ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
5pt
日本が当事国であった戦争を知る世代が少なくなるなか,忘れてはならない記録と記憶の継承を志す場があり,人がいる.戦争の時代を生きた人間を描くノンフィクションを多数ものしてきた作家が,各地の平和のための博物館を訪ね,そこで触れた土地の歴史と人びとの語りを伝える.未来への祈りをこめた,今と地続きの過去への旅.
ブラウザ試し読み
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
戦跡巡りの一助に。定番どころでなく、変わり種の戦争ミュージアムが多数紹介されていて興味深い。ただ戦争に関する施設を紹介するだけでなく、戦後の引き上げに纏わるミュージアムや間接的に戦争に関わる事を扱ったミュージアムもあり、一生に一度は行って見たいと感じた。 コラムとしてインターネット上の戦争アーカイブ...続きを読む紹介もあり、使える情報が多い。
audible23冊目。 旅先でよく、史跡や資料館等に出向きます。 まさに、この本のいう「戦争ミュージアム」です。 むしろ、戦争ミュージアム目的で旅先を選ぶこともあります。 年末年始に広島に行ったため、その前にこの本を読みました。 令和の時代にあっては、10代も70代も、戦争を知りません。 戦...続きを読む争ミュージアムでは、当事者の証言や膨大な資料を通して、人々の記憶を後世に伝えてくれます。 現地に赴くことで、本やホームページだけでは感じ取れないことを、土地の記憶が私たちに教えてくれます。 読んで良かったです。続編を是非、希望したいです。 この本に出てくる場所のうち5箇所ほど訪れたことがありますが、さらに学びが深まりました。 知らなかった場所もあるし、是非、実際に足を運んでみたいです。
日本には戦争にまつわる記念館・ミュージアムがある。しかし、戦争という負の歴史を記録と記憶の継承を取り組むミュージアムがある一方で、残念ながらアジア・太平洋戦争は大東和共栄圏の開放・産業発展のために正しかったとする記念館も含まれる。 本書は、戦争の時代を生きた人間を描くノンフィクションを多数残して...続きを読むきた梯(かけはし)久美子氏が、全国各地を行脚し、各地の平和のための博物館や資料館を訪ね、そこで触れた土地の歴史と人々の語りについて14施設の概要を伝える。安保3文書、南西諸島の軍事要塞化などきな臭い匂いが日本全体に充満していく中で、過去の歴史が今と地続きとなっている過去の旅へ誘う。紹介される1ヶ所目の記念館は、今年2024年2月に私自身が訪れ、元高校教師の山内正之さんにガイドして頂いた大久野島毒ガス資料館である。日中戦争で使用された毒ガスの加害の歴史を伝え、資料館発展させ、今もガイドを続ける山内正之さんらの粘り強い活動に敬意を表する。
日本各地の第二次大戦に関する資料館、記念館等を巡り、そのミュージアムの紹介と大戦当時の状況を取材したノンフィクション。 ひとつひとつの章は短いながらも、語られていることの内容の濃さは特筆。知らない施設が多かったが、全ての場所に行ってみたくなった。あとがきで筆者が「場所の持つ歴史性」という言葉を使って...続きを読むいたが、施設のある場所は展示内容の直接の場所ではなかったりするが、それでもなぜそこに施設がある理由が分かってくる。それを知るのも、この本の大事な部分。
戦争の時代を生きた人々の群像を描き出してきたノンフィクションの名手が、各地に残される戦争の記憶を紡ぐ記念館、博物館、美術館などを探訪する一冊。どの一章も読み応えがありますが、予科練平和記念館、戦没学生慰霊美術館、周南市回天記念館、原爆の図丸木美術館、長崎原爆資料館の旅の記録が圧巻。特攻隊、回天など、...続きを読む太平洋戦争の最中、この日本という国は、兵士を消耗品、それも極めて安価に見積もった消耗品として扱っていたことが改めてわかる。なぜだったのか?どういう精神状態だったのか? 戦争は人を殺すことだ、戦闘員も戦闘員以外も大量に。 世界が右傾化し、ウクライナ、ガザなどで戦火が絶えない今、油断すれば、また若者が命を失う悲劇が訪れかねない。重苦しさを残す一冊でした。
当事者が減少する中、やはりこういった戦争の記憶、記録を伝える資料館の存在は大切。 戦記の記録も大事だが、一作品でなく長く記憶を継承するミュージアムを訪れ、作家の印象の記録。下手な戦記より余程説得力がある。 日本人として、これらのミュージアムを訪れ自分のアタマで考えてみたいと思う。 変に彫像で残す...続きを読むより客観的な資料を閲覧するミュージアムは、歴史を後世が客観的に検証するためにも必要な施設であろう。
梯久美子さんの著書を読むのはこれで4冊目。『カタログハウス』2020年盛夏号から2024年初春号に連載された「シリーズ 戦争を忘れない」を補筆し書籍化した本書。亡き両親を含め、自分は戦争の時代を偶然生きながらえたと知る世代が、何よりも望んでいたことは平和。子どもの頃はなぜそんなに当たり前のことをわざ...続きを読むわざ願うのか?とさえ思っていたが、ひとの記憶は残さなければ消えてしまうのだ。私たちにできることは遺された記憶を次世代に繋ぐこと。本書はそのための素晴らしいガイドブック。
『戦争ミュージアム』を網羅しているのかと思っていたら、そうではなかった。あと『通販生活』という、読んだことないけど誌名から受ける印象から、この雑誌で連載していたということに驚いた。
私の趣味は博物館めぐりである。大抵は考古学博物館ではあるが、戦争・平和博物館も多くまわっている。わりとたくさんまわっていると思っていたけれども、此処に紹介された14の博物館のうち、行ったことのあるのはたった3博物館だった。ショックなのはそこではなくて、行ったことがあるのに、書いていることのほとんどを...続きを読む、私は初めて「気がついた」のである。 梯久美子(かけはしくみこ)さんは、私の尊敬する数少ないノンフィクション作家である。本書はミュージアムガイドではない。詳しいアクセスも入場料金も記載がない。ノンフィクションなのである。多くの遺物の中から、何を選びとって、どう記すか。それが作家の価値を決める。 長崎原爆資料館は、入ったはずなのに、おそらく時間がなくてあっという間に出たのだろう、100%覚えていなかった。 対馬丸記念館のことについては、昨年6月にガイドブックを取り上げてレビューした。遺された外間姉妹の2つのランドセルについて、私には全く記憶がなかった。別の疎開船にあった為に返ってきたランドセルを、母親は押し入れにしまい、33回忌が済むまで誰にも見せなかったという。沈没後も厳しい箝口令のために、親たちは長い間、子の生死を知ることも叶わず、霊を弔うこともできなかったという。「亡くなってなお、子供たちは国策の犠牲であり続けた」‥‥こういう視点は私にはなかった。 舞鶴引揚記念館は、2009年の夏に行った。紙が入手できない中、白樺の皮をはがし、空き缶で作ったペン先を使って書いた白樺日誌は一応見ていたが、いかに苦労して書いたか、どんなに奇跡的に持って帰れたか、については本書で初めて想いを馳せた。その他、初めて知った遺物多数。記念館裏手の丘にある展望台からは、復元された出迎えのための桟橋が見下ろすことができるとは初めて知った。 もちろん、ここで扱われなかった戦争ミュージアムも多い(広島平和祈念資料館さえない)。それは本書の瑕疵ではない。体験者や学芸員から聞き取りが出来れば真摯に聴くこと。一つの遺物から多くの物語を想像すること。戦争をもたらしたものへ怒り、犠牲になった人たちに寄り添うこと。そういう姿勢を培う本だと思う。
筆者の行動力に感心した。8月に平和を思うときに読むと良い。現地に行けばなお良いが、時間とお金との相談だ。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
戦争ミュージアム 記憶の回路をつなぐ
新刊情報をお知らせします。
梯久美子
フォロー機能について
「岩波新書」の最新刊一覧へ
「雑学・エンタメ」無料一覧へ
「雑学・エンタメ」ランキングの一覧へ
愛の顛末 恋と死と文学と
硫黄島 栗林中将の最期
カラー版 廃線紀行―もうひとつの鉄道旅
狂うひと―「死の棘」の妻・島尾ミホ―(新潮文庫)
この父ありて 娘たちの歳月
サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する
昭和二十年夏、女たちの戦争
昭和二十年夏、子供たちが見た戦争
「梯久美子」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲戦争ミュージアム 記憶の回路をつなぐ ページトップヘ