梯久美子の作品一覧
「梯久美子」の「昭和二十年夏、僕は兵士だった」「愛の顛末 恋と死と文学と」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「梯久美子」の「昭和二十年夏、僕は兵士だった」「愛の顛末 恋と死と文学と」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
島尾ミホさんの章だけでも読みたいな、と思って手に取って、結局夢中になって全部読んだ。
梯さんの文章は読者を引き込む力が強いと思う。
石垣りんさん、茨木のり子さんの詩は読んだことがないけれど、ぜひ読んでみたいと思った。
特に茨木のり子さんの、フィリピンで日本兵の遺骨が発見されたことに関する詩が胸に刺さった。
父親と良い関係を築けている人、むしろ関係が悪かったり、その関係性に後悔が残っていたり、さまざまだった。
わたしも幼少期は父からすごく溺愛されて、でも大人になってから、父を反面教師にする部分がグッと増えたなと思う。
良くも悪くも父から受けた影響は計り知れない。
Posted by ブクログ
最初何の気なしに読み始めましたが、娘から見た父や、それぞれに濃い父娘関係に引き込まれて、一気に読んでしまいました。あとがきにもありましたが、書くことができるまでに長い歳月が必要で、書くことで徐々に父娘関係を俯瞰で見られ、書くことに苦しみつつも、真摯に家族と向き合い、一種のセラピーのようでもありました。
最初の渡辺和子さんと2・26事件で青年将校に殺害された父の場面から始まり、晩年、渡辺さんが加害者遺族と出会って、加害者遺族が自分以上に辛い年月を過ごして来たと分かり、ようやく恨みから開放されたという記述に、想像を超える人生のあり様を垣間見た気持ちがしました。