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  • 盗作(上)
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    3.3
    少女が描いた一枚の絵に日本中が震撼するが……。田舎町に暮らす平凡な女子高生の彩子は、ある晩、不思議な夢を見る。何かに突き動かされるように、夢の光景をキャンバスに描き上げた彼女。見る者すべてを魅了してしまうその絵は、やがて日本中に知れわたる。しかし、まったく同じ作品が、すでに存在していたことが明らかになり……。創作の根源を問う衝撃作。<上下巻> ◎「芸術の神様の存在を、なんだか信じたいような気持ちになった」<角田光代>
  • 東洲斎写楽
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    3.0
    江戸の人々を魅了する華麗な役者たちの世界の奥で、ひそかに毒の笑いを笑う謎の男。日本芸術史における最大の謎を秘めた絵師・写楽。寛政6年(1794年)から翌年にかけての10ヵ月のあいだに、役者絵など145点の版画を描き残して忽然と姿を消した写楽とは、実は誰であったのか? 演劇評論の俊英が、役者絵に描かれた歌舞伎を徹底的に検証。驚異的な発想と実証によって、まったく新しい観点から歴史の闇に光をあてる長編力作。消えた天才画家の正体に迫る衝撃の書!
  • 凶鳥の如き忌むもの
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    3.8
    空前絶後の人間消失。巫女が消える!見事な消失、ミステリー界騒然!! 瀬戸内海の鳥坏島、断崖絶壁の拝殿で行われる<鳥人の儀>とは何か? 刀城言耶シリーズ第二長編、待望の刊行。
  • 山魔の如き嗤うもの
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    4.1
    忌み山で続発する無気味な謎の現象、正体不明の山魔、奇っ怪な一軒家からの人間消失。刀城言耶に送られてきた原稿には、山村の風習初戸(はど)の“成人参り”で、恐るべき禁忌の地に迷い込んだ人物の怪異と恐怖の体験が綴られていた。「本格ミステリ・ベスト10」二〇〇九年版第一位に輝く「刀城言耶」シリーズ第四長編。(講談社文庫)
  • 水魑の如き沈むもの
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    4.0
    水神を祀る四つの村。奇怪な雨乞いの儀式。湖上の密室殺人。神男たちは次々と……奈良の山奥、波美地方の"水魑様"を祀る四つの村で、数年ぶりに風変わりな雨乞いの儀式が行われる。儀式の日、この地を訪れていた刀城言耶の眼前で起こる不可能犯罪。今、神男連続殺人の幕が切って落とされた。ホラーとミステリの見事な融合。シリーズ集大成と言える第10回本格ミステリ大賞に輝く第五長編。
  • 幽女の如き怨むもの
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    4.0
    十三歳で遊女となるべく売られた少女。"緋桜"と名付けられ、身を置いた世界は苦痛悲哀余りある生き地獄だった。戦前、戦中、戦後、三つの時代の謎の身投げの真相は"幽女"の仕業か、何者かの為せる業か。謎と怪異に満ちる地方の遊郭を舞台に、ミステリランキングを席巻した"刀城言耶"シリーズ第六長編、文庫降臨。
  • 東眺西望 歴史エッセイ
    値引きあり
    -
    寄せては返す歴史の波。営々とはてしのない悠久の流れ。古今東西人類万歳! 生ある地球を語り救う思想と人物! ――古今東西、人類は果てしない歴史の営みを継続してきた。秦の始皇帝陵のおびただしい兵馬俑、草原に展開する遊牧と定住のドラマ……。文明の波は全世界に寄せては返し、人間存在の重みを証明している。過去・現代・未来への流動と息づきを、地球規模で展望し、人の英知と歴史の知恵を模索する名エッセイ。
  • 逃亡くそたわけ
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    3.7
    「どうしようどうしよう夏が終わってしまう」軽い気持ちの自殺未遂がばれ、入院させられた「あたし」は、退屈な精神病院からの脱走を決意。名古屋出身の「なごやん」を誘い出し、彼のぼろぼろの車での逃亡が始まった。道中、幻聴に悩まされ、なごやんと衝突しながらも、車は福岡から、阿蘇、さらに南へ疾走する。(講談社文庫)
  • 戸隠伝説
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    4.3
    作家・水戸宗衛の助手・井上は、偶然にも、謎の美女・ユミと知り合う。彼女は、戸隠の神につながる家系の娘だった。ふたりは恋人同士になり、同時に、井上自身の感覚には奇妙なものが漂いはじめる。やがて彼は、信州に戻っているというユミからの誘いで、戸隠山へ出かけた。彼を待ちうけていたのは、古代の神々の激闘だった。壮大なる伝奇ロマンの名作!
  • 時迷宮 ヨコハマ居留地五十八番地
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    3.5
    開港後、急速に発展し西洋の雰囲気を醸し出す横浜居留地で、深川芭介は西洋骨董店「時韻堂」を営み、怪しいと思いつつ港で働くカンカン虫の貫太郎が持ち込む出所不明の品々を鑑定してあげていた。が、ある日、貫太郎が死んだ。その死に不審を抱く芭介は!? 行方不明の少女の怨念が事件解決へ導く!! 開港一五〇周年の横浜、その開港前後を舞台に、地元で生まれ育った著者が思いをこめて描いた意欲作!
  • 特別検査 金融アベンジャー
    値引きあり
    -
    ノンキャリが挑む! 復讐相手はメガバンク! ――大蔵官僚過剰接待事件の生け贄となり、清廉なノンキャリ官僚だった先輩が死を選んだ。7年後、自らも検査官のポストに就いた牟田は、省内エリートのMOF担やメガバンクを、「特別検査」で追い込んでいく。叩き上げの官吏が、金融界や国をも相手にして挑んだ、壮絶な復讐を描く、経済ミステリー。
  • 匿名芸術家
    値引きあり
    -
    1巻1,170円 (税込)
    大学の芸術学部で学ぶ作家志望の「私」と、二歳年下の画家志望の「彼」。書く訓練として「私」が何年も続けた「MH式カード」、二人が住む杉並界隈の風景、印象派の画家たちの群像……。創作をめぐる諸断片とともに織り上げられていく、夢を追う若者たちの名もなき時代……。自らの作家になるまでの日々を批評的に描いた、批評的半自叙伝。
  • 図書館の魔女 烏の伝言 (上)
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    4.0
    道案内の剛力たちに導かれ、山の尾根を行く逃避行の果てに、目指す港町に辿り着いたニザマ高級官僚の姫君と近衛兵の一行。しかし、休息の地と頼ったそこは、陰謀渦巻き、売国奴の跋扈する裏切り者の街と化していた。姫は廓に囚われ、兵士たちの多くは命を落とす……。喝采を浴びた前作に比肩する稀なる続篇。
  • 突破 BREAK
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    3.0
    もう抑え切れない、豪傑探偵、走る! 大蔵省の若き官僚・尾谷は、腐りきった官房長・村井の殺害を密かに計画していた。一方、全国各地で、遺体の指が切り落とされる殺人事件が連続して発生した。事件に関わり始めた豪傑探偵・大文字は、その気力と怪力を武器に核心に迫っていく。官僚殺害は止められるのか。息もつかせぬ痛快娯楽小説の決定版。(講談社文庫)
  • とにもかくにもごはん
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    4.1
    わかるよ、みんないろいろあるけどさ――。 ほら、あたたかいごはんを食べれば、きっと元気になれるはず! 子ども食堂を舞台に、市井の人々の生きづらさと希望を描く、読んで「美味しい」老若男女群像劇の傑作。 営業時間は午後5時から8時まで。 亡き夫との思い出をきっかけに松井波子が開いた「クロード子ども食堂」。 スタッフは、夫とうまくいかない近所の主婦や、就活のアピール目的の大学生。 お客さまは、デートに向かうお母さんに置いていかれる小学生や、娘と絶縁し孤独に暮らすおじいさん。 子どもも大人もお年寄りも、みんなまとめていらっしゃい! うまくて泣ける、心温まる絶品群像劇!
  • 殿、恐れながらブラックでござる
    値引きあり
    3.0
    武将の通信簿とも言える『名将言行録』で「脳筋で無学」と評される尼崎藩主・青山幸利(よしとし)。ワケアリ牢人・戸ノ内兵庫が、時代遅れでブラック気質な幸利をできる藩主にプロデュース! 譜代大名・藩と江戸幕府の危機に対処していく凄腕コンサル物語。 四代将軍・家綱の世。戸ノ内兵庫は御三家水戸筋の訳ありな出自のため、幼い頃に命を狙われ、祖父母を目の前で斬殺されたトラウマから、刀を抜かない・人を斬らない主義だ。江戸のさる寺に居候中の兵庫は、藩士が居つかない尼崎藩のため、江戸での人材確保と尼崎での人材育成に関わることになる。 「恐れながら申し上げます」と言いつつも、恐れ知らずの兵庫の助言で、幸利も藩士たちも徐々に変わっていく。 そんななか、由井正雪の遺志を継ぐ一派が、江戸幕府転覆を狙って大坂城乗っ取りを計画。兵庫はその仲間と疑われ、厩番に身分を落とす。落雷により大坂城天守閣が炎上した日、大坂城に駆けつけた幸利は、一派に命を狙われる……。
  • 殿、恐れながらリモートでござる
    値引きあり
    4.0
    病と称して江戸城に現れない毛利家2代目当主を引っ張り出せるのか。痛快! 凄腕コンサル時代劇第2幕。 本作の舞台は江戸。戦国の毛利元就からつながる長州藩2代目当主の毛利綱広は反骨心が強く、徳川家に仕える身でありながら、病と称して江戸城に行かないことがあった。大江戸コンサル、戸ノ内兵庫はどうやって綱広を引っ張り出すのか。
  • 殿の幽便配達 幻想郵便局短編集
    値引きあり
    3.4
    あの世とこの世の橋渡しを担う登天郵便局には死者が残して行く手紙や、 生者の書いた届けられない手紙がたどり着く。 そして亡くなった人も。 幽便配達の登天さんは、郵便局を訪ねてきた「殿」と配達に出かけることに。 ウイルスや熊から平安貴族まで転生をくり返している「殿」の意外な正体は? 〈文庫書下ろし〉
  • 主殿の税 田沼意次の経済改革
    値引きあり
    -
    財政再建にとりくんだ老中の「志」とは何か。意次の読みの深さと卓抜した行動力の秘密。通説をくつがえす歴史経済小説――十代将軍・徳川家治の、日光東照宮参詣費用20万両を、いかに捻出するか。この難事を克服した田沼意次は、次第に逼迫する幕府財政を立て直すため、新しい「事業」に着手する。だが意次の前には、反対勢力の厚い壁が……。賄賂の卸問屋といわれた田沼意次像を打ち破り、財政再建に懸けた老中の「志」を描く、歴史経済小説。
  • 賭博常習者
    値引きあり
    5.0
    「百万円を二百万円にするのはたやすい」 そう嘯いて他人様の懐に平気で手を突っ込み、 意表を突いたケントク買いで万馬券を掴み取る――。 ギャンブルの神様に魅入られた、“ろくでなし”の自伝的長編小説 「30年前の新人が、新人のまま現われた。 馬とデラシネの日々と、ギャンブルの陥穽と 黄昏の中に立つ影に、活路はあるのか。 この小説の放逸な人生の底にあるのは、書くという行為の業である。」 ――北方謙三 「破天荒なこの男の物語世界はくやしいほどにまばゆい。 映画の嘘を凌駕した凄味があるからだ。 こいつとは簡単につき合わないほうがいい。」 ――高橋伴明(映画監督)  ショウコから百万円を受け取り、(福島競馬場のメインレースの)3枠6番のソウルスピリッツの複勝に張った。 「見ていろ。6番の馬が三着にくれば金になる」  ショウコは府中の馬場をふりかえって戸惑う。 「どういうこと? 馬、走ってないじゃない」 「ここのレースじゃない」 (中略)  しばらくして東京競馬場の帯で束ねられた百万円が七束と、端数の三十万円を受け取る。JRAの手提げ紙袋にそれをしまってもらった。  ショウコはその場にへたり込んで紙袋に手を突っこみ、札束を数えながら、泣いた。 「なんで……なんでこんないい加減な男が簡単にお金を作れちゃうのよ……」 ――本文より
  • 飛べないカラス
    値引きあり
    4.0
    規格外の新主人公(ニューヒーロー)誕生! すべてを失った男に舞い込んだシンプルな「超難問」 「娘が幸せかどうか確かめてきてほしい」 1億円の行方と、謎の女と、仕掛けられた過去。 冒険は、この依頼から始まった。 俺の幸運は、不幸の始まり……の、はずだった。 元売れない俳優で元起業経営者。元犯罪被害者で元受刑者。 納得しようのない罪での服役を終えた加納健太郎への奇妙な依頼は、彼を運命の女(ファム・ファタール)へと導いた。 笑い、驚き、涙する。すべてが詰まった究極のエンターテインメント!
  • 留子さんの婚活
    値引きあり
    4.2
    40代の一人息子、秋之の結婚相手を探すため、親の婚活パーティにせっせと通う米倉留子。 50間近の一人娘、香奈枝に婿をと、やはりパーティに顔を出した川野幸三。 だが、ふたりにはそれぞれに秘密があった――。 現役看護師が鋭く世相をえぐる、変化球「婚活」小説!
  • ともだち刑
    値引きあり
    4.1
    中学のバレー部に、顧問教師の勧誘で入部してきた「あなた」に私は憧れ、一緒に帰宅できるともだちになれたことが嬉しかった。が、注目を浴びるほどにミスばかりを繰り返す私は、「笑ってんじゃねえよ! 」というあなたの言葉に凍りつく。痛みという実体を伴った怒りの向かう先を凝視する、渾身の長編小説。(講談社文庫)
  • ともにがんばりましょう
    値引きあり
    3.8
    グリコ森永事件の闇を描いた『罪の声』で大ブレイクの塩田武士が、新聞社を退職して書いた渾身の長編。舞台は新聞社の労働組合。「組合」ってなに?状態の主人公・武井涼は執行委員を押しつけられ、上方新聞労働組合の「七人の侍」と出会った――。仕事とは何か? 誰のため、何のためにはたらくのか? すべてのはたらく人たちへ、勇気を届ける傑作長編!
  • 友を選ばば柳生十兵衛
    値引きあり
    4.0
    三銃士の一人として勇名を馳せたダルタニャンに、盗賊団を追えとの新たな命が下った。フランスからイングランド、スコットランドと冒険する中、江戸から来た無敵の剣士が加勢する。二人は無二の親友となるが、日本人剣士は天海僧正の密命を帯びていた。その正体は――。日欧をまたぐ奇想天外な伝奇活劇!(講談社文庫)
  • 虎の牙
    値引きあり
    3.5
    武田信玄の父・信虎の謎の弟、勝沼信友。「山の民」として育てられたその男は、自らに流れる血の運命にのみ込まれていく。一方、罪を犯して流浪の末武田家に仕官した足軽大将の原虎胤は、その武勇から「鬼美濃」と恐れられ、外様ながら家中で重きをなしていく。乱国甲斐の統一を目指す武田信虎を挟んで、二人の男がある「呪」を背負いながら戦場を駆け巡る。最強武田のルーツを描く、女流ヒストリーテラーのデビュー長編、待望の文庫化。〔解説〕平山優。
  • 虎のたましい人魚の涙
    値引きあり
    4.1
    全国の書店員から熱烈な支持! 『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』の著者による、名エッセイ集。 時が過ぎ、変わっていくもの、変わらないもの。 さりげない日常の場面や心情を切り取る言葉が、読む人の心に響く23編。 「いまのわたしが、いまのわたしで、いまを書く。いまはこれから。」(本書より) 【文庫版あとがき収録】
  • 新装版 とらんぷ譚1 幻想博物館
    値引きあり
    4.3
    1~4巻330円 (税込)
    幻視者たちの見た夢……伝説の短編集、復刻! 反地上的な夢濃密な幻想、日常世界を超えた者が見るのは反地上的な夢。濃密な幻想で構築される、妖美なる博物館――日常的な人間世界を超え、あるいは離脱して、幻視者たちが存在する。彼らが視るものは、反地上的な夢、濃密な幻想である。それを蒐集して構築される、幻想博物館の妖美さ。著者が熱愛する短篇形式への供物として捧げた13の幻想譚は、手作りトランプのように、装飾にみち色鮮やかに語られる。連作とらんぷ譚1。
  • 被取締役新入社員
    値引きあり
    4.1
    ダメ男・鈴木信男はたまたま試験を受けた一流広告会社になぜか採用される。彼に与えられた使命は、他の社員の軽蔑を一身に浴び、社内ストレスの“はけ口”となること。表向きは新入社員、実は役員待遇の「被取締役(とりしまられやく)」。信男は天性のダメ人間ぶりを発揮し、「ひとりいじめられっこ政策」は成功を収めたかに見えたのが……。森山未來主演でドラマ化! 1403作品の頂点に選ばれた、ドラマ原作大賞受賞作。
  • 撮るあなたを撮るわたしを 自撮りとスクショの写真論
    値引きあり
    4.7
    1巻1,093円 (税込)
    気づけは猫の写真ばかり撮ってしまうのは、なぜ? 高性能化するスマホのカメラ、SNS、生成AIの登場。 まったく新しい視点を私たちに授け、 存在そのものも変化し続ける 「写真」とはそもそも何なのだろうか。
  • 敦煌の旅
    値引きあり
    -
    大らかなロマンを秘める敦煌千仏洞。その偉容を訪ね中国史の奥行きを探る。中国西域の歴史。大佛次郎賞受賞作――シルクロードの途上にあるまち、敦煌。かつて、天竺にむかって三蔵法師玄奘や法顕がたどり、ラクダの隊商が往来した西域のまち、敦煌。大らかなロマンと悠久の歴史を秘めて息づく莫高窟。念願かない、その地を訪れることのできた著者が、胸を燃やしその胸の炎の輝きを情熱こめて綴る旅行記。第3回大佛次郎賞受賞作。
  • 道化師の蝶
    値引きあり
    4.0
    無活用ラテン語で書かれた小説『猫の下で読むに限る』で道化師と名指された実業家のエイブラムス氏。その作者である友幸友幸は、エイブラムス氏の潤沢な資金と人員を投入した追跡をよそに転居を繰り返し、現地の言葉で書かれた原稿を残してゆく。幾重にも織り上げられた言語をめぐる物語。〈芥川賞受賞作〉
  • どうで死ぬ身の一踊り
    値引きあり
    3.7
    大正時代に極貧の生活を赤裸々に描いた長篇小説『根津權現裏』が賞賛されながら、無頼ゆえに非業の死を遂げた藤澤清造。その生き方に相通じるものを感じ、歿後弟子を名乗って全集刊行を心に誓いつつ、一緒に暮らす女に暴力を振るう男の、捨て身とひらき直りの日々。平成の世に突如現れた純粋無垢の私小説。
  • 毒婦四千年
    値引きあり
    4.0
    末喜(ばっき)、妲己(だっき)、褒ジ(ほうじ)、驪姫(りき)……。絶世の艶容、その性(さが)、残忍にして陰険。ケタはずれの中国後宮の毒婦、とりわけ武后――疑心暗鬼のままに幾千人を殺し、なお清々しい眸子と水々しさを保つ武后を、その眉をつくり化粧を施し続けた男の目を通して描く「皇后狂笑」。ほかに、西太后などを描いた7編を収録。ケタ外れのおもしろさ! 柴錬得意の中国物の世界。
  • 髑髏銭
    値引きあり
    -
    只見川渓谷に眠る謎の財宝――浮田城の浮田左近次は子孫のために財宝のありかを髑髏銭の組合せで知らせようとしたが何者かに殺される。孤独な剣士銭酸漿(ぜにほおずき)は亡父左近次の遺恨をはらそうと復讐鬼と化す。死闘の末に手にした髑髏銭が示す秘宝の謎とは何か。秘宝をめぐる幕府の実力者柳沢保明、駿河大納言忠長卿の末裔らの入り乱れての活劇に、悲恋の色模様も交えた伝奇小説の会心作!
  • ドッグレース
    値引きあり
    4.0
    矢能シリーズ史上最悪の状況に追い込まれた探偵・矢能。ピンチと興奮の渦に巻き込まれ、歯を食いしばりながら一気読み必死。鬱憤を吹き飛ばす極上の木内エンターテインメントに乗り遅れるな!!
  • どっこいショ
    値引きあり
    -
    戦争の傷痕がいまだに疼き、おどおどと人生を送っている父親と、そんな父親に反抗する戦争を知らぬ世代の息子。誤解と断絶から生まれる様々なトラブルを通して人間らしさの真実を追求した、ペーソスあふれる長篇小説。
  • 母子草 どぶ板文吾義侠伝
    値引きあり
    4.0
    ちょいと悪(ワル)だが、心は晴れよ。銭の話には食らいつく文吾の前に訳ありの女が。女と火遊びをした商家の旦那を威(おど)して小判をせしめ、駆け落ちした娘を連れ戻して手間賃を得る。普段は小間物商だが儲け話には食らいつく文吾は、同じ客を二度とらないという訳あり気な夜鷹の顔を見て息を呑んだ。ちょいと悪でも人情には厚い文吾が探り出したある"絆"とは? 手練が放つ書下ろし時代連作集。
  • 溝猫長屋 祠之怪
    値引きあり
    3.5
    猫まみれ長屋の奥にある祠に、毎朝お参りすることになった溝猫長屋の年長組、十二歳の忠次たち四人。そのお多恵の祠の力なのか、忠次たちは幽霊を感じることができるようになる。桶職人の倅、忠次は「見る」ことが、提灯屋の倅、新七は「嗅ぐ」ことが、油屋の倅、留吉は「聞く」ことができるようになった。将棋盤の職人の倅、銀太だけは何も変わらない。お多恵の祠は、はたして長屋の子供たちの守り神なのか、それとも!?
  • ドラゴンフライの空 ギニョールアイの城 【復☆電書】
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    4.2
    社内で追い詰められたOLと、自分は“幽霊じゃない”と言い張る変な幽霊との出逢い。奇妙な交際の先に待つものは?……「ドラゴンフライの空」。滑走路のど真ん中で串刺しになって突き立てられていた少年。それはまるで空に突然細長い槍のような岩が出現したとしか思えない状況であった。彼は何故、どのように殺されたのか?……「ギニョールアイの城」。ファンが再読を熱望した単行本未収録の短編2作品が電子書籍として登場!
  • それでも君が ドルチェ・ヴィスタ
    値引きあり
    4.0
    生まれ落ちたばかりのキンカンと、彼を見付けた少女リラ。料理の上手なヴィオラと、人懐こいピアニカに、双子の兄弟シンとバル。家(ホーム)に住む6人を含めても、世界中で31人の“小さくて大きな密室”。1つの悲劇が、このドルチェ・ヴィスタ(甘い景色)に潜む驚天動地の真実を暴き、世界の輪郭を変える!20周年特別書き下ろし作品!!
  • 左手をつないで ドルチェ・ヴィスタ
    値引きあり
    4.0
    31人だけが生きる世界(ユートピア)の謎に迫る第1弾『それでも君が』。金寛(きんかん)、芦柑(ろかん)、竹琉(たける)、ジャファ……彼らに起きた世にも残酷で温かな物語を描く第2弾『お伽話のように』。そして完結編『左手をつないで』。シリーズ全10話の短編が最後につながり、謎につつまれた“ドルチェ・ヴィスタ”シリーズ、その衝撃の全貌が明らかに。
  • 泥棒たちの昼休み
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    -
    刑務所内の木工場、45分しかない昼休み。8人の泥棒たちが、思い思いに自分の過去を語りだす。結婚詐欺、金庫破り、暴行致傷、ノミ行為……。その塀の中の懺悔の告白には、ドジあり、未練あり、なんとも可笑しく、ホロッとさせる哀愁がただよう。裏人生の泣き笑い、「罪と罰」の顛末、そして人生の機微がここにはある。数多くの名作を生み急逝した著者が、最後に遺した短篇小説集。
  • ドーン
    値引きあり
    4.1
    人類初の火星探査に成功し、一躍英雄(ヒーロー)となった宇宙飛行士・佐野明日人(さのあすと)。しかし、闇に葬られたはずの火星での“出来事”がアメリカ大統領選挙を揺るがすスキャンダルに。さまざまな矛盾をかかえて突き進む世界に「分人(デイヴイジユアル)」という概念を提唱し、人間の真の希望を問う感動長編。Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。(講談社文庫)
  • NIGHT HEAD 1
    値引きあり
    3.7
    1~7巻462~548円 (税込)
    サイコキネシスを持つ兄・直人とリーディング能力を持つ弟・直也は、超能力を研究する特殊施設で育てられていた。「普通の生活」を望んでいた二人は、施設を脱出することに成功するが、「外」の世界は、彼らが思い描いていたような「楽園」ではなかった……。鬼才・飯田譲治が放つ、サイキック・サスペンスの最高傑作! <全5巻>
  • 中大兄皇子伝 上
    値引きあり
    3.8
    若き皇子、革命に燃ゆ。ほとばしる情熱と欲望を見よ! ――吾(われ)の裡(うち)には、鬼が棲みついている! 新しい律令国家を建設するために必要なことは「革命」。それを邪魔する者は、心を鬼にして殺さなければならない、と、若き皇子は、蘇我入鹿の首に刀を突き刺した……。数々の禁忌を打ち破り、大化の改新の立役者となった中大兄皇子。その常人離れした野望を描いた歴史大作。<上下巻>
  • 長い終わりが始まる
    値引きあり
    3.6
    大学4年生になっても就職活動もせずマンドリンサークルで練習に打ち込む小笠原。彼女が演奏する音楽というものには常に終わりの予感が漂うけれど、大学のサークルという小さな輪の中では絶えず人間関係が堂々めぐりを繰り返し、合奏は永遠に終わらない。そんな青春の切ない痛みを描き出した傑作小説。(講談社文庫)
  • 長い失恋
    値引きあり
    3.0
    突然、ホテルのスイートルームに泊まることになった25歳の由加里。一人で過ごすには広すぎるけれど……(「広すぎた夜」)。75歳の笑子(しょうこ)が再会を願う相手とは(「横濱ブギ」)。妻子ある藤堂が密かに抱き続ける、むくわれない想い(「長い失恋」)。名だたるホテルを舞台に、欲望と哀切が交錯する10のラブストーリー。(講談社文庫)
  • 永い夜
    値引きあり
    3.0
    官能の行きつく果てに横たわる、生の荒廃。生を支えるはずの性の力があまりにも大きく、逆に生を破壊してしまう可能性を秘めている。性の極限には死が存在する――。愛欲の深淵を通して滅びの歌をうたいあげる、立原正秋作品集。「渚通り」「狂い花」「曠野」「双頭の蛇」「永い夜」の短篇5篇を収録。
  • 長靴をはいた犬 神性探偵・佐伯神一郎
    値引きあり
    3.0
    「犬男がやったんだ」劭疝犬神通り魔殺人事件で起訴された男は、法廷でそう呟いた。弁護人も無罪を主張。そして、その公判中に同じ手口の第2の殺人が……。太股の犬の噛み痕、長靴の足跡は、この街に澱む「犬神伝説」に関係があるのか? 『神曲法廷』で「地獄」をさ迷いホームレスとなった名探偵・佐伯が、再び神の声をきき、事件の謎に挑む!!
  • 長崎ロシア遊女館
    値引きあり
    -
    学問のためという一念で、妻の肉体を人体実験に供する町医者。未知の分野であった人体解剖の彩色図を、憑かれたように描く絵師。娼館設置をめぐり、ロシア人に遊女たちの性病検査を迫られ苦慮する長崎奉行所の役人。幕末から明治にかける近代日本黎明期の医学秘話五篇を収録。第十四回吉川英治文学賞受賞作品。
  • 長屋王横死事件
    値引きあり
    4.0
    奴(やっこ)の名は、大伴小虫。10歳のときから長屋王に仕えてきた。そして今、すべての真実を明かそう……。天武天皇の孫で、聖武天皇即位とともに左大臣となった長屋王は、729年に密告が原因で自害した。だが、藤原氏の陰謀とされるこの「長屋王の変」に、真の黒幕が存在した! 歴史の闇に迫る古代史ミステリー。
  • 泣きの銀次
    値引きあり
    3.8
    誰がお菊を殺したんでェ。最愛の妹の命を奪った下手人を追って、大店の若旦那の地位を捨てた、人呼んで「泣きの銀次」。若き岡っ引きは、物言わぬ死体の声を聞いて涙する。お侠(きゃん)な娘、お芳の健気な想いを背に受けて、めざす敵は果たして討てるのか? 鮮やかな筆が冴えわたる女流時代小説作家の人情捕物帳。(講談社文庫)
  • 鳴夜
    値引きあり
    3.7
    大晦日までの僅かな期間、日没とともに開き、日の出とともに閉まる、謎に包まれた市「細蟹の市」。手に入らないものはないといわれ、人々の欲望と幻想が妖しく交差する――。たった一人の市守り・サザによって守られ、永遠に続くと思われていたこの異形の市だったが、ある人物の来訪によって少しずつ破滅へと向かい始める……。
  • なぞの転校生
    値引きあり
    3.6
    岩田広一が通う中学に山沢典夫という転校生が入ってきた。典夫はギリシャ彫刻を思わせる美男子であるのに加え、成績優秀でスポーツも万能だったが、なぞめいた雰囲気を持っていた。ある日とんでもない事件を起こした典夫の秘密とは? 1970年代のNHK少年ドラマシリーズシリーズとして映像化され人気を博した眉村卓がおくるSFジュブナイルの傑作。(講談社文庫)
  • 懐かしいあなたへ
    値引きあり
    3.7
    妖しい人、時、空間。ちょっと不思議な物語!  ――時々、子供を連れて家出する妻の行き先は? しかも帰ってくるたびに子供が違っている、という、とんでもない妻の奇行を描いた「何処へ」。夜ごと、妻が眠っているあいだに、眼球が2メートル、全長が300メートルに巨大化する「大きな夫」など、不思議な物語が14編。日常にぽっかり開いた妖しい時空へようこそ!
  • 夏の流れ 正午なり
    値引きあり
    -
    裁く者と裁かれる者の錯綜した心理、市民生活と犯罪、不条理ともいうべき人間の生と死を、囚人の処刑執行日を目前に控えた看守たちの日常生活の中で捉え、硬質な筆致で描いた、芥川賞受賞作品「夏の流れ」、都会での生活に敗れ、帰郷してきた青年の、人間と性を追求した「正午なり」など、全4篇を収録。
  • 波
    値引きあり

    -
    憐れな境遇にある教え子・きぬ子と結婚した、小学校教師・見並行介は、妻の不貞、生まれた子に対する疑惑など、「永遠回帰」の波にも似た、生の悩みの繰返しに直面する。――ヒューマニズムと理想主義を貫いて生きる、真摯な人間像を追求した名作として、海外でも大きく評価される作品。
  • 波に座る男たち
    値引きあり
    4.0
    消滅寸前の昔気質のヤクザたちが、ふとしたことから手に入れた漁船で捕鯨を始める。超武闘派の環境団体ほか、障害も多く……。著者、初めての痛快冒険文学長編――男たちは海にくりだす。船はその名も任侠丸! 海、鯨、そして仲間たち、そして戦いが始まる! 小料理屋の主人・麓浩司は、借金のため、ヤクザ・大場会の料理人になることに。その大場会の台所も、火の車。任侠道にこだわりすぎの親分が、ある日、決断したのは、「日本の食文化の伝統を守る」稼業に乗り出すことだった。美女、伝説のスナイパーほか、多彩な登場人物が奏でる、ハートウォーミング&ユーモア冒険活劇。
  • なめらかな人
    値引きあり
    4.3
    1巻1,093円 (税込)
    たとえこの地球に散り散りに住むことになったとしても家族でいられるように、わたしたちは将来の約束をしない-ー群像の好評連載がついに単行本化。新進気鋭の美術家による清冽なエッセイ。 「実際のところ別に名前自体はどうでもいいとは思うが、必ずしも恋愛にもとづかない関係をときどき家族と名乗ることができたりする社会になったらいいのにな、とは心から思う。  けれど、わたしの中にある「家族」への固執は、おそらくもっと身勝手で、ままならない何かに紐づいている。自分の心と体が誰にも支配されることのない家を、安心して帰れることが約束された家を、わたしはこの手で作り直したかったのだと思う」(本文より) 目次 なめらかな人             ママと娘               骨が怖い               交差点                ビオランテ              カラオケ日和    ねじれたヌード            底意地の悪い             ドクメンタの夜            晋吾のスカート            肉を噛む             バッド・ゲームの向う側        見ない、見えない、見なくていい   身籠り                あの銅鑼が鳴る前に          石に歯                ぬいぐるみたちの沈黙         労働と蕩尽              マイホーム              続・マイホーム            白い塀                遥かなるゾーニング          秘密の融点              砂のプール              あとがき
  • 南海の風雲児・鄭成功
    値引きあり
    -
    明朝末期の海商を父に、そして日本人を母に持った鄭成功は、海上貿易の巨利を背景に、父を屈伏させた清朝と対決する。厦門を奪って拠点にし、また台湾を占拠していたオランダを追放して、台湾解放もなし遂げた。だが、彼の願った明朝の復活は、夢に終る。17世紀に活躍した、日中混血の海将の、波瀾に満ちた生涯を、日中双方の視点で描く傑作!
  • 何でもない話
    値引きあり
    3.2
    心臓の凍るような恐怖と、絶妙のユーモアを織りまぜた、10編の小説世界。なにげない平凡な日常生活のかげに、人知れぬ秘密を隠し持って生きねばならない人間という小さな存在……。あるテレビ・ディレクターの人生を描く表題作ほか、「姉の秘密」「爪のない男」「恐怖の窓」「猫」「気の弱い男」「知らぬが仏」などを収録。
  • にぎやかな天地(上)
    値引きあり
    4.0
    1~2巻440~484円 (税込)
    熟鮓、醤油、鰹節といった日本の伝統的な発酵食品を後世に残す豪華限定本を作ってほしい――。謎の老人松葉伊志郎から依頼を受けた船木聖司は、早速祖母の死とともに消えていた糠床を蘇らせる。その後、料理研究家の丸山澄男の協力で日本各地の職人を訪ねるうちに、微生物の精妙な営みに心惹かれていく。(講談社文庫)
  • 肉食の食客
    値引きあり
    -
    身寄りのない叔父を居候させる事になった、甥夫婦。幸せな家庭を蝕む叔父に、業を煮やした甥は、ある行動に出る……。という表題作をはじめ、子供の純粋な気持ちから生まれた犯意を描く「共犯の瞳」、絶体絶命のところを助けられた男が、命の恩人に驚くべきお返しをする「燃えつきた蝋燭(ろうそく)」など、初期発表の、粒ぞろいの傑作短編11編を収録。色と金に欲を出すと、人間は良心を失う!
  • 二次会のあと
    値引きあり
    2.5
    何かが、違う、奇妙な感覚。職場で、家庭で。現実なのか、白昼夢の錯覚か。サラリーマンの日常の中に、ふと忍びよる、さまざまな誘惑、罠、落し穴、倦怠、懐疑、私憤、公憤、義憤、憎悪、怨念、狂気、本性……。二次会のあとの倦怠を吹き飛ばすべく挑戦した風変わりなゲームの戦慄すべき結末を描く表題作など、異才が想像力豊かに描く、不思議な魅力にあふれた新感覚のサラリーマン・フィクション14編。サラリーマン生活の裏に潜む悪夢、誰でも一度は経験したことがありそうな日常の中の驚愕の真実!
  • 虹のつばさ
    値引きあり
    5.0
    侵略者から王国を救え! 超絶品・痛快冒険ロマン。空を制して王国を守れ! ――大空を制するものが、世界を制す……。時は、2つの世界大戦の狭間。「バルト海の真珠」と呼ばれた平和な楽園・メーアシャウム王国に、ナチスの魔の手が忍び寄る。美貌の王女・レティシア、夢見る飛行少年・ティム、謎の風来坊・ミッキィの3人は、それぞれの思いを胸に、敢然と立ち上がった! 愛と勇気が、国を救うのか!?
  • 二十四歳の憂鬱
    値引きあり
    -
    K商事の支店長で妻子ある青地を恋する滝沢みき子は、悪いこととは知りつつも、彼との逢瀬に溺れてゆく悦楽には勝てずにいる。一方、会社の若い同僚・三森は、みき子に思いを寄せ求婚を公表している。――ときに青地の身辺には、大きな転機が訪れてきた。人生の曲り角に立たされたみき子。同じことがひろ子、由利子にも……。若いOLの愛の苦悩、24歳の危険な年齢を描く傑作長編。
  • 尼僧とキューピッドの弓
    値引きあり
    3.8
    ドイツの田舎町に千年以上も前からある尼僧修道院を訪れた「わたし」は、家庭を離れて第二の人生を送る女性たちの、あまり禁欲的ではないらしい共同生活に興味が尽きない。そんな尼僧たちが噂するのは、わたしが滞在するのを許可してくれた尼僧院長の"駆け落ち"という事件だった――。紫式部文学賞受賞作。
  • 日曜日たち
    値引きあり
    3.9
    ありふれた「日曜日」。だが、5人の若者にとっては、特別な日曜日だった。都会の喧騒と鬱屈した毎日のなかで、疲れながら、もがきながらも生きていく男女の姿を描いた5つのストーリー。そしてそれぞれの過去をつなぐ不思議な小学生の兄弟。ふたりに秘められた真実とは。絡みあい交錯しあう、連作短編集の傑作。(講談社文庫)
  • 日輪の遺産 新装版
    値引きあり
    3.6
    帝国陸軍がマッカーサーより奪い、終戦直前に隠したという時価200兆円の財宝。それは敗戦を悟った阿南陸軍大臣が、祖国復興のために託した軍資金だった。 戦争は、日本人に何を残したのか。著者にしか書けない、魂を揺さぶる傑作歴史ミステリー!
  • 日蓮
    値引きあり
    -
    遠州・貫名郷の小領主・貫名重忠は、領地争いの訴訟に破れ、安房に流された。その地で生まれた重忠の子・善日丸は、正義感の強い少年だったが、他国者として近所の子供たちに挑発され、絶えずもめごとを起こしていた。彼の味方は、浜夕という少女だけだった。その浜夕が鎌倉の御家人に輿入れすることになった時、たったひとりの理解者を失った善日丸は、悄然の思いで清澄寺を訪ね、仏門に入る決意をした。そして鎌倉・比叡山・南部・高野山などで修業を重ね、32才で日蓮宗を開祖した。鎌倉の世に激しく波瀾の生涯を生きた人間・日蓮を、鮮やかに描いた巨匠の力作長篇。萬屋錦之介、松坂慶子らで映画化もされた名作。
  • ニッポニアニッポン
    値引きあり
    4.0
    1巻269円 (税込)
    21世紀の始まりを告げる、戦慄のテロ文学!地元を追い出され東京でひとり暮らしする17歳の少年・鴇谷春生(とうやはるお)は、日夜インターネットを渉猟し、トキに関する情報を集めていた。種の保存のために管理されるトキを解放することが自分の使命だと信じるようになった彼は、スタンガンと催涙スプレーを購入し、佐渡島を訪れることを決意するのだった。中学時代の同級生・本木桜への春生の思いと、地元を追い出される原因となった罪、明かされていく「ニッポニア・ニッポン問題の最終解決」の全貌……すべての妄執に囚われたまま、運命の時は近づいていく。 著者は、渋谷を舞台としたプルトニウムをめぐる攻防を刺激的に描いた『インディヴィジュアル・プロジェクション』で注目を集めた「J文学」の旗手。第125回芥川賞候補作となった本書は、国の天然記念物「トキ」をテーマに、日本という「国家」の抱える矛盾をあぶりだした中編小説だ。 17歳の鴇谷(とうや)春生は、自らの名に「鴇(とき)」の文字があることからトキへのシンパシーを感じている引きこもり少年。日本産のトキの絶滅が決定的であるにもかかわらず、中国産のトキによる保護増殖計画に嬉々とする「欺瞞」に違和感を抱いていた春生は、故郷を追われたことをきっかけに「トキの解放」を夢想しはじめる。その選択肢は「飼育、解放、密殺」のいずれか。「ニッポニア・ニッポン問題の最終解決」という自らが描いたシナリオを手に、スタンガン、手錠、催涙スプレーで武装した春生は、やがて佐渡トキ保護センターを目指す…。 「俺を一人にしたことを、この国の連中すべてに後悔させてやる」と決意する春生は、拠るべき場所もなく孤独にさいなまれながら生きる現代人の「いらだち」を増幅させた人物。現実と虚構との境界が崩れてしまった若者だ。本書がきわめてスリリングなのは、その虚構への扉が読み手にも開かれている点だ。春生が情報収集するサイトは、ほとんどが現実に存在する。「虚構」の象徴とされるインターネットが、本書では読み手と春生をリアルにつなぐ重要な接点となっている。読み手をたえず挑発し、いつしか作品世界へと巻き込んでしまう快作だ。(中島正敏)
  • やりたいことは二度寝だけ
    値引きあり
    3.7
    毎日アッパッパー姿で会社に行き、仕事の合間に1.5Lの紅茶を飲み、帰りは商店街をふらふら歩く。検索やノート集め、炭水化物、サッカーをこよなく愛し、からあげ王子に思いを馳せ……。日々のささやかでどうでもいい出来事を"マヌケ面白い"視点で綴る、超庶民派芥川賞作家による脱力系初エッセイ集。
  • 二分割幽霊綺譚
    値引きあり
    4.3
    おもしろいことをするのは、いつも男の子。だから私の話は、意地でも女の子がおもしろいことをするんです。――さあて、今回は、仮性半陰陽の主人公の「俺」、吸血鬼の美少女砂姫や、大食のもぐらの女王などが、空想の輪を飛びこえての大冒険。スリル満点の不思議なファンタジーをおとどけしまーす。
  • 日本橋本石町やさぐれ長屋
    値引きあり
    4.8
    日本橋本石町にある弥三郎店の住人は事情をかかえた人たちばかりだ。気になる相手ができたと思えば出戻りだったり、旦那が勤め先から帰ってこなかったり、あげくの果てには店立ての噂が持ち上がる! 日本橋本石町に弥三郎店と呼ばれる長屋があった。事情を抱えた住人ばかりが住んでいて――。 心温まる江戸人情を描いた連作集。 「時の鐘」 真面目一徹、そろそろ嫁をと周囲から勧められる鉄五郎。そんな鉄五郎に気になる相手が現れたのだが、若くして出戻ったおやすという莨屋の女だった。 「みそはぎ」 おすぎは、老いた母親の面倒をみている。ある日、勤め先の井筒屋に見慣れぬ男が来るようになった。 「青物茹でて、お魚焼いて」 おときの旦那は錺職人。次第に泊まり込みの日数が長くなり、しまいにはひと月にもなった。 「嫁が君」 おやすはずっと旦那が家にいるおひさのことが羨ましい。ある日、この旦那が寄せ場からきた人物だと噂になる。 「葺屋町の旦那」 おすがのかつての奉公先の倅が、弥三郎店にやってきた。どうやらこの倅、わけありのようで。 「店立て騒動」 弥三郎店が店立てに?! 住人は緊急事態にてんやわんやの大騒ぎ。どうにかこの事態をとめられないか。長屋の住人が一致団結して行ったことは。
  • ニライカナイの空で
    値引きあり
    4.2
    新一は12歳。父の破産で、東京からひとり九州の炭坑町に辿り着く。父の戦友野上源一郎に下手くそな丸坊主にされるが、息子の竹雄と心を通わせる。子どもでいられる最後の夏。自分たちでヨットを造り、玄界灘の無人島に行こう! どんなに心細い時でも少年はまっすぐ未来を見つめていた。(講談社文庫)
  • 庭の桜、隣の犬
    値引きあり
    3.4
    夫婦って、家族ってなんだろう? 愛でも嫉妬でもない、なにかもっと厄介なものをど真ん中に抱えて、私たちはどこへ向かうのだろう? 3LDK35年ローン、郊外のマンションに暮らす30代夫婦の生活を揺らす、さざ波のような出来事を通して、現代の家族のあてどない姿をリアルに描いた傑作長篇小説。
  • 人形たちの夜
    値引きあり
    4.8
    夜は、夢魔が目覚める時。夜に生をうけた人形たちは、人の世の原罪を、哀しみをまた憎悪を、その糧として生きているのであろうか。……日常の営為の底に潜むもう一つの世界を、人形たちとともに旅する時、季節の移ろいは、我々をより深い酩酊へ、迷宮へ、そして破局へと誘う。著者50年の苦い想いをもこめて描く、魔術の書。
  • 人間であることをやめるな
    値引きあり
    4.0
    202年1月12日に長逝された半藤一利さんが生涯の最後まで訴え続けたこと。それは「歴史に学べ」ということでした。本書は半藤さんがものした数多くの文章や講演から、そのエッセンスを集約したものです。 明治人のリアリズム、大正期の石橋湛山が示す理想のパワー、昭和天皇の懊悩、そして宮崎駿の投げかける問い。昭和史研究の第一人者が残した軽妙にみえて重い言葉です。
  • 忍者 枯葉塔九郎
    値引きあり
    -
    奇想天外、荒唐無稽を地でゆく、恐ろしいまでの面白さで、一世を風靡(ふうび)した「風太郎忍法帖」の傑作短編集。 幕府のお庭番の変装所・大丸屋の娘が、秘命をおびたお庭番に恋する「忍者枝垂(しだれ)七十郎」。斬られても、その刹那すぐに溶けあって肉体がつながる忍法を会得している男が、仕官志望の男に勝負を譲って、相手の妻を譲り受ける「忍者枯葉塔九郎」など。現在入手不能の、天下にその名を轟かせた異色作8編。
  • 人情馬鹿物語
    値引きあり
    5.0
    憧れの女性に着せたい一心で華麗な振抽を精魂こめて縫い上げた刺繍職人、自分のため店の金を横領した若者の釈放に奔走する遊女、逢瀬(おうせ)の翌日は必ず負ける力士の出世を願って身を引く芸者……ここに描かれるのは、私利を顧みず人間の情に生きた悲しく優しい「人情馬鹿」たちだ。美しい風俗と江戸っ子気質(かたぎ)が色濃く残る大正期の東京下町を舞台に、人生の達人が共感と愛惜の想いをこめて綴った名作12話。
  • 忍法甲州路
    値引きあり
    -
    「風太郎忍法帖」の中で、現在入手不可能の、驚天動地・抱腹絶倒の忍法で読者を魅了すること請け合いの、傑作短編集。古来伝わる睡魔をもって襲う忍者に対抗すべくあみだされた半睡浮遊剣、仮睡自在剣、夢界生動剣。そこに生じた思いもよらない陥穽を描く「忍法甲州路」のほか、忍法陰陽変を用いて男根女陰を交換する「転の忍法帖」、筑摩一族の忍びの活躍を描く「忍者六道銭」など収録。
  • 忍法相伝73
    値引きあり
    -
    安サラリーマン伊賀大馬が、トランクの中より探し出せし一巻の巻物、これぞ伊賀忍者の太祖、風忍斎が遺したる忍法相伝書である。大馬が早速、忍法「墨消し」を実験すれば、おお魔天の感応か、その鼻息を受け、あらゆる活字が消失するではないか! かくて、伊賀大馬は現代の忍者と化した。老残の硯学、松中半兵衛先生と肉体美女、鳥羽壺子嬢に支援されて忍法を発動すれば、「鳥の死声」は実力政治家をして「民衆から収奪する喜び」を天下に告白せしめ、「諸行無常」は男女の交りを索漠たる灰色の世界に墜し、セックス万能の時流を排す。辛辣にして軽妙、世人の意表を衝く珍騒動! まさに風太郎ワールド全開!
  • 抜討ち半九郎
    値引きあり
    4.0
    抜討ちの達人関根半九郎は、許嫁を犯した上役を斬り、破牢して盗賊の群に落ちた。拾った女お民を連れて、殺人と強盗の凄惨な日々。やがて、最後の大仕事に失敗し、奉行所の追手、血みどろの仲間割れ、敵(かたき)たちとの対決、とすべての結着をつける時が迫って――。苦い人生を急ぐ男を、鮮烈に描く傑作他6編を収録。
  • ぬけまいる
    値引きあり
    3.9
    一膳飯屋の娘・お以乃。御家人の妻・お志花。小間物屋の女主人・お蝶。若い頃は「馬喰町の猪鹿蝶」と呼ばれ、界隈で知らぬ者の無かった江戸娘三人組も早や三十路前。それぞれに事情と鬱屈を抱えた三人は、突如、仕事も家庭も放り出し、お伊勢詣りに繰り出した。てんやわんやの、まかて版東海道中膝栗毛!
  • ぬばたまの…
    値引きあり
    -
    ハードSFの旗手・眉村卓が、新分野に挑戦し、見事に書きあげた、異色の長編力作。晩秋の遊園地で、ふと迷いこんだ不気味な「ぬばたま」の世界……ドラマが展開するこの薄明の世界は、何を意味するのか? 突如あらわれる主人公の分身は、いったい何者なのだろうか? 不思議な魅力で読者に迫る力作。
  • ヌルハチ 朔北の将星
    値引きあり
    3.7
    清の初代皇帝、英雄・ヌルハチの生涯。 父と祖父を殺されたヌルハチは、復仇のために立ち上がった。 挙兵後、敵対勢力を次々と制圧し、全女真人の頂点に上り詰める。 それは強大な明との対決を意味していた。 圧倒的な大群に対し、ヌルハチの策はーー
  • 濡れた心/異郷の帆
    値引きあり
    4.0
    烈しく愛しあう典子と寿利。少女らの愛をあざ笑うかのように、重くのしかかる殺人事件、その裏には、いかなる悪魔的意思がひそんでいるのか? 澄明な美文で、清らかな同性愛をうたいあげ、第4回江戸川乱歩賞に輝いた『濡れた心』。長崎・出島を舞台に、幕末・日本の閉塞感をみごとにとらえた『異郷の帆』。誰もが認める、多岐川恭代表作ベスト長編2作。
  • 猫狩り族の長
    値引きあり
    4.1
    今まで虚構を描いてきた。 初めて本当に思っていることを書きました――麻枝准 *** 『CLANNAD』『Angel Beats!』『神様になった日』―― 話題作を作り出し続けるカリスマの内心が初めて明かされる処女小説、緊急刊行 *** 海辺で出会った彼女は、美しく饒舌で世界で誰よりも――死にたかった。 猫が戯れるのを眺めていた女子大生・時椿は、断崖絶壁に立つ女性に声をかける。 飛び降りようとする黒髪の美女・十郎丸は、多くのヒット曲を手がける作曲家だった。 彼女は予想に反して、雄弁で自信に満ちた口調で死にたい理由を語ってのける。 人生で初めて出会った才能豊かな人間が、堂々と死のうとしている事実に混乱する時椿。 なんとかその日は十郎丸を翻意させ、下宿に連れて帰ることとなる。 なぜか猫に嫌われる死にたい天才作曲家と、何も持たない大学生。 分かりあえない二人の、分かりあえなくもあたたかい6日間が、始まった。 麻枝 准の生きている世界はこんなにも苦しくて、理不尽なものだった――。 「泣ける」ことだけにこだわり創作してきた彼が純粋に書きたいものを初めて書いた処女文芸作品。
  • 猫とあほんだら
    値引きあり
    4.2
    突如として引っ越しをしようと思ってしまった。雨の降る日に物件を見に行くと玄関の庇の下に小さな2頭の子猫が震えていた。漸く見つけた家にまず自宅の4頭が引っ越し、それから試行錯誤の末に一冬かかって仕事場にいる6頭のための新住居が完成して、一つ屋根の下で暮らせるように。人気シリーズ第3弾。
  • 猫のあしあと
    値引きあり
    4.3
    ヘッケとココアが去った町田家に、また一頭、二頭とやって来た猫たち。目が合えば威嚇され、世話をすれば激怒され、平謝りの暮らしが始まった。決死の爪切り大作戦、ケージ移動のために考案したインド風ラジオ体操、「一平ちゃん」をかき込みながらの徹夜の看病。今日もまた生きていく、人間と猫の日々。(講談社文庫)
  • 猫のエルは
    値引きあり
    3.7
    数多くの猫たちと共に暮らし、作家の眼と深い愛情とで彼らを見つめ続けてきた町田康さんだからこそ書けた、五つの猫の物語。作中の愛すべきユニークな猫たちをヒグチユウコさんがイラストに描き起こした、猫を愛するすべての人に贈る珠玉の作品集。猫の眼で、世界はこんなふうに見えています。〈収録作品〉諧和会議/猫とねずみのともぐらし/ココア/猫のエルは/とりあえずこのままいこう(全5編) 数多くの猫たちと共に暮らし、作家の眼と深い愛情とで彼らを見つめ続けてきた町田康さんだからこそ書けた、五つの猫の物語。 作中の愛すべきユニークな猫たちをヒグチユウコさんがイラストに描き起こした、猫を愛するすべての人に贈る珠玉の作品集。 猫の眼で、世界はこんなふうに見えています。 〈収録作品〉 諧和会議 猫とねずみのともぐらし ココア 猫のエルは とりあえずこのままいこう (全5編)
  • 猫の舌に釘をうて
    値引きあり
    -
    最愛の女有紀子が、友人塚本の妻になるや私の塚本への殺意はおさえられなくなった。だが塚本を殺せば有紀子も不幸になる。そこで考えたのが代償殺人行為だ。行きつけの喫茶店の常連に塚本そっくりの男がいる。彼のコーヒーに“毒”を入れよう!! ところが展開は意外や意外。ミステリの難題一人三役に挑んだ傑作。
  • 猫間地獄のわらべ歌
    値引きあり
    3.7
    江戸の下屋敷におわす藩主の愛妾和泉ノ方(あいしょういずみのかた)。閉ざされた書物蔵で御広敷番(おひろしきばん)が絶命した。不祥事をおそれた和泉ノ方は“密室破り”を我らに命じる。一方、利権を握る銀山奉行の横暴に手を焼いている国許(くにもと)では、ぶきみなわらべ歌どおりに殺しが続くと囁かれ……!? 大胆不敵なミステリ時代小説、ここに誕生!<文庫書下ろし> (講談社文庫)
  • 捻れ家 古道具屋 皆塵堂
    値引きあり
    3.7
    若い筆職人の念次郎が飲み仲間の取引先の若旦那松助と夜、迷い込んだ大きな料理屋。広い宴席には誰の姿もなく、二階にあがると、なぜか真っ昼間の明るさだった。いったい、ここはどこなのか? いつなのか? そして松助も「煙のように」姿を消した。外に出た念次郎はさんざんさまよったあげく、深川の皆塵堂の大家の清左衛門に救われる。 松助の祖父の亀松は、明和の大火のときに、目黒の料理屋で飲んでいて火事に巻き込まれた。その後金貸しとして儲けるが、十八年後に姿を消し、死体で発見された。松助の父の松蔵は、それから十八年後にやはり突然姿を消し、やはり死体で発見されている。松助は、祖父と父の死について、叔父の継右衛門からくわしくは聞かされていなかった。そして今年は、父の松蔵が死んで、十八年後にあたる。松助は大丈夫なのか? 清左衛門から曰くものを扱う古道具屋皆塵堂を教えてもらった念次郎は、皆塵堂を拠点に、姿を消した松助を探しはじめる。 幽霊の見える太一郎も、さすがに時空がねじれていると、気配が読めず、今回は役立ちそうにない。 料理屋、二階建ての長屋、湯屋、大店など建物にまつわる因縁のある屋敷で繰り広げられる幽霊譚。 大江戸版ホーンテッド・マンションに、皆塵堂の面々は、どう立ち向かうのか?
  • ネタ元
    値引きあり
    3.6
    事件記者とそのネタ元。騙し合い、ときに共闘するその特別な関係が、日本の歴史を作り続けた。時代をえぐる著者渾身の短編集!
  • ねらわれた学園
    値引きあり
    3.6
    突如、阿倍野第六中学の生徒会長に立候補し、鮮やかに当選してみせた高見沢みちる。それまで目立たない存在だった彼女は、魅力的な微笑と不思議な力で学園を支配していく。美しい顔に覆い隠された彼女の正体と真の狙いとは? 1970~1980年代に大ブームを巻き起こし、幾度も映像化されてきた日本ジュブナイルSFの金字塔。
  • 狙われた羊
    値引きあり
    4.2
    カルト宗教は、心を奪い、カネを奪い、家族を壊す! カルト教団によるマインドコントロールの恐怖と、悪辣な集金システムを描いた名作フィクション、緊急文庫化! 最近は浮気調査ばかりしている探偵の牛島のもとに、奇妙な依頼が舞い込んできた。 「人さらいはやってもらえるんでしょうか?」 依頼人の息子は、突如連絡を絶ったのだという。どうやら、あやしげな団体に深入りしているらしい。 「厄介な仕事」と踏んだ牛島は当初依頼を断ったが、秘書の坂巻に説得されて調査を開始。すると、依頼人の息子は、近年様々な問題を起こしているカルト教団に入信していることが判明した――。 世間を騒がすカルト教団、そして家族を取り返すために戦う人々を描く!
  • 寝業師
    値引きあり
    -
    二流商社の平社員・村中陽吉は、会社の将来に対して痛烈なレポートを書いたがために、単身ニューヨークへ飛ぶ破目になった。支店を開設しろ、というのである。英語もろくにできない村中はセントラル・パークで途方にくれた。英語の勉強でも、と思って大衆小説をひろげていると、思いがけず隣りにすわった白人女性が声をかけた。50がらみのその女性は「うちへいらっしゃい、本が沢山あるわ」と誘った。村中はその誘いに応じたのだが、縁は異なもの、そこから彼は大変な見つけものをする。快人物の一代を描く標題作のほか4篇を集めた、さわやかな作品集。
  • 野川
    値引きあり
    3.8
    急逝した友人の一周忌近く、故人からの遺贈として届いた一枚の絵地図。友人が好んだ野川の散歩道を描いた絵の片隅で、大人が子供の手を引いていた。それは子を妊った娘の未来像か、東京大空襲の翌朝に母親と歩いた荒川土手の風景か――。はるか時空を往還し、生と死のエロスの根源に迫る、古井文学の到達点。

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