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反=近代文学史
人間中心主義に抗う谷崎、乱歩、足穂、三島、澁澤らの作品を手掛かりに、「反近代」という視点で近代文学の再読に迫る。 既製文学史にアンチテーゼを掲げる文芸評論。 -
反劇的人間
つねに前衛的な表現を追求する安部氏と、日本文学研究の第一人者キーン氏が、小説・劇・音楽などを論じて現代文化の本質に迫る、示唆に満ちた対談。 -
「般若心経」を読む
人はなぜ「生」に執着し「色」に執着するのか。幼少時代の誦読と棚経を回想、一休和尚や正眼国師(盤珪禅師)の訳や解釈を学び直し、原点から人間の性を見つめ直す。色と欲に煩悶した日々を顧み、生き身のありがたさ、女性は弥勒菩薩など独自の境地に辿り着く。愚かさを見すえ、人間の真実に迫る水上版「色即是空」。<解説>高橋孝次 「般若心経」全文 序 章 「まかはんにゃはらみたしんぎょう」 第一章 漢字「般若心経」にめぐりあう 第二章 正眼国師の『心経抄』と私 第三章 一切は「空」である 第四章 私版「色即是空」の世界 第五章 一休における「色即是空」の世界 第六章 死して百日紅や椿の花となる 第七章 不浄を美しいと思うときもある 第八章 六根・六塵の本体は無である 第九章 無明とは何か 第十章 四苦八苦を成敗するには 第十一章 のたうちまわって生きるしかない -
幕末 暗殺!
定説は覆されるのか? 真犯人の驚きの動機とは? 幕末の江戸で、京で、多くの命が刺客によって闇に葬られた。暗殺――。彼らはなぜ殺されなければならなかったのか。血塗られた歴史の暗がりに、7人の作家が、想像力と推理と筆で光を当てる。実力派たちが江戸末期の政局の暗部に斬り込んだ、大好評オリジナル競作アンソロジー。 谷津矢車×桜田門外の変◆「竹とんぼの群青」 早見俊×塙忠宝暗殺◆「刺客 伊藤博文」 新美健×清河八郎暗殺◆「欺きの士道」 鈴木英治×佐久間象山暗殺◆「血腥き風」 誉田龍一×坂本龍馬暗殺◆「天が遣わせし男」 秋山香乃×油小路の変◆「裏切り者」 神家正成×孝明天皇毒殺◆「明治の石」 -
バルザック
『ゴリオ爺さん』『谷間の百合』ほか全九一篇、登場人物二〇〇〇人による壮大な「人間喜劇」を構想したバルザック(一七九九―一八五〇)。富と名声を求めて旺盛な創作活動に邁進し、天才と俗物の間を生きた。その彼を終生敬してやまなかった伝記作家が、五一年の生涯を情熱的に描いた遺作にして最高傑作。〈解説〉宮下志朗 目次 第一篇 青春と初舞台 第一章 少年期の悲劇 第二章 運命への早まった問いかけ 第三章 オラース・ド・サン・トーバン小説工場 第四章 ベルニー夫人 第五章 商業的幕間狂言 第六章 バルザックとナポレオン 第二篇 仕事部屋のバルザック 第七章 三十男 第八章 書斎のうちとそと 第九章 カストリー侯爵夫人 第十章 バルザック自己の秘密を発見す 第三篇 小説を地で行く 第十一章 未知の女 第十二章 ジュネーヴ 第十三章 ウィーンの別れ 第四篇 小説家バルザックの栄光と悲惨 第十四章 破局の年一八三六年 第十五章 イタリア旅行 第十六章 転機の年 第十七章 サルデーニャの銀山 第十八章 芝居の投機 第五篇 『人間喜劇』の作者 第十九章 ハンスカ夫人征服の戦い 第二十章 『人間喜劇』 第二十一章 最初の挫折 第二十二章 蒐集家バルザック 第六篇 事の成就と終り 第二十三章 最後の傑作 第二十四章 ウクライナのバルザック 第二十五章 結婚と帰国 第二十六章 おわり -
バルザック
『ゴリオ爺さん』『谷間の百合』ほか全九一篇、登場人物二〇〇〇人による壮大な「人間喜劇」を構想したバルザック(一七九九―一八五〇)。富と名声を求めて旺盛な創作活動に邁進し、天才と俗物の間を生きた人間の魅力をあますところなく描き切った本格評伝。 【目次】 第一篇 青春と初舞台 第一章 少年期の悲劇 第二章 運命への早まった問いかけ 第三章 オラース・ド・サン・トーバン小説工場 第四章 ベルニー夫人 第五章 商業的幕間狂言 第六章 バルザックとナポレオン 第二篇 仕事部屋のバルザック 第七章 三十男 第八章 書斎のうちとそと 第九章 カストリー侯爵夫人 第十章 バルザック自己の秘密を発見す 第三篇 小説を地で行く 第十一章 未知の女 -
Valentine Stories
ドラマチックが、止まらない――。 あげる人もあげない人も、もらう人ももらわない人も、チョコが好きな人もそうじゃない人も、なぜか気になる日。心がザワザワする日。2月14日、バレンタインデー。本命チョコ、友チョコ、義務チョコなど、様々な関係性でやりとりされる〈それ〉は、ただ甘いのか、ほろ苦いのか……。バレンタインをめぐる「粒より」のドラマを8種詰め合わせた、ちょっと贅沢な限定アソート。 -
晩夏 少年短篇集
「敵はおみかん食べている」 男と女が二人だけで山の中で蜜柑を食べている以上、きっと何事か始まるに違いないと思った――。(「白い街道」より) 若い男女を「敵」と見なして偵察するたわいない遊び、美しい少女への憧れ、そして覚えず垣間見た大人の世界……。誰もが通り過ぎるが、二度と帰れない〝あの日々〟の揺らぐ心を鋭敏な感性でとらえた、叙情あふれる十五篇。表題作ほか「少年」「帽子」「赤い実」など教科書名短篇を含む、文庫オリジナル・アンソロジー。〈巻末エッセイ〉辻 邦生・椎名 誠 【目次】 少年/蜜柑畑/滝へ降りる道/晩夏/投網/帰郷/黙契/白い街道/颱風見舞/ざくろの花/ハムちゃんの正月/馬とばし/帽子/魔法壜 〈巻末付録〉赤い実/少年に与える言葉(随筆) -
万博からみた音楽史
ベルリオーズ、マーラーが指揮棒を振り、ドビュッシーからガムランから着想を得る。音楽の普及や楽器の発展に寄与した近代万博の歴史を読み解く 第一章 水晶宮の国際博 一八五一年ロンドン 第二章 ナポレオン三世の見果てぬ夢 一八五五年パリ 第三章 初の「音楽展示」 一八六七年パリ 第四章 音楽の殿堂トロカデロ宮 一八七八年パリ 第五章 エッフェル塔とガムラン 一八八九年パリ 第六章 ホワイト・シティと巨大観覧車 一八九三年シカゴ 第七章 一世紀の総決算 一九〇〇年パリ 第八章 近代テクノロジーの祭典 一九三七年パリ 第九章 戦後の転換点 一九五八年ブリュッセル 第一〇章 太陽の塔と前衛音楽 一九七〇年大阪 -
パリからのおいしい話
料理にまつわるエピソード、フランス人の食の知恵 グルメガイドではわからない「暮しの芸術」としての家庭料理―― パリ生活の豊かな体験を通してつづる、美食の国の伝統の味 〈目次より〉 正月の夢・トリュッフ/生ガキで海の神秘を味わう/魚を食べないフランス人/フランス料理の王様ポ・ト・フ/パンがうまくなくなった/美食のカトリックと粗食のプロテスタント/スープが大好き/食卓のおしゃべりとタブー/うまいブイヤベースとは/かたつむりとヴァカンス/フランスのキノコ狩り/バターの魔法/もっとパセリを!/マドレーヌ菓子/豚の足とフランス文化/うまいぶどう酒はいい女に似ている/食べごろのカマンベール/庶民がささえる美食の伝統/露店市こそ心のよりどころ ほか -
パリからの紅茶の話
コーヒー好きのフランス人は、どうしてお茶によそよそしいのだろう―― パリに暮らして三十年、フランス料理とワインをこよなく愛好する著者が 五感を通して積み重ねた、歴史と文化の街ならではの心躍る紅茶体験。 お茶とワイン、この二つの飲み物が持つ香りと味は、 人の顔や性格のように変化と個性に富んでいて少しも退屈しない ――「あとがき」より 〈目次より〉 チャールズ二世と紅茶/南蛮屏風と茶/マドレーヌか焼きパンか!/アブダビの紅茶/ティポットが語る十八世紀の優雅/お茶とワイン/マルコ・ポーロと茶と磁器/烏龍茶と石乳香/朝一番に飲むダージリン ほか -
パリ・東京殺人ルート 新装版
水面に色づきはじめたマロニエを映すサン・マルタン運河。ここに、十津川警部が内偵中だった容疑者谷口の刺殺体が浮かんでいた。パリへ飛んだ十津川は、谷口をガイドした留学生水原の協力で、事件に関わるブロンド美女の情報を入手。パリ警視庁のメグレ警部も捜査に協力するが、2人は何者かに狙撃銃で襲われる。強力な武器と国際的組織…。恐るべき犯罪者たちと両警部の対決は? 〈目次〉 第一章 三人の日本人観光客/第二章 失踪した男/第三章 発見された死体/第四章 十津川と小メグレ/第五章 裏の世界からの視線/第六章 亀井刑事の捜査/第七章 第二の殺人/第八章 解き明かされたキー/第九章 闇の中からの狙撃/第十章 ブローニュの森の非常線/第十一章 仕かけられた罠/第十二章 地下下水道の銃撃戦/ 第十三章 東京・福岡、執念の追跡 -
パリの学生街
たおやかに曲がる細道を行けば、今日も小さな発見がある―― 歳月を経た建物の柔和な表情、ローマ人の支配の痕跡、 美術館、ソルボンヌ大学、教会、書店、露店市…… 知的で質実、おおらかな風が吹き抜けるこの街に暮らして二十年、 日々心をときめかせるカルチェ・ラタンの素顔の魅力をつづる。 〈本文より〉 「カルチェ・ラタンは歩いていて楽しい。観光名所にはないパリの魅力が味わえる」 「散歩でも用事でも、飽きもせず古い道を選んで歩く」 「古いパリの佇まいは、心が和むほどに優しい」 〈目次より〉 住まいは、右岸か左岸か/古代ローマの大浴場遺跡/学生街で楽しむ古い教会めぐり/ジョルジュ・サンドが賛美した「貴婦人と一角獣」のタピスリー/ヘミングウェイの空腹とリュクサンブール公園今昔/ソルボンヌと音楽祭/モンテベロ河岸の箱本屋/ひとつの村のようなモーベエル広場界隈/コレッジュ・ド・フランスの自由な講座/しっとりとした佇まいのビエーブル通り/辻邦生が住んだデカルト通りの坂/日本人の顔には「盗んでもいいよ」と書いてある/とっておきの場所、アラブ世界研究所の図書室 ほか -
パリのパサージュ 過ぎ去った夢の痕跡
フランス革命直後からパリに陸続と生まれたガラス天井の通り抜けを、「パサージュ」という。オペラ座、パノラマ、グラン・ブールヴァール……時代ごとの街の名所に、パリ市民を導いてきた。夢と欲望が吹き抜けたパサージュの歴史は、パリ近代化の歴史でもある。現存する19のパサージュを、フォトグラファー鹿島直の写真で辿る新しいパリガイド。 【目次】 まえがきに代えて Ⅰ パサージュへ時間旅行の手引き パサージュの定義 パサージュガイド19の散歩路 01 ギャルリ・ヴェロ=ドダ 02 ギャルリ・ヴィヴィエンヌ 03 ギャルリ・コルベール 04 パサージュ・ショワズール 05 パサージュ・デ・パノラマ 06 パサージュ・ジュフロワ 07 パサージュ・ヴェルドー 08 パサージュ・デ・プランス 09 ギャルリ・ド・ラ・マドレーヌ 10 パサージュ・ピュトー 11 パサージュ・デュ・アーヴル 12 パサージュ・ヴァンドーム 13 パサージュ・デュ・グラン=セール 14 パサージュ・ブール・ラベ 15 パサージュ・デュ・ケール 16 パサージュ・デュ・ポンソー 17 パサージュ・デュ・プラド 18 パサージュ・ブラディ 19 アルカード・デ・シャン=ゼリゼ パサージュの歴史 Ⅱ パサージュ文学全集 失われたパサージュを求めて ギャルリ・ド・ボワ ギャルリ・ドルレアン パサージュ・ド・ロペラ(オペラ・パサージュ) パサージュ・デュ・ポン=ヌフ パサージュ・デュ・ソモン パサージュを読む パサージュ・デ・パノラマ パサージュ・ショワズール あとがきに代えて 文庫版のためのあとがき -
ひぐまのキッチン
「ひぐま」こと樋口まりあは23歳。学業優秀だったにもかかわらず、人見知りの性格が災いしてか、就活をことごとく失敗し、冴えない日々を過ごしていた。 そんなある日、祖母の紹介で、商社の面接を受けることに。そこは、米、粉、砂糖などを扱う、「コメヘン」という小さな食品商社だった。食品商社なら、大学で学んだ応用化学の知識を生かせるのではないかと意気込むまりあだったが、採用はよもやの社長秘書。 入社したまりあは、通常の秘書業務に加え、ときに取引相手に、ときに社長の友人に、料理をふるまうことになる――。 数々の児童文学賞を受賞した著者が贈る、心にも「おいしい」お仕事小説。 【目次】 商社コメヘン 引き継ぎのお好み焼き 苦しまぎれのTKG 愛しのオムライス つめたいおにぎり ふるさとの鬼まんじゅう -
翡翠の封印
神殿で巫女姫として一生を終えるはずだった王女セシアラは、同盟の証として北方の新興国ヴェルマに嫁がされる。緑の瞳と「ある力」ゆえに心を閉ざす王女を待ち受けていたのは奔放に生きる少年王。婚姻の日、力は二人に決裂をもたらした。少女と少年の運命は……。第4回C★NOVELS大賞受賞作に、ノベルス未掲載短篇「幸せの約束」を収録 -
一枝の桜 日本人とはなにか
日本人の美的世界・倫理的世界を善意な眼差しで概観しながらも、「慇懃と粗暴」「礼儀正しさとモラル破壊」「思慮深さと見栄っ張り」「同情心と冷淡」「慎み深さと思い上がり」といった相反する要素が両立する謎について、言語・風土・社会的要因から解明する。一九七〇年代にベストセラーとなった稀有な日本人論を初文庫化。 -
101歳。ひとり暮らしの心得
今日という日はいつも新しくこれからの人生の始まり。でも、けっして孤独ではありません。まわりの人々に支えられて、自宅の小さな菜園で野菜作りを楽しむ。しかも、新聞や雑誌の特集を持ち、社会的な意義を持つ会合には出席するという行動力を維持している生き方には、中高年読者に勇気を与えてくれています。本書におさめられている一編一編のエッセイによって、毎日の小さな喜びを大事にする生き方が、いかに心を明るく前向きにし、周囲にも良い感化を及ぼすかも納得できます。いま望むのは、悔いの残らない毎日を過ごすこと。病気や病院とどうつきあっていくか?日々大事にしていることは? 101歳の吉沢さんが教えてくれた人生の知恵。 -
百年の女 『婦人公論』が見た大正、昭和、平成
「婦人と言えども人である」などと言われた創刊期より一世紀。 女の公と私、上半身と下半身を見つめ続けた一四〇〇冊余を繙けば、祖母が、母が、私たちが歩んだ時代が浮かび上がる。 大正の「非モテ」、女タイピストの犯罪者集団、ウーマン・リブとセックス、主婦論争…… トンデモ事件から時代を動かした論文までを読み解く! 「表紙ギャラリー」も収録 〈解説〉中島京子 -
百万回の永訣 がん再発日記
さわやかな秋晴れの朝、がんが再発。左右両葉の肝臓に、最大5センチ15個の肝転移巣の影が見つかったのだ。5年生存をはたした祝いを受けた、1年半後。誰もが完全治癒を楽観していた6年半前の卵管がんだった。この日から、「試されている。いかに生き、いかに抗い、いかに達観し、いかに諦め、いかに死んでゆくのか、を」と記した著者の彷徨が始まる。絶望と孤独の中から、信じる医師とめぐり合うまで――がん医療のあり方を問い続けた650日の記録。 -
百鬼園先生と私
私はその頃、百鬼園氏の家の書生であり、学生であり、執事であり、有力な家族の一員であった――自宅へ来る高利貸に応対し、漱石の軸を夫人に買い取ってもらうよう算段をし、佐藤春夫に短篇の紹介を頼む際に同行する。寝食を共にした書生が見た家庭での内田百閒。自宅と別宅の二重生活の様子が綴られる。 巻末に百閒の関連エッセイ・短篇を収録。 (目次より) Ⅰ ドイツ語の歌/代返/内田先生の時間/ゾルフ大使/青春の日/一分停車/晩飯/撫箏の図に題す/卒業論文/腕時計/学期末試験 Ⅱ 『冥途』縁起/砂利場の大将/二本のパイプ/退職金/軸 Ⅲ 大検校の軒/小びとのおじさん 内田百閒作品 予科時代/ゾルフ大使/冥途/大尉殺し/山高帽子 -
百鬼園先生雑記帳 附・百閒書簡註解
名著『阿房列車』シリーズでお馴染みヒマラヤ山系氏による百鬼園文学の副読本。「百閒先生日暦」「『冥途』の周辺」「漱石をめぐって拾遺」ほか七篇を収録。「百閒先生書簡註解」は、昭和二十三年五月から二十六年九月までの著者宛の書簡に丹念な註解を施した貴重な資料である。〈解説〉田村隆一 【目次】 百閒先生日暦/漱石山房圖そのほか/漱石書簡/「冥途」の周邊/ 漱石をめぐって拾遺/百鬼園先生御馳走帖/阿房列車小遣帖/ 百閒座談抄/雑爼 附・鬼苑先生當用帖/鬼苑先生映像そのほか 百閒先生書簡註解 〈解説〉田村隆一 -
表現の技術
すべての人は笑う前に驚いている――。数々のヒットCMで知られる広告クリエイティブの第一人者が、「起承転結のワナ」「オムニバス禁止令」「ポストイット脚本術」など、豊富な事例を挙げながら、映像や脚本づくりのテクニックを公開。クリエイターのみならず、「伝わる」表現とは何か知りたいあらゆる人に役立つ本。〈解説〉佐渡島庸平 -
評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」
【目次】 まえがき プロローグ 第一章 ナンシー関の才能とその影響力 ・作家 宮部みゆきの場合 ・天性の観察眼と「規格外」という自意識 ・「後悔はしないのか」 ・テレビプロビューサー 土屋敏男の場合 ・視聴率とは別の、もう一つの指針 ・コラムニスト 小田嶋隆の場合 ・視聴者と同じ目線の高さ ・イラストレーター 山藤章二の場合 ・“自己批判"という新しいジャンル 第二章 <ナンシー関>が誕生するまで ・照れ屋のちょっと変わった女の子 ・「ホットドッグ・プレス」での初仕事 ・改行なしのコラム原稿 ・たけしの「オールナイトニッポン」の影響 ・マブダチとの出会い ・丁稚で勝負 ・消しゴムを彫って生きる覚悟 ・「ビックリハウス」に単身で売り込みに行く ・「ミュージック・マガジン」の表紙に抜擢 ・自分自身の物差し ・独自のスタイルが完成 第三章 青森での関直美 ・子どもころから「大人」 ・実家でのナンシー ・クラスの中の“最後の砦" ・マツコとの鼎談 ・高校受験に失敗 ・サブカルチャーに傾倒 ・「演歌はいいけど、精神的演歌は嫌だ」 ・はじめて消しゴムハンコを彫る ・投稿ハガキが読まれ、拍手喝采 第四章 旅するナンシー、歌うナンシー ・香港でパーマをかける ・ハンコとスタンプ台を持ち歩く ・台湾社員旅行の過酷すぎるスケジュール ・「今考えれば、いいこと浮かぶかも」 ・ナンシーのバンド時代 ・染之助・染太郎の前座でバンドデビュー ・なぜか「嫌いじゃなくなった」カラオケ ・サブカル好きなお相撲さんと出会う ・憧れのムーンライダーズに緊張 ・いくつもあったカラオケの十八番 ・免許持つ人、持たぬ人 ・箱根への日帰りドライブ 第五章 ナンシー関の全盛期 ・はじめての単行本 ・愛用の消しゴム ・「噂の真相」での連載開始 ・見えるものしか見ない「顔面至上主義」 ・日常生活では「人の顔など見ちゃいない」 ・永ちゃんのコンサートに「潜入」 ・「フォーエバー毒蝮」 ・「テレビには出ない」という決断 ・本領発揮のプロレス技 ・ページはじまって以来の抗議の投書 ・大月隆寛との対談「地獄で仏」 ・ナンシーの外見と文章 ・週刊誌コラム連載で全国区に ・テレビコラムを主戦場に定めて ・デープ・スペクターとの論争 ・松本の外したような笑いのセンス ・定点観測の視点 ・リリー・フランキーとの対談「小さなスナック」 ・ワンアンドオンリーの存在感 エピローグ あとがきにかえて <巻末インタビュー> マツコから見たナンシー 〈解説〉 ナンシー関と雑誌の時代 与那原恵 -
広島風土記
慣れ親しんだ鞆ノ津の釣場、尾道で訪ねた志賀直哉の仮寓、ひとり耳にした平和の鐘の音、「黒い雨」執筆の頃、母親のこと――。広島生まれの著者が綴った、郷里とその周辺にまつわる随筆十七篇、小説「因ノ島」「かきつばた」、半生記などを収める。豊かな海山や在所の人々へのあたたかな眼差しがにじむ文庫オリジナル作品集。〈解説〉小山田浩子 目次 Ⅰ 広島風土記/志賀直哉と尾道/尾道の釣・鞆ノ津の釣/因島半歳記/鞆ノ津/鞆は生き慣れた釣り場/消えたオチョロ船/大三島/大三島の樟の木/備前牛窓/ふるさとの音/備後の一部のこと/故郷の思い出/備南の史蹟 * 因ノ島(小説) Ⅱ 疎開日記/疎開余話/在所言葉 * かきつばた(小説) 『黒い雨』執筆前後(談) Ⅲ おふくろ/半生記(抄録) -
美食の歓び
ある時は料理の起源を、ある時はユゴー、バルザックなど食通の逸話を、又はカレーム、サヴァランの想い出話を…。料理芸術に纏わる奇観と変哲のエッセイ。 今と昔の女性美食家 立体派料理 コニャック讃歌 隠れた偉人 パリの食通クラブ 大衆とスープ カニバリズム じゃがいものスフレの奇蹟 誇り高きマレンゴ風若鶏 牡蠣 百年前のレストラン 辛辣な料理批評家グリモ・ド・ラ・レニエール ブリヤ・サヴァラン フォア・グラとトリュフについて 音楽と美食術 パルマンテイエの伝説 精進料理 殺人的爆発料理 ルイ。フイリツプとご馳走 料理建築家アントナン・カレーム 演劇と美食術 食通の決聞 食通バルザック 主顕節 昔の観光客と美食家 フォークと皿 最初の「食味旅行家」 -
麦酒伝来 森鴎外とドイツビール
これからのビールはドイツビールだと人びとに信じさせる強力なオピニオンが流布されたのではないだろうか。そして、このオピニオン・リーダーがドイツ帰りの皇族、貴族、高官、学者、それに留学生たちであったと仮説を立ててみました。とくにその中核となったのが、鴎外をはじめとする留学生たちだったと考えたのです。(本文より) 横浜の外国人居留地に輸入された英国産エールに始まり、留学エリートたちによってドイツびいきへ、そして国産の開始――日本人はどのようにビールを受け入れ、発展させてきたか。鴎外『独逸日記』に見る当時のオクトーバーフェスト、乃木希典の一気飲みのルーツなど、エピソードを交え、長く生産・開発に専従してきた著者が語る日本ビール事始め。 -
ファウスト
あらゆる知的探究も内心の欲求を満たさないことに絶望したファウストは、悪魔メフィストフェレスと魂をかけた契約を結ぶ。巨匠ゲーテが言葉の深長な象徴力を駆使しつつ自然と人生の深奥に迫った大作の第一部を、翻訳史上画期的な名訳で贈る。読売文学賞受賞作。訳者による解説「一つの読み方」を付す。 〈巻末エッセイ〉河盛好蔵・福田宏年 -
ファウスト 悲劇(第1部・第2部 合本)
不朽の大作を、読売文学賞を受賞した翻訳史上画期的な名訳で贈る。第一部第二部の合本版。 (第一部) あらゆる知的探究も内心の欲求を満たさないことに絶望したファウストは、悪魔メフィストフェレスと魂をかけた契約を結ぶ。巨匠ゲーテが言葉の深長な象徴力を駆使しつつ自然と人生の深奥に迫った大作。訳者による解説「一つの読み方」を付す。 〈巻末エッセイ〉河盛好蔵・福田宏年 (第二部) 無垢な少女グレートヒェンを悲運のどん底に落とし心身ともに疲れきったファウストは、しかし「最高の生き方をめざして絶えず努力をつづけよう」と決意する。第一部の執筆後、二十年以上の休止を挟み、死の前年に完成に至った壮大な戯曲の第二部。 〈巻末エッセイ〉中村光夫 -
封鎖海域
三陸沖三〇〇キロ地点から、突如救難依頼が舞い込んだ。 航空自衛隊救難教育隊が駆けつけると、中国軍人数名が海の中で助けを求めている。 だが、奇妙なことに、全員数日間の記憶を失っていた。 彼らはいったい何をしようとしていたのか!? 調べを進めると、この海域には正体不明の―― 船体に赤い星が刻まれた不審船が沈んでいることが判明。 中露、更には米国が調査に乗り出すが、船に接近するのを最後に、通信が途絶えてしまう。 そこで、南沙から戻ったばかりの《サイレント・コア》部隊に調査の命が。 現場に乗り込んだ彼らが見た、驚くべき光景とは? C★NOVELS『謎の沈没船を追え! 上』を改題し、 下巻末にあとがきを収録した文庫版。
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