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大王が崩御し、皇位継承争いに名乗りを上げた穴穂部王子。豪族・物部氏の後押しで野望に燃える穴穂部王子だったが、有力視されるのは、蘇我氏が後押しする豊日王子だった。一方、祖国を離れていた装刀工人・長順のもとに突然、装刀の技術を取り入れた特注の鞍を作るよう命令が出る。次期大王の座は誰が勝ち取るのか、そして、この華やかな鞍は、誰の為に作られるのか。まったく繋がりのない二人は、いつしか運命の力で引き寄せられ、壮大な歴史の渦に巻き込まれていく……。
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Posted by ブクログ
国が蘇我と物部とで揺れ動いていた時代に生きた穴穂部の激情を鮮やかに描いていた。 個人的には宅部と仲が良くて嬉しい。藤ノ木古墳だ。 印象的だったのは渡来人の感情をとても細かく描写していたこと。
穴穂部皇子を主人公とした飛鳥時代小説。 著者の藤ノ木陵先生の名前は藤ノ木古墳を由来とされてるのでしょうけれども、それにふさわしいこだわりが見られる。創作だから史実と離れていても仕方ないよね、という逃げ・妥協がほとんど無い。 史書や研究書を読み込んで、全力で書き上げたことがわかる。古代史ヲタも納得の作...続きを読む品。
古代、穴穂部皇子を主人公にした小説は初めてでした。 蘇我、物部の争いあたりを描く作品は、基本的に蘇我視点、時々物部視点の作品が多く、 当事者の1人である穴穂部皇子が主人公というだけで、新鮮でした。 穴穂部は実直に、推古を愛していたような感じ…しかも推古もそうだったかも?な描写があったり。 甥にあた...続きを読むる厩戸皇子とのかかわりが描かれていたのも新鮮。 久々に面白い古代の小説!と思いました。
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