作品一覧 2024/04/10更新 文藝春秋 NEW 試し読み フォロー 愛の顛末 恋と死と文学と 試し読み フォロー 硫黄島 栗林中将の最期 試し読み フォロー カラー版 廃線紀行―もうひとつの鉄道旅 試し読み フォロー 狂うひと―「死の棘」の妻・島尾ミホ―(新潮文庫) 試し読み フォロー この父ありて 娘たちの歳月 試し読み フォロー サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する 試し読み フォロー 昭和二十年夏、女たちの戦争 試し読み フォロー 昭和二十年夏、子供たちが見た戦争 試し読み フォロー 昭和二十年夏、僕は兵士だった 試し読み フォロー 原民喜 死と愛と孤独の肖像 試し読み フォロー 旅行記の愉しみ 読んでから行くか、行ってから読むか 試し読み フォロー 1~12件目 / 12件<<<1・・・・・・・・・>>> 梯久美子の作品をすべて見る
ユーザーレビュー この父ありて 娘たちの歳月 梯久美子 島尾ミホさんの章だけでも読みたいな、と思って手に取って、結局夢中になって全部読んだ。 梯さんの文章は読者を引き込む力が強いと思う。 石垣りんさん、茨木のり子さんの詩は読んだことがないけれど、ぜひ読んでみたいと思った。 特に茨木のり子さんの、フィリピンで日本兵の遺骨が発見されたことに関する詩が胸に刺...続きを読むさった。 父親と良い関係を築けている人、むしろ関係が悪かったり、その関係性に後悔が残っていたり、さまざまだった。 わたしも幼少期は父からすごく溺愛されて、でも大人になってから、父を反面教師にする部分がグッと増えたなと思う。 良くも悪くも父から受けた影響は計り知れない。 Posted by ブクログ この父ありて 娘たちの歳月 梯久美子 渡辺和子さんの話の印象が強い。ここまで愛して愛されたからこそ、晩年の感情に繋がったのだろう。あとは大人は親はきちんとしないといけないなと思った。とても印象に残った。書ける人は自分を救えるんだろうな。羨ましい。 Posted by ブクログ この父ありて 娘たちの歳月 梯久美子 「人はたまたま遭遇した時代に人生を左右されるのだ」 当たり前だけれど、人は誰も親はもちろんのこといつ生まれるか、自分のはじまりを選ぶことはできない。けれど、どんな環境においても、その父の娘として生まれてきたからには「そのように生きるしかなかった人間」がいたのだと、九人九様それぞれが悩み苦しみながらも...続きを読む必死に手を伸ばして生きる姿に心を揺さぶられた。特に心に残った萩原葉子さんと茨木のり子さんは作品も読んでみよう。 Posted by ブクログ この父ありて 娘たちの歳月 梯久美子 最初何の気なしに読み始めましたが、娘から見た父や、それぞれに濃い父娘関係に引き込まれて、一気に読んでしまいました。あとがきにもありましたが、書くことができるまでに長い歳月が必要で、書くことで徐々に父娘関係を俯瞰で見られ、書くことに苦しみつつも、真摯に家族と向き合い、一種のセラピーのようでもありまし...続きを読むた。 最初の渡辺和子さんと2・26事件で青年将校に殺害された父の場面から始まり、晩年、渡辺さんが加害者遺族と出会って、加害者遺族が自分以上に辛い年月を過ごして来たと分かり、ようやく恨みから開放されたという記述に、想像を超える人生のあり様を垣間見た気持ちがしました。 Posted by ブクログ この父ありて 娘たちの歳月 梯久美子 文学者の娘からの視点で父を見つめる。とてもいい作品である。どうやらこの程度の長さの文章の方がじっくり読める。 Posted by ブクログ 梯久美子のレビューをもっと見る