新装版 とらんぷ譚3 人外境通信

新装版 とらんぷ譚3 人外境通信

660円 (税込)

3pt

3.9

秘められた宴、囁きの森――地上の一隅にたしかに存在する影の王国、すなわち人外境。そこへの扉は容易に開かれないし、かりに偶然、彼ら人外の宴にまぎれこんだとしても、人は気づかず通り去るのだ。これから著者が招待するのは、その秘められた宴……。イマージュに光沢と飾り付けを与え、短篇の至芸を示す作品集。連作とらんぷ譚3。
◎美しきイマージュ、まさに短篇の至芸! たちまち一篇を読みとおして、ボードレールのいう「時間の強迫」から逃れることができる。<出口裕弘「解説」より>

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とらんぷ譚 のシリーズ作品

1~4巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~4件目 / 4件
  • 新装版 とらんぷ譚1 幻想博物館
    660円 (税込)
    幻視者たちの見た夢……伝説の短編集、復刻! 反地上的な夢濃密な幻想、日常世界を超えた者が見るのは反地上的な夢。濃密な幻想で構築される、妖美なる博物館――日常的な人間世界を超え、あるいは離脱して、幻視者たちが存在する。彼らが視るものは、反地上的な夢、濃密な幻想である。それを蒐集して構築される、幻想博物館の妖美さ。著者が熱愛する短篇形式への供物として捧げた13の幻想譚は、手作りトランプのように、装飾にみち色鮮やかに語られる。連作とらんぷ譚1。
  • 新装版 とらんぷ譚2 悪夢の骨牌
    660円 (税込)
    泉鏡花文学賞に輝く鮮やかな言語魔術。精緻な構想による幻想の宇宙体――ゴシック風の豪奢な洋館のサロンで開かれる賀宴の出席者は、10人の客とサロンの女主人、そして令嬢・柚香。そこで語られるのは、現実と非現実をあざなう奇譚の数々。ことばの錬金術師として当代随一の著者が、鮮やかな言語魔術と精緻な構想を駆使、幻想の宇宙体を作る、連作とらんぷ譚2。泉鏡花文学賞受賞作。
  • 新装版 とらんぷ譚3 人外境通信
    660円 (税込)
    秘められた宴、囁きの森――地上の一隅にたしかに存在する影の王国、すなわち人外境。そこへの扉は容易に開かれないし、かりに偶然、彼ら人外の宴にまぎれこんだとしても、人は気づかず通り去るのだ。これから著者が招待するのは、その秘められた宴……。イマージュに光沢と飾り付けを与え、短篇の至芸を示す作品集。連作とらんぷ譚3。 ◎美しきイマージュ、まさに短篇の至芸! たちまち一篇を読みとおして、ボードレールのいう「時間の強迫」から逃れることができる。<出口裕弘「解説」より>
  • 新装版 とらんぷ譚4 真珠母の匣
    660円 (税込)
    妖美なる陰影を刻む宝石譚、連作完結篇。4部作54篇の賑わしい色彩――きらびやかな宝石の匣(はこ)。だが開けてみると、肝心の宝石は消えうせ、赤い絹布の窪みだけが残っている。この匣は、虚とか不在と名づけられるべき、天与の贈りものであろうか。戦争の傷をその後の人生に刻した三姉妹を美しい宝石箱の虚になぞらえ、妖美壮麗の小説世界を築く幻想文学の傑作。連作「とらんぷ譚」4。 ◎「時代が新しいいがたに人をはめこもうとする時、その型どおりにならない異形の者もまた、あらわれる」<鶴見俊輔「解説」より>

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

新装版 とらんぷ譚3 人外境通信 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    やや失速気味だが。
    「幻想博物館」同様、連関のない短編集。
    あちらよりもコント色が強い。
    しかし冒頭の「薔薇の縛め」は最高。
    オチは驚愕に近い。

    0
    2016年07月13日

    Posted by ブクログ

    再読。「とらんぷ譚」第3巻にあたる作品です。
    今までの2巻と同じで、各短編が独立していながら通して読むとひとつながりの物語になるような連作短編集の形をとっていますが、完成度や統一感と行った部分では前2巻にはやや劣るかもしれません。

    とは言え、「笑う椅子」のような傑作もあり、全体に漂う耽美性と病的な

    0
    2012年02月19日

    Posted by ブクログ

    ぼーっと毎夜少しずつ読んだが、この読み方をしたせいで時間軸があやふやになってしまった。大事な仕掛けを見落としたような。

    中井英夫は一気に読んでしまうのがよい。

    0
    2013年01月12日

    Posted by ブクログ

    うんうん。やっぱ短編の連作のほうがしっくりくるなぁ。
    暗黒な世界観はあいかわらず  いい!!

    ただ「幻想博物館」に比べると、完成度が今ひとつかも。

    0
    2010年04月28日

    Posted by ブクログ

    とらんぷ譚 三巻。

    前回は全体を通して一つの物語になってましたが、今回のは完全な短編。

    と思いきや少し何処かが繋がってたりなかったり。

    相変わらずの病的な、それでいて引き込まれる文章がとてもいい!

    0
    2015年09月09日

    Posted by ブクログ

    相変わらずぶっとんだ文章書いてますね。
    読むのには体力がいるので、まだ読破してません。
    とりあえず、世界観が異なる場所で話が綴られているので
    幻想博物館よりかは読みやすいかな。

    幻想博物館の悪夢の連鎖を読んだあと、これを読んでいるので
    ちょっと身構えてます。1話1話を読んでますが
    どうも読むのが進

    0
    2010年10月28日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・『人外(にんがい)境通信』
    ・単行本ながら、装丁も挿絵も美しい。
    ・巻頭と巻末に配された同じ文句に物語が収斂する。見事!
    ・主に、男と女の仄暗さ。
    ・「物」による語りのうまさ(→皆川博子に影響?)。
    ・最初の短篇「薔薇の縛め」が一番好み。

    0
    2010年12月23日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人外(にんがい)。
    それは私である。


    幻想文学の金字塔的存在、中井英夫『とらんぷ譚』の三巻目である。ハートのこの巻は、『人外境通信』と命名されているが、これは江戸川乱歩の長編小説、『孤島の鬼』の中の「人外境便り」の章へのオマージュなのだろうか、とまず考えてしまう(実際、創元推理文庫版の『孤島の

    0
    2021年12月16日

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