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Posted by ブクログ
一番、大切な本の次にはこれが好きと言える。
三姉妹の凛々しくて、強かな姿。霧の中を、ただ一点だけを見詰めて歩き続ける後姿。
秘めた決意であったり、狂おしい恋情であったりを胸の内に仕舞って、互いにそれを静かに見ている距離感が凄く好き。
三者三様の恋愛模様もいい。真琴の恋愛には、あまり共感できなかった(好みの問題)けれど、菊乃が鶴吉と対峙するときやゆり子と結城の最後の逢引なんかは本当にドキドキした。
鶴吉や結城の息遣い、菊乃やゆり子の胸のざわめきなんかが聞こえてきそうな文章だった。
濃厚な物語。薄い頁が人肌みたいで、細い文字が吐息のように思える繊細な文章。
とても綺麗。狂おしさが生きている。
最後の100頁くらいは、止まらなかった。
少し、泣いた。
Posted by ブクログ
東京日本橋の老舗人形屋の美人三姉妹の恋と生き方を、昭和14年から昭和20年の東京大空襲まで描く。
菊乃の二人の姉への疎外感や、三姉妹の祖母・お吟さまのパリッとした態度が、脳梗塞をきっかけに徐々に衰えていく様子や、お吟さまのという大黒柱の死や三姉妹の悲恋、戦争が熾烈になっていくにしたがって寂しくなる家の様子の表現は逸脱。
《以下ネタバレ》
ようわからんかった。
はじめは、華やかな三姉妹がキャッキャしているけれど、だんだん暗い話になっていく。
長女・ゆり子は年の離れた右翼の男と関係を持ち、男の起こした事件により警察から嫌疑をかけられる。男が殺される現場に居合わせ、自殺を図る。
次女・真琴は左翼の中国人の彼が強制送還され、シングルマザーになる。
三女・菊乃は聾唖の奉公人の心をもてあそぶ。奉公人は離れていく菊乃の気持ちを知って、自らの目を潰してしまう。
こわいよこわいよ。
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