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Posted by ブクログ
やっぱ柄杓一本きりじゃ、伊勢まで行けないよねぇ…3人娘の伊勢道中はやかましくて楽しかった。
お以乃は一膳飯屋こいこいの娘。弟の貫太はおてるちゃんを女房に迎えるという。友達のお蝶がまた色恋沙汰でもめてやってくる。そこへお志花もやってきた。3人でお伊勢参りに行くことにする。
とりあえず川崎宿を目指すが、なにしろ出立が遅かった。お蝶は指の股に靴擦れができてじくじくする。川崎のお宿はいっぱいで、しけた宿屋に泊まらざるを得ない。3人は手形を持っていない。窓から夜桜が綺麗に見えた。
翌日、神奈川宿で買い物しすぎてお蝶は荷物いっぱい。女の子たちがお手伝いしましょうかと訊いてくる。巡礼だという。喜捨を弾んでやった。保土ヶ谷宿を目指す。すでに駕籠を頼む有様である。喜捨を弾んだ女の子たちと一緒になるが、お蝶は影でチョロいと嘲笑われていた。
小田原宿。保土ヶ谷宿で無一文のすってんてんになった3人は川越えの銭が払えない。地元のおばあさんの後をついて川をわたる。団子屋さんでお爺さんが倒れる。転んで骨折していた。お団子屋で3人はしばらくあんま業を営みながら路銀を稼ぐ。お団子屋さんも手伝う。
箱根では温泉に。さて女3人旅。どうやって関所を越えるか。教えてもらって偽造手形を作ってもらう。無事関所を抜ける。お以乃は長五郎と恋に落ちる。小間物屋が朝顔の品評会に行くことになり、その間店を任される。ずいぶん儲けて、高欄つきの台で大井川を渡る。
七里の渡しを越える。保土ヶ谷宿で3人を落としいれた女の子たちに復讐する。宇治につく。
Posted by ブクログ
若いころは「馬喰町の猪鹿蝶」と呼ばれ、ブイブイ言わせていた三人娘も、それぞれの人生や家庭に、鬱屈と閉塞感を感じる年齢になってきた。その三人がふとした思い付きと勢いから、伊勢参りに行くこととなり…
旅の醍醐味がいっぱいに詰まった小説です。旅先での様々な人との出会いは、クスリとさせることもあれば、しんみりとさせられるところも。だんご屋を営む老夫婦の家に居候したり、奥さんに尻を敷かれるご主人を叱咤したり、はたまたお金をだまし取られたり、危ない男との恋の予感があったり…
三人娘の個性の強さも読んでいて楽しく、旅先での様々な事件、出来事もどれも読ませます。それは三人娘以外のどの登場人物たちにも表情があり、個性があるからだと思います。
読んでいる自分も三人と一緒に旅に出ているような、そして自分も旅に出たくなるような、魅力あふれる小節だったと思います。
Posted by ブクログ
2015年9月23日
女3人のお伊勢まいりは抜けまいり。
幼馴染の3人は長所短所を知り尽くし、気のおけない仲間で、ずけずけものは言うけど、放っておいてほしいと察することもうまくやる。 みすずちゃんにしてやられたときの団子屋の切り回しや朝顔尽くしの小間物屋、博打で稼ぐきっぷの良さが痛快。みすずちゃんへの仕返しもすごく良い。
でも今思い返すと3匹のおっさんシリーズと似たところあるかも。
博打で稼ぐのは結構いろんな本に出てきてた。
おしかちゃんがまたあの家に戻るのか。ようやくできた恋人から離れていくおいのもせつない。元の鞘に戻ろうとも心持ちはかわってる。成長物語だね。
すごく面白くて好きな本です。
Posted by ブクログ
舞台は江戸。共に三十路(みそじ)を迎え、私生活で行き詰まりを感じていた幼馴染の女子三人が主人公。ある日、彼女たちは突如として日々の鬱屈を爆発させ、家族や仕事に何も告げず、着の身着のままで江戸を飛び出す。目指すは伊勢神宮。いわゆる「抜け参り」。金も計画もない行き当たりばったりの旅だが、東海道を西へ進む中で、さまざまなトラブルや出会いを経験する。彼女たちは笑い、怒り、食べ、泣きながら、「女としての自分」と「これからの生き方」を見つめ直していく。辿り着いた伊勢の町で迎えた結末は。。。最強の「女子旅」エンターテインメント作品。「アラサー女子の弾丸旅行」のような疾走感満載。三人の軽妙な掛け合いが最大の魅力で、思わず吹き出してしまうシーンも。作者得意の重厚な歴史作品を封印した軽快な筆致にさすがの直木賞作家。一気読み間違いなしの作品ですよ~。
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