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Posted by ブクログ
ノンフィクション作家による、国内の戦争ミュージアム紹介本。
日経の春秋欄にて紹介されてこの本の存在を知り、手に取る。まさに良書。これは家に置いておきたいし、紹介されたところにも全て行ってみたい。
私は歴史が好きで戦跡巡りも好きだが、知らないところが多く、内容も驚かされることばかりだった。
特に沖縄戦については勉強してきたつもりだったが、八重山諸島の戦争マラリアの話はまるで知らなかった。米軍上陸しなかったのに、山間部に移住させられた民間人の半数以上がマラリアに罹患したという惨劇に改めて憤りを感じる。
各ミュージアムの見せ方の工夫にも言及してあり、理解が深く、またミュージアムへのリスペクトに溢れている。まなざしがあたたかい。
土地が伝える歴史がある。
モノが伝える歴史がある。
Posted by ブクログ
audible23冊目。
旅先でよく、史跡や資料館等に出向きます。
まさに、この本のいう「戦争ミュージアム」です。
むしろ、戦争ミュージアム目的で旅先を選ぶこともあります。
年末年始に広島に行ったため、その前にこの本を読みました。
令和の時代にあっては、10代も70代も、戦争を知りません。
戦争ミュージアムでは、当事者の証言や膨大な資料を通して、人々の記憶を後世に伝えてくれます。
現地に赴くことで、本やホームページだけでは感じ取れないことを、土地の記憶が私たちに教えてくれます。
読んで良かったです。続編を是非、希望したいです。
この本に出てくる場所のうち5箇所ほど訪れたことがありますが、さらに学びが深まりました。
知らなかった場所もあるし、是非、実際に足を運んでみたいです。
Posted by ブクログ
日本には戦争にまつわる記念館・ミュージアムがある。しかし、戦争という負の歴史を記録と記憶の継承を取り組むミュージアムがある一方で、残念ながらアジア・太平洋戦争は大東和共栄圏の開放・産業発展のために正しかったとする記念館も含まれる。
本書は、戦争の時代を生きた人間を描くノンフィクションを多数残してきた梯(かけはし)久美子氏が、全国各地を行脚し、各地の平和のための博物館や資料館を訪ね、そこで触れた土地の歴史と人々の語りについて14施設の概要を伝える。安保3文書、南西諸島の軍事要塞化などきな臭い匂いが日本全体に充満していく中で、過去の歴史が今と地続きとなっている過去の旅へ誘う。紹介される1ヶ所目の記念館は、今年2024年2月に私自身が訪れ、元高校教師の山内正之さんにガイドして頂いた大久野島毒ガス資料館である。日中戦争で使用された毒ガスの加害の歴史を伝え、資料館発展させ、今もガイドを続ける山内正之さんらの粘り強い活動に敬意を表する。
Posted by ブクログ
戦争の時代を生きた人々の群像を描き出してきたノンフィクションの名手が、各地に残される戦争の記憶を紡ぐ記念館、博物館、美術館などを探訪する一冊。どの一章も読み応えがありますが、予科練平和記念館、戦没学生慰霊美術館、周南市回天記念館、原爆の図丸木美術館、長崎原爆資料館の旅の記録が圧巻。特攻隊、回天など、太平洋戦争の最中、この日本という国は、兵士を消耗品、それも極めて安価に見積もった消耗品として扱っていたことが改めてわかる。なぜだったのか?どういう精神状態だったのか?
戦争は人を殺すことだ、戦闘員も戦闘員以外も大量に。
世界が右傾化し、ウクライナ、ガザなどで戦火が絶えない今、油断すれば、また若者が命を失う悲劇が訪れかねない。重苦しさを残す一冊でした。
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