ミシェル・ザウナーの作品一覧

「ミシェル・ザウナー」の「Hマートで泣きながら」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • Hマートで泣きながら

    Hマートで泣きながら

    小説・文芸

    4.7
    1巻1,980円 (税込)
    「Hマート」は、アジアの食材を専門に扱うアメリカのスーパーマーケット。人々が「故郷のかけら」や「自分のかけら」を探しにくるところ。韓国人の母とアメリカ人の父のあいだに生まれたザウナーは、アイデンティティに揺れる十代のときに音楽活動にのめりこみ、猛反対する母親とは険悪な関係に。それから十年、やっとわだかまりがとけかかったころ、母親の病気が発覚。辛い闘病生活の末に母は亡くなってしまう。喪失感から立ち直れず、途方にくれていた彼女を癒してくれたのは、セラピーでも旅行でもなく――韓国料理だった。ミュージシャンとしても活躍するミシェル・ザウナー(ジャパニーズ・ブレックファスト)のメモワール。

ユーザーレビュー

  • Hマートで泣きながら

    Posted by ブクログ

    自宅のカウチで泣きながら、読みました。

    アメリカ人の夫を持ち、日米ミックスの子どもたちを持つ自分にとって、とても他人事とは思えない手記。この辛く尊い体験を我々にシェアしてくれてありがとう、と著者に伝えたい。

    著者のオンマのように、自分は日本の食文化を子どもたちに継承することができるだろうか? レシピだけじゃなく、「風邪のときには松の実のおかゆ」「後でお腹がふくれるとわかっていても食べてしまう寒空の下の焼き栗」のような、シチュエーションやエピソードに紐づいた食の文化を? うちの子たちは、アメリカンなごはんばかり食べているので。

    19章に、「母はわたしの守護者(チャンピオン)、わたしの記録保管庫(アーカイブ)だった。」という一文が出てくるけど、母は韓国文化の守護者、記録保管庫でもあったんだなと思う。母がいなくなると、子はその文化にアクセスできなくなる。祖国の言葉も忘れ、祖国に残った家族とのつながりも断たれる。だから自分が死ぬ前に、アーカイブを子どもに移さないといけない。それは親子だけのパーソナルな関係でなく、もっと長期的・社会的に考えなければいけない問題でもある。

    とはいえ、「今は英語で会話している自分も、病にふせったら日本語が中心になり、日本食だけを求めるようになるのかな?」と不安になり、ちゃんと看病してもらえるように夫と子どもに日本語教育しないとな……などと、個人的思惑も十分にかき立てられる。うちの夫なんて、風邪のときはベーコンエッグとか作ってくるもの。

    そんな、社会的にも個人的にも捉えられる壮大な手記でした。

    この物語がアメリカで大ベストセラーになったのも、アジア系としては嬉しい。今度アメリカへ行ったときは原著を入手しよう……もちろん翻訳も素晴らしかったけども。英語の本なのに韓国語の固有名詞が多くて訳すの大変だったろうな。訳してくださり、ありがとうございました。

    0
    2026年02月02日
  • Hマートで泣きながら

    Posted by ブクログ

    母への愛と喪失が、料理の記憶を通して静かに積み重なっていく本だと感じました。
    キムチやスープ、Hマートでの買い物の場面など、丁寧に描かれた料理の描写一つ一つに、作者の母への愛を感じました。食べ物の記憶をたどることで、母の存在が鮮やかによみがえるように感じました。

    0
    2025年11月22日
  • Hマートで泣きながら

    Posted by ブクログ

    読みやすさ★★★★★

    セラピーとしての料理。キムチ作りがこんなにカタルシスのある作業に感じるとは。

    0
    2025年06月10日
  • Hマートで泣きながら

    Posted by ブクログ

    人気急上昇中のバンドJapanese Breakfastのボーカリストでもあるミシェル・スナウザーさんののエッセイ。友人に勧められて読んでみました。

    米韓ミックスで米国生まれ育ちの著者と、韓国人のお母様との関係をが軸になっている一冊。韓国系スーパーやyoutuberの韓国料理レシピを通して著者は母の人生をトレースし、自分の中の母、自分の中の韓国人としての要素を見出そうとする。
    他地域がそうではないとは言わないけど、やっぱり特に日本や韓国、中華圏、アジアでは家族や親子、愛情の象徴となるのは食べ物だよね。翻訳の妙もあって美味しそうなご飯の描写がとても印象に残った。

    中盤ではお母様が癌に倒れて亡くなるまでの過程を結構生々しく描写していて、癌の罹患率が高い日本の人にとっては読むのがしんどかったり、自分の家族や自分自身もこうなるのかも…と思わず想像してしまう(私はそうなった)。
    でも私にとって涙が出そうになったのはその場面ではなく、Japanese Breakfastが成功してアジアツアーを回ることになり、韓国でライブや打ち上げを楽しむ様子や、おばのナミとのやりとりだった。親は子どもの記憶の中で生きているし、言い換えれば亡くなった人は生きている人の記憶の中で生きている。

    私の母はケーキやおせち料理、クリスマスディナー、誕生日などはいつも自分で作って家族に振る舞ってくれている。幸いまだ元気だけど、老いや病で動けなくなる前に作り方を教えてもらおうと思った。

    ー
    ★時間とお金のムダ
    ★★普通〜微妙
    ★★★よかった
    ★★★★心が動いた(感動した、意表をつかれた、ショックだった)
    ★★★★★人生の本棚に入れたい

    0
    2024年12月05日
  • Hマートで泣きながら

    Posted by ブクログ

    親の介護と死に向き合うことがいかに辛いことか、当事者のリアルな視点から語られており思わず感情移入してしまった。迷惑をかけた母親への後ろめたさと母親の力になりたいという思いの間で揺れる主人公の葛藤が伝わってきた。

    0
    2024年09月04日

新規会員限定 70%OFFクーポン 今すぐGET