作品一覧

  • 恋するサル 類人猿の社会で愛情について考えた
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    1巻1,650円 (税込)
    支配しない。理解する。 伝説の飼育員が見た、「男女の愛」「血を超えた親子の愛」「種を超えた愛」。 人間関係に疲れたら、動物園へ出かけよう。 育児放棄された赤ちゃんチンパンジーを、まったく血のつながりがないメスがわが子のように育てる。強い握力を持つゴリラが、小さなダンゴムシをそっとやさしくペットのように扱う。ときには、飼育員に恋もする。飼育員が困っていると率先して助けてくれるオランウータンもいる。上野動物園や、多摩動物園で、長きにわたり大型類人猿(ゴリラ、オランウータン、チンパンジー)を担当してきた伝説の飼育員が目撃した、心あたたまる愛の実話。
  • 東西ベルリン動物園大戦争
    4.7
    冷戦時代、壁で分断されたベルリンにあった2つの動物園では、東西の威信をかけて競争が激化していた。ゾウや珍しい動物の数を競い合い、シュタージ(東の秘密警察)がお金を集めてメガネグマを買ったかと思えば、西のシュミットはパンダを入れるために画策する…。動物園はレジャー施設で、体制の象徴だった。いままで知られていなかった冷戦の歴史に迫るノンフィクション。

ユーザーレビュー

  • 東西ベルリン動物園大戦争

    Posted by ブクログ

    終戦記念日まわりに読めてよかった。冷戦時代のベルリンの緊張感を感じさせつつも、動物園人の情熱が伝わる良ノンフィクションでした。

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    2020年08月16日
  • 東西ベルリン動物園大戦争

    Posted by ブクログ

    「西でも東でもない世界で、パンダを観せる」。
    飼育員さんの苦労がしのばれます。

    西ベルリンにある歴史あるベルリン動物園と、東西ドイツ分割によって東ベルリンに誕生したティアパルク。ベルリンの2つの動物園を、それを率いる二人の園長にスポットを当てながら描いた動物園ドキュメンタリー。
    見方によっては、文化施設である動物園が戦争をいかにして乗り切ったか、というストーリーです。

    動物園と戦争では、日本では上野動物園の「かわいそうなぞう」の話が有名です。本作でもベルリン空襲の爆撃で園外に吹き飛ばされて、供養(?)のため食材としてスープにして飼育員に食べられた「おいしそうなワニ」の話が収められいます。

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    2020年02月11日
  • 東西ベルリン動物園大戦争

    Posted by ブクログ

    1945年から50年近くにわたり、ベルリンの街は二つの国家に分かれていた。東側は社会主義国家、西側は資本主義国家というこの歪な都市には、様々なものが二つ存在していた。

    二つの政府、二つの新聞、二つの劇場。動物園もまた、ベルリンに二つ存在するものだった。東側にはティアパルク、西側にはベルリン動物園。本書は第二次世界大戦末期からベルリンの壁崩壊までの約50年間を、二つの動物園の園長を軸に描いた年代記である。

    東側の園長は名をハインリヒ・ダーテという。動物学者である彼は戦時中にNSDAP(ナチ)党員だったことで戦後に一時失職したが、復職を果たした。その経験から政治には関わらないようにしていたとい

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    2019年08月31日

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