダンに逃れたラドワンと結婚し、「シリアの家族」の一員となった著者は、異郷に生きる難民たちの取材を始める。 難民となりトルコで暮らして5年。一家の長である義父・ガーセムが、故郷に帰る夢を叶えることなく永眠した。アブドゥルラティーフ家の故郷パルミラの今を見たい・・・・・・。著者は11年ぶりにシリアに向かい、秘密警察の監視や親族による軟禁をくぐり抜け、かつて一家が暮らした家にたどり着く。 命がけの取材から帰還した著者を待ち受けていたのは、夫ラドワンの「第二夫人を娶りたい」という驚きの一言だった・・・・・・。 2024年12月、生きて故郷の土を踏むことはないと思っていたラドワン、そして多くのシリア難民に転機が訪れる。半世紀以上にわたって独裁を続けてきたアサド政権が崩壊したのだ。 政権崩壊から8日後、著者はラドワンと長男と共にシリアに入る。逮捕されたサーメルの消息を求め、「人間虐殺の場」と呼ばれたサイドナヤ刑務所を訪れる。その現場で目にしたもの、そして数少ない生存者が語った言葉は衝撃的なものだった。 激動のシリアを生きた市井の人々の、等身大の姿を描くノンフィクション。 小松由佳(こまつ ゆか) ドキュメンタリー写真家。1982年、秋田県生まれ。2006年、世界第2位の高峰K2(8611m/パキスタン)に日本人女性として初めて登頂し、植村直己冒険賞を受賞。風土に根差した人間の営みに惹かれ、草原や沙漠を旅しながら写真家を志す。12年からシリア内戦・難民を取材。著書に『人間の土地へ』(20年 集英社インターナショナル)など。日本写真家協会会員。 -
喪の旅 愛しい人に出会い直す
朝日新聞連載時から大反響の「喪の旅」がついに書籍化! 「悲しい」は「愛しい」ーー。 話して、書いて、読んで、愛しい人を亡くした喪失の痛みをともにする。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ★朝日新聞 文化面で紹介されました!(2025年12月6日付) ★Amazon 売れ筋ランキング カテゴリ「人文・思想」>「哲学・思想」>「死生観」1位(2025年12月7日時点) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 2020年〜2025年に取材・掲載された朝日新聞の人気連載「喪の旅」。 そこで話を聞いた30人それぞれの喪失の物語を収録。 加えて、取材した記者自身が60歳の夫を亡くした経験を あらたに書き下ろしてまとめた一冊です。 (本文より) 大切な人を亡くすということ。 生きていれば、だれしも向き合うことになるだろう。 私自身、そのただなかに身をおくことになり、初めて味わう感情に右往左往していた。 みなさんはどうなのだろう。知りたいと思った。 死別の悲しみを抱いて、どう生きていくか。 これをテーマにさまざまな方に話をうかがい、記事で届けていく。 「喪の旅」というタイトルはどうだろうか。 ごく自然に思い浮かんだ。 亡き人を思い、歩いていく旅。 それは私ひとりの旅であり、みなさんひとりひとりの旅。 それぞれの旅だけれど、記事を通して道連れになることができる。 いま思えば、どうしようもない闇のなかの手さぐりだった。 けれども何かをしないと、ここに立っていられなかった。 切迫した思いのなか、私は「喪の旅」に出た。 掲載されている方々(一部) ・殺陣技斗師・多加野詩子さん「こんなに会いたい 夫に2度目の恋」 ・歌人・永田和宏さん「言葉をたどる 妻がどんどん近くなる」 ・タレント・風見しんごさん「『チチ、よくがんばったね』そう言われる人生に」 ・作家・小池真理子さん「悲しみは底知れず 見知らぬ時間を生きる」 ・フリーアナウンサー・清水健さん「『ママは僕たちの胸の中に』息子の成長で悲しみに変化」 ・「没イチ会」主宰・小谷みどりさん「したいことができる ひとりで生きる強み」 ほか 作家、詩人、教員、僧侶、主婦……大切な人を亡くした たくさんの人に会って、話して、書いた、グリーフケアの記録 【目次】 第1章 夫を看取って 第2章 喪の旅へ 第3章 悲しみを抱えて生きる -
分断八〇年 韓国民主主義と南北統一の限界
なぜ、45年ぶりに韓国で戒厳令が宣布されたのか。気鋭の在韓ジャーナリストが、南北分断80年の悲劇と韓国民主化の歴史をひもとき、韓国社会の閉塞感の根源に迫る。社会の隅々に蔓延した左右の対立を超えて、「南北関係」から「二国家関係」へ向かいつつある激動の朝鮮半島を描き出す。「韓国の民主主義」を深く理解するための南北分断史入門。 -
犯罪被害者代理人
日本では女性の12人に1人が性犯罪の被害者になり、1年間で350人に1人が交通事故により死傷している。犯罪は、いつどこでも起こりうる。思いがけず犯罪に巻き込まれた時、被害者側に立って司法手続きやマスコミ対応などに尽力する弁護士が「犯罪被害者代理人」だ。犯罪、交通事故、連続殺人など、さまざまな事件の被害者を支援している弁護士の著者が、日本ではあまり知られていないその仕事について実例とともに紹介。被害者が直面する厳しい現実から、メディアの功罪、警察や司法の問題点にいたるまで解説する。誰もが当事者になりうる現代における必携の書! -
一銭五厘たちの横丁
戦後30年を前にした東京・台東区の下町で、著者は、戦時中に桑原甲子雄により撮られた「氏名不詳」の人びとを探して、ひたすら露地を歩き、家の戸をたたいた。そうして探し当てた彼らが語ったのは、戦場と横丁、それぞれに降りかかった「戦争」だった。写真の留守家族たち、一銭五厘のハガキで出征した横丁の兵士たちの戦中・戦後を記録したルポルタージュの名著。 解説 鶴見俊輔/児玉也一 -
経済とイデオロギーが引き起こす戦争
戦争についての著書は、大半が政治学か歴史か軍事防衛の専門家によるもの。中身は戦争に至るまでの権力闘争や戦略などに集中している。一方、日本史や日本経済史の著書は、戦争に至るまでの経緯は書かれているが、戦争と経済の因果関係に触れた著作はまずない。本書は経済とイデオロギーの相互関連に注目しながら戦争が起きる原因を探る、全く新しい切り口から挑む、実証的で画期的な著作である。(発行:夕日書房、発売:光文社) -
わたくし96歳が語る 16歳の夏 ~1945年8月9日~
Xで8.5万フォロワー(2025年7月現在)を持つ「わたくし96歳」が語る戦争の記憶。 1945年8月9日、長崎で被爆した著者は、当時16歳。 戦後の人生において、その体験を語ることなく過ごしてきましたが、ある日、自らに問い直します。 「2019年6月、私は90歳になりました。それをきっかけに、それまで語らなかった戦争体験、被爆体験を語っていこうと、「カタリベ(語り部)」をする決心をしたのです。」(本文より) 戦争体験者、被爆体験者は年々減り続けています。 「伝えられるだけ伝えないと」――その思いは、日に日に強くなっていきました。 思い出したくもない、語りたくもない話です。 だからこそ、長い間、口を閉ざしてきたのです。 2022年2月、ロシアによるウクライナ侵攻が始まった直後、著者がTwitter(現・X)に投稿した文章が注目を集めます。 「20歳の女性が渋谷の反戦デモに参加したというツイートを読んだ。初めてのデモ、生きているうちに戦争反対を叫ぶとは思わなかった、涙が出たと書いてあった。戦争を知らない若い人達にこんな思いをさせるとは思わなかった。2度と戦争の悲劇を繰り返させない、それが私達戦争体験者なのに。」(投稿より) この投稿は9万件以上の「いいね」を集め、大きな反響を呼びました。 戦争体験者のほとんどが、あまりに悲惨な体験だったがゆえに、それを語らないままでした。 以降、戦争体験者として自らの言葉を発信し続けてきた著者は、今、96歳。 語ることを避けていた「あの日」の記憶を、一冊の本にまとめました。 本書は、「カタリベ」になろうと決心した著者と、 長女が書き溜めていた「著者の記憶」をもとに完成させた「カタリベの記録」です。 -
未来からの遺言 ある被爆者体験の伝記
吉野啓二さん(仮名)が語った被爆者としての半生は,きわめて具体的で未曽有の衝撃力を備えていた.だが感動的なその証言の中に大きな謎が含まれていたことが判明する.果たして吉野さんは幻を語ったのか.被爆者の声を生涯記録し続けた著者が,吉野さんの軌跡に寄り添い,被爆者とは何かを根底から問い直した衝撃の一冊.待望の復刊.(解説=今野日出晴) -
新版 いくさ世を生きて ――沖縄戦の女たち
終戦から33年が経過した1978年、著者・真尾は沖縄へ向かう。県民の四人に一人が犠牲になった地上戦に巻き込まれ、親を、子を、夫を、友を、尊厳を、あらゆるものを奪われた女性たちの痛みの記憶は、戦後なお静かに秘められていた。黙する声を聴き取ろうとする「己の罪深さ」を強く自覚し、それでも未来へ言葉を残す。祈りを届ける傑作ノンフィクション、待望の復刊。解説 吉川麻衣子(沖縄大学教授) -
ガンディーのことばと人生
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 戦後80年。いまなお戦争の絶えない世の中で、もっとも注目されている指導者のひとり、ガンディー。非暴力主義でインドを独立へと民衆を導いたガンディーの人生を、ことばとともにたどります。 インドの港町に生まれイギリスで法律を学んだガンディーは、仕事で訪れた南アフリカで人種差別を経験。インド人の権利を守るための活動は、やがて市民不服従運動へと発展します。 ガンディーが生きた時代、関係の深い人々、関連のある街、豆知識やクイズなど、資料ページも充実。小学校4年生以上の漢字にふりがなをふりました。朝読にも最適です。 みんなが憧れるような生き方をしている人たちは、例外なく、自分のすべきことに没頭し、だれよりも多く挑戦し、そして失敗をしてきた人たちです。 この「心が強くなる! ビジュアル伝記」シリーズを読むと、そのことがよくわかるでしょう。 頭から順に読む必要はありません。 自由にパラパラめくりながら、気になることばを見つけて読んでみてください。 元気がほしいとき、心が折れそうなとき、お気に入りのことばがきっと背中を押してくれるはずです。 この本は、前からだけでなく後ろからも読めるようになっています。 紹介している偉人のクイズやおもしろネタ(雑学)から始めると、案外頭に入りやすくてオススメです。 -
韓国大乱
逮捕、自殺…大統領が悲惨な末路を辿る韓国 戒厳令、弾劾、逮捕…… 暴走する大統領か、反日左派か? 韓国社会の闇に朝日新聞元ソウル支局長が迫る! 第1章 非常戒厳、何が起きたのか 第2章 権力者の軍隊から国民の軍隊へ 第3章 歴代大統領の栄光と末路 第4章 韓国の民主主義は本物か 第5章 北朝鮮と周辺国 韓国はこれからどうするのか -
パレスチナ 「戦傷外科」の日々 行った、診た、切った
日本の外科医である著者が、日本パレスチナ医療協会の医療ボランティアとしてパレスチナに滞在し、医療活動を通じて見聞きした紛争地における医療現場の真実。実際に手術などの医療活動に携わった医師にしか伝えられない紛争地の医療活動の理想と現実。 -
SHOーTIME 3.0 大谷翔平 新天地でつかんだワールドシリーズ初制覇
ドジャース デーブ・ロバーツ監督推薦! 世界一を獲るために選んだ新天地。しかし、開幕早々に襲いかかった悲しい大事件――。 大谷翔平は、どのようにしてメンタルとフィジカルを保ち、50―50という史上初となる歴史的偉業と、悲願のワールドチャンピオンを獲得するに至ったのか!? 現地番記者が、数々のチームスタッフ、選手たちの証言によって明かす、生きる伝説の真実の肖像! <本書の目次より> 第1章●白鯨を釣り上げる 10年にもおよぶ遠距離恋愛 監督自身も肝を冷やした勇み足、ほか 第2章●変革の春 ワールドシリーズ制覇か、それ以外か 1000億円の価値を見守る 新たな人生のパートナー 第3章●想定外の激震 メジャーリーグと賭博の歴史 最高の親友による最悪の裏切り 禍福は糾える縄の如し 第4章●活躍を支える特殊な力 睡眠への追求と韓国遠征での熱狂 新天地での滑り出し、ほか 第5章●スシかピザか トップパフォーマンスを維持するためのルーティン ブーイングに対する見事な返礼、ほか 第6章●故障者リスト 止まらないケガの連鎖 〝ドジャースの1番・大谷〞の誕生、ほか 第7章●ピッチング再開 〝トミー・ジョン〞手術の歴史 リハビリ中の投手にして最高の打者、ほか 第8章●たった1人の50-50クラブ 盗塁のための緻密な準備 チームが1つになったミーティング、ほか 第9章●ヤマモトの1年 導かれるようにドジャースへ 山本を支える独自のトレーニング、ほか 第10章●初めてのポストシーズン 一進一退の攻防戦 ここ一番での投手陣の奮起 不調を払拭する一振り 第11章●ワールドシリーズの景色 ゴールデンカードによる夢の舞台 予期せぬアクシデント 夢に見た舞台での景色 -
透析を止めた日
「私たちは必死に生きた。しかし、どう死ねばよいのか、それが分からなかった」 なぜ、透析患者は「安らかな死」を迎えることができないのか? どうして、がん患者以外は「緩和ケア」を受けることさえできないのか? 10年以上におよぶ血液透析、腎移植、再透析の末、透析を止める決断をした夫。 その壮絶な最期を看取った著者が、自らの体験と、徹底した取材で記す、慟哭の医療ノンフィクション! 解説 日本腎臓学会理事長・南学正臣(東京大学腎臓内分泌内科教授) <序章>より 「夫の全身状態が悪化し、命綱であった透析を維持することができなくなり始めたとき、 どう対処すればいいのか途方に暮れた。 医師に問うても、答えは返ってこない。 私たちには、どんな苦痛を伴おうとも、たとえ本人の意識がなくなろうとも、 とことん透析を回し続ける道しか示されなかった。 そして60歳と3ヵ月、人生最後の数日に人生最大の苦しみを味わうことになった。 それは、本当に避けられぬ苦痛だったか、今も少なからぬ疑問を抱いている。 なぜ、膨大に存在するはずの透析患者の終末期のデータが、死の臨床に生かされていないのか。 なぜ、矛盾だらけの医療制度を誰も変えようとしないのか。 医療とは、いったい誰のためのものなのか」 -
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1998年3月にJリーグデビューし、26年間プロとして戦い続けた遠藤保仁。 本書は、デビューした1998年から引退を決意した2023年までを、1年ごとに振り返った一冊。印象的だった試合やプレーはもちろん、自身に関する出来事や当時の思い。引退を考えた時期・決断した瞬間、その理由。そして、コーチとして指導者の道を歩み出した現在、その先の未来まで。サッカー選手として走り抜けた26年の軌跡が詰まっている。 今回は、日本代表として、Jリーグのチームメイトとしてともに戦った戦友たち、中村俊輔・今野泰幸・長谷部 誠・東口順昭・本田圭佑もメッセージを寄せてくれた。 さらに、遠藤がサッカーを始めるきかっけであり、憧れの存在だった一番上の兄・拓哉からのメッセージも収録。 あの名シーンの裏側が、知られざる遠藤の姿が、さまざまな角度から語られている。 -
慶應高校野球部―「まかせる力」が人を育てる―(新潮新書)
「高校野球の常識を覆す!」を合言葉に、慶應高校野球部は107年ぶりに全国制覇を成し遂げた。彼らの「常識を覆す」チーム作りとは、どんなものなのか? なぜ選手たちは「自ら考えて動く」ことができるのか? 選手、OB、ライバル校の監督等、関係者に徹底取材。見えてきたのは、1世紀前に遡る「エンジョイ・ベースボール」の系譜と、歴代チームの蹉跌、そして、森林監督の「まかせて伸ばす」革新的指導法だった。 -
秘密資料で読み解く 激動の韓国政治史
盧武鉉政権時代の2004年、軍事独裁政権下で起こった不可解な事件を調査する「国家情報院過去事件真実糾明発展委員会(真実委)」が設置され、情報部(KCIA)の秘密資料の調査や、当時の関係者へのヒアリングなどから、金大中拉致事件、大韓航空機爆破事件などに政府がどう関わっていたか、その真相が明らかになった。この資料に加え、文献・史実、さらには著者自身が金泳三、金大中と直に交流した実体験も交え、朴正煕大統領暗殺事件、光州事件、ラングーン事件、東亜日報記者拷問事件…など、民主化を勝ち取るまでの激動の韓国現代政治史を、表と裏から振り返る。 -
待ってろ! 甲子園
日本国際児童図書評議会「おすすめ!日本と世界の子どもの本 2025」選定図書 2023年5月。とある高校の高野連加盟が承認された。 青鳥特別支援学校―知的障がいのある子どもたちが通う学校だ。 夏の甲子園の予選にも連合チームで参戦。それは100年を超える高校野球の歴史の中でも大きな一歩だった。 障がいがある高校生が、ほかの球児たちと同じように、野球を楽しみ、挑戦する姿を描いたノンフィクション読み物。 まだまだ遠い先かもしれない。だけど、「待ってろ! 甲子園」。 -
監督が怒ってはいけない大会がやってきた
バレーボール元日本代表の益子直美さんが主宰する「監督が怒ってはいけない大会」が、メディアで注目され始めている。この大会、その名のとおり「監督が怒ってはいけない」というルールが柱だが、そのほかにも「参加する子どもが最大限に楽しむこと」「子どもたちも監督もチャレンジすること」の三本柱をテーマとする。 益子さんたちのこの試みは「体罰やパワハラが問題になるスポーツ指導に一石を投じる」として、小学生のバレー大会だけではなく、全国のスポーツクラブなどに浸透し始めている。 益子さんはいう。「『怒る指導』は心の成長を阻止し、考える機会を奪います。小学生のスポーツを始めるこの時期はとっても大事な時期です。『根性が足りない!』と脱落させる指導ではなく、『スポーツは楽しい』と思えて、自ら考えて行動でき、継続できるような環境にしてほしいと考えて、少し攻撃的ですが、シンプルに『監督が怒ってはいけない』というルールの大会を開催させていただきました」 本書は、2015年から始まり、すでに9年目を迎えるこのユニークな試みを、その誕生から、大会の様子、子どもたち、監督、親たちの反応や横顔をていねい描いていくノンフィクション作品である。 -
「働く幸せ」の道
涙なししでは読めない感動のビジネスストーリー! 人のために働くからこそ、人は、ほめられ、人の役に立ち、必要とされる。 もう一度このことを思い出すことによって「働く幸せ」を取り戻せる。 -
トランプの帰還
「ドナルド・トランプ氏が2024年の米国大統領選を制し、復活する」と予想する、世界で最も早い当確宣言の書。トランプ氏がホワイトハウスに帰還することで、世界と日本がどう激変するか、トランプは混迷を極める世界を救えるのかをシミュレートする。 日本の全メディアから「異常者」「粗暴な犯罪者」のようなイメージ作りをされているトランプ氏だが、米国内では様々な案件で起訴されるたびに支持率が上がり、現職大統領のバイデン氏より遥かに人気が高い。民主党ロビーに支配され、プロパガンダ機関となっている米国主流メディアは”事実“をまるで伝えないし、その受け売りしかできない日本の報道からは、米国政治の実態は全くわからない。 振り返れば、2016年の選挙でトランプの当選を予想できたメディアや米国政治の専門家を称する学者や識者は、ほぼゼロだった。外務省も完全にクリントン当選を予想(希望)していた。 そんな中、著者の予想だけは違った。2015年、前前回の大統領予備選が開始されたばかりの時期、米国共和党内でも「トランプは政治経験もないし、単なるエンターテイナー」とのみ見る向きが多い中、ただ一人彼の「カリスマ性と魅力」を見抜き「トランプ大統領誕生」を確信していたのが、著者・饗場浩明だった。予想はことごとく的中し、後に、米国共和党内でビジョナリスト(予言者)と評されることになる。 著者は今、日本人として最もトランプに近い人物だが、本書では彼の意外なほど優しく誠実な素顔、「リアル・トランプ」が描かれていて貴重だ。 「ロシア・ウクライナ戦争」も「イスラエルでの戦乱」も、トランプ政権が続いていれば未然に防げたとの観測も多い。2021年夏、米軍は唐突にアフガニスタンから潰走し、世界は望まざる地政学上の転機を迎えた。パワー・バランスが一気に崩れたのだ。現地に残されたとてつもない量の米軍の最新鋭兵器や武器・弾薬は、予想された通り、その後タリバンから闇市場を経てハマスやヒズボラなど中東を活動拠点とする多くのテロ組織に渡り、今、イスラエルに向けられている。 米国の国内問題としては、トランプが築いた「国境の壁」を廃止したため、すでに「600万人超の不法移民」が世界中から流入し、同時に「児童人身売買」「麻薬密輸」を巡る犯罪も激増。サンフランシスコ、ロサンジェルス、シカゴ、ニューヨークなどの大都市では治安が保てず、店舗も次々と閉鎖に追い込まれている。 著者は、「選挙が正常に行われさえすれば、トランプ復帰は間違いない」と断言するが、民主党政権は今後、難癖をつけての公民権剥奪や選挙制度の変更、暗殺までを含むあらゆる手段を用いてトランプ復帰を阻止しようと試みることだろう。 民主主義を担う草の根の米国民たちの「不正を憎む怒り」は頂点に達しつつあり、内戦勃発さえ予想されている。 もしトランプの帰還が実現しなかったら、おそらく世界は終わる。 注目のロバート・ケネディ・ジュニアの未公開講演の内容をはじめ、大きな影響力を持つ米国保守論客12名へのインタビューを含む、2025年からの米国と日本と世界の未来を占う一冊。 -
イスラエル軍元兵士が語る非戦論
「抑止力」という考えはもうやめよう――。 イスラエル空軍で兵役を務めた著者が、イスラエルとアラブ諸国、パレスチナとの間で長く続けられてきた戦争を見つめていくうちに、「国のために死ぬのはすばらしい」と説く愛国教育の洗脳から覚め、やがて武力による平和実現を根底から疑うようになる、その思考の足跡を辿る。武力放棄を謳う憲法九条の価値を誰よりも評価するのは、平和ボケとは程遠い、リアルな戦争が絶えない国から来た外国人アクティビストなのである。母国のさまざまな矛盾点を指摘しつつ、軍備増強の道を進む日本の在り方にも異議を唱える一冊。 望月衣塑子氏(東京新聞記者)、推薦! ◆目次◆ 第1章 罪深い教育 第2章 軍隊を疑う 第3章 虐殺された民族が虐殺する 第4章 「全ての暴力に反対します」 -
神様は返事を書かない スポーツノンフィクション傑作選
「Sports Graphic Number」を主な舞台に、 野球、サッカー、プロレス、競馬など、 さまざまなスポーツを描き続けた阿部珠樹さん。 2015年に逝去するまでに発表した900篇以上の記事から傑作を厳選。 最後の4割打者の独白。全米を席巻したトルネードの記憶。 日本一足の速い少女が選んだ人生。強すぎて憎まれた横綱。 競馬史に残る大穴を開けた14番人気の伏兵。 観客席からあらゆるスポーツを見つめ続けた スポーツライターが遺した珠玉の42篇。 【主な収録作品】 第一章 伝説 テッド・ウィリアムス 神様は返事を書かない 金田正一/張本勲/王貞治 超人たちの瞬間 イチロー 210安打の戦慄 ブルース・リー 李小龍よ永遠に―― 第二章 肉声 長嶋茂雄、日本野球を語る 松井秀喜 進化して行く自分 野村克也 絶対に負けたくない敵だった 長州力 ピュア・ソルジャー 第三章 北の湖 憎まれた横綱 小林繁と江川卓“悲劇のヒーロー“流転の31年間 高津臣吾 野球の果てまで連れてって 三沢光晴のルーツを辿る 第四章 頂上の記憶 阿萬亜里沙 アリサは帰ってきた 神サマになりそこねた男 木田勇の短か過ぎた栄光 ダイユウサク 単勝配当 13790円 大西直宏 18年目のダービー 第五章 ゲームの分け前 未完の完全試合 山井大介“決断”の理由 アジアカップ準々決勝ヨルダン戦 奇跡には理由がある メジロマックイーンvsトウカイテイオー 2強激突の果て 第六章 野茂英雄 野茂英雄 引退、そして野球人生を語ろう 野茂英雄 17奪三振の野性と緻密 -
ぼくのママはうんてんし
のぞむのママは中央線の運転士、パパは看護師。のぞむの通う保育園では、毎日跨線橋を渡って散歩に行く。跨線橋からは電車の車庫と、中央線が見える。運転士は前をしっかり見ているから、跨線橋からママの運転する電車に向かって旗をふれば、きっと見てくれる!と、のぞむは、パパと妹と共にママの誕生祝いを計画するが……誕生日をめぐるエピソードを通し、日々の暮らしと、病院でのパパ、乗務中のママの様子を丁寧に描く。 -
【中東大混迷を解く】 シーア派とスンニ派(新潮選書)
イランとサウジのにらみ合い、シリアやイエメンでの内戦やテロの拡大、進まないイラクの復興など、どの問題の陰にも正統・多数のスンニ派と異端・少数のシーア派の対立がある――この理解は、物事の半面しか見ていないに等しい。シーア派への警戒感は、なぜ高まったのか。宗派対立への誤解を意味ある議論に変える意欲的な試み。 -
みんなの研究
私は女? それとも男? どの性の人を好きになる? LGBTQってなに? 男女の格差って? 自分の心や体とどう向き合う? 人とはちがう何かを持っていることでモヤモヤしているみんなへ。ひとりの女子サッカー選手が伝える「自分を大切にするため」の話。 「みんなの研究」は、みんなの「知りたい」を応援する、あたらしいノンフィクションのシリーズです。 -
競艇と暴力団 「八百長レーサー」の告白
業界騒然の話題の書がついに文庫化! 公営競技・ボートレース史上最大の八百長スキャンダルはなぜ起きたのか。名古屋地検特捜部に逮捕された選手本人が、赤裸々にその不正の全貌を明かす懺悔の書。暴力団組長の子として育てられた数奇な生い立ちと、天才的な選手としての資質、そして驚くべき巧妙な不正の手口、消えた5億円の行方、そして不祥事をもみ消そうとしたボート界の隠蔽体質。 ※本書は2020年11月刊行の単行本『競艇と暴力団 「八百長レーサー」の告白』を文庫化したものです。 -
金子みすゞと詩の王国
「人間・金子みすゞ」の真の姿に迫る 新しいみすゞ像と名詩60作を徹底解説! 金子みすゞの詩というと、優しくて可愛らしい作風を連想します。しかし残された五百余編は幅広いテーマを含み、意欲的に創作されたものです。一人で生まれ、一人で死んでいく人間の根源的な孤独、子ども心のあどけなさと寂しさ、小さな命の愛しさ、宇宙の成り立ち、さらに童謡詩の範疇(はんちゅう)を超えて、女性の生き方にも筆を広げています。これらの詩は、みすゞの人生の哀歓とも関わっているのです。 金子みすゞの希望と挫折の生涯、大正デモクラシーの理想から生まれた童謡詩の盛衰をたどりながら、珠玉の名詩60編を文学の視点から読解する新しいみすゞ論。NHK「100分de名著 金子みすゞ詩集」で指南役を務めた著者が、番組テキストに大幅に加筆。図版写真97点、実弟の日記を収載の決定版。心に響く暖かな言葉の王国へいざなう。 ◆金子みすゞ(かねこ・みすず) 詩人。本名テル。1903(明治36)年、山口県生まれ。下関の書店員だった20歳で詩作を始め、雑誌「童話」「赤い鳥」に投稿。詩人の西條八十に絶賛されるも、生前に詩集はなく、1930(昭和5)年に自死。代表作「私と小鳥と鈴と」「大漁」「蜂と神さま」「こだまでしょうか」。 ◆松本侑子(まつもと・ゆうこ) 作家・翻訳家。『巨食症の明けない夜明け』すばる文学賞。『恋の蛍 山崎富栄と太宰治』新田次郎文学賞。訳書に日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ(文春文庫)。著書に、金子みすゞの弟で脚本家の上山雅輔(かみやまがすけ)の日記から判明した新事実に基づいた伝記小説『みすゞと雅輔』。 -
証し 日本のキリスト者
なぜ神を信じるのか? 北海道から沖縄、奄美、五島、小笠原までを全国の教会を訪ね、135人の声から浮かび上がった信仰と祈りのかたち。 -
Hマートで泣きながら
「Hマート」は、アジアの食材を専門に扱うアメリカのスーパーマーケット。人々が「故郷のかけら」や「自分のかけら」を探しにくるところ。韓国人の母とアメリカ人の父のあいだに生まれたザウナーは、アイデンティティに揺れる十代のときに音楽活動にのめりこみ、猛反対する母親とは険悪な関係に。それから十年、やっとわだかまりがとけかかったころ、母親の病気が発覚。辛い闘病生活の末に母は亡くなってしまう。喪失感から立ち直れず、途方にくれていた彼女を癒してくれたのは、セラピーでも旅行でもなく――韓国料理だった。ミュージシャンとしても活躍するミシェル・ザウナー(ジャパニーズ・ブレックファスト)のメモワール。 -
ルポ 虐待サバイバー
田中優子氏・茂木健一郎氏推薦! 第18回開高健ノンフィクション賞で議論を呼んだ、最終候補作 生活保護支援の現場で働いていた著者は、なぜか従来の福祉支援や治療が効果を発揮しにくい人たちが存在することに気づく。 重い精神疾患、社会的孤立、治らないうつ病。 彼ら・彼女らと接し続けた結果、明らかになったのは根底にある幼児期の虐待経験だった。 虐待によって受けた“心の傷”が、その後も被害者たちの人生を呪い続けていたのだ。 「虐待サバイバー」たちの生きづらさの背景には何があるのか。 彼ら・彼女らにとって、真の回復とは何か。 そして、我々の社会が見落としているものの正体とは? 第18回開高健ノンフィクション賞の最終選考会で議論を呼んだ衝撃のルポルタージュ、待望の新書化! 【推薦】 虐待は人の一生をどう変えてしまうのか。 本書は現場からの生々しい報告だ。 ――田中優子氏(法政大学名誉教授) 著者の根本態度は信頼できる。 まさにこの時代に読まれるべき大切な一冊。 ――茂木健一郎氏(脳科学者) 【目次】 はじめに 第一章 虐待のち、生活保護 1 どのような人が生活保護を受けているのか 2 たったひとり、生活保護に流れ着く 第二章 心に深く刻まれた虐待の傷あと 1 解離性障害――繰り返される記憶の空白 2 パニック障害――抱えてきた恐怖があふれでる 3 燃え尽き症候群――治らないうつ病の正体 4 精神科治療が見落としてしまうもの 第三章 愛着関係を理解する 1 愛着関係は心が健全に発達するための基盤 2 愛着関係の恩恵を受けられない人たち 第四章 目には見えない虐待を見る 1 発達障害だと思われた男の子 2 人からのやさしさを「拒絶」する心理 3 思春期がない女子中学生 4 本質的な問題が見落とされてしまう理由 第五章 虐待理解を阻むもの 1 なぜ、児童虐待は起こるのか 2 「支援者側の心理的問題」を考える 第六章 回復――虐待された理由を知る 1 「自分の子どもを好きになれない」という母親 2 回復とは、自分を深いところで理解すること 3 古い生き方が壊れ、新しく生きはじめる 4 「被虐待者」の回復から教わったこと おわりに 参考資料・参考文献 -
顔のない遭難者たち
「あの人たち」の権利を守り、「私たち」と「あの人たち」の死を同じように扱うことが、私たちの挑戦だった――(本文より) いまも昔も、世界中のあらゆる国々で、「身元不明の遺体」が発見されてるが、その多くの身元を特定されない。身元不明者が移民・難民である場合、その遺体を「放っておけ」と言う人々がいる。それはなぜか? イタリア(ヨーロッパ諸国)には、領海内で遭難した外国人の身元特定にかかわる法律が存在しなかったが、法医学者である著者は仲間たちと協力し、ヨーロッパではじめて移民遭難者向けデータバンクの創設に取り組む。 近しい人の身元がわからず、藁にもすがる思いでときには親族のDNA(髪の毛や爪、唾液など)を携え、著者のもとへ訪れる人々たちの怒り、慟哭、悲痛。そして「ここに来てよかった」という言葉。数字としてまとめられる身元不明の遺体、「顔のない遭難者たち」の背後にも、それぞれの名前と物語がある。遺された人が死と向き合うため尽力し続ける人々の法医学ノンフィクション。 「死者の身元を特定したいという願いは太古から続く欲求である。あの人はもう生きていないのだと納得し、その上で死者を埋葬したり、あるいはせめて、最期に丁寧に身なりを整えてやったりするためには、遺体そのものに触れる行為が必要不可欠となる」(第1章「二〇一三年十月 死者に名前を与えること」) 「では、なぜ、死んだのが「あの外国人(移民)たち」である場合は、抵抗なく受け入れてしまうのか? なぜ、このような事態を放置したまま、なにも行動を起こさないのか?」(第2章「『あの人たち』の死を、『私たち』の死と同じように」) 「『移民の遺体にたいしては、ほかの遺体(この場合、要するに、欧米人の遺体)にたいしてささげられるのと同じ努力を注ぐ必要はない』。見知らぬ誰かが、自分たちにことわりもなく勝手にこんな決定を下しているという事実を、移民の遺族は従順に受け入れてきた。遺族の頭のなかで、こうした現実がどのように解釈されているのか、私はどうにか想像しようとした」(「第4章 最初の同定 『ここに来てよかった』」) 目次 第1章 二〇一三年十月 死者に名前を与えること 第2章 「あの人たち」の死を、「私たち」の死と同じように 第3章 ランペドゥーザの挑戦 見いだすには、まず求めよ 第4章 最初の同定 「ここに来てよかった」 第5章 「故郷の土を、肌身離さずもっているんです」 第6章 メリッリ 海辺の霊安室 第7章 バルコーネ 死者は生者よりも雄弁である 最8章 最終幕 あるいは、第一幕の終わり 訳者あとがき 文献案内 -
生物の消えた島
100年以上前の8月27日、大噴火によって生物が死に絶えたクラカタウ島。水面から200メートルも下の深いところから吹き飛び、島の大部分を失いました。やがて、その島に生物が移住してきましたが、一体どこから、どうやって、やってきたのでしょう? 本書では、生命の再生・営みを、わかりやすく紹介します。世界中の生物学者を驚かせた現代の「天地創造」の物語です。 -
わたしは「ひとり新聞社」――岩手県大槌町で生き、考え、伝える
《そうだ、大槌だけの新聞をつくろう!》 町民の、町民による、町民のための小さな「大槌新聞」10年の奮闘記 ---------------------- 自分が生まれ育った町に何の関心も持たず、文章もろくに書いたことがない引っ込み思案な「わたし」。 震災を機に踏み出した、町と自身の再生への道のり……。 被災地復興の光と影、真のメディアとジャーナリズムのあり方を忖度なくあぶり出した、自伝的ノンフィクション。 ---------------------- 「町のため」と思って創刊しましたが、結局は「自分のため」でした。 子どもがいない私にとって、大槌新聞の1号1号が子どもです。 好きでやっている。それでいいんだと思いました。(「おわりに」より) ---------------------- 【目次】 ■はじめに 第1章……生きる意義を見失っていた震災前 ■私が生まれ育った町、大槌 ■大病続きの人生 第2章……大槌町の新聞を作りたい ■津波が襲った日 ■素人が「大槌新聞」を創刊 第3章……地域メディアミックスに挑む ■人口1万人の町だからこそ ■選挙で状況が一変する 第4章……中断された震災検証 ■調査不足だった初回の検証 ■二度目の検証をしたけれど ■記録誌は「検証」ではない ■誇れる民間のアーカイブ 第5章……解体された大槌町旧役場庁舎 ■保存から一転、解体へ ■解体に熟慮を求めた住民 ■訴訟にまで発展した末に 第6章……本当の復興はこれから ■課題はいろいろ ・縮むまちづくり ・官民連携の難しさ ・地域情報はコミュニティの基礎 ■地方自治の現実と可能性 ・町役場で相次ぐ不祥事 ・議会好きだからこそ言いたい ■復興とは何なのか ・税金の無駄にならないために ・古くて新しい、お祭りの力 第7章……創造的メディアをめざして ■大槌新聞とマスコミとの違い ■いつか絶対良くなる ■おわりに -
骨は知っている――声なき死者の物語
刻まれた傷跡と隠された死因。 死してなお語りつづける骨たちの声に耳を澄ます──。 DNA鑑定も利かないとき、「骨」の分析は最後の砦。 解剖学・法人類学の世界的権威が冷静な筆致で解き明かす、人体の不思議とそれを支える骨に秘められた多様性とは? 生々しい犯罪捜査の実録譚も収録した迫真のドキュメント。 《頭蓋骨~足先のあらゆる骨片から遺体の身元と人生の物語を読み解く、スリリングな知的エンターテインメント》 -------------------------------------- 本書はみなさんを、人体を巡る旅にお連れする。 人の人生や経験がいかに骨に書き込まれているか。 その物語を科学の力でどんなふうに明らかにするか。 そこではきっと、驚くような事実に出合えるだろう。 まさに、事実は小説より奇なり。 -------------------------------------- 【目次】 ■序章………骨格 第一部 〈頭部〉頭蓋骨 ■第一章……脳の容れ物(ブレイン・ボックス)──脳頭蓋 ■第二章……顔──顔面頭蓋 第二部 〈体〉頭蓋骨後中軸骨格 ■第三章……背骨──脊柱 ■第四章……胸──胸郭 ■第五章……喉──舌骨と喉頭 第三部 〈四肢〉頭蓋骨後付属肢骨格 ■第六章……胸帯(肩帯) ■第七章……骨盤帯 ■第八章……長骨 ■第九章……手 ■第十章……足 ▶尾部 ▶謝辞 ▶訳者あとがき -
ラーゲリより愛を込めて
二宮和也主演映画『ラーゲリより愛を込めて』(2022年12月9日公開)、究極の愛を描く感動巨編映画、その見どころを余すところなく伝えるノベライズ版。 原作は講談社ノンフィクション賞・大宅壮一ノンフィクション賞をダブル受賞した『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(辺見じゅん・著)。 第二次世界大戦で劣悪な環境のシベリア強制収容所に、捕虜として抑留された山本幡男一等兵。 妻やまだ幼い4人の子供とは離れ離れになったまま、消息もつかめない。 栄養失調や過酷な労働作業で命を落とす者、自ら命を断つ者が出るなか、 常に帰国する日を待ち、人間としての尊厳、生きる希望を持ち続けた山本。 絶望の状況において、収容所のひとすじの希望の光でありつづけた山本幡男を二宮和也が、 夫の帰国を心から信じ11年間待ちつづけた妻モジミを北川景子が演じる。 メガホンをとるのは『8年越しの花嫁 奇跡の実話』『64―ロクヨン― 前編/後編』の 瀬々敬久監督、脚本は『永遠の0』『糸』の林民夫。 涙なくしては読み進めることができない、驚きと感動で心が震わされる、究極の愛の実話。 -
世の中への扉 弁当づくりで身につく力
いま全国の小・中学校や高校にまで広がっている「弁当の日」を知っていますか? 親は手伝わず、子どもたちが自分でつくった弁当を持って登校する日のことで、2001年に香川県の滝宮小学校で始まり、いまでは全国47都道府県の約1000校で実践されています。 自分で献立を考え、材料の買い出しから調理、弁当箱詰め、後かたづけまで「ひとり」でこなしてつくる。 そんな弁当づくりの体験をつうじて、子どもたちは自己を肯定し、親への感謝の気持ちを持ち、食べ物と命の大切さに気づきはじめます--。 -
凡者の合奏
今日本で最も優しい音楽を奏でる男の人間賛歌――。 誰よりも“普通”だった青年は、誰よりも傷つき悲しみ、そして支えられてきた。 そのすべてがアンサンブルとなり、自分を見つけていく。 「さまざまな人にとっての“sumika(住処)”のような場所になって欲しい」 バンド名の由来にもあるように、sumikaの音楽はとにかく優しく、人への愛にあふれている。 その中心にいる、すべての楽曲の作詞を手掛けるフロントマン・片岡健太。 彼の紡ぐ言葉は、人々に寄り添い、そっと背中を押してくれる。その源はどこから来ているのだろうか。 挫折の連続だった中学時代、愛する人の裏切り、度重なるメンバーの脱退、声を失った原因不明の病etc. 「人との関わりで多くの絶望を味わいました。でもそれ以上に、人との関わりに救われてきた僕は、ようやく“自分”を見つけることができました」と彼は語る。 本書は、そんな片岡健太と、彼と関わる人々との記録を綴った人間賛歌エッセイ。 オール本人書き下ろしに加えて、故郷の川崎市や思い出の地を巡った撮り下ろし写真も多数収録する。 「特別な才能があるわけじゃない」「1人では何もできない」「昔も今も常にあがいている」、 凡者・片岡健太のすべてをさらけ出した一冊。 “自分は何者でもない”と悩む人へ――。 明日からの景色が、ちょっぴり明るく見えるはず。 -
これから戦場に向かいます
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 世界各地でおこる紛争、テロはもう、私たちにとって関係のない話ではありません。この本は、2012年8月、シリア内戦を取材中に銃弾に倒れたジャーナリスト、山本美香さんが、若い人々や子どもたちに、伝えようとした戦場の真実です。 戦場のなかに日常があり、生と死がとなりあわせの毎日。それでも生き抜こうとする人々のたくましさ。人間とは何か、戦争とは何かについて深く考えさせてくれる写真絵本です。 -
厚労省―劣化する巨大官庁―(新潮新書)
長引くコロナ禍の中、感染対策とワクチンや治療薬の承認など、最も世間の耳目を集める省庁・厚労省。医療、介護、年金、雇用などに毎年莫大な予算を執行し、3万人の人員を抱える巨大官庁の所管分野はとてつもなく広く、その激務ぶりは大臣も含めて時に“ブラック”とさえ揶揄される。同省を担当して10年余り、社会保障政策に精通するベテラン記者が、その成り立ちから、組織・人員・政策、不祥事までを徹底解説! -
ベトナム戦記 新装版
ベトナム戦争とは何なのか? 最前線がどこにもない、いや、全土が最前線と化している。そんな“戦場”をカメラマン秋元と取材した100日間の記録(1964~65)。生と死、日常と非日常が入り交じる混沌を描く濃密な言葉。時を超えて読み継がれる傑作ルポルタージュ。 -
回想 イトマン事件 闇に挑んだ工作 30年目の真実
株価上昇と地価高騰に沸くバブル経済のただなかで,中堅商社を通じ闇社会がメインバンクの住友銀行から莫大なカネをむしり取ったイトマン事件.事件発覚の発火点は,,住銀のバンカーと記者のタッグによる内部告発状だった――.日経新聞上で“スクープ”を放った記者が,告発の闘いの軌跡を詳細な日記やメモを元に語り下ろしたオーラルヒストリー. -
京味物語
「過ぎてようやく気づく。京味は、味だけでなく、店の佇まい、気遣い、動き、会話、香り、リズム、気配、すべてが日本の文化そのものだった」――阿川佐和子氏推薦! 17年にわたる取材で伝説の日本料理店「京味」料理長・西健一郎の門外不出の流儀を描き切った、唯一にして最高のノンフィクション! これぞ日本人の魂。当代きっての天才料理人は、いかにして調理場に立ち、客をもてなし、生涯を閉じたのか。秘伝のレシピも掲載。 -
牧師、閉鎖病棟に入る。
なぜ人を傷つけてはいけないのかがわからない少年。 自傷行為がやめられない少年。 いつも流し台の狭い縁に“止まっている”おじさん。 50年以上入院しているおじさん。 「うるさいから」と薬を投与されて眠る青年。 泥のようなコーヒー。 監視される中で浴びるシャワー。 葛藤する看護師。 向き合ってくれた主治医。 「あなたはありのままでいいんですよ」と語ってきた牧師が ありのまま生きられない人たちと過ごした閉鎖病棟での2ヶ月。 これまで牧師としてスーツを着て見舞いに行っていた病院へ、わたしは患者として入院しに行く。その病棟は、自分では自由に開閉することのできない分厚い扉で仕切られている。 (序章より) <目次> 序章 肩章を剥ぎ取られる 事件の顛末 第一章 牧師が患者になる ショックの連続 トイレの掟 ヨガ行者のおじさん etc… 第二章 少年たち 競い合う少年たち 1頁読むのに10分かかる おねしょ 第三章 十字架 彫り物のおじさん 泥コーヒー 元少年A 看護師の十字架 etc… 第四章 診断 知能検査 認知行動療法 「ありのままのわたし」でいいのか? 医師を操ろうとする SNS依存 etc… 第五章 過去 自分の顔 震災 脱走 伝道者 一切口を聞いてくれない青年 etc… 終章 こだわるのでもなく、卑下するのでもなく 珍しい患者 主治医の家に行く 介入するのがよいか、見守るのがよいか etc… -
師弟~棋士たち 魂の伝承~
「師」の多くは昭和から平成を彩った名棋士たち。「弟」は、今をときめく昇り竜の若手棋士。生まれた場所も世代も違い、なんの縁もなかった二人が「師」と「弟」として出会い、互いの人生に大きく影響を与え合う。時には勝負の場においてライバルともなる。一人の棋士が育つ過程を、師弟という関係を縦糸に、それを支える家族の物語を横糸に描く。 -
私の名前を知って
米スタンフォード大で白人水泳選手が起こした性暴力事件。被害者は何と闘い、何に怯え、何に勇気づけられたのか? 全世界に性暴力の真実を教え、その考え方を決定的に変えた衝撃の回顧録。 -
全電源喪失の記憶―証言・福島第1原発 日本の命運を賭けた5日間―(新潮文庫)
東日本に大津波が押し寄せたあの日、濁流は福島第1原子力発電所をも飲み込んだ。全電源を喪失し制御不能となった原発。万策尽きた吉田昌郎所長は、一人一人の顔を眺めながら共に死ぬ人間を選んだ――。遺書を書き、家族に電話をかけ、嗚咽する人。現場に背を向けた人……。極限で彼らは何を思い、どう行動したか。絶望と死地を前にして揺れ動く人間を詳細に描いた、迫真のドキュメント。(解説・池上彰) -
宇宙飛行士選抜試験 ファイナリストの消えない記憶
日本一壮絶な宇宙への夢をかけた挑戦 ! 2008~9年に行われた第5期 JAXA宇宙飛行士選抜試験。 その試験でファイナリスト10人まで残った宇宙船技術者が、本気で宇宙飛行士を目指した挑戦のものがたり。 宇宙飛行士の採用基準は、忍耐力? 体力? 語学力…? 壮絶な選抜試験の舞台裏は、夢を追い地道に努力する若者たちが互いに刺激し合いながらも、己自身と戦う場だった ! そこで求められたものとは? 12年間語ることができなかった「選抜試験への挑戦」、「そこで出会った同志たちとの熱い絆」、 そして「挫折からの長きに渡る葛藤」を赤裸々に描くことで、夢を追うことの美しさと悪魔性の両面を描きだす。 宇宙への夢をかけた本気の挑戦を、筆者の肩越しに覗き見ているかのような臨場感で追体験できる。 大人気漫画『宇宙兄弟』に負けないリアルがここにある ! 第0章 指先まで触れた夢 第1章 突然の報、10年ぶりの募集 第2章 ザ・宇宙飛行士選抜試験(前編) 第3章 宇宙飛行士の資質とは? 第4章 ザ・宇宙飛行士選抜試験(後編) 第5章 残酷な分岐点 第6章 2020年,宇宙への絆は消えない 終章 紡いでいく夢 -
グリコ・森永事件「最終報告」 真犯人
前代未聞の劇場型犯罪「グリコ・森永事件」を首謀した「かい人21面相」とは誰なのか。1通の手紙から新たに浮上した犯人像は、5億4千万円を奪って時効を逃げ切った「史上最大の銀行強盗」と同一人物だった! 昭和史最大の謎の真相に迫るノンフィクション。 -
生まれたときから強い人なんていない
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 最狂にふざけたイケメン2人組「みきおだ」みっき~のフォトエッセイ! 写真はすべて撮りおろし、8000枚以上の中から厳選して収録。 「いつもふざけて楽しそうにしていて、僕は “強い人”というイメージがあるようだ。 でも現実は、心配性でビビりで、強くなろうと努力している人間のひとりだ。」 弱い自分との向き合い方、友達や恋愛の理想の距離感、 容姿コンプレックスの払拭、SNSで病まないための思考。 初めて語る、YouTube開始当時の見向きもされない日々から がむしゃらにもがいて今に至るまでの軌跡。 信頼関係、お互いの長所、「みきおだ」の未来について、相方・おだけいとのマジメな対談も収録。 悩みがある人、不安がある人に勇気を与える一冊です!
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