作品一覧

  • 文楽ナビ
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    文楽の本当の見方がわかります。 演劇評論の第一人者といっしょに、 文楽の代表的な演目を読み進めるうちに、 見どころ聞きどころが身につきます。 これから文楽の世界に触れてみたい人には最高の入門書として、 何度も文楽を見ている人には新たな発見への手引書として。 「人形は動かないときこそ大事」「浄瑠璃は全部わかろうとする必要はない」。 人形・三味線・浄瑠璃の三位一体で構成される文楽鑑賞の真髄を、演劇評論の大家がわかりやすく伝授。 「酒屋」「野崎村」「鮓屋」「俊寛」「道明寺」など16演目の見どころ、聞きどころを解説。 対話形式の展開で、すっと作品世界に入っていけます。
  • 東洲斎写楽
    3.0
    江戸の人々を魅了する華麗な役者たちの世界の奥で、ひそかに毒の笑いを笑う謎の男。日本芸術史における最大の謎を秘めた絵師・写楽。寛政6年(1794年)から翌年にかけての10ヵ月のあいだに、役者絵など145点の版画を描き残して忽然と姿を消した写楽とは、実は誰であったのか? 演劇評論の俊英が、役者絵に描かれた歌舞伎を徹底的に検証。驚異的な発想と実証によって、まったく新しい観点から歴史の闇に光をあてる長編力作。消えた天才画家の正体に迫る衝撃の書!
  • 勧進帳 ――日本人論の原像
    4.0
    1巻660円 (税込)
    一匹狼弁慶、官僚の典型富樫、落魄の貴公子義経。ホンネとタテマエの葛藤に生きる三人の男達。全十九段の分析を通して、日本人の原像を描いた名作の魅力を探る。
  • 歌舞伎の見方
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    「助六」「忠臣蔵」「寺子屋」「熊谷陣屋」など四〇余の演目を中心に、歌舞伎ならではの演出や見どころ、役者の魅力を紹介。演劇評論の第一人者の妙趣に富む文章で、より深い鑑賞へと誘う、至上の歌舞伎案内。 ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
  • 忠臣蔵 もう一つの歴史感覚
    -
    日本人の心の中に「大石内蔵助」という名は一つの男の理想像として刻み込まれている。しかし、このイメージは、実は歴史上の実像とは隔たりがある。それでは、「忠臣蔵」という共同幻想をつくったのは、本当はだれなのか。そして、この壮大なフィクションは、なぜこれほど日本人に愛され続け、『仮名手本忠臣蔵』はどのようにして歌舞伎最大の古典となったのか。明晰な構成と文体で鮮やかに描き出す、第一人者による意欲作。(講談社学術文庫)
  • 歌舞伎 型の魅力
    4.0
    「型の芸術」といわれる歌舞伎。鬘(かつら)、衣裳、台本、せりふほか、「型」は役を大きく変える。歌舞伎評論の泰斗が、型の成り立ちと変遷、役者ごとの演技を探求。歌舞伎鑑賞のコツは型にあり! ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
  • 能のドラマツルギー 友枝喜久夫仕舞百番日記
    -
    盲目の名人・友枝喜久夫の繊細な動きの数々に目をとめ、そこに込められた意味や能の本質を丁寧に解説。舞台上の小さな所作に秘められたドラマと、ひとりの名人の姿をリアルに描き出す、刺激的な能楽案内。
  • 女形とは 名女形 雀右衛門
    -
    なぜ男性が女性を演じるのか。その美しさはどこから来るのか? 名女形・中村雀右衛門の当たり芸を味わいながら、当代一流の劇評家が、歌舞伎における女形の役割と魅力を平易に読み解いていく。
  • 増補版 歌舞伎手帖
    -
    上演頻度の高い310作品を演目ごとに紹介。「物語」「みどころ」「芸談」など、項目別に解説していく。歌舞伎評論の第一人者ならではの丁寧な内容で、観劇前の予習用にも最適。歌舞伎好き必携の一冊!
  • 私の「歌舞伎座」ものがたり
    3.3
    歌舞伎座は平成22年春、建替えとなって、親しまれたあの建物が東銀座から消えることとなった。名残惜し歌舞伎の殿堂。5歳になった昭和16年から歌舞伎座に通いはじめて、六代目菊五郎、初代吉右衛門はもとより戦後再建された歌舞伎座58年間の舞台はことごとく見てきた。そんな劇評の第一人者が、魔ものが棲むという劇場でくり広げられる祝祭と、時代を築いた名優・人気役者たちの数々の名舞台をふりかえる。

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ユーザーレビュー

  • 勧進帳 ――日本人論の原像

    Posted by ブクログ

    勧進帳といえば歌舞伎好きの方には「またか」と言われるほどのものと聞いたけれど、だがその昭和以降に根付いてしまった大衆性故に見過ごし、忘れてしまっていた「義経と弁慶」、「弁慶と富樫」という関係を改めて考えなおすことができる良い一冊。もちろん純粋に筋書き、歌舞伎ばかりの側面にかぎらず、弁慶役者といわれた幸四郎についてはもちろん、生み出した7代目團十郎と彼を取り巻く環境や世相、そして現在の勧進帳についても鋭い目を向けている。無視の出来ない能の「安宅」「翁」、軍記物「義経記」、黒澤明「虎の尾を踏む男達」、ピエール・ブルジュアッドの「パスポート」も解説しながら「関を越えるもの」と「関を守るもの」の対立を

    0
    2012年08月07日
  • 歌舞伎 型の魅力

    Posted by ブクログ

    ・渡辺保「歌舞伎 型の魅力」(角川文庫)を 読んでゐる。読み終はつたわけではない。半分ほど読んだところである。それなのに書いてゐるのはなぜか。それは、この先、最後まで読んでも同じことであら うと見当がつくからである。さう、基本的な書き方がどこも同じやなもので、失礼を承知で敢へて言つてしまへば、この書はつまりは金太郎飴なのである。歌舞 伎の型を説明する時、誰々の型がどうこうで……この繰り返しが続く。最初の陣屋の熊谷に始まり、御殿の政岡、十種香の八重垣姫等々、歌舞伎の16人の登場 人物の型が説明される。これもまた失礼を承知で言つてしまへば、本書の内容はそれだけ、それだけの書なのである。歌舞伎の型と

    0
    2014年01月26日
  • 私の「歌舞伎座」ものがたり

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    歌舞伎座は平成二十二年春、建替えとなって、親しまれたあの建物が東銀座から消える。
    五歳になった昭和十六年から歌舞伎座に通いはじめて、六代目菊五郎、初代吉右衛門はもとより戦後再建された歌舞伎座五十八年間の舞台はことごとく見てきた。
    そんな劇評の第一人者が、魔ものが棲むという劇場でくり広げられる祝祭と、数々の名舞台をふりかえる。

    [ 目次 ]
    魔性の棲家
    改良座
    劇場の顔
    歌舞伎座再開場
    「源氏物語」と歌右衛門襲名
    吉右衛門の花道
    莟会の熱狂
    人間国宝の会
    二人の名女形
    「黄金の丘」〔ほか〕

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文

    0
    2011年06月07日
  • 勧進帳 ――日本人論の原像

    Posted by ブクログ

    歌舞伎評論の第一人者として知られる著者が、「勧進帳」の魅力について論じた本です。

    四代目市川海老蔵(七代目團十郎)が、能の「安宅」をもとに「勧進帳」を構想し、1840年に河原崎座ではじめての上演がなされるにいたるまでの経緯や、明治時代の九代目團十郎の死後、現代にいたるまで「勧進帳」が数多く上演されるようになったことなどが解説されています。

    つづいて著者は、「勧進帳」の作品そのものに立ち入って、その魅力についての考察をおこないます。とくに、「勧進帳」のもとになった能の「安宅」との比較を通して、中世的な無常観にもとづく「安宅」とは異なり、現世に生きる人間の情感がくっきりと示されているという指摘

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    2022年08月25日
  • 東洲斎写楽

    Posted by ブクログ

    歌舞伎の批評家として知られる著者が、東洲斎写楽の謎にいどんだ本です。

    著者は、従来の写楽研究が、写楽の作品を「絵を見る」という観点からのみおこなわれてきたと批判します。著者によれば、写楽の作品は美術品ではなく、役者の似顔絵と彼の出演した芝居の物語を表現しています。それゆえ、「写楽を読む」すなわち歌舞伎という演劇空間のなかでその人物がもっている個性や芸風などを作品のうちに読むことが、写楽の作品を鑑賞するさいには求められると著者は主張します。

    つづいて著者は、写楽の作品に登場する役者たちと彼らのおこなった上演との関係について検討をおこない、まずは写楽の正体が狂言作者の並木五瓶であったのではない

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    2022年08月22日

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