捻れ家 古道具屋 皆塵堂

捻れ家 古道具屋 皆塵堂

781円 (税込)

3pt

3.6

若い筆職人の念次郎が飲み仲間の取引先の若旦那松助と夜、迷い込んだ大きな料理屋。広い宴席には誰の姿もなく、二階にあがると、なぜか真っ昼間の明るさだった。いったい、ここはどこなのか? いつなのか? そして松助も「煙のように」姿を消した。外に出た念次郎はさんざんさまよったあげく、深川の皆塵堂の大家の清左衛門に救われる。
松助の祖父の亀松は、明和の大火のときに、目黒の料理屋で飲んでいて火事に巻き込まれた。その後金貸しとして儲けるが、十八年後に姿を消し、死体で発見された。松助の父の松蔵は、それから十八年後にやはり突然姿を消し、やはり死体で発見されている。松助は、祖父と父の死について、叔父の継右衛門からくわしくは聞かされていなかった。そして今年は、父の松蔵が死んで、十八年後にあたる。松助は大丈夫なのか?
清左衛門から曰くものを扱う古道具屋皆塵堂を教えてもらった念次郎は、皆塵堂を拠点に、姿を消した松助を探しはじめる。

幽霊の見える太一郎も、さすがに時空がねじれていると、気配が読めず、今回は役立ちそうにない。
料理屋、二階建ての長屋、湯屋、大店など建物にまつわる因縁のある屋敷で繰り広げられる幽霊譚。
大江戸版ホーンテッド・マンションに、皆塵堂の面々は、どう立ち向かうのか?

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捻れ家 古道具屋 皆塵堂 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    目覚めたら知らないところにいるって怖いねぇ。
    念次郎が巻き込まれた呪い、なんてことだろう。
    姿を消した松助は、いったいどこにいるのか。
    太一郎の力をもってしても見えないとは。
    ご隠居も伊平次も峰吉も、巳之助もあいかわらずで楽しい。
    しかし、峰吉、そんな才能もあったのか。計り知れないねぇ。
    次は、もっ

    0
    2024年05月12日

    Posted by ブクログ

    古道具屋皆塵堂シリーズ、12作目。

    前作のあとがきで、太一郎視点のストーリー作りが難しい点を作者が憂いておられましたが、今作はそれを踏まえて何とかストーリーを捻り出してくれた模様ww 太一郎のもはや万能ともいえる幽霊透視能力をもってしても、時空の捻れを越えることが出来ず、太一郎ひとりでの解決が難し

    0
    2025年04月01日

    Posted by ブクログ

    〈古道具屋皆塵堂〉シリーズ第12作。
    安定の面白さでテンポよく読めた。

    今回は、筆職人の念次郎が得意先の若旦那・松助と飲みに行った途中で奇妙な料理屋に迷い込んだところから始まる。
    まるで迷い家のように誰もおらず、時間も季節もめちゃくちゃなその料理屋で松助が姿を消す。途端に火事が起きたのか煙に巻かれ

    0
    2024年07月17日

    Posted by ブクログ

    おなじみの皆塵堂シリーズ。前作から新たに加わった新キャラお縫ちゃんが・・・と思ったら、でないのかよ。いかにもこれからでますよ感が満載だったから・・いやまあいいんだけど。
    今回は筆職人の念次郎と若旦那が奇妙な料亭に迷い込む。どうにか脱出できた念次郎だったが若旦那はその料亭にとらわれてしまった。おなじみ

    0
    2024年05月16日

    Posted by ブクログ

    最初の店が宮部みゆきの「黒武御神火御殿」を思い出した。
    太一郎の力がますますパワーアップしてして、昔の宜保愛子のよう(笑
    円九郎、なかなか好きになれず、登場人物たちの冷たい態度がまた面白い。
    今回は休み休み読んでしまったので、誰が誰だかイマイチ理解できずに終わってしまった。

    0
    2024年12月03日

    Posted by ブクログ

    シリーズ第十二弾。

    筆職人の念次郎は取引先〈松葉屋〉の若旦那・松助と飲み歩いているうちに、いつの間にか奇妙な料理屋に迷い込んでしまいます。
    二人がその不思議な料理屋をウロチョロしていると、まるで火事が起きたかのような煙に巻き込まれて、気を失ってしまう念次郎。
    目が覚めたら、念次郎は元の現実に戻って

    0
    2024年09月22日

    Posted by ブクログ

    毎回思うのだけど、最後の作者のあとがきが読者との距離が寄り間近になり親しみが増してしまう。
    相変らず作風に人それぞれの特徴が表れていて面白いです。

    今回は捻じれ家入った途端にどこに行く?
    読んでいて直ぐに迷子になり彷徨いました。
    今回は猫の鮪助の出演が少なかったのが惜しかったな。

    0
    2024年06月30日

    Posted by ブクログ

    表紙の絵に吊られて手にしたけど、この作品の前に10作以上シリーズが書かれているので、登場人物の関係性がよく分からない部分があって、今一ピンと来なかった。でも、何となく面白そうだ。

    0
    2024年04月25日

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