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Posted by ブクログ
今日は8月15日、終戦記念日である。ここ数日、梯久美子さんが書かれた太平洋戦争に関する本を3冊読んだ。もちろん、8月15日を意識して。
終戦は1945年なので、今年は75年目にあたる。
私自身はもちろん、直接に太平洋戦争を知っている訳ではない。終戦の時、父は16歳、母は10歳だったので、両親はある程度、実体験として戦争と戦後の混乱期を知っているはずではある。
3冊の本を読んで、改めて感じたのは、私たちは、というか、少なくとも私は、太平洋戦争について、きちんとした知識を持っていないな、ということ。
父親は、既に亡くなっているが、戦争の話をした記憶がない。母親は存命だが、同じく戦争の話をしたことはない。中学校や高校で歴史は勉強するが、近現代史って、ほとんど入試に出ないので、あまり真剣に勉強した記憶がない。
本書は、戦争体験のある5名の著名な方へのインタビューで構成されている。
その中で、建築家の池田武邦さんが、「なぜ無謀な戦争を避けられなかったのか。その理由は、日本人一人一人の中にあるはずです。辛くてもそれと向き合わないと、また同じことを繰り返すに違いありません。」、あるいは、「日本という共同体は、その共同体のために死んだ人々に対して、心から向き合い、弔うということをないがしろにしてきました。」と語られている。
本書の筆者である、梯久美子さんの創作の想いの一部はそういうところに、すなわち、太平洋戦争のある部分を記録しておくことに、あるのではないかと感じる。
Posted by ブクログ
「狂うひと」がとてもよかったので、梯久美子さんの未読の著作をさかのぼって読んでいこうと思い、まずこれを。
兵士として敗戦の日を迎え、戦後の人生を生き抜き、それぞれの世界で一流となった方たちへの聞き書き。戦時中の体験はどの方も壮絶で、つくづく軍隊というものの恐ろしさを痛感させられる。それだけでも充分本として成立しただろうが、戦後をどう生きたかということにも多く筆が割かれていて、そこがとても良かった。
当然ながら、置かれた状況は異なるし、戦後の歩みも違うわけだが、戦争で死んでいった人たちのことをずっと胸に抱いている点は共通している。生き残ったこと、自分が生きていることの意味を問い続けずにはいられない人生…。どれだけ多くの人がそうやって生きてきたのだろう。
どの人の話もそれぞれに重いが、金子兜太宗匠の「アベ政治を許さない」の背景にはこういう体験があったのかと、心に強く残った。
Posted by ブクログ
出版されたのが、7年前。私が読もうと思ったのは、文庫になってから。もっと早く読めばよかった。三國連太郎さん、水木しげるさんがご存命のうちに。だから、どうだってこともないんだけれど。
金子兜太さんも、大塚初重さんも、池田武邦さんもお元気でいらっしゃるのが素晴らしい。
それはそうなのだが、兵士として戦った方が、本当に少なくなってきた。
そして今の日本の進む方向。
生きた方の話を聞く、それが無理なら、書籍や映像になったものからしっかり知る。
そこからリアルに想像する。
それしかないような気がする。
国のために戦うことがとてもカッコいいと思ってやまない人たちは、こんな本も読まないんだろうな。
どうしたらいいんだ。
Posted by ブクログ
これまた、興味深かったです。
戦争を題材にしたフィクションはたくさん読んだけど、実際に体験した人の話はあまり読んだことなかったかも。
私の印象では、南方に送られると過酷なイメージ。
水木しげるさんは、ラバウルで腕を失う経験をしたのに、なんか飄々としてて、きっと思い出したくもないこともたくさんあるだろうに、こんな風に語れるなんてすごい。
「総員玉砕せよ!」を読もうと思いました。
とても驚いたのが三國連太郎さん。
完全に釣りバカのスーさんのイメージだったので、こんな波乱万丈な人生を送ったのかと本当に驚きました。
今年は戦後70年。
だんだんと、戦争をハッキリ覚えてる人が亡くなってしまうのは、しょうがないことなんだけど、やっぱり残念。
その話を読んだり聞いたりした私たちが、「戦争反対」と言い続けていかないとな、と思いました。
いやむしろ、私なんかよりもっと若い世代に読んで欲しい。
私は、小学校で「はだしのゲン」を見させられたり「ひろしまのピカ」を読まされたりして、「もうわかったよ~、戦争怖いよー」って植えつけられてきた。
今の子たちは学校でそういうのってない。
せいぜい、テレビで「火垂るの墓」をやったのを録画して、見るだけじゃないのかな。
だからこそ、知って欲しい。
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