梯久美子の作品一覧
「梯久美子」の「愛の顛末 恋と死と文学と」「硫黄島 栗林中将の最期」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
賢治の言葉は、だいたい現実を「そのまま」描写している、というのを他の本で知って衝撃を受けたことがある。この本では、賢治が何を見てどう書いたのかを、実際に樺太を訪れて丁寧に辿っていて、とてもありがたい。そして、私は賢治が選ぶ理系っぽい言葉づかい(語彙力がなくて表現できないけど伝われ)が好きなんだな、ということに気づいた。
この旅のなかで、賢治はことある毎に死んだ妹のトシを想っている。
トシは死んだ後どこへ行ったのか、天上へ辿り着いたのか、なぜ交信できないのか。
北へ向かう間に書いた詩は、そう問いかける陰鬱なもの。特に「春と修羅」に載っていない「宗谷挽歌」は、初めて読んだが、もう向こう側へいって