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十三歳で遊女となるべく売られた少女。"緋桜"と名付けられ、身を置いた世界は苦痛悲哀余りある生き地獄だった。戦前、戦中、戦後、三つの時代の謎の身投げの真相は"幽女"の仕業か、何者かの為せる業か。謎と怪異に満ちる地方の遊郭を舞台に、ミステリランキングを席巻した"刀城言耶"シリーズ第六長編、文庫降臨。
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Posted by ブクログ
遊郭に入り、花魁となる少女の日記に始まり、内容の多くが遊郭と、その遊郭を通した事件のことで書かれています。そこのパートも普通に興味深く面白く読め、最後にはすっきりする謎解きからのプラスアルファ。今のところ読んだ、刀城言耶シリーズで一番か二番に面白かった一作です。
戦前、戦中、戦後の三軒の遊郭で起こった三人の花魁『緋桜』が絡んだ三つの身投げ事件が三回も繰り返され、それは『幽女』という謎の怪異が為せる業なのか、という謎と怪異の融合が素晴らしく、また『緋桜』という源氏名の三人の花魁の数奇かつ過酷な運命を鮮明に描写されていて、遊郭という特殊な場所での物語という側面...続きを読むも面白かった。
さすが〜刀城言耶シリーズめちゃおもしろい!! しかしね…今回は…めちゃ重い……笑 でも!おもろい!! 舞台は男と女の愛憎渦巻く豪華爛漫な世界、 遊郭ッッッッ!うぇぇい!となるところだが、 今回は女性目線で遊郭の裏側の話になっていて 、、、、中々のヘビィな話でしたね…(T ^ T) 初めて花魁とい...続きを読むう仕事知り… 姐さん達からの陰湿ないじめ… 終わりなき借金地獄…などなど 前半はイゴール・ボブチャンチンの ロシアンフックを喰らう如き、(#)Д`;;) 中盤から話の展開がスピードアップし、 読む手は止まらない…不可解な身投げも止まらない!笑笑 そして後半、満を辞して刀城言耶登場!! そう、今回は後半から登場するんですけど いつ出るの?いつ出るの?と期待を膨らませただけに、 登場した瞬間に、一気にテンション上がる事、間違いなし!! そして圧巻の考察にはもう〜面白くてしゃーない!! 今回は700ページもある大変ボリューミーな作品 なのだが中だるみなく終始楽しめた! ミステリーを楽しめただけでは無く、 花魁という仕事を改めて知ることが出来て 良かった。…φ(..)メモメモ 怖さというよりも、悲しさが強かった。 でも面白いから、めちゃおすすめです!( •̀ᴗ•́ )و
身を売られた花魁の哀しい運命(T-T) さすが三津田作品。意外な真相、お見事です! 花魁は華やかな世界で接客をするお仕事。 13歳の少女には、憧れの世界だった。 緋桜という源氏名をもらい、花魁となった16歳の桜子は、過酷な現実に失望する。 正直、前半は読むのが辛かったです( ´•̥̥̥ω•...続きを読む̥̥̥`) 下働きは辛く、多額の借金に逃げ場がありません。 かと言って足抜けは重罪で、下手をすると追い借金を科されます。 戦前・戦中・戦後と、名前を変えて営業する遊郭で、『緋桜』という同じ源氏名を持った3人の遊女が絡む、怪死事件。 時代を跨ぎ、戦時の遊郭の様子がとても詳しくわかります。 特に遊郭内での遊女達の噂話や決まり事などは非常に興味深かった。 17時に全員で神棚にお参りをするのですが、神棚に飾ってある御神体が『木彫りされた細長い茸のようなもの』笑 遊女達が天気が良い時にお日様にお股を広げて寝る『お秘所の天から干し』。 これをしておくと、冬場でも風邪をひかないらしい。ホントかな…(・_・; 廓に現れる『幽女』の謎。 刀城言耶がきっちり解き明かしてくれます。 戦争前後の情勢に翻弄され、ミステリもまた時代を跨ぎ少しずつ真相が分かっていく話、大好きです! めちゃめちゃ面白いです!!(≧∇≦)
このシリーズは必ず購読しているのに、どうしてこれだけ見逃してしまっていたのか謎だが、一気に読み終えた。ほぼぶっ通しで6時間くらい。あぁ、やっぱりいい。記憶を消して初めから読み直したいくらい。同じシリーズの他の作品とは少し違ったホラーテイスト?味があった。こういったホラー系のものが苦手な人はこの作品か...続きを読むら読んだらすんなり読めるんじゃないかな、っと思った。全くおどろおどろしい感じや、いわゆるホラーものを読んでいる時のようなぞくぞくするような怖さは全然感じなかった。 まぁ、遊郭や遊女ものが好きなので、かなりはまった。
刀城言耶シリーズ第六長編。戦前、戦中、戦後の三つの時代の遊郭を舞台に、連続する遊女の身投げ事件。刀城言耶が導いた解釈は、幽女と化したものの怨みによるものだった。この作品は最後まで本物の幽女の正体が明らかにされず、それ故に恐ろしさが残った。
花魁テーマは大好き。 ミステリ絡まなくても楽しく読める。 多分、多くの人が犯人の見当はつくと思う。 そう考えさせないようにする描写が、少し無理があるような。
第一部と第二部から感じられる湿った厭な空気に背筋を寒くしつつ、第三部に衝撃を受けた。その分、第四部の謎解きは面白かったが、怪談めいた恐ろしさは感じられなかった。 ラストの怖さはあまりないものの、言耶でも説明しきれない怪異は依然として残っており、読後じわじわと恐怖を煽ってくるのはお約束。
「刀城言耶」シリーズ“長編”第六弾。 今回の舞台は遊郭。 「遊郭」というと、江戸時代の吉原が思い浮かびますが、本作では昭和初期ーー戦前・戦中・戦後と三つの時代にまたがって、〈桃苑〉という廓町にある遊女屋で起こった不可解な身投げ事件を巡るお話でございます。 第一部は、遊女・初代緋桜の日記(戦前〈金...続きを読む瓶梅楼〉) 第二部は、遊郭の女将・半藤優子の語り(戦中〈梅遊記楼〉) 第三部は、作家・佐古壮介の原稿(戦後〈梅園楼〉) ・・という、それぞれ異なった形式で構成されていて、いつものパターン(刀城言耶が直接現地で事件に巻き込まれる)とは毛色が異なる展開となっております。 (※因みに第四部は「刀城言耶の解釈」という言耶の推理パートとなっています) 屋号は時代ごとに変えているとはいえ、同じ妓楼で起こった身投げ事件の謎・・(しかもそれぞれ三度づづ、計九度の身投げという・・)、事故?自殺?他殺?はたまた“幽女”の呪いなのか・・? ふぅ・・どっぷりとのめり込んで読ませて頂きました。 特に第一部の、初代緋桜こと桜子の視点で綴られる、苦界の生活ぶりは、その過酷さと遊女たちの抱える事情の哀しさに、やるせない気持ちでいっぱいになりましたね。 とりわけ、月影さんが堕胎させられる場面は辛かったですし、桜子の父が娘に黙って廓に追借金をしていたことが判明したときは、“コラー!オトン!!娘を売るだけでは物足りず、追加で借金して娘の年季を延ばすなんて、マジであり得へんし(ꐦ°᷄д°᷅)!!”と、つい激オコしてしまいました(汗)。 そんな訳で物語の世界に没入しつつも、途中までは“今回は謎解き要素は薄めなのかな・・”と思いながら読んでいたのですが、第四部の言耶の推理パートでは、ちゃんとミステリとして楽しめたのでその辺も満足でございます。 結局“幽女”とは何だったのか、〈金瓶梅楼〉の女将や遣り手の“おばやん”がひた隠しにしていた事柄の真相は明確には解らないままでしたが、「追記」での“匂わせ”が、何とも言えない余韻を残した印象ですね。 ・・ということで、読み応えガッツリのホラー&ミステリin遊郭を堪能させて頂きました~。 さて、次は長編『碆霊の如き祀るもの』を読もうか、短編集『生霊の如き重るもの』にしようか、ワクワクしながら迷っております~。
昭和の遊郭をよく調べられたようで、細部まで考証の行き届いた世界観にどっぷり入り込める。怪異の存在は仄めかされるばかりでなかなか正体が見えてこないが、小野不由美の屍鬼的な薄気味悪さやじわじわ感が際立ち、かなり好み。言い換えれば怪異の存在なしでも読み進めるドラマの面白さがある。 今回は事件が単純な分謎解...続きを読むきパートも控えめで、いつもの二転三転する展開はないし、ちょっと強引な結論も多いのでそこはマイナス。第三部もやや蛇足に思える。 シリーズでは異色で外伝的だが十分な面白さ。これはこれでいい。
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