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ぼくは満員電車で原爆を浴びた 11歳の少年が生きぬいたヒロシマ
伝えたい少年原爆体験記。11歳のヒロシマ。 広島に原爆が落とされたのは、1945年8月6日でした。11歳の米澤鐡志さんは、爆心から750メートルの電車内で母親と一緒に被爆します。母親は9月に亡くなり、母乳を飲んでいた1歳の妹は10月に亡くなります。 この本は、米澤少年の目で見た、8月6日その日のことと、その後何が起こったか、という記録です。 ブラウスが突然発火して、体が焼け始める女性、皮膚が布地のように垂れ下がって、幽霊のように見えた人たち、防火水槽に飛び込んで亡くなっている赤ちゃんを抱いた女性、川を流れていくたくさんの死体。 11歳の少年が見た光景を、読者も知ることになります。 「どんなにつらい記憶でも、知らないよりは知ったほうがいいと私は思います。本書は読むのも苦しい内容ですが、きっと未来のための知恵を与えてくれるでしょう」(京都大学原子炉実験所 小出裕章さんによる「はじめに」より)。 原爆や核についてお子さんと考えるとき、最適の1冊です。 -
山本覚馬
維新のリーダーというと西郷隆盛・高杉晋作・坂本龍馬など、勝者側ばかりが注目されてきた。しかし、敗れた会津藩にも明治維新に大きく貢献した人物がいた。新島八重の実兄、山本覚馬である。「諸外国の脅威の前に日本の独立が脅かされている折、薩摩だ長州だ会津だと、国内で相争っている場合ではない」と薩長との対立を回避すべく奔走。維新後は、会津藩とは相容れない関係にあったはずの長州藩の信任を得て、京都の近代化に大きく貢献し、新島襄とともに同志社大学創立にも関わる。藩の枠を超えた広い視点と卓越した先見で新国家のビジョンを描いた会津の「坂本龍馬」。激動の時代を生き抜いた覚馬の生涯から、もう一つの幕末維新史を描く。 -
敗戦日記(新装版)
“最後の文士”高見順が、第二次大戦初期から死の直前まで、秘かに書き続けた精緻な日記は、昭和史の一級資料たるのみならず、日記文学の最高峰の一つとなった。ここに収録されたのは昭和20年1月から12月までの記録で、自己をも押し流しながら破局へと突き進む空襲下の8月までと、すべて価値観が変わってしまった、連合軍の占領下にある年末までの日本の悲劇を、冷徹で仮借ない文学者の目をもって率直に活写した、ハイライトの部分である。 -
沖ノ鳥島爆破指令
経済水域問題に頭を悩ます政府。話題作りのため沖ノ鳥島移住を命じられた都庁職員一家が、日本最南端の島をめぐる攻防に巻き込まれ……陸自特殊部隊サイレント・コア大活躍の一巻読切! -
人間の條件
棉のような雪が静かに舞い降りる宵闇,1943年の満洲で梶と美千子の愛の物語がはじまる.植民地に生きる日本知識人の苦悶,良心と恐怖の葛藤,軍隊での暴力と屈辱,すべての愛と希望を濁流のように押し流す戦争……「魂の底揺れする迫力」と評された戦後文学の記念碑的傑作を敗戦60年を機に再び世に贈る. -
燃えよ剣
司馬遼太郎による国民的ベストセラー、映像化に合わせて待望の新装版刊行。 俺は今日から武士になる――。 佐幕派と倒幕派が対立する幕末の激動期。 武州多摩のバラガキだった土方歳三は、近藤勇、沖田総司らとともに、 幕府徴募の浪士組にまじって、京へ向かう。 京都守護職御預の名のもと、「新選組」を結成。 副長・土方は厳しい局中法度を定め、類のない苛烈な軍事集団を創り上げ、 池田屋事件などで、世にその名を轟かせていく――。 しかし、薩長同盟成立で、時流は一気に倒幕へ。 土方は最後まで激しく抵抗、夢と信念を貫き、江戸、会津、箱館へ向かう。 稀代の男の生涯を巧みな物語展開で描いた、傑作長編。 〈名著が一冊で読める、大変お得な決定版!〉 司馬さんによる「あとがき」、原田眞人監督による特別寄稿「そびえ立つ歴史的遺産『燃えよ剣』を映画化して」を収録。 ※本書は、一九九八年九月に刊行されたノベルス判の新装版です。 -
彗星夜襲隊 特攻拒否の異色集団
昭和二十年四月、沖縄が決戦場となり、陸海全軍特攻の嵐が吹き荒れる只中で、強固な信念のもとに正攻法を採り続けた日本海軍芙蓉部隊。夜襲戦法を発案した指導官美濃部少佐と隊員たちは、不利な戦況をいかに戦い抜いたのか―戦場を熟知する搭乗員と整備員たちが結集し、熾烈な沖縄戦に挑んだ最後の戦いを描く。 -
織田信忠
「『本能寺の変』で歴史は変わった」とはよく言われることだが、信長のみならず、信忠が死んだことも見据えて、そう言っている人は少ないだろう。本能寺の変が起こった時、信忠は26歳。武田攻め、雑賀討伐などで戦功を重ね、後継者としての力量と判断がようやく信長に認められ始めた矢先の出来事だった。戦場では決して死を恐れない勇将ながら、素顔はなんとかして父に認められようと悩みもがき、そして背伸びをしていた普通の青年。しかし著者は「あとがき」でこう記している。「信長が死んでも信忠が死なずに安土に戻り、軍勢を立て直して惟任光秀に向かったならば秀吉も豊臣姓を名乗らず、家康も神君などと崇められなかったのではないでしょうか。織田幕府は充分に開ける人材だったと思います」。本書は、天才・信長との葛藤、そして弟たちとの後継者争いに悩みながらも、たくましく成長していく信忠の生涯を描いた長編歴史小説である。 -
燃えよ剣
新選組副長、土方歳三を描いた司馬遼太郎の代表作が、ついに電子書籍で登場。無類の面白さが貴方を待ち受ける。これぞ小説だ! 不世出の小説家、司馬遼太郎さんには幕末に材を求めた作品がいくつもあります。そのなかで『竜馬がゆく』とともに特別な支持を集めてきたのがこの『燃えよ剣』。武州から出てきた土くさい田舎剣士、土方歳三。天然理心流四代目の剣豪、近藤勇と出会ったとき、歳三の人生、そして幕末史は回転し始める。近藤局長、土方副長の体制で本格始動した京都守護職配下の新選組。沖田総司、永倉新八、斎藤一ら凄腕の剣客が京都の街を震撼させる。池田屋事件などを経て、新選組とともに歳三の名もあがっていくが――。激動する時代のさなかで剣のみを信じ、史上類例を見ない強力な軍事組織をつくりあげた男の生涯を、練達の筆で熱く描きます。 -
謎の沈没船を追え!
三陸沖三〇〇キロ地点から、突如救難依頼が舞い込んだ。 航空自衛隊救難教育隊が駆けつけると、中国軍人数名が海の中で助けを求めている。 だが、奇妙なことに、全員数日間の記憶を失っていた。 彼らはいったい何をしようとしていたのか!? 調べを進めると、この海域には正体不明の―― 船体に赤い星が刻まれた不審船が沈んでいることが判明。 中露、更には米国が調査に乗り出すが、船に接近するのを最後に、通信が途絶えてしまう。 そこで、南沙から戻ったばかりの《サイレント・コア》部隊に調査の命が。 現場に乗り込んだ彼らが見た、驚くべき光景とは? 安田忠幸・挿絵入りのC★NOVELS版。 ※本編は中公文庫『封鎖海域 上』と同内容です。 -
竜馬がゆく
総発行部数2500万部超! 坂本竜馬の奇蹟の生涯を壮大なスケールで描く、司馬文学の金字塔、遂に電子化! 土佐の郷士の次男坊に生まれながら、ついには維新回天の立役者となった坂本竜馬の奇蹟の生涯を、激動期に生きた多数の青春群像とともに壮大なスケールで描きあげる。司馬遼太郎の永遠のベストセラーが半世紀の時を経て、電子版で新たによみがえる! 第1巻/生まれ落ちたときから背中一面に旋毛がはえていたため、豪気な父は、“千里の駿馬”になるかもしれないと、竜馬と名付けた。が、十二になっても寝小便する。近所の子から「坂本の寝小便ったれ」「坂本の泣き虫」 とからかわれ泣かされて帰ってくる。字を満足に覚えられず、寺子屋の師匠に見捨てられる。そんな竜馬は、十四歳の時に小栗流の道場に通いはじめてから、にわかに顔つきまで変わっていった。竜馬は強い――。幼年時代から、江戸での剣術修業、奥手だった青年時代、人斬り以蔵、桂小五郎との出会いなどを描くシリーズ第1作 -
ひめゆりの塔をめぐる人々の手記
太平洋戦争末期、日本国土で唯一戦場となった沖縄では二十数万の犠牲者を出した。特に悲惨だったのはひめゆり学徒の最後だった。引率教師であった著者が彼女たちの手記と自らの体験を綴った戦争の実録。※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。 -
日本のいちばん長い日(決定版) 運命の八月十五日
近代日本の“運命の一日”を描いた不朽の名作。太平洋戦争を終結させるべく、天皇の「聖断」に従い和平への努力を続ける首相鈴木貫太郎をはじめとする人々と、徹底抗戦を主張して蹶起せんとした青年将校たち──。玉音放送を敢行しようとする政府関係者に対して、陸軍の一部軍人は近衛連隊を率いて皇居に乱入した。そのあまりにも対照的な動きこそ、この一日の長さを象徴するものであった。玉音放送が流れた昭和二十年八月十五日正午に至る一昼夜に繰り広げられた二十四幕の人間ドラマ。 -
長宗我部盛親 大坂の陣に散った悲運の名将
「関ヶ原の無念、今こそはらす!」――。四国の覇者・長宗我部元親の四男、長宗我部盛親。長兄が戦死し二人の兄を差し置いて土佐二十二万石の跡継ぎとなった盛親は、父と共に朝鮮出兵などに参加、合戦の経験を積む。そんな中、父・元親が死去、翌年に関ヶ原の戦いがおこる。西軍に組することとなった盛親は、六千五百の軍勢を率いて出陣する。しかし前方に布陣した吉川勢の裏切りで、十分な戦闘を行うことなく敗走、さらに戦後処理によって、一介の浪人に貶められてしまう。ところが不遇をかこつ彼に、ひとりの密使がある要請を告げにくる。「東西手切れの場合、ぜひ大坂城に入城してもらいたい」。要請を受けた盛親のもとに次々と駆けつける土佐の旧臣たち。こうして多くの男たちの野望をのせて、戦国最後の戦いの幕があがるのだった。たった一度の敗戦ですべてを失った男が、己のプライドを賭けて大坂の陣に挑む歴史人物小説。文庫書き下ろし。 -
もろこしご飯といこみ豆腐 千光寺精進ごよみ
ここは江戸のはずれ、目黒の尼寺・千光寺。庵主をつとめる慈恵尼のもとには、今日も悩みを抱えた人々が集まってくる。 金物屋「田口」のあるじ夫婦が訪れ、もう4年以上も家に引きこもっている一人娘のとしを寺で預かってほしいという。数日後、いやいやながらやってきたとしだったが、寺で過ごすうちに、父母に見捨てられ、弟とともに寺で暮らす少女・さきと心を通わすようになる。そして、としはなぜ自分が外に出られなくなったかをさきに告白するのだが……。 野草の天ぷらや揚げだし豆腐のきのこあん、むかごご飯などなど……庵主・慈恵尼が野山の恵みを使って作るお寺の料理も心に沁みる! 書き下ろし時代小説、シリーズ第二作。 五十嵐佳子 山形県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒業。著書に『妻恋稲荷 煮売屋ごよみ』『金子と祐而 歌に生き愛に生き』、「結実の産婆みならい帖」シリーズ、「新川河岸ほろ酔いごよみ」シリーズ、「なんてん長屋」シリーズなど多数。 -
救国の君主 真・昭和天皇論
戦後80年の終わりを締めくくる1冊! 昭和天皇はどのようにして日本を救ったのか 本書は、「昭和天皇は立憲君主である」という大前提のもと、憲政史家・皇室史研究者・倉山満氏が全19巻・一万二千ページに及ぶ『昭和天皇実録』を読み解き、書き上げた一冊。 昭和天皇がどのように戦前・戦中を通して日本国のために熟慮し行動したかを、当時の政治家、軍人、官僚の人物像、思想、行動に加え、内閣や軍部の構造を、著者独自の視点と膨大な歴史史料の解析から時系列に沿って紐解いたものです。 昭和3年「張作霖爆殺事件」から昭和20年「大東亜戦争」終結、最後の御聖断まで、日本の動乱期における「昭和天皇」の偉業・功績そして苦悩を改めて明らかにしました。偏った認識の元に繰り広げられてきた東京裁判史観にトドメを刺す、いまこそ知ってほしい真の昭和天皇論です。戦後80年の最後を締めくくるにふさわしい必読の書です。 -
陸戦隊と暁部隊 ヒロシマの秘史を追う
1945年夏、広島県呉の山中で地雷を抱えて戦車に突き進む訓練に従う若者たち。海軍の「陸戦隊」として「本土決戦」に備えていたところ、原爆投下直後の広島へ救援に向かえと命じられる。一方、水上特攻艇マルレの要員を含む陸軍の船舶部隊「暁部隊」も同じく焦土の広島へ。しかし、彼らが被爆した証を立てるまでには長い年月が必要だった――。陸戦隊の元水兵を父に持つ著者。20年にわたって関係者たちの証言に耳を傾け、文献、手紙、ラジオ音源などを読み解いて、あの夏の名もなき兵たちを追う。 -
ふたりの祖国
言論で日本の軍部を牽引する徳富蘇峰と、 アメリカの地から日本に警鐘を鳴らし続ける朝河貫一。 直木賞作家が透徹した「史眼」で描くアジア・太平洋戦争――。 佐藤優氏、激賞!! 国家の悪に切り込んだ感動の書 1931年、満洲事変勃発――後に戦前、戦中最大の言論人と呼ばれた徳富蘇峰は、 東條英機ら軍部と結びつき皇国主義、軍国主義の世論形成に大きな影響力を与えていた。 イェール大学教授で歴史学者の朝河貫一は、アメリカで激化する反日世論に晒されながら、 日米融和を唱え、祖国の未来に警鐘を鳴らし続けていた。 日本は満州事変から、中国との戦争が泥沼化していきアメリカとの対立も深刻化していく。 蘇峰は日本で、朝河はアメリカから言論の力で祖国のために戦い続けるが、 日米開戦は避けられない状況へと陥っていく。 1941年12月、朝河はルーズベルト大統領から昭和天皇への親書を起草し、 開戦の回避、そして和平を目指すが……そこには予想だにもしない国家の罠が仕組まれていた。 はたして天皇を、祖国を守ることはできるのか。 国家存亡の危機から祖国を守るために戦った朝河貫一と徳富蘇峰――。 真の愛国者は誰だったのか。祖国の未来を開いたのは誰だったのか。 真逆の思想をもった「ふたり」から見える真の正義とは。 戦後80年を迎え今、透徹した「史眼」で 満州事変から日米開戦を描く渾身の歴史小説。 -
新蔵 月に吼える
『疾れ、新蔵』で時代ハードボイルドの魅力を見せてくれた「新蔵」シリーズ、最新刊。 これぞ、 エンタテイメント! 胸踊るシミタツの時代冒険小説! 故・北上次郎氏が「さすがはシミタツ、……たっぷり読ませて飽きさせない。 すてきなラストまで一気読みの傑作だ」 と賞賛した前作『疾れ、新蔵』の待望の続編! 北方謙三氏と柚月裕子氏が今回、賞賛の一文を寄せている。 北方謙三氏 「新蔵の貌が深く彫りこまれ、人の姿が立ちあがる。 そして新蔵が、いやシミタツが吠えるのだ。 底に漂うこの哀しみはなんなのだ。」 柚月裕子氏は「まさに究極のボディーガード。私も新蔵に護られたい」と語る。 そして、 「ハラハラするロードノベル、 ドキドキするスパイもの、 ワクワクするファンタジー、 すべてを詰め込んだすごい小説だ!」 「一気読み必至! 新蔵は最高のボディガードだ!」と絶賛。 【物語】 新蔵は、山中で、三、四歳の弟を背負った十歳の少女ゆふと出会った。 彼女は罠にかけた兎の皮を巧みに剥ぎ、見事にさばいて新蔵を驚かせた。 その後、ゆふは、大嵐を予見するなど、神秘的な力を開花させ始める。 新蔵は、比売巫女(ひめみこ)の能力を秘めているというゆふを、 宇佐神宮へ、送り届ける護衛を命じられた。 道中、次々に襲撃してくる謎の集団とはなにものか? そして、襲撃してきた集団をことごとく倒した後、 異国の血をひく大男の武芸者との対決が待っていた。 新蔵はゆふを無事に宇佐神宮に送り届けられるのか? -
「キノコ雲」の上と下の物語 孫たちの葛藤と軌跡
1945年8月の広島と長崎で被爆した「二重被爆者」山口彊(つとむ)氏の孫と、両方の地への原爆を投下した米爆撃機に搭乗していた軍人ジェイコブ・ビーザー氏の孫が出会ったとき、どんな対話が生まれるのか。広島と長崎の「キノコ雲」の上と下にいた二人の祖父たちから、80年の時を経た今、彼らの残したメモや日記、貴重な資料の数々から孫たちが当時を描き出し、10年以上にわたる交流と協働を記した異色のノンフィクション。朝日新聞デジタル掲載「孫たちの意外な友情 ヒバク80年、日米往復書簡」も収録。 -
さざなみの彼方
時は戦国。茶々(淀殿)は幼い頃、住んでいた城を信長に落とされた。父が自害に追いやられるも、生まれた時から共に育ってきた大野治長に守られ、逃げることができた。治長は茶々を一生守ると誓い、茶々も彼にそばに居てもらいたいと願う。その後、ふたりは柴田勝家の元に身を寄せたが、今度は秀吉に城を攻められ、茶々の母が自害する。そして二度目の落城を経験した茶々は、秀吉に側室になれと言われてしまい・・・・・・。二度の落城。許されぬ裏切り。家康の脅威。運命に翻弄されながらも、互いを思い合う茶々と大野治長の姿を描く、歴史恋愛小説! -
漆花ひとつ
変転する時代を生きのびろ! 平安末期、貴族の世から武士の世に時代が移ろうとする都を舞台に、権力者に翻弄されながらも懸命に生きる人々 の姿を描く。 二十二年前に討たれたはずの悪対馬守が二人舞い戻り、「我こそが本物」と衝突する表題作、内裏に勤める楽人が琵琶の達人を帝の師に迎えるため奔走する「鴻雁北」など至高の五編収録。 必死に足掻いて生き続けるのさ。この国の政がどうあろうともーー。 宮廷を覆う不穏な影。 猛き者たちの世へ時代が移ろう中で、滅びゆくものと、生き続けるもの。 歴史小説の一等星、澤田瞳子が描く至高の短編集。 -
草雲雀
ひとはひとりでは生きていけませぬ――。 愛する者のため剣を抜いた男の運命は!? りり、りり、りり…… 草雲雀は一晩中、恋の歌を唄う。 媛野藩の若き藩士、栗屋清吾は風采の上がらぬ三男坊だが、剣はめっぽう腕が立つ。 女中のみつと深い仲になり妻とするが、家長の長兄には認められていない。 そんなとき、道場仲間の山倉伊八郎から自分の用心棒になるよう頼まれる。 伊八郎は実父の後を継ぎ、藩の筆頭家老になるには清吾の剣の技が必要だという。 「子どもを持ちたい」というみつの願いに応えるために申し出を引き受けたものの、 伊八郎の出世を阻もうとする敵からの刺客が次々と襲い掛かり……。 解説・島内景二 単行本 2015年10月 実業之日本社刊 文庫 2018年12月 実業之日本社文庫刊 文庫 2024年12月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。 -
海神の子
明の海賊と日本人の間に生まれた少年は海へ――。 「国性爺合戦(こくせいやかっせん)」のモデル・鄭成功を描く 闘いと冒険の物語。 鎖国時代の平戸。孤独な少年・福松を迎えに来た母は、 台湾を根城にする大海賊の頭だった―― 明に渡った福松はやがて鄭成功となり、清と闘う道を選ぶ。 日本と中国の血を持つ男が台湾の民族的英雄に、 後に「国性爺合戦」主人公として江戸の人々を熱狂させる。 生きる場所を求め闘う魂を描く大スペクタクル長編! 解説=仲野徹 ※この電子書籍は2021年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
フランス戦艦入門 先進設計と異色の戦歴のすべて
革命の国が生んだ個性派主力艦ヒストリー。コンパクトな船体に四連装主砲塔を備え、30ノット超の快足を誇った高速戦艦群。母国降伏後、艦隊のプライドをかけた勇壮な戦いの物語! 前ド級戦艦クールベ級に始まり、超ド級戦艦ブルターニュ級、未成戦艦ノルマンディー級・リヨン級を経て、 軍縮条約下の先進技術艦ダンケルク級、世界最後の戦艦リシュリュー級まで、フランス近代戦艦の歴史をたどる。ラディカルな設計思想が生んだ個性的艦容と、連合国艦隊と砲火を交えた知られざる戦いの記録!〈挿画・菅野泰紀〉 -
記録 ミッドウェー海戦
1942年6月のミッドウェー海戦は、日本がアメリカに大敗を喫し、太平洋戦争の転換点となった海戦である。この海戦の取材は著者の予想を越えて、約7年に及ぶ壮大なプロジェクトとなった。日米双方の戦死者を調査し、戦闘経過を史料から跡付け、敗戦原因の定説であった「運命の5分間」に異を唱えることとなったのだ。本書は、ときにミッドウェー島へ赴き、日本側3056名、アメリカ側362名の戦死者の生年、所属階級、家族構成などをあらゆる手をつくして突き止め、手紙やインタビュー等を通じて戦死者とその家族の声を拾い上げた圧巻の記録である。「彼らかく生き、かく戦えり」。全名簿と統計を付した第一級の資料。 -
四万人の邦人を救った将軍 軍司令官根本博の深謀 新装版
停戦命令に抗してソ連軍を阻止し続けた戦略家の決断──陸軍きっての中国通で「昼行燈」とも「いくさの神様」とも評された男の波瀾の生涯を描く。 -
台湾侵攻
中国軍による南シナ海東沙島奇襲作戦に端を発した東シナ海の戦いは、主戦場を尖閣諸島魚釣島へと移し、激戦が繰り広げられた。土門康平率いる〈サイレント・コア〉部隊は台湾軍と共同作戦を取りながら、米軍の協力を得て、中国軍を島から撤退させることに成功する。その頃、成田空港に降り立った人民解放軍の秘密部隊が、ベトナム人技能実習生グループを装って、「超限戦」の作戦を開始。日本をブラックアウトさせた。中国の狙いは、日本同様ブラックアウトした台湾への侵攻。人民解放軍の大艦隊がついに台湾へと迫る。 【目次】 プロローグ 第一章 コンビニ 第二章 モーメント 第三章 東京タワー 第四章 大義名分 第五章 避難行動 第六章 最後通牒 第七章 軍神 第八章 ニイタカヤマノボレ エピローグ -
清六の戦争 ある従軍記者の軌跡
75年前、日米激戦のさなか、フィリピンの前線の洞窟で日本語の新聞が作り続けられていた。 死と隣り合わせの兵士たちがむさぼるように読んだ「神州毎日」。 その時、新聞は何を伝え、何を伝えなかったのか。自らも新聞記者となったその子孫が、 その足跡をたどる旅に出る―― ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください -
伊達の企て
独眼龍の野望。東北魂を見ろ! 陸奥・出羽(東北)連合軍を仕立て、日本全国を切り取ってやる! 一度目〈天正十八年(一五九〇)〉の夏は時間が足りなかった。二度目〈天正十八年(一五九〇)〉の冬に行った謀は失敗した。三度目〈慶長五年(一六〇〇)〉の正直。四度目〈慶長二十年(一六一五)〉の再挑戦は……。秀吉死後、関ヶ原前夜、政宗は家康に呼応し、山形の最上義光とともに会津の上杉謙信を攻め、上杉領の白石城を攻め落とした。しかし中央での東軍と西軍の争いは長期化するとみて、上杉と講和し、南の相馬、北の南部を攻める機会をうかがっていた。しかし、政宗の予想ははずれ、関ヶ原の戦いは一日で決してしまう。石田・徳川の思惑、上杉・最上との複雑な外交戦。秀吉、家康、時の政権を翻弄しながら、戦国の世をしたたかに生き抜いた伊達政宗の新たな人物像を巧緻な筆致で描く。書き下ろし歴史小説。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください -
超弩級空母 大和<小説版>
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本が誇る世界最大の戦艦大和が超大型空母として建造されたら、第二次世界大戦はどうなっていたかを追求した仮想戦記、いざ開幕! ※本作は小説ですが、漫画版も併売中。 パイロットを目指した宗方玲治は、能力を買われ帝国海軍軍令部作戦課に所属していた。だが、上司である第一航空艦隊航空甲参謀である源田実中佐が事故により死去。それに伴い後任に抜擢され、真珠湾攻撃の作戦を立案することになった。史実では日本の空母機動艦隊による圧勝だったが、宗方はなぜか戦艦中心の布陣で米国海軍と対峙する。果たして、勝負の行方は…!? そして、宗方の作戦の真意とは…!! <目次>小説版第1巻 プロローグ 1972~一つの最善 第1章 1940~日出る処の果てに 第2章 1940~戦いの序曲 第3章 1941~ウォー・プラン 第4章 1941~過去と未来の戦い 第5章 1941~開戦準備 第6章 1941~ア・ビッグ・ガン・エピック エピローグ 1942~レッド・スカイ・モーニング あとがき 初版:歴史群像新書(学習研究社)1996年 -
江戸っ子出世侍
花の吉原に派手な宴を愉しむ若造がいる。峰近香四郎を名乗るこの男、朝帰りでいかにも気楽な身分のようだが、その身は五百石の旗本家の侍であった。が、四男坊で部屋住の冷飯食い。剣術の腕は優れていながらも、将来への望みは途方もなく薄かった……。そんな香四郎に運が向いてくる。御家人ながら当主として入婿する話が舞い降りたのだ。しかも目付心得を拝命、武州葛飾郡への巡検という御役まで頂戴する。意気軒昂に旅立つ香四郎。ところが任地で大事件に巻き込まれる。果ては、生か死か──!?宿命を呪う香四郎であったが、江戸へ戻され、想像を絶する人物と対面することに!出世への道は続くのか。型破りの江戸っ子侍が剣を握り、自らの命運を斬り開いてゆく!! -
家康の養女 満天姫の戦い
「おなごはいくさの役には立たぬかもしれぬ。 だが、もっと大きな働きで陰の役割を担うこともできるのじゃ」(徳川家康) 関ケ原後、いまだ不穏な動きを見せる奥州。 家康の画策で津軽藩主・信枚に嫁いだ満天姫。 慣れない最果ての地での正室としての暮らし。 前夫である福島家の息子の存在。 襲い来る飢饉。 信枚への想い―― そして大切な人たちの死。 すべては江戸と津軽のために。 これは――女の関ヶ原! 「争うよりも、相手の真心を引き出し、いかようにして味方につけていくか。そこに思いをいたさねばならぬ。相手ではない。自らの生き方にかかわることじゃ」(満天姫) 波乱に満ちた家康の養女の生涯! 巻末には、直木賞候補でいま大注目の作家・永井紗耶子氏による特別解説を掲載! -
ウクライナ戦記 不肖・宮嶋 最後の戦場
現地での撮影写真、多数収録! 数々のスクープ写真で知られる報道カメラマンの不肖・宮嶋こと宮嶋茂樹さん。 2月24日にロシアによるウクライナ侵攻が始まり、日本メディアのほとんどが現地入りを躊躇していた3月5日、ポーランドから陸路でウクライナ入り。 3月12日にはロシア軍が13キロまで迫っていたキーウへ。以降4月17日に出国するまで、ブチャ、イルピンなど各地で取材を続ける。 5月中旬には再びウクライナへ。東部ハルキウを取材。 激戦地の取材から見えてきた「戦争の真実」とは? ※本書には、遺体を含む戦争のショッキングな写真が掲載されています。ご了承の上、御覧下さい。 -
昭和20年8月20日 日本人を守る最後の戦い 四万人の内蒙古引揚者を脱出させた軍旗なき兵団
邦人のタテとしてソ連の侵攻を阻止した、わずか一個旅団の戦争 敗戦を迎えてもなお、ソ連・外蒙軍から同胞を守るために、軍官民一体となって力を合わせた人々の真摯なる戦い。自身の安全を考えた人は少なく、多くの自己犠牲のうえに、日本人たちの奇跡の大脱出が始まった。 -
青天を衝け
大河ドラマ「青天を衝け」完全小説版、渋沢栄一の青春時代を描く第1巻いよいよ刊行! 「虐げられる身分のままでは終われない。俺は、武士になる!」 武蔵国血洗島村(現・埼玉県深谷市)、藍染めの原料となる藍玉作りと養蚕を営む富農の家に生まれた主人公・渋沢栄一は、頭の回転は早いが、大人や権力に物おじしない“やんちゃ坊主”に育つ。商才に長けた父の背中に学び、商売のおもしろさに目覚めていく栄一だったが、17歳の頃、人生を変える最初の事件が起こる――。 幕末から明治へ、時代に翻弄され挫折を繰り返しながらも、近代日本のあるべき姿を追い続けた渋沢栄一の、熱き青春の日々がここに始まる! -
東シナ海開戦
真綿で首を絞めるように香港の自由を奪った中国が、次に見据えるのは台湾だ。ある日、台湾領の東沙島が中国軍の奇襲を受ける。大艦隊が接近する中、台湾軍は必死の抵抗を続けることに……。そんな緊迫する台湾に偶然居合わせたのが《サイレント・コア》の魔女こと司馬光一佐。面倒を見ている娘のレストラン開店を祝っていたところ台湾、アメリカの関係者との秘密会談に引き込まれ、日本の軍事参加を迫られる。「尖閣を守りながらの二面作戦は無理!」とつっぱねるが、事態はますます予断を許さないものとなっていく。一方、中国へ一矢報いるため、凶悪な計画を携えた者たちも上海へ向かっていて……? 大石英司の新シリーズ、不穏にスタート!? -
荒海の槍騎兵
「恥を忍んで申し上げます。開戦日の延期はできないものでしょうか?」 「既にハワイ作戦に向けて動き始めている。今になっての中止は考えられぬ」 開戦劈頭の奇襲攻撃は根底から覆された―― 昭和一六年、日米関係の悪化により、戦争は避けられぬ情勢となりつつあった。すでに連合艦隊は開戦に備え、各地で動き出している。そのなかに、特異な巡洋艦の姿があった。防空巡洋艦「青葉」「加古」。主砲すべてを高角砲に換装し、空母機動部隊を航空攻撃から守るために改装された艦である。 だが、真珠湾の米主力艦隊に奇襲をかける空母機動部隊への参加を見送られ、マレー・シンガポール攻略を担当する艦隊に配属されてしまった。想定とは違う任務に戸惑う乗組員たち。南方作戦には防空巡洋艦の出番はないのではと落胆の思いを抱いたが……。 そこに陸海軍、いや日本中を動転させる驚愕の情報が飛び込んできた! 新シリーズ開幕! -
駆逐艦入門 水雷戦の花形徹底研究
日露戦争で絶大な威力をしめし、第一次大戦でその戦術が確立された駆逐艦―世界の烈強に衝撃をあたえた“特型”艦をはじめ、個艦優越にかけた日本海軍が造り上げた名駆逐艦のすべてを詳解するビジュアル決定版。酸素魚雷・次発装填装置・長十センチ砲など搭載兵器から各国代表艦も網羅。写真図版三百五十点。 -
幕末 暗殺!
定説は覆されるのか? 真犯人の驚きの動機とは? 幕末の江戸で、京で、多くの命が刺客によって闇に葬られた。暗殺――。彼らはなぜ殺されなければならなかったのか。血塗られた歴史の暗がりに、7人の作家が、想像力と推理と筆で光を当てる。実力派たちが江戸末期の政局の暗部に斬り込んだ、大好評オリジナル競作アンソロジー。 谷津矢車×桜田門外の変◆「竹とんぼの群青」 早見俊×塙忠宝暗殺◆「刺客 伊藤博文」 新美健×清河八郎暗殺◆「欺きの士道」 鈴木英治×佐久間象山暗殺◆「血腥き風」 誉田龍一×坂本龍馬暗殺◆「天が遣わせし男」 秋山香乃×油小路の変◆「裏切り者」 神家正成×孝明天皇毒殺◆「明治の石」 -
100%ムックシリーズ 完全ガイドシリーズ310 渋沢栄一完全ガイド
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 2021年の大河ドラマ『青天を衝け』の主人公 日本の資本主義の基礎を作った渋沢栄一のすべてがわかる! 本ムックでは、時代背景・出来事・関係人物・功績など 全方位から渋沢栄一を徹底解説します。 総力特集は「渋沢栄一の真実100」と題して、500もの企業の設立や経営に関与し、 日本の資本主義の礎を作った渋沢栄一の功績だけでなく、 「坂本龍馬が生きていたら最大のライバル!?」「西郷隆盛が渋沢に怒られた」 などの人となりや知られざるエピソードまでを網羅。 幕末の志士だった20代、実業家に転身した30代など、さまざまな顔がわかります。 また、特別企画として、渋沢栄一の考えや珠玉の名言をまとめた著書であり いまなおビジネスマンに読み継がれる『論語と算盤』を漫画で超訳解説。 幕末・明治・大正・昭和を生きた91年の生涯の偉業が一目でわかる 特製ピンナップ付きです。 -
三国志
後漢という時代は、ひとの美質のなかで、「孝心(親孝行)」を至上とした。 能力よりも徳を重視し、頭脳よりも心を尊重する国家がつくられた。 184年に始まった「黄巾の乱」により、王朝の礎が揺らぐ中、 後漢の理想を体現する名臣たちが輩出する。 大将軍の何進、 劉備の師である盧植、 曹操を支えた荀彧など7人を描く、宮城谷昌光の「三国志」シリーズ。 解説・湯川豊 目次 何進(かしん) 朱儁(しゅしゅん) 王允(おういん) 慮植(ろしょく) 孔融(こうゆう) 皇甫嵩(こうほすう) 荀彧(じゅんいく) ※この電子書籍は2018年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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