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Posted by ブクログ
岳飛伝は、翻訳だったってこともあって、岳飛の人物像はそれなりに分かったけど、とんでも物語ってところがイマイチだった。で、そのあとがきの中で触れられてたこっちを読むことに。内容は、カンセイチュウ・リョウコウギョク夫妻の息子であるカンゲンチョクを主人公に置きながら、その思考回路の中での岳飛とか両親とかの活躍が描かれるというもの。こっちは純粋に田中作品で、岳飛も実はワンマンだったがために反感を買いやすかったことも分かるし、金と宋の関係性とかも史実に則した内容で、同時代の理解には、先の岳飛伝よりよほど素晴らしかった。さて、このあと(っていっても文庫化はあと何年先か…)出てくる北方岳飛伝やいかに。
Posted by ブクログ
あの韓世忠の息子が主人公だから絶対面白いと思いつつ、
なんかチャンスを逃して今まで読んだ事のなかった小説。面白かったです!
韓世忠が無骨で素朴ででも熱い武将で、
梁紅玉のきっぷのよい姉御で、この夫婦のファンには嬉しい内容。
小説では既に韓世忠は亡くなっていたんですが、
それでも梁紅玉の回想に出てくる韓世忠は最高に男前で・・・!!
あ、もちろん息子の韓子温もばっちり男前で動き回ってくれて感動。
それと欽宗の最後の書かれ方も壮絶だったけど、
話の中でとっても重要な位置づけでよかったです。
それと忘れてならないのが著者も大好きな岳飛の存在。
既に「殺されて」いるのに圧倒的な存在感がどっしりありました。
南宋の重臣・沈昭遠らに対し、完顔雍が言い放った例の台詞がやっぱり好きです。
『「この度は本朝のために岳爺爺を殺していただき、まことにありがたく存ずる。かの御仁は兵を用いること神のごとく、『精忠岳飛』の軍機を見ただけでわが軍は馬首をめぐらすほどでござった。その岳爺爺が亡きいま、われらは二十年ぶりに安眠できます。それにしても貴国が友誼のためには忠勇無双の功臣すら殺してくださる国だとわかり、深い感銘を受けました」』
岳飛の尊敬名が岳爺爺ですね。
敵国から見てもこのころの宋は異常で、
そしてこんな皮肉すら言いたくなる状況だったのが・・・。
それにしても韓世忠はいい男だと思います。
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