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Posted by ブクログ
もともとの雑誌連載では絶滅芸人というタイトルだったという。読み終えてみれば、まさに絶滅寸前の凄まじい人生を歩んできた芸人ばかりであった。ほとんどの芸人はリアルタイムで知らないしその凄さも今一つわからないが、とても濃密な取材のもとに構成されていて読みごたえがある。何ヵ所か読めない漢字があったがルビがないのは著者の矜持か。
月亭可朝は豪快というかいい加減というか、とても堅気の商売はできないであろう人だった。
松鶴家千とせは逆に真面目でぼくとつな人柄が滲み出ている。ビートたけしの師匠を自認しているが、弟子に否定されていて切ない。
毒蝮三太夫はラジオが終わってもファンサービスを徹底していて素晴らしい。あの毒舌に至るまでの人生がまた壮絶だ。
世志凡太という人は知らなかったが、浅香光代が若い頃お色気で売っていたとは驚いた。まさに身体を張った芸人だった。
こまどり姉妹は文章から二人の息の合った会話が伝わってくる。生死をさまよう極貧から抜け出し舞台に立ったのに暴漢に刺され、ガンを患い、裏切られ借金まで背負う。
戦中戦後の地獄をくぐってきた芸人たちはやはり気合いが違う。単なる芸人のインタビューではなく、歴史的な背景も勉強になる濃厚な一冊。
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