わたしは「ひとり新聞社」――岩手県大槌町で生き、考え、伝える

わたしは「ひとり新聞社」――岩手県大槌町で生き、考え、伝える

1,980円 (税込)

9pt

5.0

《そうだ、大槌だけの新聞をつくろう!》
町民の、町民による、町民のための小さな「大槌新聞」10年の奮闘記

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自分が生まれ育った町に何の関心も持たず、文章もろくに書いたことがない引っ込み思案な「わたし」。
震災を機に踏み出した、町と自身の再生への道のり……。
被災地復興の光と影、真のメディアとジャーナリズムのあり方を忖度なくあぶり出した、自伝的ノンフィクション。

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「町のため」と思って創刊しましたが、結局は「自分のため」でした。
子どもがいない私にとって、大槌新聞の1号1号が子どもです。
好きでやっている。それでいいんだと思いました。(「おわりに」より)

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【目次】
■はじめに

第1章……生きる意義を見失っていた震災前
■私が生まれ育った町、大槌
■大病続きの人生

第2章……大槌町の新聞を作りたい
■津波が襲った日
■素人が「大槌新聞」を創刊

第3章……地域メディアミックスに挑む
■人口1万人の町だからこそ
■選挙で状況が一変する

第4章……中断された震災検証
■調査不足だった初回の検証
■二度目の検証をしたけれど
■記録誌は「検証」ではない
■誇れる民間のアーカイブ

第5章……解体された大槌町旧役場庁舎
■保存から一転、解体へ
■解体に熟慮を求めた住民
■訴訟にまで発展した末に

第6章……本当の復興はこれから
■課題はいろいろ
・縮むまちづくり
・官民連携の難しさ
・地域情報はコミュニティの基礎
■地方自治の現実と可能性
・町役場で相次ぐ不祥事
・議会好きだからこそ言いたい
■復興とは何なのか
・税金の無駄にならないために
・古くて新しい、お祭りの力

第7章……創造的メディアをめざして
■大槌新聞とマスコミとの違い
■いつか絶対良くなる

■おわりに

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    Posted by ブクログ 2024年03月31日

     著者は自称「負け組」。獣医を目指していたが、大学在学中に難病になり入院。さらに入院中に、劇症型心筋炎を併発し2度の心停止を経験するも生還。結局大学は中退し、故郷の岩手県大槌町へ戻る。東日本大震災の前に縁あって結婚するも数年で離婚する。

     大槌町といえば、震災で町長以下幹部職員ふくめ40名ほどが津...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月21日

     3.11の津波で町民の約1割が犠牲になった岩手県大槌町。この地で、約9年間1人で『大槌新聞』を発行し、記事を書き続けた菊池由貴子さん。彼女の想いや原動力に関心をもち、読んでみました。

     菊池さんは、新聞づくりのきっかけを「町民目線に立った情報の深刻で圧倒的な不足」と記していました。確かにその切実...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月16日

    昨今、出版関係でも「ひとり○○」というのはブームなのだろうか?
    だって、「ひとり出版社」とか「ひとり書店」というのは、今や特別な存在ではない。
    それが今度は「ひとり新聞社」ときた。「とうとうここまで来たか」という思いで本書を手に取った。

    ハンドメイドの新聞づくりのあれこれの話が読めるのかな?と思っ...続きを読む

    0

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