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突然ですが皆様、尊敬する偉人はいますか?私はといえば真っ先に浮かぶのが上杉鷹山!かのジョン・F・ケネディ大統領も尊敬する日本人として挙げた凄い人です。
江戸時代、面子と体裁を何よりも重んじる武士の振る舞いが財政破綻を引き起こした米沢藩。主人公 治憲(後の鷹山)は傾いた財政を立て直すべく、改革に乗り出します。民の幸せのため、その一念で自ら率先して節約したり新たな産業に投資したり企画したりと、時代小説としても楽しめますがビジネスの教訓として見ても非常に面白い!見習うべきは人を思いやり、反対する人々に対しても誠心誠意で向き合うその姿勢でしょう。汚い妨害工作に遭いながらも、その人柄に惚れた人々の助けで改革が進んでいく様子は、涙無しには語れません。
優れたリーダーとは「この人のために働きたい」「この人は自分が支えてあげなければ」と思わせる仁徳を持つ人、という話を聞いたことがあります。それをここまで体現した人物もかなり珍しいのではないでしょうか。まさに老若男女を問わず、誰でも一度は読んで欲しい一冊!「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も。成らぬは人の、為さぬなりけり」…そんな言葉を残した名君の改革を是非ご覧ください。
Posted by ブクログ 2024年02月25日
多分新聞の書評でみて、購入した本だと思いますが、680ページの大作故、手つけていなかったが、読み出せばあっという間の内容でした。歴史物でもあり、ビジネス書でもある。倒産寸前の米沢藩を、養子として弱小藩から迎えられた若干17歳の鷹山(治憲)が改革していくというもの、節約を自らが率先して取り組んだり、士...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月09日
江戸時代、米沢藩(今の山形あたりにあった)の藩主で、財政難に苦しむ藩を大胆な改革により立て直した上杉鷹山の歴史小説。なせば成る なさねば成らぬ 何事も 成らぬは人の なさぬなりけり、という名言は広く知られているが、彼が実際に何を行ったかを知る人は少ない。
息子がいなかった米沢藩藩主のもとに九州から婿...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月27日
長年気になっていて、ようやく読むことができました。予想以上に感動的な歴史小説でした。
財政難で今でいえば倒産寸前の米沢藩に九州の小藩から養子に来て藩主となった治憲(のちの鷹山)。わずか17歳にして、トップダウンの倹約、殖産興業の施策を打ち始めます。彼の素晴らしさは、改革は幹部のためでなく、藩の民が...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月10日
600ページ超えと、文庫の中でも極厚ですが、最初から最後まで没頭して読み切りました!
組織の改革のリーダーとしての心得を学ぶことができました。この時代にこんな人がいたとは驚きです。
・まずは自分を変えること
・リーダーの考えを末端の藩士にまで届かせること
・農民に目標を持たせること
・藩士の立場で...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年12月29日
多少の脚色はあるだろうが鷹山の偉業の一端が理解できた。現在では理解に易い鷹山の考えではあるが、士農工商と序列関係がはっきりしてた当時、既得権益の固まりである士の反発がどれだけあったかと思うと鷹山の方針を貫く精神の強さが素晴らしいと感じた。
藩の窮地だからこそ、或いは他藩から来た鷹山だからこそできたの...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年10月07日
米沢藩を舞台に、その藩政改革と財政再建を主題にした小説!
やっぱり、Topがやると決めたことにも反乱分子は何時の時代でもいる。その反乱分子を、左遷(遠ざける)するだけで無く変えていかないと、本当の改革は実現しない。『愛』と『徳』を持って改革に取り組むからこそ成功の糸口があるのは、昔も今も変わらず大切...続きを読む
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