全電源喪失の記憶―証言・福島第1原発 日本の命運を賭けた5日間―(新潮文庫)

全電源喪失の記憶―証言・福島第1原発 日本の命運を賭けた5日間―(新潮文庫)

東日本に大津波が押し寄せたあの日、濁流は福島第1原子力発電所をも飲み込んだ。全電源を喪失し制御不能となった原発。万策尽きた吉田昌郎所長は、一人一人の顔を眺めながら共に死ぬ人間を選んだ――。遺書を書き、家族に電話をかけ、嗚咽する人。現場に背を向けた人……。極限で彼らは何を思い、どう行動したか。絶望と死地を前にして揺れ動く人間を詳細に描いた、迫真のドキュメント。(解説・池上彰)

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全電源喪失の記憶―証言・福島第1原発 日本の命運を賭けた5日間―(新潮文庫) のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年11月10日

    東日本大震災による福島第一原発事故の詳細な記録である。465ページあるが、ヒューマンドラマ風に描かれており、読み進めやすかった。思わず涙してしまうこともあった。

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    Posted by ブクログ 2019年04月21日

    まずもって、フェアな本。
    この話題について、イデオロギーや結論ありきでなく理解しなおしたい人にとっての必読書。

    海外の良質なノンフィクションを読みなれている人の中には、時系列でやみくもに進む描写に「なにがなんだか」感を覚える人もいるだろう。
    ほら、外国人ライターって「現場の混乱を離れて、まずはリア...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年08月09日

    まずあとがきの池上さんの全ての世代の人間がその時どうしていたかを話し合える話題となることになるほどと感心してしまう。

    原発で何があったのかは実はよく知らない。
    何か大変なことがあったけど、ギリギリでなんとかなったんでしょ。
    たくさんの現場の方々が犠牲になったんでしょ。
    所長さんもこの事件が原因で亡...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年08月09日

    日本史に負の名を残すだろう、東日本が死の国になるかも知れない未曾有の危機に対応した東電福島原発の証言ドキュメンタリー。
    自衛隊、警察、消防の活躍した記事や作品は読む機会はあったが、地元で育ち、懸命に守ろうとした東電原発の社員達の苦闘というのは、初めて読んだ。
    死を覚悟し、責任感を奮い立たせ職務を全う...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年04月01日

    原発ものは余計な主張が入りやすく適当な読み物が乏しいが、これはかなり出来事だけに絞られており、かつ読み物として惹きつけられるものがある。

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    Posted by ブクログ 2018年03月29日

    福島第一原発の事故については多くの本が出版されていますが、本書は現場に居合わせた現場作業員の方の証言をメインに集めて事態の推移を描いた本です。
    東日本全域が人の住めなくなる状況となるような最悪の事態を避けられたのは事故発生からの数日間に現場の方々の文字通り自らの命を顧みない作業のおかげであったことを...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月14日

    証言をドキュメンタリーに再配置した内容が中心だが、かなり中立的に描いている。事態が刻々と切迫していくあたりは、読んでいても息苦しさを覚える。

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    Posted by ブクログ 2021年04月29日

    ほぼ一次資料といってよい証言記録。現場で対応に当たった人々のことが描かれている。
    現場の人々は、覚悟の有無にかかわらず事態への対応に臨んでいて、英雄的と言うしかない。
    だからこそ、戦略の誤りは戦術・作戦ではカバーできないということが痛感させられる。

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    Posted by ブクログ 2018年07月10日

    事故から7年たちましたが、現場で何が起きていたのか、本店、官邸がどう対応したのかが、よくわかりました。
    現場で命をかけて対策に取り組んだ人たちと、現場の事情を把握せずに無理難題を押し付けた本店、官邸が対照的なのは、どこも同じ構図だと思いました。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年02月11日

    門田隆将「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」よりもこちらの方が読みやすかった。あちらに書かれていない内容もあった。併読するとより事故に対応していた人たちについての理解が深まるような気がする。現場の状況が把握理解できていない本社や官邸。ぎりぎりの状況で現場は対応していた。安全神話など無いというこ...続きを読む

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