無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
幼稚園の先生が見た「パレスチナ」
パレスチナの人々は、家を壊され、家族を殺されても、翌日には花を植え、冗談を飛ばし、大声で笑う。武力で脅されても、この土地から動かないこと。そして子どもたちの教育をつづけること。それが私の見たパレスチナの「インティファーダ」だった。
人々は破壊された家にそのまま住みつづけていた。
瓦礫となった玄関の前でお茶をのむ女の子。
2002年3月14日トゥルカレム難民キャンプ(森沢典子・撮影)
封印された事件と人々の悲しみが、彼女の平易な言葉によって広く伝わり始めた。それは私たちジャーナリストにもできなかったことだった。
正直なところ、彼女がこれだけのことを成し遂げるとは思っていなかった。
広河隆一(フォトジャーナリスト)
I
聖地エルサレム
パレスチナへ――そこに向かった理由
東エルサレム――イスラエルの中のパレスチナ人
II
ヨルダン川西岸へ
ナブルス――無関心という攻撃
ジェニン――生きることへの妨害
トゥルカレム――機能を奪われた街
III
イスラエルとパレスチナ
西エルサレム――それぞれの闇
IV
閉塞の地、ガザ
ガザ――封印された悲しみ
V
帰国
あとがき
目次より
Posted by ブクログ 2011年10月10日
現場を自分の目でみることが状況を理解するには一番の近道というのを地で行った感じのレポート。
日本で見るニュース、報道では伝わってこない問題点がパレスチナ現地の生々しい生活から伝わってくる。
どんなに紛争に巻き込まれても常に笑顔でいるタフさには感服した。
「UNRWAとイスラエルの協定により国際...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年08月13日
2002年春以降、9.11に悪乗りしたイスラエル・シャロン政権の野蛮。著者はフレネ教育を実践したいた普通の市民。広河隆一と知り合いだったりするから決して「普通」ではないかもしれないが、職業的なジャーナリストではない。
西岸もガザも、自治区の現状はイスラエルの圧倒的な軍事力に蹂躙されている。町も村も...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。