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Posted by ブクログ 2021年09月05日
幻想文学の金字塔、中井英夫の、とらんぷ譚Ⅰである!
澁澤龍彦の解説と、建石修志の挿絵見たさに新装版を捜したが、現在ほとんど市場に出回っておらず、手に入れるのが大変だった。
実は自分はかつて同著者の代表作『虚無への供物』を読もうとして、途中で挫折した記憶があるのだが、『幻想博物館』から入れば良かっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年02月12日
読みながら久しぶりに鳥肌が立つ作品に出会えた。
おぞましさと妖艶さが同居していて、
現実なのか空想なのか分からないまま引き込まれてしまう短編集。
皆川博子のような耽美な雰囲気の作品もあれば、
ブラッドベリのようなブラックユーモア炸裂の作品もあり、好きな人にはたまらない世界観。
父が息子に当てた...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年12月31日
再読。52枚のトランプと2枚のジョーカーに模せられた幻想的な連作短編集です。さらに各スーツごとにひとつながりの大きな物語にもなっているというこだわり方で、質の高さといい構想の妙と言い、日本文学が生んだ短編集の白眉と言えると思います。
「幻想博物館」は第1集にあたりますが、個々の作品の質の高さは随一...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年07月17日
こんな美文で彼岸に達してしまった人達を書かれたら参らないわけにはいかない。本人にその意思が無くても、最後の最後まできちんとまとまっている磐石の幻想短編集。根への偏愛を書く「火星植物園」(若干乱歩風味)、今では定番となってしまったバスの乗客それぞれの心情「大望ある乗客」、忌まわしき三つの贈物「黒闇天女...続きを読む
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